21世紀型教育

2026年10月17日 (土)

期待が高まる変容する私学(05)なぜグローバル教育が必要か 文化によって違う思考タイプを知る

★ある意味、私立学校においてグローバル教育が当たり前になっています。高度な英語力を学ぶ段階から異文化理解の段階へ、そして高度な英語力を支えたり、文化の違いを生み出したりする思考のタイプの違いをしるところまで来ています。たしかに、どこの学校も高度な英語力を学ぶ授業は行われています。海外研修で異文化理解も進んでいます。しかし、実際のところ、海外の生徒とディスカッションすることによる教育効果を生徒1人ひとりの最高の学びに結び付けている学校は少なく、いよいよその段階に進み始めているというのが現状です。グローバル教育の必要性の理由が、今その段階にあるからということでしょう。

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★その象徴的な本が、2015年に翻訳された「異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養」という本でしょう。2015年段階では、教育の世界では、まだピンとこなかったと思老います。何せ、そのときCEFRや4技能というのは教育の世界では広まっていませんでしたし、探究というプロジェクトも教育の中では行われていなかったのですから当然です。

★ところが、それから10年以上たって、CEFRでC1英語を目指す学校がでてきたり、探究活動が頻繁に実施されるようになったり、STEAMベースのアントレプレナーシップ教育が行われるようになると、このエリン・メイヤーさん(「次世代の最も有望な経営思想家」 (「Thinkers50」2015) に選出。フランスとシンガポールに拠点を置くビジネススクール、INSEAD客員教授。異文化マネジメントに焦点を当てた組織行動学が専門。)の考え方がグローバル教育の軸として大いに参考になってきました。

★特にコロナ以降、オンラインで生徒たちが海外の生徒と対話やディスカッションをするのが当たり前になってきたし、ラウンドスクエアのような国際会議で海外の生徒たちがディスカッションする機会が増えてくると、生活文化の違いだけでなく、その文化を生み出し持続可能にしていくための思考タイプが違うことに気づき始めます。

★日本では、批判的思考は居郁の世界では敬遠されますが、欧米では当たり前です。そして、そのクリティカルな論理の流れも、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカでは違います。

★どれがよいということは実はないのですが、一つの思考タイプがあたかも普遍的な思考タイプだとし、他の思考タイプをなんちゃって思考だという人もまだまだいますよね。それが文化的軋轢を生み、解消しないのだということを、海外で多くの外国の生徒と対話してきたときに気づくてくるのです。

★なぜ対話が必要か?合意形成をするためとか、安心安全をつくるためとか、もちろんあるのですが、思考タイプの違いを明らかにしながら、共通点や相違点を整理しながら互いを理解していくには、オープンに話さないとわからないからです。

★学習する組織を対話によって、瞬間的にそこに作るには、このような思考のタイプの違いを互いに知り、自分の思考タイプを押し付けていたのでは先に進まないとメンタルモデルを変更するということも目的の一つです。

★エリン・メイヤーさんは、経営思想家というのですから、アブダクションのような仮説推理型のような文化としてではなく、新しくプラグマティズムが発見した思考タイプについては多分言及が少ないと思います。パースが当初学問の世界で認めあっれなかったのは、思考のタイプが新しすぎたからですね。

★しかし、今後は、従来の思考タイプを整理しながら、突破口を見出す新しい思考タイプをどうやってつくり広めていくかというイノベーション思考も重要になってくるでしょう。グローバル教育からグローバル探究教育へとシフトしている私立学校も増えてきましたが、それは次の次元に進んでいるのだと思います。

★私立学校はまだまだ変容しますね。それが現状のマーケットにマッチングするかどうかは、また別の問題です。ですから、戦略的な対話が得意な経営者は、現状にマッチングする教育デザインを行いつつ、小さなプロジェクトを走らせているものです。教育の中の余白というのは、この小さなプロジェクトのための余白でもあるのですが、そう考えている学校はどこでしょう。いずれ、タイミングが来たら話しましょう。

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期待が高まる変容する私学(03)文大杉並 大胆かつ綿密な教育デザイン

★ONETESのサイトで、「【文化学園大学杉並中学・高等学校】武蔵大学との高大連携協定で広がる、10年間を見通した国際教育」という記事を見ました。同校の大胆かつ緻密な教育デザインがまた展開しているなあと感動しました。というのも、文大杉並は、DDコースで有名です。2015年から準備をしてDDコースを立ち上げました。それから10年の間進化し続け、今年の春、海外大学合格者も60名でるに至りました。DDコースへの進化は完成したかと思っていたのですが、まだまだ変化するよというメッセージが、この武蔵大学との高大連携です。絶え間なくアップデートする文大杉並に驚愕せざるを得ません。

