2027年に向けて動く世界と私立中高一貫校(3)STEAM教育×グローバル教育×教科教育×World Making Wisdom(民主主義的智慧)を融合しているかどうか
★超先進4校は、STEAM教育×グローバル教育×教科教育×World Making Wisdom(WMW:民主主義的智慧)を融合しています。外から見ていると各校独自テーマやツールを使っていますが、先生方や生徒のロールや言動のルールは共通しています。その共通している部分を抽象的に図式してまず並べてみます。
【STEAM教育】
★肝は次の3つのフレームです。「思考実験型問い」と媒介項として「手を動かしながら思考し創り出すためのテクノロジーやエンジニアリングの活用」、思考方法はindutionとdeductionとabductionの三角ロジックを変幻自在に生徒が活用しているということです。そのフレームの中のプログラムのプロセスは、PBL型ですが、オレンジの次のステージに移行する時に、リアリスティックエバリュエーションをするということです。ここでは互いに最近接発達領域を探し出しているということですね。これがなかなか授業を見ていて見えにくいところです。4つの大まかな流れは、だいたいどこでも行うPBLに近いプロセスです。このプロセスだけが、メディアでは注目されます。生徒の没入時と開放の時のそれぞれの表情が実に絵になりますから。それは極めて大事ですが、その表情を表出する内的なメカニズムを教師が推理し試行錯誤し検証しながら経験値として蓄積していっているかどうかです。
【グローバル教育】
★グローバル教育も構造的にはSTEAM教育とは似ていますが、端緒となる問いが違うし、媒介項も違います。思考方法は同じですね。またフレーム内のプログラムのプロセスはほぼ同じです。ただ、3番目のステージの制作物が違います。
【教科教育】
★教科教育もSTEAM教育と同じような構造ですが、要素が違いますね。端緒の問いがいわゆる教科の問いですし、媒介項も違うし、思考方法も三角ロジックというよりロジカルシンキグが中心になってしまいます。知識の定着と知識の共約性と新しい知識編集というプロセスの第3と第4ステージはやはり違いますが、基本PBL型です。
【WMW】
★WMWは、新しい封建制に陥らないような根本的な問いから出発します。この手の問いは、従来の学校教育ではなかなか取り扱われませんでした。今NHKの番組「ニュー試」で取り扱われている、海外の大学、特にケンブリッジやオックスフォード、ミネルバ大学の口頭試問で出題されている問いがそうです。IBのTOKで出題される問いがそれに近いですが、奇想天外ではまだまだありません。
★媒介項は、対話学と発想のテクノロジーということになりますか。フレーム内のプロセスはPBL型ですが、数理モデルや価値の発見という第3ステージと第4ステージは違います。そうそう思考方法には、グッドマンモデルが付加されます。トウールミンモデルがわりと人文系的アプローチであるのに対し、グッドマンモデルは数理×芸術的なアプローチです。つまり、両思考方法の融合が新しいリベラルアーツというわけです。リベラルアーツがなければ実は民主主義と資本主義は支えられないのです。
★以上のような説明だとまたまた何を言っているのかわからないといわれうかもしれません。時間があったら、一つ一つ説明していきますね。今は、似ているけれど、少しずつ違っていて、これらが融合できるのは、構造が似ているからだということを言っておきたかったのです。
★そして、このような4つの学びの融合体を実施している学校をみなさんが探せな、市場のニーズに応えるように学校は覚醒していくでしょう。受験生・保護者の慧眼と見識が良き教育を生み出していくのは常なのです。
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