教育課程企画特別部会のねらいがヤバイ!<探究×生成AI>に集約か!?
★5月22日に開催された教育課程部会・教育課程企画特別部会(第8回)で話し合われた方針について、各メディアで報道されています。たとえば、読売新聞(5月22日)は「文部科学省は、中学校で情報教育を扱う教科「新・技術分野(仮称)」を創設する方針を固めた。現行の技術・家庭科を分離した上で、技術では情報セキュリティー対策や生成AI(人工知能)の仕組みなどを学ぶ情報教育を大きな柱とする。デジタル化が急速に進む中、情報活用能力の向上を図る考えだ」と。
★なぜ?また教科を増やすの?と思って、文部科学省のサイトを覗いてみました。するとちょっと衝撃でした。新しい教科を増やす前提に、カリキュラムは柔軟にというのが昨年4月にすでに省令が出されているし、生成AIを中心とするICTを使ったDXによる学びの時短効用のアンケートがちゃんと調査されていたのです。さすがは、用意周到。
★しかも、2040年までに、労働供給制約社会が進行し、労働力が1100万人少ないなどという推移グラフまで紹介しているのです。教育課程部会で、新教科設立の話が、未来社会の労働人口の少なさを解決する方向性に結びつけているということでしょう。
★探究過程の学びがモチベーションを高め、教科の授業にも役に立ったというアンケート調査も紹介し、同時に総合型選抜と学校推薦型で大学に進学する割合が一般選抜を超えたというデータも紹介しているのです。
★あまりに膨大な資料を活用しながら、まるで逃げられないかのような理由を積み上げ、結局「探究×生成AI」にカリキュラムを集約する方向性をそれとなく打ち出しているのです。
★未来の進路や人材づくりの話としてはいいじゃないかという意味でのヤバイ!という感覚と、いろいろ資料を見せられながら、それを理解しようと集中してしまうと、俯瞰できなくて、ある大きな落とし穴に気づかないという点でヤバイという感覚もあります。
★このことに気づく資料として、探究に関しての海外との比較表を黒上晴夫先生が提出しています。
★いったいその落とし穴とは何か?ここではあえて語りません。この落とし穴を気づかないのかあえて言わないのかどちらでも構わないのですが、そのような見識者がだれかあるいは団体がどこか見定めたいのです。私立学校はそのような見識者や団体とは注意をしなくてはならないからです。いつなんどきハーバード大学のような状況になるかもしれません。文部科学省は、黒上先生をこの部会に招いたというのですから、そこにしっかり気づいているメンバーがいるというわけでしょう。さすが用意周到な賢い組織ですね。
| 固定リンク
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- 期待が高まる変容する私学(05)なぜグローバル教育が必要か 文化によって違う思考タイプを知る(2026.10.17)
- 期待が高まる変容する私学(03)文大杉並 大胆かつ綿密な教育デザイン(2026.10.17)
- 工学院 グローバル探究学習モデルが生徒1人ひとりに内面化される こんなところがあったんですね(2026.10.12)
- 【驚嘆】2028国際バカロレアの革新を先取りしていた工学院(2026.08.25)
- 本質ベース教育(5)保護者も感じられる学校の質・授業の質(2026.08.22)
「教育イノベーション」カテゴリの記事
- 東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊研修で感じたこと(2)リスクを信頼に変えるガバナンス(2026.07.25)
- 東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊合宿で感じたこと(1)少子化リスクマネジメント高まる(2026.07.23)
- 風の谷の中村中学校(2026.07.10)
- 工学院 多様な創造的才能が花開くクリエイティブクラス育成校(2026.07.08)
- 富士見丘 超私学の理由(2026.06.22)
「PBL」カテゴリの記事
- 期待が高まる変容する私学(05)なぜグローバル教育が必要か 文化によって違う思考タイプを知る(2026.10.17)
- 期待が高まる変容する私学(03)文大杉並 大胆かつ綿密な教育デザイン(2026.10.17)
- 工学院 グローバル探究学習モデルが生徒1人ひとりに内面化される こんなところがあったんですね(2026.10.12)
- 工学院 生徒を動かす鮮烈なRSIC(ランドスクエア国際会議)体験(2026.10.02)
- 東京私学教育研究所 フージョン教育研究会 「コア・ループ」へ(2)(2026.09.29)



最近のコメント