PBL

2024年4月14日 (日)

和洋九段女子 知の社会貢献スタート

4月13日(土)、和洋九段女子は、「PBL型授業体験会」を開催。受験生だけが対象ではなく、興味と関心のある方に開かれた体験会です。同校では、もはや生徒自身が数多くのプロジェクトを実施しています。しかも外部団体と連携する本格的なプロジェクトで、コンクールなどで数々の賞を受賞するなど、目に見える成果も生み出しています。

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(写真は同校サイトから)

★したがって、このPBL体験も、ファシリテーターには生徒も参加しています。

★卒業式で、代表生徒の感謝の言葉の中で、PBLの環境が溢れている学校で育って自分を見つめられ、仲間と共に成長できたことはかけがえのない財産なのだと語られるくらい、それぞれの授業、行事、探究、プロジェクトはPBLが広く深く豊かになっています。

★同校のPBLの目標の一つに他者と共に社会課題を解決し貢献するというのがあります。

★ですから、こんなに自分自身が成長し、仲間も共に豊かになってウェルビーイングになるのに、PBL型授業への理解がまだまだ広まっていないという社会課題に気づき、だったら、受験生のみならず多くの人にPBL体験をしてもらおうとなったに違いありません。

★自分たちの持っている目に見えない無形資産をシェアしようという心の勢いが和洋九段女子の中で生まれていることは、つい先日高3の探究の発表会に参加し、感じました。それは先輩と後輩のコミュニケーションでした。その種を外部の方にもシェアしようという動き。さすがです。

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工学院大学附属中学校3.0 学べる組織づくりアップデート 田中歩教頭のアンビシャス

★工学院大学附属中学校3.0がスタートしています。先日同校中学の新教頭田中歩先生からお話を聞きましたが、すでに同校は、A=PBL×思考コード×STEAM→B=A×ラウンドスクエア×ケンブリッジインター×海外大学準備教育×探究論文×グローバルプロジェクト→C=A×B×学べる組織へとアップデートしていることが了解できました。

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GLICC Weekly EDU 第169回「工学院大学附属中のビジョン」 

★上記の動画をご視聴していただくと、いきなり中1のオリエンテーションの話から始まるのに驚くと思います。学年全体が目標を工学院思考コードというメタルーブリックで共有しているところから始まります。さりげないけれど、オリエンテーションからルーブリックがきちんとあるというのは、世界標準の組織だということです。

★そして、次にオリエンテーションの始まりのところの写真からはじまります。そこから数時間後、生徒と教師が学べる集団になっている様子が映し出されています。そのシフトの仕掛けである幾つかのアクティビティも紹介されています。この「行動(アクティビティ)→思考→経験(集合知)=個人の成長×集団の成長というワンセットの中に、ルーブリックの広がりがすべて実施されています。この「行動→思考→経験」という学びのモデルが、たとえば2日間のプログラム全体で1回行われるのではなく、複数のセッションで回転しているプログラムになっているのが工学院です。

★この学びのモデルを生徒も教師も共有し、どんどん拡大していくことで学べる組織が成長していくことになります。高校の教務主任時代、歩先生は、もともと生徒1人ひとりの成長をきめ細かく見守ってきました。同時にその見守りは、先生方と協力して行ってきたのです。その「経験」を教頭として俯瞰すると、生徒の成長×集団の成長=組織の成長になっていることに気づいたのだと思います。それを「学べる集団」という言葉で歩先生は言語化しています。

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★組織が成長するには、学び続けることだとはよく言われますが、「行動→思考→経験」の螺旋が続く学びのデザインをしていくことだと具体的にビジョンが見えているところはなかなかないでしょう。

★しかもその学びの枠組には、ケンブリッジインターとラウンドスクウェアとMicrosoft Showcase Schoolという世界が認める教育環境デザインがあるわけです。外生的技術進歩と内生的技術進歩の融合により工学院大学附属3.0の時代が着々と進んでいます。これが田中歩教頭のアンビシャスなのだと感じ入りました。ぜひご視聴ください。

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2024年4月10日 (水)

