聖学院 見えない数学 虚数の存在を巡って探究数学
★聖学院の数学の本橋先生の高1の数学の授業を見学しました。複素数の単元の授業でした。すでに実数と虚数の計算の授業時間は済んでいたのでしょう。実数と虚数をリアルとイメージとして、見えないということは存在しないということか、そもそも見えるとはどういうことなのかなど虚数をめぐる哲学的なというか存在論的な対話をする授業でした。iの二乗が-1であるということがわかれば、複素数の計算は、そう難しくないのですが、そもそもなぜ虚数を見出したのか?ということを生徒同士が真摯に対話している授業というのは、衝撃的でした。
★通常の数学の時間なのですが、「探究数学」というべき授業であると感じ入りました。もともと本橋先生は、数学の歴史の話を交え、現代数学のデンジャラスマスマティックスにいたる話までしています。生徒たちは、数学を大学受験のためのツールとは考えていないし、理系だけではなく、文系に進路を定めている生徒にとっても興味津々の授業でしょう。
★見えないものこそ大事だとは、聖書の重要な言葉だし、システム思考でも重視されているコンセプトです。
★しかし、それを複素数の式で表してしまえば、生徒は目に見えないものも、理解ができるということは存在ているということなんだと、事例をあげて議論している姿にちょっと感動してしまいました。
★生成AIも活用して、自分たちの発想や思考をモニタリングしながらディスカッションもしていました。
★しかし、大事なことは、虚数を巡る存在に対する自分なりのコンセプトです。このコンセプトがレンズとなって、社会課題に取り組むときのアプローチを開くコトになるでしょう。探究とは、このような哲学的コンセプトを自分なりに発見し、議論の中で、そのレンズを磨き上げていくことなのかもしれません。「探究」とは体験やモノづくり、クリティカルシンキングなど重要ですが、本橋先生は、体験を通して気づいたことを未知なる体験に転移できるには、コンセプトレンズを自分なりに身につけておくことがポイントかもしれませんねと語ります。数学の授業は奥が深いとしみじみと感じ入りました。
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