2026中学入試準備(23)インターナショナルスクールか私立学校かの時代の意味①
★ASEAN諸国のインターナショナルスクールや日本にやってきたインターナショナルスクールと私立中学のどちらにするか考える家庭が増えているといいます。シンガポールのインターは高いので、もう少し安いところと見て回っている家庭もあります。インドネシアならどうだろうとリサーチしたら、シンガポール並みのところと日本の私立学校の学費と変わらないところもあるけれど、その違いはあるということです。この違いについては、私は行ってみてきたわけないので、ここでは言及できませんが、そうなると、やはり日本の私立中学かといろいろ考えているようです。
(イラストはBingが作成)
★このような選択を考えている家庭は、帰国生を抱えているとは限りません。帰国生の中でも70%は、いわゆる超難関私立中学を目指しますから、インターナショナルスクールという視野はあまりはいってきません。もう30%は確かに選択を考えるのですが、このとき私立中学もインターナショナルコースやグローバルコースという帰国生の受け入れ態勢があるかどうかはリサーチします。
★さらに、帰国生の規定からは外れるけれど、海外の現地校で学んでいたとか、外国人と日本人の両親の子どもで、バイリンガルな生活をしている生徒とか、日本で英語を学んでかなり堪能になっているという生徒もいます。このような生徒は、インターナショナルスクールかそれに匹敵する私立中学か選択を考える傾向がだんだん強くなってきたようです。
★この流れを後押ししているのが中学入試の英語と思考力の両方を融合している新タイプ入試なのかもしれませんし、このダイナミズムに合わせて新タイプ入試が活性化したのかは、不明ですが、相乗効果はあるのだと思います。
★そして、これは、中学入試だけの問題ではなく、大学入試にもあてはまるどころか大学入試改革を押し進める重要な問題になっているわけです。
★高校入試でも同じようなことが起きていますが、中学入試と大学入試でほぼ選択の解決はつくので、都立国際やICU、SFCなど高校から帰国生を受け入れる学校は限定的です。
★東京のいわゆる超難関私立学校は、高校入試は行わないので、帰国生でそのような学校に行こうとすると中学入試で行くしかないということです。したがって、私立学校でインター並みの環境を整えている私立高校は彼らにとって救いの場でもあります。しかも、中学で英語が得意になり、キャリアプランとしてグローバルな世界にという発想をもった生徒で、中学の総合的な内申点が取れなかった場合、そのような私立高校に進まざるを得ないということもあります。
★それにインターナショナルスクールか私立中学かを選択する家庭層は、実は経済的に裕福とは限らなくなっています。情報を得て、インター並みの私立中学に進もうと考えている層もあるのです。
★この層は、自分の子どもの才能を信じています。才能といっても人によって考え方や感じ方は違うのですが、彼らにとって2科4科だけでのテストでは、それが認められないということにも気づいています。ですから、その才能を尊重してくれる学校を選ぼうとします。インターナショナルスクールの多くは、お金の面ではたいへんですが、子どもの才能を尊重する心理的安全があるところがあります。そのイメージで、私立中学を探します。そして、その才能を尊重してくれる新タイプ入試があるところを探します。
★これは何を意味するかというと、今は多くの庶民は気づかないかもしれませんが、入試の選択肢の少ないところは、この才能の尊厳を限定するということなのです。そのことがどういうことなのか、考える時代になってしまったということです。
★私は、今ままでは、選択肢の少ない学校と多い学校のどちらを選ぶのかは私事の自己決定だと言ってきました。今のところ法制度上はそれでよいのでしょう。しかし、これからの未来社会は、それをよしとするかどうかは不確かです。
★トマ・ピケティとマイケル・サンデルのシンプルな対話を読んで、法制度上よいからよいのだという、法実証主義的ポピュリズム倫理観に絡めとられているかもしれない自分自身のリフレクションが必要だと感じました。
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