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★最初は、DDコースは高校だけで開設されていました。カナダのBC州の国際的に評価の高いグローバル市民を生み出す教育と文大杉並のこれまた国際的に評価の高いアートスクールのエッセンスを日本の文化の一環として取り入れている教育が融合したわけです。

★そして、このDDコースのエッセンスを学内全体に浸透すべく、ルーブリックで生徒の学び方を共に創り上げていく授業に転換しつつ、同時に中学段階でDDコースへの準備コースも整備していきました。昨日GLICCの代表鈴木さんとZOOMで話し合った「日本の学校のインターか!?」の先駆けの学校の一つが文大杉並です。このZOOM公開されています。11時間前現在で419人がアクセスしているのは、なかなかの反響です。やはり、本格的なグローバル教育に関心が高い国際生(GLICCは英語と国算で中学受験をしようという生徒と大学受験を目指す帰国生、自分の通う中高で海外大学を目指すカリキュラムが充実していない生徒が通うグローバル教育ベースの塾です)が増えてきている手ごたえを感じました。

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★同校のサイトに、2026年度の中学のDD準備教育としての英語授業の人数の移り変わりが公表されています。中1の段階では、英語教育を小学校で学習するだけの生徒が圧倒的に多いのですが、中3になると逆転します。

★つまり、他の国際教育を行っている学校と違い、中学から英語を本格的に学んで、高校卒業するときには海外大学も合格していまうというカリキュラムがデザインされているのです。

★もちろん、DD準備教育を受けながら、高校ではまた興味深いコースが設定されているので、それぞれ自分の道を実現するコースに進みますが、英語の力は重要なのです。国内大学でさえ、英語力がものをいうということもありますが、少子化日本は、すでにイギリスやアメリカがそうであるように、多くの外国人が日本で働くようになるのは必然的です。まして、オンラインで仕事をする分野も拡大しています。英語は必須になります。

★ところが現状の日本の中高の教育では、海外の大学の様子を知るのはなかなか難しいという国際的広がりの学びの情報の非対称性があります。

★それゆえ、武蔵大学と高大連携し、特に同大学のロンドン大学の学位も取れてしまうPDPとの連携は、その非対称性を払しょくできる環境です。DDコースの生徒にとっては、自分が海外大学で何をどのように学ぶのか、その意味は何かをリアルに体験するには実に優れた環境でしょう。

★そして、海外大学を目指してはいないけれど、大学に行ったら海外での学びを体験しようと思っているDDコース以外の生徒にとっては、他の国際系の学部を持っている大学で1年間留学するだけではなく、ロンドン大学の学位も取得できるのは魅力的です。

★学校教育法で定めらr手ている1条校としての私立学校は、インターナショナルスクールを学内に併置するのは、条件が難しいのですが、文部科学省が認定する形の文大杉並の教育デザイン戦略は大胆で緻密な実務の取り決めに奔走する優れたそしてタフな交渉力を持った教師の力が必要なのは、あまり世の中では知られていないかもしれません。

★文大杉並自体、提携している寮を活用して、留学生も通っている環境にしています。一般のインターナショナルスクールは年間学費が300万から1000万まで幅がありますが、非常に高額です。しかし、文大杉並は、私立中高一貫校の普通の学費です。インターナショナルスクール以上の教育をその学費で享受できるとしたら、どんなにそれは凄いことか。

★しかも中学入学段階では、英語を本格的に学んでいなくても、卒業するときは、インターナショナルスクールを卒業するのと変わらないいやそれ以上の力と最高の自分の学び方を獲得できるのです。もちろん、自分次第です。そして、高校卒業時にそこまでいかなくても、武蔵大学の環境を使えば、大学卒業時にはロンドン大学の学位を取得して、追いつく可能性が大なのです。

★文大杉並の毎年のアップデートは、引き受けた生徒が、最高の未来を開くための環境を、生徒の具体的な状況にきちんと対応する緻密な教育デザインを開発する教師がいるからですが、このような教師を育成する研修制度やイベント、他団体の連携を大胆にプロデュースする理事長・校長がいるということが決定的ですね。

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2026年10月12日 (月)

工学院 グローバル探究学習モデルが生徒1人ひとりに内面化される こんなところがあったんですね

★9日前にZoomで工学院の田中歩教頭と対話をしました。600人以上がアクセスしています。主に中学受験生の保護者対象で、本質的な話をしていく番組なので、爆発的に見に来る番組ではありません。しかし、中学の生徒募集定員105人の同校に対して、これだけ興味と関心を持っている方がいるわけです。教育に対する意識が高い方が多いことに子供たちの未来に光が見えます。

