高校入試

2026年10月 8日 (木)

城西大城西 理念を社会実装する

★ONETESのサイトに城西大城西の記事が掲載されています。神杉校長のインタビュー記事です。「100年前から受け継ぐ理念は変えない。しかし、その実現方法は、時代に合わせて変えていく」と神杉校長の言葉から始まる私立学校の理想的モデルを描いている記事です。

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★この言葉は、もちろん城西大城西の教育の軸でありその具現化を示していますが、神杉校長自身の姿でもあります。先日お会いした時に、驚愕しました。思わず、先生!またお若くなりましたねと言ってしまったのです。神杉校長は自身に世界を丸ごと抱え込み、生徒と共有していく信念の軸があります。それは当然、同校の理念でもありますから、日々時代の変化に対応している神杉校長も輝いています。ですから年を重ねるたびに光を放っているわけです。

★城西大城西は、記事を読んでいただければすぐにわかるように、地に足の着いたグローバル教育を広げ深めています。探究活動は同校が大正自由教育を守り、時代に先鞭をつけ続けていますから、PBL型の環境もそろっています。もちろん、大正自由教育の核にあるデューイの発想と実装力というプラグマティズムが生き生きとしていますから、イノベーションを学習ツールとして活用することは言うまでもありません。

★生徒が自分で考え、意思決定し、行動する。そして結果を出していくという社会実装していく教育のプロセスは、まさに理念を社会実装することでしょう。

★理念は変えずに、時代の変化に迎合するのではなく、その変化をマネジメントし、さらには社会を創っていく道標としてその理念はあるというのが神杉校長の発想と実践力の真骨頂です。私学人はたしかにここにいます!

★受験生のみなさん、まだ城西大城西を知らなければ、それは機会損失かもしれません。ぜひ記事をご覧ください。

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2026年9月17日 (木)

偏差値の誤用は回避しましょう

★池上彰さんが、日本経済新聞で「偏差値の意味を考える、数値で測れぬ学びの姿勢」(池上彰の大岡山通信 日経新聞2026年9月16日)を掲載しています。その通りだと思います。偏差値を誤用すると多くのマイナスの影響を生徒個人も社会も受けます。その点に関しては、広く常識として知られていますから、私が論じる必要もありません。とはいえ、どこかにまとまって書いてあるわけでもなさそうなので、生成AIClaudeにインターネット内の標準的な情報を集めてもらい、まとめてもらいました。偏差値の誤用をしないためにも参考になると思います。ここに公開しておきます。イラストはGemininotebookで制作。

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 偏差値の誤用がもたらす影響

―― 統計技術という本質からの逸脱 ――

偏差値の本質
偏差値とは、本来「ある特定の集団(母集団)の中で、自分がどのあたりに位置しているか」を示すための、単なる統計上の技術にすぎません。平均を50とし、そこからのばらつき(標準偏差)を基準に相対的な位置を数値化しただけのものであり、絶対的な学力や人間としての価値を表す指標では本来ありません。ましてや学校の教育力を測る指標ではありません。

誤用が生じる仕組み
ところが、この「母集団が変われば数値の意味も変わる」という前提が忘れられ、異なる試験・異なる受験者層で算出された偏差値同士を、あたかも同じ物差しであるかのように比較してしまうところから、誤用が始まります。ある模試での偏差値と別の模試での偏差値を単純に並べて優劣を語ったり、時期や集団の異なる数値を横並びにして序列をつけたりする表面的な扱いが、道具としての偏差値を実態以上の「絶対的な能力値」へとすり替えてしまうのです。
この誤用は、いったん定着すると個人・組織・社会のさまざまな層に歪みを及ぼしていきます。

個人への影響

個人のレベルでは、「合格可能性が低い」という数字だけで本人の資質や将来性を無視した進路選択が行われたり、点数や順位のみで自己の価値を測るような錯覚に陥り自己肯定感が下がったりします。学びたい内容ではなく「自分の偏差値に合う」という理由だけで進学先を選び、後になって後悔するミスマッチも起こりやすくなります。心理学的に見れば、これは「高偏差値=優秀」という一つの目立った属性に引きずられて他の能力まで過大・過小評価してしまうハロー効果そのものであり、さらに「お前はダメだ」というラベルを貼られ続けることで本人が実際にその通りになってしまう予言の自己成就も重なってきます。