青柳先生の教師のあり方=Beingは構造論的実存主義

★昨日、成城学園の青柳圭子先生のところに伺いました。東京私学教育研究所で実施した「私学教員のための組織マネジメント研修」の研修コードについてご意見を聞くためでした。研究所の研修コードは、ベースが「思考コード」で、同研修の委員である青柳先生は「思考コード」について熟知されているので、研修中から対話していた経緯があります。組織マネジメントのメインテーマは、「自分が変わる」ことによって「他者も変わる可能性」を体感するワークショップでした。自分から自己へ自己から自分へという、主観と客観の在り方が対話的主観に変質していく自分。

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★そんなことをあちこち飛び回りながら対話していると、そういえばと、新刊「シリーズ学びとビーイング~学び続ける教師のあり方(Being)とは?」を頂きました。青柳先生ご自身も寄稿されていたので、対話しながら目を通すと驚きました。今対話していることがすでに青柳先生は論考しているのです。

★『子どもの学びを支える、私たちの「Being」』がタイトルですが、このタイトルが論稿のコアコンセプトでした。教師のあり方とは、ひとり教師のあり方ではないのです。もちろん、教師一人ひとりそれぞれの「あり方」なのですが、それは子供の学びのあり方と同僚のあり方、そして学校のあり方、社会のあり方など関係総体の中で、オリジナルの「あり方」が生まれてくるという息吹がタイトルを通して論稿全体に広がっていました。

★大変哲学的です。ハイデガーとかフッサールとか実存主義というか現象学的というかそんな哲学的な対話が青柳先生とは展開されるのですが、今回の論稿もそうです。

★しかし、一方で青柳先生はフィールドワークという現場に身を置いて感じたり考えたりする方ですから、構造主義的というか文化人類学的でもあるのです。

★さらに、韓愈の思想から、あり方とやり方と迷いを払拭する道/未知の探究の発想を取り出しています。まさにやり方と道/未知を探究する泉としてのあり方を語ります。

★そうして、その泉はどこから湧き出るのか。生徒と同僚など多くの人との対話から生まれるのだと。互いの主観を大切にしながら対話的に主観が成長していくわけです。主観と客観の二項対立が生み出す個性の無化を対話的主観によって取り戻す生き様というあり方。「私たちのBeing」となるわけです。ここは現象学的ですね。

★AI時代は「やり方」はもしかしたらAIにかなり任せることができます。しかし、AIは道/未知を探究することは今のところありません。既存の情報を分解し統合することは得意です。しかし、教師は道/未知を前にして不安になりながらも希望を同時に生み出す泉が内面にコンコンと湧いています。それが枯渇せず豊かになっていくことが今後大事になるでしょう。

★いかにしてか?その解答の大きなヒントを青柳先生は経験的に直観しています。そして、今後中高と大学で授業を通して生徒と学生と対話していくことによって、言語化されていくことでしょう。楽しみです。

★それにしても、韓愈とトゥールミンを青柳先生は大切にしていますね。両者とも思想家であり哲学者です。青柳先生の深い学びのあり方の源泉の1つでしょう。特に韓愈はいわば思想のルネサンスを巻き起こした詩人でもあります。

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管理職が英語を活用できる学校が増える流れ!?

★2024年度は、東京の私立中高の人事異動が激しいと感じますが、その中で英語を活用できる管理職が増えているような気がします。富士見丘の理事長校長吉田晋先生はもともと英語が堪能ですが、今年度就任した副校長吉田成利先生は、英米大学で研究して法学博士を取得している程の英語の達人です。文大杉並の新校長青井静男先生もDDを立ち上交渉を英語で成就させたほどです。工学院大学附属の新教頭田中歩先生もラウンドスクエアやケンブリッジインターナショナルスクールとの連携をプロデュースしている程の英語の達人です。水都国際の新校長太田晃介先生もIBティーチャーの多くが外国人ですから、英語を日常使っています。昨年聖パウロ学園の教頭に就任した大久保圭祐先生も海外の大学で学んでいます。すでに八雲学園の副校長に就任されている近藤隆平先生も米国の学んで、ラウンドスクエアをはじめ、八雲学園の多様で多次元のグローバル教育をプロデュースしています。

