入試市場

2020年12月19日 (土)

GLICC Weekly EDU(06) パラダイムメイカー 山下さんと鈴木さん with コロナで変わる受験業界

★昨夜、第9回GLICC Weekly EDUが開催されました。テーマは<首都圏中学模試センター代表取締役社長 山下一氏との対話「入試問題対応だけではなく、人生を構想するツールとしての思考コード>でしたが、その前提になるwithコロナによって2021年中学入試が想定以上に変わるという山下さんの話は目から鱗でした。

Edu 

★とにかく、模擬試験の何十万という問いのデータ件数が頭の中にあり、中高や文科省の情報が豊富な山下さんならではの独特な話は、ふだんなかなか聞くことができないだけに、貴重な収録となりました。

★この豊富なデータを掛け合わしてくると、見えなかった未来が見えてくるというのは、著名な未来学者のメソッドですが、それと同じリサーチメソッドを山下さんは行っています。

★詳しいことはぜひYoutubeをご覧いただきたいのですが、結論をいうと、一斉休校のために出題範囲が限定されるということが、知識出題の制限になる。しかし、学校は思考力という側面を重視することにより、知識の量を気にしない出題形式になっていく。つまり、適性検査型や思考力入試型に2科4科入試も変わっていくという山下さんは大胆な想定をしています。

★これまで、そのような新タイプ入試は、2科4科の補完的な入試というイメージだったのですが、主流は新タイプ入試のような思考力型に大転換するというのです。

★しかも、思考力といっても、多様で、ロジカルだけではなく、クリティカルでクリエイティブシンキングまで広がっていくというのです。今までは、偏差値という尺度しかなったので、ざっくり思考力という分類で、あとは難しいか易しいかという区別しかできていなかったのです。

★ところが、首都圏模試センターが開発した思考コードによって、思考力の種類を明快にし、それによって、思考のシステムがはっきりしてきたわけです。

★思考コードの開発はもう7年くらい前から始まっています。それとともに、新タイプ入試も増えてきています。どうやら、山下さんは受験業界の入試問題の大変化を生み出しているパラダイムメーカーということでしょう。

★それから、当日ちょうどGLICCの三田国際の国際入試の合格者数が判明しました。鈴木さんは、語っていいですかと控えめでしたが、10名だと公表しました。

★これは他の塾ではない結果です。というのも、一般入試以外の新タイプ入試専門塾はGLICCぐらいでしょう。GLICC代表の鈴木さんは、2科4科でなければ入試ができないという時代ではもはやない。英語と国語と算数の学びを通してクリエイティビティを養うことによって、ダイバーシティを大切にする学びの時代だと。その一つの結果として三田国際の国際生入試合格者が大量に出たということです。

★もともと、GLICCは、帰国生の大学入試、英語をベースにしたAO入試(現「総合型選抜」)、IBやAレベルの言語と数学などのサポートがメインストリームでした。つまり、英語と小論文と海外の数学の指導がなされてきました。

★それが中学入試の新タイプ入試が生まれることによって、GLICCの強みをそこに結びつけました。鈴木さんもまた受験業界の在り方を転換させるパラダイムメーカーだったということが改めて確認されたGLICC Weekly EDUでした。必見です!

|

2020年12月16日 (水)

沖縄インターナショナルスクール(OIS) 沖縄初IB一貫校誕生 沖縄から世界を変える ついに開成や灘と肩を並べる学校の誕生!

★いよいよ始まります!沖縄インターナショナルスクール(以降「OIS])のアンビシャス!アジアの初等中等教育の拠点校になります。1条校でないけれども国内外の大学受験資格のある学校の誕生です。しかも、地政学的にも戦争体験からいっても、IB創立者のクルト・ハーンとシンクロするマインドで溢れています。もちろん英語をベースにする多言語主義のIB校です。クルト・ハーンが創設したIB1号店であるアトランティックカレッジと同じように海が近い学校でもあります。このことは重要な意味があります。いずれご紹介しましょう。

Ois_20201216201201

★2022年世界のエスタブリッシュスクールがクルト・ハーンやアレック・ピーターソンのマインドを現代化するために、オックスフォードに集結します。開成の大学合格実績の3%に相当する海外大学進学実績が、OISの30%進学先になる予定です。つまり、開成や灘を超えるエスタブリッシュな教育を行う学校が日本に誕生したのです。