教育・組織への影響

教育・組織のレベルでは、特定の試験対策が得意な同質的な人材ばかりが集まり多様性が失われたり、本質的な思考力の育成そっちのけで「偏差値を上げるテクニック」ばかりが重視されたりする形骸化が進みます。これは、本来は学力を測るための一手段だったはずの指標が、いつの間にか「その数値を上げること自体」が目的化してしまう現象であり、測定基準が目標にすり替わった瞬間にその基準はもはや良い基準ではなくなる、という古典的な法則の一例といえます。加えて、数値は一見公平で客観的に見えるため、人物を丁寧に見極める手間や、その結果に伴う責任から逃れるための便利な言い訳として、選考する側に都合よく使われてしまう面もあります。

社会への影響

社会全体のレベルでは、学校や組織そのものが特定の数値でレッテル貼りされてブランドが固定化し、いわゆる「高偏差値」の一部の機関に人気が集中する一方で、独自の強みを持つ他の機関が埋もれて衰退していく一極集中と過疎化が生じます。さらに視野を広げれば、家庭の経済力や教育投資といった環境的な要因が偏差値という数値に姿を変え、それが「本人の実力・努力の結果」という体裁を得て社会的地位に転換されることで、格差がそのまま世代を超えて再生産されてしまう構造も指摘されています。

まとめ

つまり偏差値の問題とは、数字そのものが悪いのではなく、「特定の母集団内でしか意味を持たない相対的な位置づけ」という統計技術としての限界を無視し、異なる文脈の数値を表面的に比較・絶対視してしまうところに根があります。その誤用が、個人の自己認識から組織の評価のあり方、さらには社会構造の格差にまで、連鎖的に影響を広げていくのです。

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2026年8月30日 (日)

2026東京都私立学校展 2日間で 参加者45,000人超える

★昨日29日(土)と本日30日(日)の2日間、東京国際フォーラムで、恒例の東京都私立学校展が開催。両日で受験生・保護者の参加45,000人を越えました。両日とも開始から最後まで、キャンセルが少なく、もし予約制でなく、自由に往来できたとしたら、50,000人は超えていたでしょう。ただ、会場の安心安全な環境条件を遵守するために、予約制にしていますから、それはできなかったのです。

★いずれにしても、この勢いは、少子化に突入している日本において、教育に力をいれたいという時代の要請と保護者のニーズが合致しているといえるかもしれません。

★そして、各学校のブースでは、若い情熱のあるそれでいて柔らかい、つまり寛容力のある先生方が熱心に説明をしていました。もちろん校長やベテランの先生方も混じっていましたが、若い先生が学校の魅力を表現する様子を応援していました。

★どこの学校でも英語に力を入れ、探究や高大連携に力を注いでいます。そうなってくると、生徒1人ひとりのポテンシャルを開放し、才能が育つ多様な学びの経験をコーディネートしたり、相談に乗るメンターの力のある教師の存在が学校の魅力を映し出します。

★言うまでもなく、教師のその魅力は、それぞれの教師みな違います。その違いが学校の魅力の違いを映し出す時代がやってきたといえます。

★各学校の理事長・校長は、どれだけ魅力的な教師をそろえ、各教師のポテンシャルが開かれる組織マネジメントをするかがカギです。それによって、学校の魅力のパワフルさは違ってくるでしょう。

★そして、そうでない組織だったとします。その時、そのような組織をボトムアップ的に作っていく力を教師が持っていることも必要かもしれません。

★経営者から見ても、教師自身から見ても、教師の魅力をどのように豊かにしていくか、AI時代は、結局そこに行きつくはずです。その兆しが、東京私立学校展の会場に広がっていたと感じ入りました。

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2026東京都私立学校展 1日目 参加者22,000人超える

★昨日29日(土)、東京国際フォーラムで、恒例の東京都私立学校展の1日目が開催。受験生・保護者の参加が22,000人を越えました。本日2日目が行われますが、昨日同様すべての時間帯の予約は満席です。両日合わせると、50,000人近くになるかもしれません。東京ドームの観客席が55,000あるといわれていますから、2日間で東京私立学校展に訪れる人数は、東京ドーム1つ分ということになり、かなり多いということになりそうです。

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★私は、総合案内に1日詰めていましたから、各学校のブースでの具体的様子はわかりませんが、各学校の先生が交代するタイミングや帰り際に何人かの先生が様子を知らせてくれます。

