水都国際モデル いまここで必要な教育の完成間近 思考コードで見える。
GLICC Weekly EDU 第99回「水都国際ー課題探究型授業の進化」
★もっとも、人気校になってしまったので、偏差値も上昇してしまうのが、痛しかゆしですが。
★それはともかく、新校舎は、とてもユニークで、個別最適な学びと協働的な学びの両方ができるようにデザインされています。お話をお聴きしていると、かなり余白があって、自己を見つめ、深く思考する空間や、ホワイトボードウォールが随所にあって、まるでGAFAなどの空間にある創造的思考やインスピレーションを協働で刺激するアフォーダンスが埋め込まれているようです。
★GWEの番組の中では、時間がなくて整理できなかったのですが、部活と文化祭をかっこにいれても、豊かな体験活動が満載という感じです。もともと入学時から、自己変容型マインドの素養をもっている生徒ということですから、生徒の皆さんは、下記のような一般論的な発達段階を示していないようです。
★太田先生によると、高校2年次より、①グローバルコミュニケーションコース、②グローバルサイエンスコース、③国際バカロレアコース、に分かれるということですから、それまでは、IBのエッセンスを21世紀型教育で、全生徒が共有しているわけです。
★ですから、IBの10の学習者像は共有しているはずです。その学習者像を了解して入学検査準備をするわけです。なるほど、はじめから自己変容型マインドの素養をもっている生徒が集結するはずです。ただ、はじめから完成しているわけではありません。6年間かけて完成していくわけです。あくまでイメージですが、水都国際の場合、次のような自己変容型マインドの成長過程を経るのでしょう。
★最初から自己変容型マインドの素養がある生徒は、思考コードのA軸がそれほど充実しているわけではありません。偏差値は、このA軸の充実度ですから、B軸とC軸の素養があるにもかかわらず、偏差値では測られないために、このような才能者が無視される文化が、今までの大学入試にはありました。それゆえ、そこから逆算して、高校入試や中学入試が作成されてきました。
★入試に向けて、カリキュラムが作成されがちなので、教育がA軸育成に偏ってきたことは否めません。
★今回の高大接続改革や学習指導要領改訂は、B軸C軸の学びの過程を重視しています。それゆえ、大学入試では総合型選抜が増え、中学入試では新タイプ入試が増えています。
★高校入試は、高校進学率が97%以上である今日、水都国際のように自己変容型マインドの素養をもった生徒ばかりではありませんから、一般論的な発達段階を活用するのが王道です。
★しかし、これだと、18歳までにすべての生徒が自己変容型マインドを完成させることができません。
★どうしたらよいのか?実は、本当は、すべての生徒がはじめから自己変容型マインドの素養をもっているのです。ただ、偏差値という尺度に物象化されたA軸教育が習慣化してしまったために、最初の入口の段階で、A軸レベル差で、振り分けられてしまい、自分は自己変容型マインドなどもっていないという幻想が物象化あるいは凍てついてしまって、本来の自分ではないメンタルモデルが造られてしまったのです。
★すべての公立学校が水都国際のモデルを受け入れるならそのようなA軸教育によって格差をつけられた自分を解除できるでしょう。
★そんなことをいっても、IBをすべての学校が導入することなどできないといわれるかもしれません。
★そりゃそうです。しかし、IBのエッセンスを英語のレベルを英検2級に設定して行うことはできます。そして、総合型選抜で問われる創造的思考能力は、多くの体験プログラムで育成することができます。もちろん、TOKもできます。哲学対話を総探に導入すればよいし、国語では小論文、英語ではエッセイを、他の教科ではミニ探究型論文を書く機会を入れます。
★そのためには、膨大なデータや情報が必要です。文献だけではなく、インターネットで研究論文を読むことができます。データは、山ほどダウンロードできます。
★高校生にkindleなどで購入できるクーポンを1人10000円/年を文科省や教育委員会が配布すれば、高校時代に最低限必要な思考力を育成する土壌をつくることができるでしょう。学校や自治体の図書館が電子図書を備えれば、さらに才能を進化させることができます。
★水都国際のようにスーパーハイスペックでなくても、以上のような教育環境を整えれば、日本の生徒は、世界大学ランキング300位くらいまでの大学に入学できる自己変容型マインドⅡは身に付けられます。A3ワンピース足りないですが、それは大学に行けば自ずと埋められます。
★水都国際モデルの自己変容型Ⅲに近い自己変容型Ⅱに成長する学校モデルは、未来型教育ではなく、いまここで必要な教育です。日本の経済成長の再生ができるだけではなく、日本の生徒が、未来世界において叡智と寛容性で牽引できるでしょう。牽引というより、世界を物心両面でサポートする人材の宝庫となるでしょう。
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