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★おそらくこのような学校はまだまだあるでしょう。1つの流れかもしれません。というのも、英語のスキルはもとより、グローバルな視野を持ち、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングもでき、経営戦略のビジョンというものの重要性を海外との交流の中で体得し、国内外における「交渉力」を持っている人材です。ですから、英語の教師という枠組みは超えていることが前提です。

★日本語でも、同じような資質は発揮できるのですが、決定的な違いは、ハラスメント対策へのアンテナの感度が英語の場合は高いのです。おそらく日本語だけで組織マネジメントをしている場合、ジェンダー問題やマイクロアグレッションに対する感知能力に問題がある自分に気づかないという日本語の構造的な問題があるのです。本人の能力の問題ではなく、日本語の構造上の問題ですね。それが日本の社会構造に影響をあたえてもいるわけですし。

★グローバル教育が発展すればするほど、英語のスキルや異文化理解だけではなく、グローバルの光と影の両方を熟知しながら、希望の松明を生徒とシェアし、引き継いでいく必要があります。

★逆にグローバル教育なんてと嘯いていると、日本社会を光輝かせるのとは反対のベクトルの応援者になりかねません。中高の教育は、それほど社会に影響を与える役割を担いつつあります。18歳成年とはそういうことだったわけですね。

★もちろん、日本の教育にも光と影があるわけです。あらゆるものに光と影がつきものです。それを相互にモニタリングして光をもっと光をというわけでしょう。このあらゆる領域の光を束ねていく教育観がグローバル教育の真骨頂です。

★しかし、まだまだマイクロアグレッション言説が飛び交っている日常です。私自身もおそらく気づかないだけでいるでしょう。哲学シンキング的な対話ができる仲間がいることに感謝です。

 

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富士見丘学園 副校長に明海大学教授吉田成利先生が就任 学問とグローバル探究の螺旋教育ますます

★2024年4月1日、富士見丘学園の副校長に明海大学教授吉田成利先生が就任しました。これまで吉田成利先生は、理事長補佐・校長補佐として、富士見丘のグローバル探究のプログラムのアドバイス、いやプロデュースを行ってきました。ロンドン大学King’s Collegeの指定校推薦枠を取得したり、イギリスの姉妹校のコーディネート、米国やオーストラリアの海外研修などのコーディネート、模擬国連部のサポート、なんといっても、マレーシアやハワイ、グアム、シンガポール、台湾などの現地の自治体や学校と連携してグローバル探究を進化させてきたわけです。

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(写真は、吉田成利先生のfacebookから)

★もちろん、同校の先生方とチーム富士見丘を生み出して進めてきました。組織マネジメントにおけるリーダーとしては、英米で学んだ法学博士として戦略とコモンセンスを両立させていて、筋金入りです。富士見丘の近年の人気と成果が右肩上がりに、吉田先生のリーダーシップは寄与していることは間違いないでしょう。

★吉田先生のプロフィールは明海大学のサイトによると、次のように記載されています。

 学位
博士(法学)2015年10月 ロンドン大学キングス・カレッジ
修士(法学)2016年6月 シカゴ大学
修士(法学)2010年12月 ロンドン大学キングス・カレッジ
修士(法学)2007年3月 慶應義塾大学
学士(法学)2005年3月 慶應義塾大学

主な業績又は職務実績等
The case for abolishing jury trial in the English legal system (2015年、博士論文)
Jury Duty(2014年、King's Law Journal)
Comparison of the Status of the Monarch's Speech in Parliament between the UK and Japan (2012年、King's Student Law Review)  Punishiment, Participatory, Democracy, and the jury (同)
Editor-In- Chief, King's Student Law Review (2013-14年)

★そして、海外大学のご自身の広い学問知ネットワークを同校のグローバル探究と結びつけ、一般にはあり得ない教育の化学反応を生み出しています。

★グローバル教育はどこの私立学校でも広まっています。しかし、校長及び副校長の両者ともが英語が堪能である学校は極めて珍しいでしょう。このことの重要性は、今の受験業界ではもはや容易に想像できるでしょう。

