2089年から考える21世紀型教育(11)聖学院 本橋先生に聴く 新しいトランジション M型思考力入試も一つの起点
★昨日一年ぶりに、聖学院の本橋先生と対話をしました。明日、GWE(GLICC Weekly EDU 第73回「聖学院中高ーグローバル思考と数学的思考から生まれる賜物:本橋真紀子先生との対話」)で対話するので、そのブレストという感じだったのですが、広く深い話をじっくりお聴きすることができ、1年の空白が私の拙い想像力によってでも埋めることができたような気がします。ありがとうございました。
(卒業式の写真は聖学院のサイトから)
★詳しくは、明日お話しいただけますから、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
★それにしても、聖学院というのは、まさに「賜物」=「タラント」=「タレント」=「存在価値としてのかけがえのない才能」が、自然体で豊かになる学校です。
★本橋先生は、先日高校の卒業生を送リ出したばかりです。中1から共に暮らし、共に悩み、共に学び、共に変化を生み出してきた6年間。このような経験を本橋先生は、3度も積み上げています。
★本橋先生の6年間生徒と共にするときのマインドの特徴の1つは、トポロジーです。多様性の中にアイデンティティを共に創っていく数学的思考が適用されています。それからもう一つは、生徒が巣立つためにめちゃくちゃ試行錯誤をしているのを見守る眼差しが光っています。
★なぜか、生徒は卒業する時に、本橋先生にバラの花束を贈るそうです。さすが男子校というわけでしょうか。本橋先生の涙腺がとまらない様子が目に浮かびます。
★21世紀型教育機構がスタートした時、同士校と思考力セミナーを共有するワークショップを行っていました。ある男子校で行ったとき、その学校の男性教諭のみなさんが、一瞬にして生徒がマインドセットされ、協働体が現われるのに驚いていました。初めて会った生徒でもそうなのですから、6年間共にしたら、生徒がどれほど変貌・変容するのか想像するとワクワクします。
★実際、大学合格実績は、昨年同様よかったということです。そのことについて、特段本橋先生は多くを語りません。6年間生徒1人ひとりが紆余曲折ありながらもがんばったトランジションの成果で、十把ひとからげで語ることはできないのでしょう。それに学年や進路指導との協働もあるので、そこは控えるという謙虚さが、本橋先生らしいし、聖学院流儀の雰囲気でもあります。
★その6年間の紆余曲折・試行錯誤・山あり谷ありの豊かな体験を通して成長していくあるいは変容していく生徒の言動をサポートしてきた本橋先生のキャリア観というのは、いわゆる進路指導とは違います。
★いわゆる進路指導とは、偏差値データを分析して、偏差値をどのように上げるか、スコアの伸びに注目して行っていく指導のことをいいます。もちろん、それもやるでしょうが、偏差値データは参考にはしますが、それは外から与えられたモノサシです。
★それに囚われるのは、only one for othersの精神ではないのだと本橋先生はきっぱり。モノサシは内側から生まれてくる自分モードのものでなければ。でもそれは独りよがりではやはり自分の弱さに囚われることになるのだと。自分の弱さを解放するモノサシは他者のために貢献することにもなるものであると。
★世の中では、自分軸とかいわれたり、アイデンティティといわれるものですが、徹底的に外部の押しつけに囚われていないかどうか柔軟に思考する数学的思考が鋭いですね。似ているようで全く違うものと違っているようで共有できることがあるものとの差異は、体験と数学とそしてグローバル言語をミックス、あるいは越境できる知恵が必要だと。そして、その知恵を生み出す源泉はアートなのだと。
★それが生まれる起点の1つが思考力入試から始まっているのが聖学院です。明日、そこらへんを具体的抽象的に本橋先生からお聴きすることになると思います。鈴木さんの主宰するGWEは、メタ的な次元の話が多いのですが、ありがたいことに、共感してくださる方々も徐々に増えているということです。
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