2023中学入試の役割 ソーシャルジャスティスを求めて(22)帰国生入試動向 データ更新 大妻中野などの凄さの理由
★帰国生入試の志願者数のデータを更新しました。広尾グループとかえつ有明、開智日本橋、都市大グループが著しく志願者を集めています。グローバル教育をある意味教育の中核においていることがはっきり表明されていて、そのマーケティング戦略が引き続き成功しているというわけでしょう。そんな中で大妻中野は、たしかにグローバル教育に力を入れていますが、それを大妻のコア教育として位置付けているわけではありません。にもかかわらず、志望者数も多く、前年対比も伸びています。帰国生入試の保守本道という感じでしょうか。
★海城学園、洗足学園、聖光学院、攻玉社、山脇も志願者数は多いですが、一見するとこれらの学校は同じカテゴリーにはいっているように見えますが、海城は少し意味合いが違います。グローバルな環境を、自前でプログラムしているという感じです。
★洗足学園は、国際学級以外に、留学制度が完備しています。海城とは少し違います。聖光学院や攻玉社、山脇において、帰国生入試の目的は独自のグローバル教育というより多様性を中心にした教育を重視しているという感じですね。
★いずれにしても、帰国生入試の志願者が多い学校は、そうとう強烈な特色を言語化あるいは見える化しているといえるでしょう。
★一般生も含めて定員がもともと少ない湘南白百合は、一見すると目立ちませんが、その小規模定員を考慮すると、志願者数も多いし、前年対比も伸びています。湘南白百合の特色は、学校全体が、すでに英語教育という意味ではないグローバルな教育を行っていること。もちろん、英語教育が充実していることは言うまでもありませんが、グローバル教育プログラムが多様でプログレッシブであること。one earthに対するケアリングの精神が必ずある未来のグローバル教育のモデルであることが実感できるプレゼンテーションやパフォーマンスが行われていることです。
★このようなプレゼンテーションやパフォーマンスは、いわゆる広報宣伝用のものではなく、ふだんのありのままの教育そのままを表現しているのです。そこが凄いですね。
★さて、本物のグローバル教育とは、海外大学進学実績を競うものではありません。英語教育の凄さでもありません。2030年、2050年のAI未来社会にあって、その未来をディストピアに導くのではなくwell-beingに導けるリーダーシップを発揮して主体的関係性をデザインできる人間力を生み出す誠の道を切り拓くのみです。
★ディストピアに導く可能性の高い人というのは、well-beingに進んでいると信じて疑わない無自覚な人です。2023年の中学入試は、そういうことが議論される時代になるでしょう。
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