私立学校の表現(10)武蔵 「自調自考」 伝統的で革新的な建学の精神
★武蔵のブースに掲げられている写真の数々。ChatGPTに読み込ませれば、瞬時に次のような文章がでてくるでしょう。
武蔵といえば「自調自考」。この四文字が、練馬区にある武蔵高等学校中学校の全てを物語っています。生徒が自ら調べ、自ら考える力を育むことを教育理念に掲げる、なんとも頼もしい中高一貫校なのです。
この学校の最大の特徴は、とにかく自由なこと。校則といえば「ゲタ禁止」程度という、なんともユルい決まりしかありません。制服もなく、髪型も服装も自由自在。まさに「個性全開OK」な校風で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。
授業スタイルもユニークで、先生は答えをポンと教えてくれません。原典や一次資料をドンと渡して、「さあ、自分で調べて考えてみなさい」というスタンス。生徒たちは探偵のように謎解きを楽しみながら学んでいくのです。
キャンパスには小川が流れ、なんとヤギまで飼われているという、都内とは思えないのどかな環境。生徒たちは自然に囲まれながら、命の大切さも学んでいます。
国際色も豊かで、中学3年からはドイツ語やフランス語、中国語などの第二外国語にチャレンジ。海外大学進学の道も開かれています。部活動では太陽観測部など、他校ではなかなかお目にかかれないユニークな活動が盛んです。
受験勉強一辺倒ではなく、本当の学びの楽しさを味わえる武蔵。きっと多くの生徒にとって、人生の宝物となる6年間を過ごせることでしょう。
★しかしながら、おそらく、微妙に違っているでしょう。たとえば、ユルい決まりというのは現象しかみていません。武蔵における自由は、実に議論され続け、自由を自ら全うすることの難しさこそ武蔵の真骨頂でしょうし、その自由も武蔵のアイデンティティとして同じ考え方というわけでもないでしょう。学究的な武蔵です。ソクラテス以前から語り継がれ、いまだに「自由」とは何か、固定した概念規定がないところに、スリリングな探究のおもしろさがあるという構えでしょう。
★ ヤギのことも、もちろん命の大切さを学ぶでしょうが、その学びは道徳的な価値観だけを学ぶのではないでしょう。リアルな生命体と過ごす日々の中で生命科学や神話や農学など多方面に広がる学問的な深まりを生徒それぞれが歩んでいくのでしょう。
★いずれにしても固定観念は次々とぶち破っていくスリリングでダイナミックでそれでいて緻密な学びという筋金入りの「自調自考」が武蔵の魅力です。
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