PISA2025 当たり前ながら文科省の政策に影響
★昨日8日、文部科学省 国立教育政策研究所は「OECD生徒の学習到達度調査 PISA2025のポイント」を公開しました。日本はOECD加盟国の中で「読解力」「数学的リテラシー」「科学的コンピテンシー」すべて1位という結果でした。参加国・地域のうちでは「読解力」は4位、「数学的リテラシー」は5位、「科学的コンピテンシー」は5位で、アジアエリアの国の勢いが凄まじいですね。ですが、日本は、国際的に高い水準を維持していると文科省は認識しているようです。
★PISAは、文科省が学習指導要領を改訂する際のエビデンスの一つとしていますから、今回の結果を受けて次期学習指導要領の根拠の一つとするでしょう。結果公開は、昨日となりましたが、いきなり国立教育政策研究所がとりまとめたのではなく、かなり以前から分析調査はされていますから、8月31日に文科省が公開した次期学習指導要領についてのまとめは、すでにPISA2025の分析結果も背景にあるでしょう。
★PISAの問題が、学力の3要素や主体的・対話的で深い学び、探究と親和性がある問題作成になっていますから、これらの点はますます質を高めようということになっている可能性があります。
★また、習熟度レベルについても、レベル1の割合がOECDの中では少ないが、以前より増えているという結果を受け、ますます全国学力テストを継続する根拠となるのでしょう。ジェンダーの開きも、女性の理系進出などを後押しするエビデンスとして活用されるのでしょう。
★経済力がPISAの結果と相関するという結果も、国際競争力をもっと高めようということになるでしょう。
★それから、習熟度がOECD平均を上回り、学習への関与はOECD平均を下回る(ここでいう関与度は、「Engaged learners」:好奇心、目標設定、忍耐力、助けを求めることに関する右の質問調査4問全てに肯定的回答をした生徒のことを示しているようです)という結果は、好奇心駆動型の探究型の学びに力を入れようということになるでしょう。
★日本全国の高校1年生のうちの0.7%がチャレンジしてくれたおかげで、従来型の一律受験勉強型の環境は、好奇心駆動型の学びに転換する大きな1歩になりそうです。本当にありがとうございました。
★そして、この結果を受けた私たちは、もっと本質的な学びに教育が向かうように考え行動することです。こんなに大掛かりで税金もつぎ込んでいるのです。大掛かりというのは、グローバルな世界での出来事なのですから、一部の「グローバル人材」を育成するだけではなく、それぞれの生徒の才能を見出し、そのすべての多様な才能がグローバルな世界で力を発揮できるグローバルクリエイティブクラスに成長できる教育を創りたいものです。
★国際競争力という経済的側面だけでは、それはできません。生徒1人ひとりの才能と人間力が豊かになる学びとは何か、そこがカギです。
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