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(Geminiによる作成)

★工学院と言えば、グローバル(ケンブリッジインター&ラウンドスクエア)と理工系の進路で有名です。海外大学も20人以上合格しているし、国内の難関大学も着々と実績を上げています。重要なことは、このような結果がでていくプロセスです。

★大学合格実績だけを出すことを目的とするならば、余計な学びをしないで、受験勉強に集中するとよいわけです。ですが、私立学校はそういう教育はあまりしないのです。それぞれ創意工夫をして教育環境をデザインします。ですから、そのデザインされたプログラムを見るのがおもしろいのです。

★工学院の場合は、まず教師と教師、教師と生徒、生徒と生徒という関係の質が学習者中心主義的です。心理的安全性を土台に、試行錯誤にどんどん挑戦し、創造性と社会貢献へのマインドが育ちます。

★思考の質も、ケンブリッジ出版の英語の教科書を全員が使いますから、高次思考まで学ぶことが大前提で、それを明快に生徒に共有されています。他の教科や行事でも、工学院はそれを思考コードというオリジナルのメタルーブリックにして共有しています。

★そして、何より外に出てフィールドワークやアントレプレナーのプロジェクトを企画運営する行動の質の密度が高いのです。

★その結果は、大学入試につながるのですが、そこに行くまでに、すでに多くの探究の成果を中学で、高校で全員が出していくのです。それを全員がプレゼンする機会もあります。英語の資格試験のスコアを上げる機会もたっぷりあります。

★英語とIBLとICTが軸となって6年間教科学習と世界的視野の探究活動、海外研修などがトルネードになって大きくなっていきます。

★そして、決定的に他校と違うところは、そのトルネードが教育活動という外側から生徒1人ひとりの内面にコア・ループとして回転するようになるということです。教育活動の中で、動いているだけではなく、その動きが自らの内面から生まれるようになります。

★このコア・ループを内面の軸とするという教育の本質を実践している様子を説明会に訪れた保護者が見て、「こんなところがあったのですね」と感嘆の声をあげるのです。

★教育学の世界でも、まだまだ行動としての学習モデルが中心です。生徒1人ひとりがそれぞれ自分のコア・ループを生み出す実践はまだまだこれからなのです。工学院の説明会や文化祭などの行事に参加して、このことに気づいた保護者は、感動するのです。

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2026年8月25日 (火)

【驚嘆】2028国際バカロレアの革新を先取りしていた工学院

★IB(国際バカロレア)のサイトを見て、驚きました。革新的なカリキュラムを2028年にIB認定校に広めるというのです。いったいそれは何かというと、STPであり、要はPBLです。このことについて、工学院の田中歩教頭と対話をしていて、工学院は10年以上前から開始して、いつの間にかIBの革新を先取りしていたのかと、二人で驚嘆していました。同サイトにはこうあります。

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国際バカロレア(IB)と共同で先駆的に開発された「システム変革パスウェイ(Systems Transformation Pathway:STP)」 は、生徒が完全なIBディプロマ資格を取得しながら、気候変動、生物多様性の喪失、エネルギー転換、大規模な移住、水資源の不足といった地球規模の課題に取り組むことを可能にする、新しく革新的な教育課程です。

本プログラムの最初の2期の卒業生たちは、ケンブリッジ大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、ブラウン大学、プリンストン大学、スタンフォード大学、香港大学 をはじめとする世界各国の大学への進学を果たしています。

STPは目覚ましい成果を示しています。ケンブリッジ大学 はSTPの影響を研究するために本プログラムに参画しており、その報告書ではSTPを「教育の未来のための設計図(blueprint for the future of education)」として高く評価しています。

さらに、2023年に本校とともにこのパイロット・プログラムを開始した国際バカロレア(IB) は、2028年までにSTPをすべてのIB認定校へ展開する計画を発表しており、これを「IBのイノベーションにおいて数十年ぶりの最も重要な節目」と位置づけています。

★このIBが考える「教育の未来のための設計図」は、すでに工学院では、10年以上前にデザインされ、今や中1から高3まで、学年に応じたPBLが国内外で実施されています。もちろん、テーマは様々ですが、基本SDGsはカバーしていますから、IBが考える地球規模の課題には当たり前のように取り組んでいます。

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★田中歩教頭は、「世界の最高の学びに追いつき、独自の境地に達しようと、生徒中心主義の学びを行ってきましたが、すでにそこに達している可能性があると改めて感動です。たしかに海外大学進学実績も伸びてきています。質を高め続けることがこれからのミッションです」と。

