成長する組織の「対話学」⑦個人と組織の成長の関係性
★学校組織に限らないと思いますが、学校の場合、他の団体のような目に見える利益をあげることが第一目的ではないので、組織が成長するというのは、少し独特かもしれません。しかし、他の団体と共通する軸を探すと、「市場支持度」と「時間」で表せるかもしれないなあと。
★モデルを考える際に、教師のタイプをざっくり3つに分けてみます。
個人Aタイプ:専門知識が豊かで客観性を重視するタイプ
個人Bタイプ:論理的思考を重視し、組み立てる時に必要だと思うたびに知識を同時並行的に学び、主観と客観を使い分けるタイプ
個人Cタイプ:クリティカル&クリエイティブ思考を重視し、知識も新しい知識に変えていったり、主観と客観の境を揺るがす新しいパラダイムを創るタイプ
★それぞれのタイプの人数比が違うし、どのタイプがリーダーになるかで、このようなタイプの教員がいても、組織の成長の仕方は、これもざっくりわけて組織Nと組織Pに分かれます。
★市場から支持されるということは、時代と共に市場の価値が変わるので、それに合わせて、3つの個人のタイプの関係性を柔軟に変えていく必要があります。
★ただし、既存の市場に適用する組織と新しい市場を創出しようという組織と2通りありますから、どのタイプをたくさん雇用すれば、成長するのかということは固定的ではありません。
★現状の受験市場は、学歴価値観が揺らいできていますが、まだまだです。しかし、その揺らぎを創っている新しい価値観の市場を創出する動きも勢いを得てきました。学歴市場で支持されるか、新しい価値観市場で支持されるのか、市場の規模はもしかしたら、7対3くらいになっているかもしれません。
★個人Aタイプが経営陣だと、学歴市場の支持を得ようとします。そのとき、個人Cタイプは、少数派です。個人Bタイプが経営陣だと、少数派の個人Cタイプを生かします。プロジェクトをつくりそのリーダーにして実験的な場を形成するでしょう。いざというときは、舵を切れるように準備しています。
★個人Cタイプが経営陣だと、いろいろな離れ業をやるでしょう。一見学歴市場での支持も得ながら、新しい市場創出もしてしまう。それができるのは、個人Bタイプと個人Cタイプの人数は同じくらいにして、個人Aタイプは新規採用はしない人事マネジメントをするでしょう。
★個人Cタイプは、軋轢があるとライフシフトを素早くやりますから、個人Aタイプとの軋轢は個人Bタイプに任せます。ただ、CタイプとBタイプは相互にリスペクとするように対話の場を設けます。その対話は、戦略的な対話の時が多いでしょう。Cタイプは、大学に行くことが目標ではなく、「生き方」や「在り方」が大学に優先します。Bタイプは、現実的ですから、すべての生徒がアントレプレナーになれるわけではないのだから、手堅く「やり方」重視で、大学に行くことが目的になります。
★しかし、Cタイプも生徒が行きたいと思うキャリアを応援しますから、大学に行く意思があれば支援します。動機はともかく大学への指導は協働できます。そして、結果がでれば、その絆は固くなります。海外大学や総合型選抜はCタイプが任せろとなるし、国内一般選抜はBタイプが任せろとなります。そして、その部分でAタイプも活路を見出せます。
★そして、Cタイプの人数も半数はいるようになると、BとCの戦略会議、Bだけ(Aも含まれる)での共有会儀、Cだけのブレスト会議が学内に広がります。つまり、対話の雰囲気が3つあり、それぞれが互いをリスペクトするので、学歴市場からも、新しい価値観市場からも察知され支持されるようになります。
★市場が支持するには、学内の対話を察知できることが条件です。学校組織の成長とは内面的駆動力の勢いですから外部に伝わる勢いになります。サイトなどの情報共有が活発になりますからね。するとメディアも取材に行きます。外部の団体もなんとかネットワークを結びたいと思うし、そのためにはどんな応援ができるか創意工夫してくれます。
★逆に対話が生まれないところには、市場が察知できないので、支持は下がっていきます。Aタイプが多い学校で、そこで戦略会議を頻繁にやり結果も出していれば、学歴市場は察知します。その市場では支持を得られます。
★どの成長の仕方がよいのかは、それは私にはわかりません。選択の価値は神々の闘いですから。
★ただ、私の仲間は、Cタイプが多く、リーダーでもあります。そういう意味では、学歴市場でも新しい価値観市場創出でも支持を得られるように両方に取り組んで楽しんでいます。
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