2026年中学入試(14)市川中学 入試問題に色濃くあらわれう本質 3ポリシーの結合
★shuTOMO 第34号(2025年12月14日発行)に、「国語の入試問題を読み解く〜市川中学校からのメッセージ」という記事が掲載されています。中学受験サポーター渋田隆之(中学受験PREX代表・教育コンサルタント等マルチ才能者)さんが市川中学の国語科主任大澤和仁先生にインタビューした記事です。
★入試問題は学校の顔とよく言われますが、まさに市川の国語の入試問題はカリキュラムポリシーをアドミッションポリシーに十分に反映させていることがわかります。
★よくカリキュラムポリシーとグラデュエーションポリシーは親密でなければならいが、アドミッションポリシーはそこまで固く結びついている必要はないと言われます。入試問題でそのポリシーをすべて表現することは難しいので、偏ったメッセージになる可能性があるからだというのでしょう。
★そりゃあ、3ポリシーを膨大な量の箇条書きにしているようなところはそうなるでしょう。3ポリシーのそれぞれを分解して精神としてまとめないのですから、当然そうなります。要素還元主義型の3ポリシーづくりだとそうなるのです。
★市川学園は、第三教育といって、家庭が教える第一教育、学校が教え導く第二教育、生徒が自分で自分を教える第三教育の有機的つながりをポリシーにしています。これをもちろん、カリキュラムの中で多様な学びの項目に分かれていくのですが、分かれたままにしておかずに、この三位一体の教育というコンセプトに抽象化しているのです。
★第三教育は、「人に学び、本い学び、旅に学ぶ」中で、内面に豊かに広がっていく自分が成長していきます。
★渋田さんのインタビューは、入試問題にしっかりつながる読書の環境や授業プログラムのデザイン、読書の旅などについて、大澤先生からよくみれば精神の真髄がにじみ出てくるカタチで本質的なことを引き出しています。
★2500人以上の受験生になるにもかかわらず、100字を超える記述問題を複数出します。ファクトとオピニオンを区別できるかどうかもわかる良問です。しかも、その問いの内容は、自分をつくるとはどういうことなのかを問う問題です。ファクトの問いは親や教師から学べるかを問いかけています。オピニオンの問いは自らを自らに学べるかを問いかけます。まさに3ポリシーがつながっていることを示唆しています。
★要するに市川中では入試問題にも授業にも進路選択にも本質的な学びや確固たる自分軸をつくっていく大事な本質が宿っているのです。同校の入試問題はたんなる選抜の道具ではないのです。自分に向かい合う機会でもあり、その自分が豊かになっていく未来があるかを見つける場でもあるのです。
| 固定リンク
「創造的才能」カテゴリの記事
- 工学院 生徒を動かす鮮烈なRSIC(ランドスクエア国際会議)体験(2026.10.02)
- 八雲学園 教育の総合力 圧巻(2026.10.01)
- 東京私学教育研究所 フージョン教育研究会 「コア・ループ」へ(2)(2026.09.29)
- 東京私学教育研究所 フージョン教育研究会 「コア・ループ」へ(1)(2026.09.27)
- [思考」を「思」×「考」と捉え返してみる(2)ポマト思考(?) 失敗のイノベーティブなエネルギー(2026.09.23)
「中学入試」カテゴリの記事
- 城西大城西 理念を社会実装する(2026.10.08)
- 羽田国際学園中学 ファン層を確保(2026.10.06)
- 工学院 生徒を動かす鮮烈なRSIC(ランドスクエア国際会議)体験(2026.10.02)
- 八雲学園 教育の総合力 圧巻(2026.10.01)
- 東京私学教育研究所 フージョン教育研究会 「コア・ループ」へ(2)(2026.09.29)



最近のコメント