★中学受験生の多くは、このIBの革新性を先取りしている工学院の偉業についてまだまだ気づいていません。私が田中歩先生と10年以上も対話をし続けてこれたのは、なんて凄いことなのか!感動です。

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2026年8月22日 (土)

本質ベース教育(5)保護者も感じられる学校の質・授業の質

★受験生の保護者が学校説明会に行ったとき、その学校の雰囲気を感じます。なんかよい雰囲気とかあるいはどこかちょっとなあとか。そして、説明会で先生方や生徒のプレゼンを聴いて、なるほどと確信をもつでしょう。また、合同説明会等のブースでは、直接対話ができます。するとより学校の雰囲気が伝わってきますね。

★もちろん、これは主観的なもので、客観的には判断できません。ですから、客観的な(というより物質化されたあるいはコモディティ化された)偏差値や大学合格実績などとその主観的な気持ちや考えを思いめぐらしながら、我が子に適合する学校はどこか思い悩むわけです。しかし、この熟慮の渦が最終的に最適なマッチングに行きつくわけです。

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★しかし、その主観的な価値判断の基準を自分なりに作ってみると、主観と客観の橋渡しのストレスがやや少なくなるかもしれません。たとえば、マサチューセッツ工科大学(MIT)の組織学習センター共同創始者であるダニエル・キムが提唱した、組織が成果を出し続けるためのフレームワークは参考になるかもしれません。組織を「関係の質」「思考の質」「行動の質」「結果の質」の4つの要素から捉え、好循環(グッドサイクル)と悪循環(バッドサイクル)のどちらが回るかによって組織の成長が決まると説明しています。

★組織は戦略的な発想が反映しますから、この4つの質の循環をどのように作っているかは、説明会のプレゼンの中に現れます。どれか一つに偏っているプレゼンがされているか、ち密にデザインされているか意外とすぐにわかります。もちろん、保護者自身が、どれかに重きを置いている場合、同じような戦略的発想を語る学校と共鳴するのは自然です。

★グッドサイクルとかバッドサイクルとかは、偏りがあるからバッドだとかと判断するのは、その人の価値観です。いろいろあるのです。そこは私事の自己決定であることを確認した方がよいと私は思います。

★ところで、この4つの質は、学校組織だけではなく、授業を行うときのクラス組織にもあてはまります。授業がどのような質の循環になっているかは、ここは見えにくいところです。しかし、4つの質の循環は、対話によって回っています。ですから、どんな対話が行われているのかを、その学校の教員の語り方や説明会ブースで対話するときに洞察するとよいかもしれません。そのことは授業のクラス祖域だけではなく、学校組織にも結局は通じます。

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★それは、前回ご紹介した、探究の4つのレベルが参考になります。上記の図は、探究の4つのレベルを参考にして、5つに分けてみました。探究のレベルでは、問いと解答に導くプロセスと解答の3つの要素で、組み立てられていました。その3つのポイントが教師のガイドによるものなのか、生徒自身が自ら考え、判断し、アウトプットするのかの組み合わせでできています。

★その3つのポイントに、授業であれ、普段の会話であれ、事実や前提知識を確認しながら対話するのは当然ですから、それも加えました。Knowledge・Question・Process・Answerの4つですね。それを教師がガイドして進めていくのか、生徒が自律分散協働系でいくのか。それを表した図を上記に示しました。

★保護者によって、生徒によって、レベル1でよいという価値難を持っている場合もあるし、全部レベル5の対話で進めてほしいという保護者もいるでしょう。

★しかし、現実は限られた時間の中で私たちは生きているのですから、先人の知恵の肩を借りて思いめぐらすのです。したがって、レベル1からレベル5もまた循環するのです。ただ、どのレベルに重きを置いているかはその学校の戦略的発想によるわけです。

★普段の授業と探究では当然ちがってきます。しかし、それも学校によって違います。

★大学に行くと、レベル4と5の対話が多くなると思います。総合型選抜や海外大学進学のための学びも、レベル4と5の対話のトレーニングは必要です。

★そこにつながるように、中高の教育環境がデザインされているかどうかということでしょうか。もちろん、大学レベルの対話を行っている学校も実際にあります。こればかりは、直接その学校の先生と対話してみなければわかりませんが、その対話のリソースを私立学校は一部公開しています。

★それは、入試問題、生徒の論文集、教師の研究論文や紀要です。学校説明会や合同説明会などで配布されている場合もあります。自由に見てくださいと陳列されている場合もあります。ぜひ手に取ってみてください。驚愕や感動するケースが多いですね。

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2026年8月19日 (水)