同校サイトにはこうあります。

 2020年12月、Okinawa International Schoolは国際バカロレア高等課程(IBDP)の認可を取得いたしました。それにより、初等教育課程(PYP 2011年認定取得)、中等教育課程(MYP 2016年認定取得)とともに、幼児教育から高等教育まで国際バカロレアカリキュラムを柱とした一貫校となりました。

日本には85校(2020年12月6日)の国際バカロレア認定校があり、3プログラムを取得した学校は私達で11校目となります。沖縄県内での一貫校はOISが唯一となります。

OISは今後、地政学上、そして歴史的、文化的にも特異な地域で、さらに海に囲まれ、温暖化という地球規模の環境問題に直面している沖縄で、国、人種、宗教、政治を超えて教育という視点で同じIB教育や探究教育を行っている各国の学校や教育機関と連携し、アジアの平和と環境問題を考え探究しながらグローバルエリートを育てていくインターナショナルスクールを目指します。

★開成や灘を、東大合格で追い抜こうというような野暮な発想はまったくないのがよいですね。沖縄学からはじまってアジアの教育圏を創り出し、教育で新しい平和を生み出そうというまさにIB創設者たちのマインドそのものを引き受けた学校です。

★パンデミックのため知念正人理事長とはZoomで対話することが多いのですが、めちゃくちゃ教養豊かで未来ビジョンが明快な人物です。こんな私の話にも丁寧に耳を傾けて頂けるのです。

★オックスフォードや北京大学などで研究していた教師も集まり、哲学やハイレベルマスの対話など盛り上がります。なにより、そこに生徒像があるということが重要です。たんなる哲学談義や教養お茶飲み話ではありません。

★先生方とのZoomPBL研修のファシリテートも何度か行う機会をもらっています。私のPBLセオリーなど不要だと申し上げるのですが、それでもと。オックスフォードの系譜のIBのPBLとフランスと米国の流れをインテグレートしている私のPBLとの相違点が明快になるのが興味深いということのようです。

★私も、コンサルではなく、IBやラウンドスクエアを創設したクルト・ハーンの奉仕のマインドに少しでも近づこうと思い、あくまで友情出演です。沖縄から世界の平和を生み出す竜巻が生まれるならばと内なる熱いミッションが生まれた次第です。

★教育から世界平和をと最初に叫んだのは、コメニウスです。彼の精神は近代教育にそのまま流れています。沖縄は、日本でも平和問題が日常生活にあります。パンデミックが日常にある私たちは、今や沖縄の解決のつかないせ戦争と平和の問題が常にニューノーマルだということを理解するに難くないでしょう。

★みなさん、くだらん大学入試改革茶飲み話はもうやめて、教育から世界平和を生み出す力を日本中で形成しましょうよ。それこそここに全集中いたしましょう!

|

2020年12月10日 (木)

才能力の時代(04)PBL型授業は問いの生成のデザイン

「問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション– 2020/6/4」安斎 勇樹 (著), 塩瀬 隆之 (著)は、とても参考になります。著者は自らを社会構成主義的なファシリテーターであることをわざわざ明言しています。これは、インストラクショニズムや個人主義的なファシリテーターも存在するからのようです。

Img_0482

★この考え方は慧眼です。PBL型授業やアクティブラーニングといったいわばミニワークショップ挿入型の授業がなかなか流行らない理由がわかります。プロジェクト・メソッドを生み出したデューイやキルパトリックの時代からずっとヘルバルト主義との相克だったのですが、ヘルバルト主義だって、ファシリテーターはできるのだという話が続いて、手を変え品を変え今に至っているのです。

★本書では、ワークショップにおけるファシリテーターの位置づけを座標軸や広義―狭義、社会構成主義ー個人主義などの比較によっていろいろあるということを明快に論じています。

★同書の扱うワークショップにおける問いのデザインは、50分の毎回の教科のPBL型授業にも参考になります。

★もちろん、同書は50分単位のワークショップを想定しているわけではありませんから、そのまま置き換え得ることはできません。変換する必要があります。どうやって変換したらよいのか。