★5月は中学入試の受験生対象の私学展で、今回は中学入試・高校入試の両受験者対象です。小6の中学入試における学校選択は6月に1つ目の大きな山を迎えますから、5月に行っています。高校入試における学校選択は9月以降に1つ目の山を迎えますから8月に行っています。ですから、高校入試対象の中学生のほうがたくさん訪れているということです。

★高校入試の学校選択の特徴は、大学附属及び系列校に人気が集まりますが、スタートアップやプログラミングに興味を持つ中学生も増えているようです。何より英語に力を入れている学校はどこかと探している受験生が目立ちますが、総合案内にどこも英語に力を入れていて、違いを見極めるポイントは何かと尋ねに来る受験生も多かったです。

★弓道、バレーボール、陸上、音楽など部活や芸術に力をいれている学校について教えてくださいと尋ねてくる受験生もいました。東京の私立学校はその多くが全日制なので、その質問に回答するのはなかなか難しいと感じました。もちろん、知っている限りで参考程度という限定付きで回答はしましたが。

★中学入試の方は、英語の試験や英語資格利用入試を行っている学校のリストはないかという質問もありました。総合案内は進学相談ブースではなく、あくまで各学校ブースがどこにあるかという質問があったときに案内する役目ととときどき立ち眩みなどする生徒さんを救護室に車椅子などでサポートする役目が主な任務ですから、そのような情報は用意していません。ですから、今や多くの学校が行っているので、各学校のブースでじっくり説明をお聞きくださいと回答しています。

★私学展の主催者の1つである公益法人東京都私学財団は、授業料の負担軽減の助成について説明するブースを開いていますが、ここも説明を聞きに来る方が昨年に比べ増えたということでした。東京都の私立高校の説明に他県からも多く来ています。負担軽減の助成は国からも出るようになったため、他県からも東京の高校をうけてもそのメリットを活用できるわけです。たしかに、高校入試における選択の幅が拡大したことが、今回の参加者増の一つの理由かもしれません。

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★例年に比べ、参加人数が多かったのですが、体調不良を訴える方も少なく、1日目は無事終了しました。

★そうそう、私立学校展は、東京の私立学校が一堂に会するので、多くの先生方と瞬間的ですが対話ができます。時間が短いので、端的に最重要な事柄が交わされます。今年も明確に今までと違う新しい教育価値が生まれていると感じました。それはいずれまた。

 

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2026年7月26日 (日)

東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊研修で感じたこと(3)少子化リスクマネジメントの本質は唯一無二の経験ができる教育環境デザイン

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 ★10年前に現行学習指導要領の議論が始まったとき、私立も公立も、従来行われてこなかった教育内容や教育方法が教育現場に提示されました。英語でいえばCEFR基準の導入、授業でいえばアクティブラーニングの導入、一人一台のPCの導入、総合的な学習の時間から総合的な探究の時間へのシフトなど当時の現場は騒然となっていました。

★あれからコロナ禍を乗り越える経験をして、私立学校は、グローバル教育も、対話型授業の適切な導入も、探究活動も、ICTの充実も果たしています。各私立学校によって、それらの組み合わせや、どこまで広げて実施するのか、どこまで深めるかは、それぞれです。

★しかし、それがより各私立学校の独自の魅力のシグナルを世の中に認知させています。一方、公立学校は、私立学校レベルの学校もありますが、現実はなかなかうまくいっていないというのが本当のところです。

★したがって、次期学習指導要領の議論は、新しい教育内容や教育方法としては、生成AIを教育の中にどのように導入するか以外は新しいものはありません。むしろ、現行指導要領の中身の質の向上という方向性になっています。

★そして、不登校の生徒の増加や教師不足も相まって、質の向上を、量を適切に減らしながら達成しようという議論がされています。

★一方で私立学校は、質の向上はある程度量は必要であるという大前提はそのままで、密度を上げるということで質を高める教育環境デザインをしています。

★したがって、今年の夏の理事長校長部会の宿泊研修では、少子化リスクマネジメントの一環として、一方で法律問題に対する対応ともう一方でこの10年間で不易流行として伝統と革新をどのように統合してきたか、事例ケースを共有する講義を新たに行いました。