本質ベース教育(4)リフレクションのコンパスとしてルーブリックを生成AIでつくってみる

★リフレクションは、自分の強みや弱みを見出すのに大切なことであるのは説明するまでもないのですが、他者と比較して自分の弱いところを弱みだと思い続けることは、多くの場合はポジティブに進めません。自分の軸というか自分の基準をつくることによって、自分と冷静に向き合うことができます。とはいえ、独りよがりでは困るので、生徒の場合、仲間や教師と共有し、広げ深めていくことも大切です。もちろん、そのような適切な対話が成り立つことが条件なのですが。とにもかくにも、その基準はルーブリックにするとわかりやすいわけです。

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★ただ、実際にはルーブリックは、いきなりはできないので、すでによく使われている基準を活用して、仮のルーブリックを作ると、進めやすいですね。たとえば、「情報Ⅰ」では、DIKWピラミッドを使っていますね。

Data(データ):アンケート調査の数値や実験結果を集める。

Information(情報):集めた数値をグラフ化し、平均値や推移を整理する。

Knowledge(知識):「なぜこの結果になったのか」の背景や因果関係を、文献やインタビューをもとに考察する。

Wisdom(知恵):考察をもとに、地域や学校の課題を解決するための「具体的なアクションプラン(提言)」を導き出す。

★ある意味、これは様々な現象を知恵のレベルにまで到達する道のりです。これに従って今自分が調べたり、分析したり、まとめたりしているのは、どのステップなのかを知る手がかりになります。思考のプロセスに近いものかもしれません。

★また、探究では、バンチとベル(Heather Banchi, Randy Bell, 2008)が提唱した「探究の4つのレベル」は、よく使われます。学習者が問いや手順をどの程度自分で決めるかによって、探究学習を4段階に分類したモデルです。レベルが上がるにつれて生徒の主体性が求められます。

確認探究(Level 1: Confirmation Inquiry)事前に結果や原理が分かっている。生徒は指示された活動を通して、既知の原理を確認する。

構造的探究(Level 2: Structured Inquiry)教師が問い(課題)と手順を提示する。生徒は決められた手順に沿って活動を行い、結果を導く。

ガイド探究(Level 3: Guided Inquiry)教師が問い(課題)を提示する。手順や方法は生徒自身が設計・選択して活動を行う。

オープン探究(Level 4: Open Inquiry)問い(課題)の作成から、手順の設計・選択、検証まで生徒自身が行う。最も高い主体性と探究能力が必要とされる。

★どのレベルでも、DIKWのプロセスは考えられます。したがって、仮にDIKWピラミッドの視点と探究の4つのレベルをマトリクスにしたらルーブリックになるかもしれないと仮説を立てて、生成AIに二つの情報を読み込ませ、ルーブリックを創るようにプロンプトを書き込むと、上記の図のようなルーブリックをつくってきます。

★これを鵜呑みにすることはないのです。というよりも、これをベースに自分なりにつくればよいのです。

★実際、これまでご紹介してきた3人の先生は、すでに、思考コードやルーブリックを独自につくられています。そしてそれをベースにしてもよいし、自分で作ってもよいと生徒に共有しています。

★大事なことは、自分で作って終わりではなく、このようなよく使われているもので、新しくルーブリックを作りながら、自分の問いをルーブリックのどのマス目=領域に位置するか考え、生成AIにも分析させます。セカンドオピニオンのような役割として生成AIを使っています。

★ハルシネーションがあるかもしれないので、確認判断は自分でしなくてはなりません。ただ、意外と馬が合うケースが多いというのも否めません。

★実際、生成AIのClaudeに今年の東大の地理探究のある問題を上記のルーブリックで分析させてみました。すると、Word2ページのレポートを作成してきました。その結論部分だけを下記に載せてみます。

 本設問は「知識の想起」と「知恵的統合」の中間、すなわち構造化型(レベル2)の上位から案内型(レベル3)の入口に位置する良問と評価できる。真に問いたいのはK→Wの統合力であるが、I(情報抽出)をあらかじめ与えすぎている分、探究としての純度はやや下がっている。もしI(図1-3から読み取れる季節変化そのものを述べさせる設問)を別途設けていれば、D→I→K→Wの全階層を一貫して測れる、より完成度の高い問題になっていたと考えられる。

★もし、これが探究学習で行われたら、この指摘はなかなかのものですが、あくまで、これは一般入試ですから、この問題はこれでよいわけです。ただ、問いというものを生徒が認識するには、このような生成AIの使い方はありでしょう。自分の発想や問いをリフレクションする際のセカンドオピニオンとして活用できます。