★通訳をつけずに、海外と交渉できるのです。海外からのお客様を生徒と一緒に英語で会話しながらおもてなしができるのです。そして、そのときに、教育理念「忠恕」に象徴されているように、大いに日本文化について共有できるのです。海外の教育パッケージをそのまま受け入れるのではなく、海外と日本の教育の交流ができる基盤が同校には作られているのです。

★「忠恕」を胸に、グローバルな視野のみならず、学問知まで有している副校長の誕生が富士見丘の外生的技術進歩と内生的技術進歩の統合を進めるでしょう。人気や成果の指数関数的な発展もとまりません。

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2024年4月 8日 (月)

和洋九段女子 高3総合探究発表会 PBLが根付き大輪の知と愛の花が咲く

★本日和洋九段女子の校長中込先生にPBL授業の新たな展開についてお話を伺いに訪れました。約束の時間より少し早めに着くと、中込先生がちょうどよいところに来ていただきました。あちらこちらで高3が探究の成果を、後輩とシェアしているところです。まずはご案内しますと、40分くらいワークショップを見て回りました。同校の生徒の自由闊達な発想と先輩と後輩の盛り上がりは、ちょとした知のコンサートでした。

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★探究活動は4年間行ってきて、今回はそのうちの最近2年間の探究の成果の発表だったようです。スライドで発表するのはお手の物ですが、動画もあり、シールなどのツールもありました。驚きなのは、ミニドラマを演じながら、普段気づかない存在の重さに触れるシーンを生み出すワークショップを多くのチームが行っていたことです。

★発表や演技をする息吹と見学する後輩との息がピタッとあっていて、協働的な絆を創り出す同校のふだんのPBL授業がここにもつながっているなあと感じました。

★中込先生は、中学の卒業式で、卒業生代表の言葉の中に、PBL授業が楽しく自分の成長の場であると述べてくれ、本当に根づいたと感動しましたと。

★実際PBL入試を受験する生徒も増え、学内外に浸透してきた確信を持っているようでした。

★その成果が、大学合格実績にも影響を与え、今春の卒業生は、海外大学やICUなどにも合格したそうです。

★中込先生は、今後は大学の統廃合もあるし、私立中高だって安泰ではないと、人口減の影響の危うさについて語っていました。そうなったとき、サバイブできる力とは何かが重要になるのだと。そのためのPBLや英語なのだが、最終的には文理融合的な理数的思考であると見通していました。そのために新たな仕掛けをしていくということで、それはいずれ公表したいと。

★それにしても、高3生の探究のテーマは、どのチームも実に人間の存在の重さの地平に立ち臨む非常に深刻な物でしたが、それを自由な発想で後輩とシェアする作品を披露し、その事実から何ができるか共に考えていこうと共感的な雰囲気が和洋九段女子の校舎から溢れ出ていた時間でした。

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学校選び 日常の非日常を発信している学校 サイトで授業の内容を発信

★私立学校の選び方で大事な盲点が2つあります。その1つはサイトや情報誌で「授業」に関しての発信が少ないということです。もう1つは、入試問題の内容について、分野や問題形式だけではなく、どのような問いがどのような生徒の才能を見出そうとしているのか発信している学校も少ないということです。

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(聖学院の国語の授業)

★なぜか?それは企業秘密ということもあるでしょう。一方で、日常的過ぎて広報の素材としては受験生の保護者は関心を示さないと誤解しているからでしょう。

★しかし、保護者にしてみれば、日常の授業が面白いのか楽しいのかそれでいて効果的なのかについて、興味と関心がないはずはないのです。保護者には難しすぎてわからないのでは?もし本当にそう思っているとしたら、とんでもないハラスメントです。

★保護者のほうがむしろ手厳しいかもしれませんよ。

★ともあれ、たしかに学園生活で生徒が最も時間を費やすのは、授業なのです。その授業がおもしろくなくてどうなのでしょう。好奇心が旺盛になり、自由闊達に意見を言い合い、問い合う授業。互いに得点をではなく、広い視野深い思考、人間的な大きさを感じあえるのは、日々の授業でこそなのです。授業は、日常の非日常というパラドクスだからサプライズを生み出すのでしょう。