★男子校の例として芝の校長武藤先生が取り組みを語りました。女子校は東京女学館の校長木村先生、共学校は文化学園大学杉並の理事長松谷先生が講演をしました。

★東京の理事長・校長が参加する研修会ですから、3人の先生方は、学校説明会などでは話さない戦略的な話が多く、研修会は大いに盛り上がりました。

★要するにここだけの話がほとんどでしたから、ここでは共有できませんが、それぞれ独自の魅力を作りあげていることとそれゆえクリエイティブな教育環境デザインがなされていることが明快に共有できました。

★何より感動したのは、3つの学校の在校生は、それぞれの学校で唯一無二の体験をしながら成長していくということが伝わってきたことです。

★どんな生徒にも才能はあるわけですが、その開花の環境が3つの学校それぞれ全く違うのです。ですから、その唯一無二の経験は、それぞれの学校でしか体得できないのです。

★芝の生徒である、東京女学館の生徒である、文化学園大学杉並の生徒であるという付加価値は、それぞれ全く違うのです。

★建学の精神に基づき、不易流行として先見性・先進性をもって独自の魅力的な教育をアップデートし続ける私立学校の価値を改めて共有した時間でした。

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2026年7月23日 (木)

東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊合宿で感じたこと(1)少子化リスクマネジメント高まる

少子化リスクマネジメントに伴う教育リフォメーションが先鋭化する

★2030年という年は、「親になり得る世代の数が、いよいよ決定的に足りなくなるデッドライン」であるという認識が政府をはじめ産業界、教育界でも広がっています。

★そのため、2023年に閣議決定された「こども未来戦略」は、年間約3.6兆円という前例のない規模の予算を投じています。「現時点では出生数の減少を食い止めるほどの直接的な効果は出ていない」というのが専門家や経済界の一般的な評価ですが、教育界においては経済的負担軽減など実施され、教育の質を上げる契機にはなっています。

★とはいえ、2030年から転がり落ちるように減る人口は15歳以上の若年人口の話ですから、私立中高一貫校にとっては、それは2027年から始まるのです。

★東京の私立学校は、それでもまだ猶予があるのですが、確実に大きな少子化の波はやってきますから、東京の私立中高一貫校も、少子化リスクマネジメントを本格的に実施しています。

★私立学校は、学費と補助金によって成り立っていますから、この費用を確実にするためには、生徒を集めるわけですが、その学校に入学するメンバーシップの資格を得ることの付加価値を生み出す努力をしています。つまり、この学校のメンバーであることの誇りを持てるようにすることです。

★そのためには、その学校というコミュニティのメンバーになることによって、他では得られない教育的成果が上げられるというブランディング戦略が考案され実施されるようになります。しかもその高い教育的効果は大学実績と大学に出てからも通じる一人ひとりの特色ある才能を実装できることです。

★この唯一無二の体験ができると学費プレミアムを実現できます。

★2030年から始まる本格的な少子化がやってきても、少人数で大きな経済豊かな文化を生める人間力を生み出す学校に変わるチャンスに転換しようと東京の私立中高一貫校はメンバーシップ、ブランディング、プレミアム、知的誠実の循環を生み出す教育リフォメーションを生み出しつつあります。

★少子化リスクマネジメントの一環として、東京の各私立学校は、それぞれの教育リフォメーションを展開し始めました。(つづく)

 

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2026年7月 8日 (水)

工学院 多様な創造的才能が花開くクリエイティブクラス育成校

★工学院大学附属中学校・高等学校(以下「工学院」)といえば、今やグローバル教育とSTEAM教育の最先端校というイメージが思い浮かびます。もちろん、その通りなのですが、本当はハワード・ガードナー教授の「多重知能理論(Multiple Intelligences)」をベースにした創造的才能者が生まれる、つまりクリエイティブクラスがどんどん生まれる学校なのです。

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★その多重知能とは、知能は一つの物差しでは測れず、論理数学的知能や言語的知能、身体運動的知能、対人的知能など、複数の独立した知能から成り立っているという理論です。この多重知能理論を土台として、ガードナー教授は創造性についても独自の考えを展開しています。

★その考えの中で、まさにこれぞ工学院のクリエイティブクラス育成のコンセプトだと思えるのは、<創造性は「超天才」だけのものではない>という言葉です。なるほど、同校の教育理念は「挑戦・創造・貢献」なのですが、その創造の意味は、一部の突出した天才だけが持つ特別な才能ではなく、誰にでも発揮できる可能性があるものだというガードナー教授の考え方に重なります。