★今までも、教師のよるフィードバックで行われてきたのですが、そのフィードバックは、これまでは、教師の基準に準拠していました。教師が達人であればあるほど、その基準の精度は高くなります。しかし、やはり生徒は自分の基準を持つことが大事です。自律分散協働系の学びをしていくには、この基準が必要なのです。自分の知のコンパスとしてのルーブリックを作る環境の一つとしての教師のフィードバックがなされるのが、生成AIにだけ偏って頼ってしまうことを回避することができるのですが、教師のその多角的視点が、ルーブリックとして可視化されていると生徒も自分の基準と照合しながらアップデートしていくことができるでしょう。

★生成AIが出現するまでは、このような一見当たり前のようなことが、実際にはできないでいました。物理的に時間がかかりすぎていたのです。余白が大事だといわれていますが、それには生成AIの出現までなかなかできなかったと思われます。

 

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本質ベース教育(3)リフレクションのコンパスは自分で作る

★今も昔も、子どものみならず大人も、自分と向き合うことは、当たり前のように行っています。PDCAサイクルの活用がかなり広まっているのは、それを物語っています。企業が「カイゼン」を大事にしているのもそうです。教育現場では、偏差値だけではなく、ルーブリックによるリフレクションも定着してきました。

★そして、これらの振り返りとか内省とか言われている行為には、基準が必要なわけですが、その基準は、各人、各団体によって違います。ところが、偏差値は、数字としては同じなので、本当は母集団の状況によって違うのですが、その違いを考えず使ってしまいがちです。これでは、子どものそれぞれの才能は見えてきません。子ども自身、自分で他者との相対的な基準を自分にあてがって評価してしまいます。いつの間にか、自分で思考や判断や行動の基準を他者との比較でしか考えなくなるというおともあります。それを続けていくと、しかも意識しないで続けていくと、人生のどこかで、いったい自分って何だったのだろうと得体のしれない壁に直面する可能性が高いわけです。

★自律分散協働系の生き方をするには、自分でリフレクションの基準を作ることが大切なわけです。そこで、前回からご紹介している先生方は、まずは授業で使うリフレクションのためのルーブリックをそれぞれ作っています。もちろん、それは独りよがりのものではなく、他者との共有できるか共感できるか学内で試行錯誤し続けています。

★最初は、生徒は先生方がつくったルーブリックを使ってみますが、どこかのタイミングで、自分でも作ってみます。もちろん、そのルーブリックの正当性、信頼性、妥当性を知るためには、仲間と対話をしたり、先生からのフィードバックをもらいながら、自己調整していくわけです。

★そうしたルーブリックは、教科の学びをはじめとして様々な教育活動の中でもつくっていくわけですが、毎回具体的に作り続けているだけでは、単独の作業をうまくこなすだけで、すべての活動が自分の人生の糧としてどうつながっているのかが実感できません。

★そこで、メタルーブリックというリフレクションのコンパスをつくることになります。

★子供も私たちも、それぞれの活動ごと具体的なルーブリックをつくるわけですが、それら全体を高次のルーブリック、つまりメタルーブリックに結び付けることによって、自分の知が、今自分のどんな人生に影響を与えているのかなど見えてきます。

★この仕組みは、生成AIを活用することで、作りやすくなります。

★偏差値や5段階評価という「総括的評価」は、処理がしやすく、多面的な観点から評価する「形成的評価」は、時間がかかります。1クラス12人くらいであるなら、形成的評価は可能ですが、それ以上になると物理的にはなかなか難しいわけです。

★ですから、大学入試など、多くの受験生の合否をなるべく早く処理するには、総括的評価で行うのが現実的ということです。一般入試が重宝される大きな理由はこれなのです。総合型選抜は、ルーブリック型のつまり形成的評価型のため、時間がかかります。現場における指導はたいへんです。

★しかし、生成AIによってルーブリックを作り、対話しながら行っていけば、その手続き的なプロセスの時間は短縮できます。

★もちろん、生成AIの生み出すルーブリックによる評価は、鵜吞みにはできません。最終的には自分の「判断力」が大事です。では、この判断力はいかにして育まれるのか。その正当性、信頼性、妥当性はいかにして保証されるのか。どこか権威のあるルーブリックにすがりたくなるのは世の常です。しかし、どこまでも、最終的には自分で判断する私事の自己決定を大事にすることが希望を生み出していきます。

★ルーブリック作りに取り組んでいる教師が多い学校は、その希望が生徒1人ひとりの内面から生まれてくる環境デザインをしています。大学進学も、その希望が生み出す一つの「出来事」です。しかし、人生における「出来事」はこれだけではありません。もっとたくさんあるから人生はおもしろいのです。

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2026年8月17日 (月)