★その結果ちゃんと大学合格実績も出ているという実感を保護者が抱ける学校がすてきですよね。

★そして、その授業と進路実績につながる最初の入り口は、入試問題なのです。となれば、入試問題にどんなメッセージが込められているか、とても大切です。

★その時に、どんな分野が出るとかという細部や時代の精神という入試問題にかかわらず大切なことを振り回すのではなく、子供にとって何を求めているのか、コンセプトを明快に語っているかはポイントです。

★それができている学校の例はといえば、聖学院と成立と湘南白百合とカリタスがすぐに思い浮かびます。まだまだあると思います。今後探していきたいと思います。

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工学院大学附属中学校 教頭に田中歩先生が就任

★工学院大学附属中学校の新教頭に田中歩先生が就任しました。歩先生は、英語科主任→高校の教務主任(他の学校の教務部長)を経て、この新年度から中学の教頭です。同校の組織はなかなかおもしろいのです。中学と高校それぞれに教頭と教務主任がいるのです。対外的に広報のリーダーは「部長」という名称が使われれますが、校務メンバーは「主任」なのです。他校では「部長」と呼ばれるのが通常です。ですから学年主任や教科主任と同じ「主任」なのですが、校務メンバーかどうかの違いはあり、非常にフラットな組織です。大学附属ということもあり、校長が慣例的に外から迎えられますから、学内のチームビルディングがしやすいようにということなのかもいれません。たしかに階層構造があり過ぎると、現場では動きにくいということがあるのは想像に難くないでしょう。

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★多摩エリアというのは、生徒募集という点では、23区に比べあまり有利な条件エリアではありません。同校は高校の定員が中学より多いので、まずは高校の生徒獲得の基盤作りが重要でした。都立優位のエリアで、私立学校で、いわゆる大学実績で突出している学校が多いわけではないので、いかに強烈な特色を出しつつ、大学実績も突出させていくか、が優先順位として高かったのです。

★このエリアで破格のグローバル教育で右に出る学校は、もうありません。そして大学合格実績も進路指導主任の鐘ヶ江先生と学年の先生方とガッチリ、スクラムを組んで、壁を突破し続けています。

★グローバル教育とPBLとその最終形態である探究論文×グローバルプロジェクト(これは有志ではなく全員参加の壮大なプロジェクト)が生徒の人間力を豊かにし大学合格実績も上昇するという手ごたえを先生方が感じるようになりました。

★この進化は止まらないでしょう。そう経営陣は考えたのだと思います。今度は奥津先生を高校の教頭に、田中歩先生を中学の教頭に据えました。

★奥津先生はもともとは数学科の主任で、中学の教頭と教務主任を兼務していました。実は工学院のグローバル教育は本当に破格で、23区の私立学校で工学院と肩を並べられる学校は文大杉並くらいです。どういうことかというと、ケンブリッジインターナショナルスクール認定校が工学院です。これもたぶん日本第1号ではないでしょうか。

★日本の英語教育をベースにした凄い学校はたくさんあるのですが、一部の有志の生徒が海外の高校とダブルディグリーをとるというのではなく、かなり多くの生徒がダブルディグリーに挑戦できるという環境があるのは、工学院と文大杉並くらいなのです。

★ただ、工学院は、工学院の教育=ケンブリッジイナターナショナルスクールの教育となっているので、ディプロマは工学院大学附属1つなのです。だから目だたないのですが、これもまた日本の教育と海外の教育の「融合」の在り方の1つなのです。

★この破格のグローバル教育のうち「言語的精神」の基盤をインターナショナルコースだけではなく、他のコースにも固めようと、田中歩先生がリーダーとして教頭に就任したのでしょう。

★そして、医学部と薬学、都市工学など、ソサイエティ5.0時代に必要な新しい都市創りの高度人材輩出が軌道に乗りつつあるので、文理融合的な「数理的精神」の基盤をさらに強くするべくリーダーとして奥津先生は教頭に就任したのでしょう。進路指導部主任の鐘ヶ江先生も数学科の主任でした。