★生徒中心主義の学校ですから、たとえある知能が平凡であっても、別の知能で高い創造性を発揮することを大いにサポートする教師がたくさんいます。先生方は、一つの知能だけで人の創造性を測ることはできないと考え行動しています。

★また、多様な多角的な経験プログラムが豊富です。ですから、いくつかの「そこそこ高い」知能を掛け合わせることで、独自の創造性を生み出せる機会が山ほどあります。単独では突出していなくても、複数の知能を組み合わせることで、他の誰も思いつかなかったユニークなアプローチが生まれます。この生徒たちのユニークな活動が、工学院のサイトには満ちています。

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★そして、ここが肝心なところですが、ガードナー教授は、創造性は「才能(知能)」「取り組む分野(ドメイン)」「それを評価する社会(フィールド)」の3つがうまく噛み合ったときに生まれると説いています。どれだけ優れた才能があっても、それを活かせる分野や、評価してくれる環境がなければ、創造性として発揮しにくいということです。ところが、工学院にはそれらがあるのです。

★私立中学に進学する生徒は、偏差値にかかわりなく、自分の才能を持っています。その才能を発揮できる教育活動が多様に生み出されているかがまず大事です。工学院はその活動が各学年本当に豊富です。同校の毎日のように更新されるブログを観れば、それは明らかです。そして、それを評価してくれる環境は、いろいろなイベントがあるたびにプレゼンテーションの機会が学内を満たしているし、学外でも活躍する機会を先生方は探しまくります。ラウンドスクエアの国際会議や高2が全員参加するグローバルプロジェクトなどは最高最大のものでしょう。

★教頭の田中歩先生は、このクリエイティブクラスがどんどん生まれる工学院の教育のクオリティや生徒に対する愛深き教師陣の存在を支持してくれる受験生の保護者が増えてきていると手ごたえを感じています。実際、学校説明会で語る田中歩先生の生徒中心主義の教育に感動したと中学受験生の保護者から私もメールを頂いたほどです。新しい私立中高一貫校のブランドが八王子の地に生まれ広がり始めています。その評判は新宿までは確実に届いています。

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2026年7月 5日 (日)

【速報】文化学園大学杉並 海外大学合格者数更新46名から58名に

★文大杉並の入試広報部長西田真志先生から連絡がありました。「今年3月に卒業したDD9期生51名の3月時点での海外大学合格は46でしたが、7月4日時点で58まで数値が伸びました。海外大学のレベルも過去最高を更新しました。今年もこの数値を越えられるように頑張ります。」と。


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★つまり、DDコース9期生の卒業生数に対し、海外大学合格者数の割合は、114%ということになります。その中で世界大学ランキング100位以内が27名ですから凄まじいのですが、他は200位以内です。これは、日本の大学に比べると非常にレベルが高い集団だということになります。しかも、イノベーティブで超優秀大学として評価されるWURIでは、世界大学ランキング1位のミネルバ大学にも合格しています。

★海外大学の合格者数は、日本の大学合格者より価値があるのは、生徒自身が豊かな教養と高い専門性を学び続けていることの証であると同時に、出身高校の教育環境の質も評価されたということなのです。

★日本の大学では、一般入試の場合、まだまだ高い教養はなくても高度な知識活用力でなんとかなりますし、出身高校の教育環境の質は全く関係がありません。ある意味、環境に左右されない公平な学力主義の入試ですが、それはドメスティックな枠の中だけの話です。

★ソフトパワーの国際競争力を考えた時、これからは、文大杉並のような教育環境が世界を変えるレバレッジポイントになるでしょう。DDコースの生徒がこれだけ海外大学に合格するということは、同校が世界基準で相当質の高い教育環境を作っていることの証です。

★その教育環境から日本の大学に進学した生徒は、そうでない環境から進学した生徒とは、一味も二味も違う活躍をすることになるでしょう。たしかに、大学合格実績の数は、ある程度学校選択の時に重要です。しかし、どのような教育環境で学んで大学に進学したかということが最も注視されなければならない時代がやってきました。

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2026年7月 1日 (水)