本質ベース教育(2)圏論がIBLと集合と関数を結び付けるコア・ループを見つける

★工学院の教頭田中歩先生は、インターナショナルコースでは、当然、英語でIBL(Inquiry based Learning)を行っています。IBLですから、対話がベースです。教師と生徒の対話だけではなく、生徒と生徒の対話です。ここから好奇心や発想、探究心が広がり深まります。自分のやりたいことに向けて知識も貪欲に調べ使えるようにしていきます。工学院の思考コードによって知識×論理×創造の変幻自在の学びを生徒は行いますが、この思考コードを教師がつくるだけではなく、生徒自身も自分なりにつくります。生成AIを生徒はこのリフレクションとして活用したりしています。

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★駒沢学園女子の山口先生も数学の教諭で、集合論を使って生徒と異文化理解を広げ深めるPBL型授業を行います。対話の中で生徒が内的モチベーションを膨らますのを実感しています。その対話は何か、生成AIを使って解明しようとしています。数学の教諭ですが、英語やフランス語も体得しているので、数学的記号と言語の高い次元での共通ルールみたいなものを生徒と考えています。

★聖学院の本橋先生は、虚数の授業、微分積分の授業で、虚数や微分積分が発見される数学史をひも解きながら、虚数や微分積分の存在の意義を生徒と問い合います。このとき、生成AIをパートナーとして活用します。自分のアイデアを仲間と対話するのと同じように生成AIとも対話するのです。本橋先生も英語が堪能なので、数学の用語を英語で考えていきます。日本語と英語では、生徒がひらめくイメージが違うからです。英語という言語が数学的記号にストレートにつながることに気づいたとき、生徒の驚きと感動は大きいのです。

★そして、3人の先生方は、互いの授業実践を研究し、生徒が自ら能力を発見し、自ら成長物語を描いていく生徒の内面のコア・ループの共通性について対話し続けています。

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★このコア・ループを通して、科目が違っても、領域が違っても、転移学習ができると仮説を立てています。しかし、その転移学習のプロセスはなかなかみえてきません。

★しかし、生成AIを活用しながらアプローチしていくことによって、AIが哲学や圏論とかかわりがあることがわかってきました。そこで「圏論」について調べてみると、言語的な学びのアプローチでは「転移学習」につながっていき、数学の記号を活用したアプローチでは「圏論」に関係することがなんとなくわかってきました。

★「転移」と「圏論」は親和性はありますが、転移がなんとなく適用できるという感覚でいけるのですが、圏論は現代数学の領域ですからかなり厳密です。そこで、現状では、違う領域を、高い次元から見て共通のルールを発見することを「圏論的発想」と表現しておきたいと思います。

★すなわち、現状、3人の先生方の授業行われている「集合」と「関数」、「IBL」などがコア・ループとしての共通の思考のプロセスがあるのではないかとなっているのです。この具体的には一見するとバラバラなものが、次元を変えてみると共通ルールみたいなもので関係づけられるのが見えてくることを「圏論的発想」としておきます。この流れは上記の図のようになるのはないかと。

★このような圏論的発想で一見ばらばらのものがループでつながることを見つけ、それをいろいろな領域に適用していくうちに、未知の領域を発見していく能力を、生徒中心主義によって、生徒がみな身に着けていく。しかも、生徒1人ひとりによってその発見のアプローチは違うわけです。これをサポートする教師の力。こういう教師がいる学校は、本質ベースの教育を行っているということでしょう。

 

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2026年8月16日 (日)

本質ベース教育(1)本質はコンテンツではなくコア・ループ

★工学院の教頭田中歩先生と駒沢学園女子の山口先生と聖学院の本橋先生と対話をしながら、AI世界において生徒が自ら考え、発信し、それを方向付ける判断力を身に着けるレッスンが必要だということは共通の認識をもっています。

★そして、それは多くの学校の先生方もそう思っているでしょうし、そもそもAI世界がやってくる前から、わりと普遍的というか本質的というかあたり前のことだといえるかもしれません。

★これは、私立学校だから、あまりそこに疑問はないかもしれません。建学の精神を大切にしていますから、本質は不易流行なのだという考え方は共有しているからです。

★しかし、世の中の価値感覚では、反本質主義というのがあります。本質にこだわらず、その時その時どう生きていくかは、流動的なのだと。本質というものに対する疑いをもち、相対化する考え方ですね。ポストモダニズムはそうらしいです。またそれ以前の実存主義もそうですね。本質よりも実存が先にあるのだという感覚。

★ところが、田中先生も山口先生も本橋先生も、真理は大切にしていますが、真理は未完ですから、これが真理かもしれないというのは、一人一人が考え、判断し、表現し、対話して、現状で最善の真理だというところにいきつくという考え方です。