★そして中野校長が、STEAM教育を中高全体の背骨にしようと担当者と仕掛けているわけです。生成AIとアートがポイントになるでしょう。

★同校は、リベラルアーツという用語は使いませんが、言語的精神、理数的精神、STEAM的精神は、リベラルアーツの現代化に相当します。この三位一体的な精神があるからこそ破格かつ学際的なグローバル教育が成り立つのです。

★そしてこの三位一体は、共感的コミュニケーションの素地があるからこそ循環します。歩先生のもっとも重要にしている教育は共感的コミュニケーションです。だからこそ生徒中心だと言い切れるのですね。工学院大学附属のミッションの言語世界的・工学宇宙的視野は壮大です。

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文化学園大学杉並 サイトで人的資本力を公開 染谷先生理事長補佐に就任

★文大杉並は、2024年3月28日に同校サイトで次のような記事を公開しました。『本校教員がヤフーニュースで紹介されました 本校「次世代教育開発部」部長の染谷昌亮教諭がヤフーニュースで紹介されました。染谷教諭の経歴や教育業界に携わる熱い想いが記事になっていますので紹介します。染谷教諭は本校の学校説明会でもよく登壇します。』と。

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★文大杉並は今年度ダイナミックな人事異動が行われています。6日に中学・高校の入学式が行われましたが、そこでは新校長青井静男先生が式辞を日本語と英語で語っていました。前校長の松谷茂先生は、理事長に就任しています。

★そして、染谷先生は理事長補佐に就任です。松谷理事長には、昨年末、校長の時にインタビューの機会を頂きました。そのとき「学校も人的資本経営だから」と語っていました。なるほどですね。

★DDコースの立役者青井先生が校長に就任し、染谷先生が理事長補佐であり次世代教育開発部長でもあるということのこれらの意味と人的資本経営という意味を重ねると、なんと凄まじい組織マネジメントなのだろうと驚愕せざるをません。穏やかな松谷理事長ですが、実際には燃やせ心をという気概の持ち主です。

★この意味は、従来の学校経営のパラダイムをシフトするよと言う松谷理事長の宣言でもありましょう。今後が楽しみでなりません。

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文化学園大学杉並 新校長 青井静男先生就任 DDコースの立ち上げからコーディネート 英語堪能な校長

★4月6日(土)、文化学園大学杉並(以降「文大杉並」)は中学・高校の入学式を執り行いました。今春の入試は、同校の人気は話題を呼び、メディアにも注目されました。同校のサイトではその厳かで温かい盛大な式典の様子が伺えます。そして、式辞は、新校長青井静男先生です。生徒1人ひとりが未来を創る可能性の教育への覚悟とそのことが平和な共生社会を生み出す確信を語ったことでしょう。

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★最近では、地政学リスク回避のため及び円安という経済的アドバンテージもあり、海外からインターナショナルスクールを設置する流れができています。学費も日本の私立の2倍、3倍です。しかし、1条校ではないので、IBかAレベルの大学受験資格を取得しなければならないケースが多いのです。そして、入学ターゲットは富裕層の外国人と日本人です。

★ところが、文大杉並のカナダのブリティッシュコロンビア(BC)州と提携したDD(ダブルディプロマ)コースは、一条校文大杉並に所属して同校の卒業資格とBC州の卒業資格の両方が取得できます。ですから、国内の大学も海外の大学も両方スムーズに受験することができます。このDDコースは、文大杉並が日本で初めて構築した日本と海外の教育文化を融合したシステムです。この「融合」のコンセプトはDDコース所属の生徒の保護者がよく語るキーワードでもあります。

★最初のころは、受験業界は理解ができなかったようですが、今では同校のDDコースの文化的学問的有効性をしっかり了解しています。それゆえ、今春の人気は絶大だったわけですが、このDDコースは高校だけではなく、中学にもそのプレDDコースともいうべきプログラムが毎年充実していて、その進化は止まりません。

★このDDコースの立ち上げから現在進行形のコーディネートのリーダーが新校長青井静男先生です。青井先生は英語が堪能ですから、通訳を介さず、BC州と契約関係を結び、今ももちろんBC州の教育関係者と密にかつ広くネットワークを拡大しています。式辞は日本語と英語の両方で行われました。さすがです。

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