酒井淳平先生の「教育課程の柔軟化」論

★「月刊高校教育2026年7月号」に、酒井淳平先生(立命館宇治教諭・Forbes JAPAN「10代とともに未来をひらく」先生100人の1人)の論考「探究を軸とした教育課程再構成の条件」が掲載されています。

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★いつもながら、酒井先生の熱いそして論理的で生徒愛への使命が伝わってくる言葉が敷き詰められています。

★酒井先生は、ご自身の学校で、そして多くの仲間とともに、「コア探究」を中核にカリキュラムをデザインしています。

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★単純に外延量として探究と教科をつなげるのでは、次期学習指導要領の肝であるless is moreというカリキュラムの柔軟化はなかなかできないと語ります。「カリキュラムは、科目の配置ではなく、学びの関係性としてとらえなおされる必要がある。カリキュラムの再構成は、教育課程全体を大きく組み替えるカタチで現れるとは限らない。むしろ、個々の実践の積み重ねの中で、教科と探究の関係性が徐々に変化していくことによって生じるものである。」と述べています。

★外延量としての組み替えではなく、内包量としての学びの関係性のとらえ返しなんだというのでしょう。

★それにはどうしたらよいのか?組織の関係性、思考、行動、そして「成果とは何か」という捉え方——これら多様な変容が、化学反応のように絡み合っていくということなのかもしれません。

★学校の場に参加している教職員、生徒、保護者、ステークホルダー、学びのツール、学びのフィールド、外部環境など、すべての関係性がダイナミックに変容していきます。まさにAIをオントロジー(アリストテレス以降の存在論の歴史)で見極めようという昨今の縦横無尽の関係性を生み出す座標軸としてのコア探究があってこそ成立するということなのでしょう。

★私たちが包まれる自然や社会や精神は、多彩な色や形を生み出しますが、それを映し出す光の速度は不変です。変容と不変のコア探究の座標軸。これが教育課程の柔軟化を生み出す重要な条件ですね。

★酒井先生の今回の論考は次期学習指導要領が実施されたとき、改めて読むとすでにここに本当の意図があったということを再確認することになるでしょう。予言書です。

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2026年6月22日 (月)

富士見丘 超私学の理由

★富士見丘の2026年度大学入試 合格実績も凄まじい。まず驚きなのは、アイビー・リーグの一角であるコロンビア大学(THE世界大学ランキング第20位)に合格していることです。しかも、奨学金も取得しているということです。University of the Pacificにも合格しています。同大学は、世界大学ランキングでは目立たないのですが、全米の大学の中では極めて評価が高いのです。

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(多様なグローバル探究の教育環境がある中で、中1~高2まで「自主研究」が日々行われています。この個人の研究の持続力が富士見丘の生徒1人ひとりの智慧を迫力あるものにしています)

★2026年春の卒業生139名のうち、国公立・早慶上理・GMARCHの合格者数は83名です。中でも上智大学は19名です。この83名は、どの生徒も高度な英語力を持ち、中1のころから5×2という「自主研究」を継続しています。平日5日間の通常授業からの「学び」と週末(土・日)2日間の自らの「研究」の相乗効果を期待して、「5×2」(ゴカケルニ)と名付けています。それぞれの興味・関心を掘り下げることを通じて「探究」の面白さに気づき、自身のオリジナリティを発見する好奇心駆動型の学びが、生徒1人ひとりにしっかり根付いています。

★昼休みや放課後は、この研究について先生方と対話や議論をしています。ある意味、イギリスの大学のチューターリング方式が広がっていると言えます。

★この土台の上に、デザイン思考によるグローバル基礎やグローバル演習、模擬国連などの多様なグローバルな探究活動が行われています。

★また、国語の小論文指導や英語のエッセイライティングのきめ細かい指導は、バイリンガル型の論理的思考、批判的思考、創造的思考の基盤を形成しています。

★このように、一条校でありながら、オールイングリッシュの授業やグローバルプログラムが広がり、チューター型の対話と議論によってバイリンガル型の論理的思考・批判的思考・創造的思考が定着していく教育環境があります。

★もはや日本の高校を超えている教育環境であると同時に大学レベルのチューター型の教育がなされているのです。

★したがって、先の83名が海外大学に挑戦するなら、多くの生徒が海外大学に合格するでしょう。つまり、60%以上の生徒が世界大学で高い評価を受けている海外大学に合格する能力が育っていると言えます。まさに超私学です。

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