2026年度中学入試(11) 石坂康倫先生の子どもの可能性を開花させる私立中学の教育力を探る眼差し「思考コード」
★中学受験情報誌shuTOMOには、石板教育研究オフィス 代表石坂康倫先生の連載「子どもの可能性を開花させる~私立中学の教育力を探る~」が掲載されています。工学院の中野校長をはじめ多くの学校の校長先生に直撃インタビューされている記事です。毎回興味深いのは、インタビューの後に石坂先生の教育哲学の眼差しが思考コードに結実していることです。
★石坂先生との出会いは、東洋大学京北の校長に就任されたときでした。同校の哲学教育を探究の流れに再構築されていました。はじめ、たまたま同校が学祖井上円了の東洋哲学をベースにしているから、そこをうまく現代化するリーダーシップを発揮したのかと思っていました。桜修館、日比谷の校長を歴任していたので、哲学を前面に出すプロジェクトは当初は想像していなかったのです。
★ところが、それからときどきお会いする機会があって、お話をお聞きすると、最近は日本でも大手企業で哲学者のアドバイスに耳を傾けるのですが、石坂先生はそのような哲学アドバイザーやファシリテーターの活動もされていて、そもそも教育哲学に造詣が深いのだということに気づきました。自分はなんて浅薄であるのかと反省させられました。
★今、私立中高だけではなく、小中学校や一般市民、企業でも哲学対話が注目を浴びています。ある意味石坂先生は、多くの学校で校長として哲学対話を実践されてきたのだと思います。だからこそ、子どもの可能性を開花する眼差しがあるのだと思います。
★哲学には問いをたてるとか考えるとか正解のない問題に立ち臨むとか、いろいろな役割があると思いますが、なんといっても子どもそして教師や多くの人々が自分の可能性を開くときに哲学している瞬間に直面しているのだと思います。
★石坂先生は同連載で、インタビューするときに、その眼差しで校長先生方にインタビューしています。そしてその眼差しでインタビューのまとめをしています。
★しかも眼差しを9つの複眼(石坂先生独自の思考コード)で温かく見守っているのです。shuTOMO9月号では城西大城西の神杉校長にインタビューされていました。10月号は大妻中野の諸橋校長にインタビューされていました。
★お二人と私も対話の機会を頂いた経験がありますが、石坂先生は、子どもの可能性を開花する教育の螺旋的プロセスを9つの眼差しで、それぞれまとめていらっしゃるのに感服しました。私にとって知っているつもりで知らない両校の特色について語られているのです。
★両校とも最終的(C3)には地球課題に向き合う主体的な人間として育っていくのですが、城西大城西は、生徒が社会に働きかける向き合い方が特徴的だし、大妻中野は多様な視角から深く考えるメカニズムの養成という違いが明快になっています。広くて深い眼差しに感銘を受けました。
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