★これが本質だぞと生徒に押し付けるのではなく、本質はあるけれど、その内容は固定的ではないのです。いつか固定するかもしれないのですが、それは実に未完なのです。考え続けるという意味で、自分の中に思考や判断のコア・ループの在り方を身に着ける教育が本質だという考え方です。

★経験を内省しながら、観察するものを分析していきます。その観察するものは、自分がこれだと好奇心をもったものです。それがどんなものなのか、なぜ機能しているのか、どんなことをどれくらいの量でどのくらいの速さで生み出していくのかなど検証すべく考えていくわけです。そしてどんなリスクやコストがかかるのか判断するわけです。

★この思考のプロセスは、コンテンツが変わっても同じです。ただ、プロセス自体は軌道修正していくあるいはチューニングしていきながら正当性・信頼性・妥当性のあるコア・ループを創っていくわけです。

★おそらくこのコア・ループのできていく過程や様態は生徒1人ひとり違い、変化の仕方も違うでしょう。ですから、このコア・ループのそれぞれの生徒による進化が、成長物語でもありましょう。

★3人の先生方との対話は、この本質ベース教育、もっというとコア・ループベースの教育を構築していく物語です。

★基本、3人の先生方は生徒中心主義的な価値観を持っているので、このような流れになります。しかし、世の中は必ずしも生徒中心主義ではない価値観もあります。その価値観とどう対話していくか、3人の先生方は常に考えています。悩んでもいます。この2つの極が融合することで、第3のアイデアが生まれてくるのではないかという期待もあります。

 

 

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2026年8月 9日 (日)

海外大学進学教育がメディアで取り上げられる時代(3)首都圏中学受験市場に拮抗する2つのカテゴリー市場

★従来の首都圏中学受験市場は、東大・医学部・難関校進学の実績の競争がメインの市場でした。ところが、海外大学進学準備教育校が増え、仮に準備教育を行っていなくても、在校生自身が対策を講じることで一人でも海外大学に合格する学校を含めると、首都圏私立中高一貫校の約40%強は、海外大学に合格させています。したがって、東大・医学部・難関大学進学校と海外大学進学準備教育校の二つのカテゴリー市場が、首都圏私立中高一貫校受験市場に併存するようになったと言えます。そのことは、サンデー毎日という従来国内大学合格のランキングばかり掲載していた雑誌もが海外大学合格に強い100校のランキングを掲載するようになったことからもうかがえます。

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★もちろん、開成や海城、渋谷教育学園グループのように、両カテゴリーの共通集合に位置する学校もあります。

★それぞれのカテゴリーには、上記の図のように、魅力が際立っているブランディングの細分化ができます。そのことについては、以前も本ブログで紹介しています。

★広尾学園や三田国際科学学園は、一見すると海外大学合格数が圧巻なために、海外大学進学準備校のカテゴリーに入る感じますが、教育環境は、むしろ共通集合に属しています。そして、東大・医学部・難関大学への教育もしっかり行っていますが、この領域はすでに大量に合格させている私立学校が多く、レッドオーシャンのため、徐々に浸食する形になっているため、今のところ目立たないのですが、それも時間の問題でしょう。

★それは、開成が、圧倒的に東大・医学部をメインに進路指導しているように見えますが、実は海外大学進学準備教育も魅力的で、ただ東大以上の世界大学ランキングの海外大学を志望する傾向にあるため、量的には目立たないだけです。ですから広尾学園や三田国際科学学園と開成は目に見える量の多い大学のカテゴリーが真逆なだけです。

★2030年以降は、上記の共通集合の領域が増えていくことになるでしょう。

★現状では、東大・医学部・難関大学の入試は、まず知識が大事で、そのうえで思考力を育成するという学びで対応できます。海外大学進学準備教育では、経験から学んだ情報を自ら新しい知識に仕立て上げる創造的思考力とその正当性・信頼性・妥当性を検証する論理的思考力が求められます。

★2030年以降は、両方の学びを統合する形になっていくので、自ずと2つのカテゴリーは融合されていきます。

★どちらの道からアプローチしても、最終的には融合されるので、今は子供たちは自分にとって適合する学びをしていればよいだけです。

★ただ、そのときに自分の学びが、未知の分野にも適用できる「転移学習」の方法を体得しておくことが将来差がつくことになるので、そこは注意しておきましょう。そのためには、哲学的な対話が大事になってきますが、これについてはまた。哲学対話というと難しそうですが、実は哲学者という専門家がいなくては哲学的対話はできないという規制主義の哲学的対話ではない、市民に開かれたアプローチも最近開発されているのです。

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