★それは、社会構成主義的なファシリテーターとしてPBL型授業をデザインするとき、問いのデザインをする前に、生徒自身が問いの生成をデザインできる対話をデザインするということで可能でしょう。

★同書では、とにかくわかりやすさ、明瞭さを求めますので、このような物言いはわかりにくいので、わかりやすく置換えなければなりません。そのスキルは、同書が行う座標軸やカテゴリー表に象徴されるように比較や分類するスキルですね。このスキルは授業デザインや生徒自身の思考スキルにおいても共通する基本スキルです。

★それはともあれ、ワークショップにおけるデザインの意味を分類しておくとよいわけです。

①教師の問いのデザイン

②生徒の問いのデザイン

③対話のデザイン

④学びの時空などアフォーダンスのデザイン

➄思考スキルのデザイン

⑥リフレクションのデザイン

★これでわかりやすいかどうかはわかりませんが、こんな感じで、PBL型授業をデザインするとは、いくつかの局面があるということです。

★こうして分類すると、文科省のいう「主体的・対話的で深い学び」の意味も見えてきます。主体的といったとき、生徒が自ら問いを生成するということだし、深いとは、生成する問いのレベルを深めるために思考スキルを生徒がどう組み合わせるかということだということがわかります。そして、対話的とは、リフレクションのデザインで決まるということがわかります。

★同書ではリフレーミングという目に見えるフォームが提供されていて、リフレクションのフローは、さらにわかりやすくなっています。

★このような見識が本になったり、Youtube(お二人は同書のプロモーション動画も発信しています)で配信されるようになっているのは、実にすばらしいことです。ぜひ教師の方々だけではなく、生徒のみなさんも、同書を手に取ったり、動画を見たりしてほしいです。

★啓蒙書というより問いの生成のデザインを実装できるプラグマティックな本だと思います。自己変容と同時に社会変容に役に立つ本です。

★もちろん、問いの生成のデザインは、思考コードでも可能です。こちらは、コンパクトなので、使いだすと時間短縮できますが、コンパクト過ぎてピンと来るのに時間がかかります。そういう意味でも、同書「問いのデザイン」は、思考コードの理解にも役に立ちます。問いの創り方は、世界の創り方に通じるからです。世界の創り方のマトリクスが思考コードでもあるわけです。

★そうそう、コンストラクショニズムとインストラクショニズムの違いは、同書が「質問」「発問」「問い」の違いをカテゴリー表にしているところを読めば明快に理解できます。これは、思考コードの縦軸に相似しています。詳しくは同書をお読みください。

|

2021首都圏中学入試(15)開成の算数の入試問題を分析する意義 ブルーナーの構造論が有効か?

第8回GLICC Weekly EDU(主宰:鈴木裕之さん)は、開成の中学入試問題を分析します。ゲストは、GLICC クリエイティブコースの理数探究を担当する申栄吉先生です。なぜ開成の算数の問題を分析するのかというと、開成から東大に合格するサンプル数が多いので、開成の数学教育における数学的思考の構造と東大の数学の入試問題における数学的思考の構造の同一性が見えるのではないかという仮説を検証できるかもしれないからです。

201211edu

★おそらく、開成も麻布も、1970年代の現代化カリキュラム学習指導要領の影響を受けていて、その後学習指導要領がなし崩しになっていったため、その改変には応じなかったのではないかと思っています。

★なぜかというと、この現代化カリキュラムは、米国のスプートニクショック対応のために生まれた認知心理学の成果が盛り込まれていたので、学問的な背景があるからです。

★この認知心理学を生んだのはジェローム・ブルーナーで、彼の「教育の過程」が、現代化カリキュラムに影響しています。しかも、大事なことはこの発想は国際バカロレアのカリキュラムの考え方にも影響を与えているということです。

51nygnrwdil_sx344_bo1204203200_

★その影響とは、どの教科でも、知的性格をそのままに保って発達のどの段階の子どもにも教えることができるとするものですが、「教育の過程」の中で、その知的性格をブルーナーは「構造」というキーワードで置換えています。

★最先端の科学も、この基礎構造を子供とシェアできれば、理解を促すことができるという発想ですね。これによって、宇宙開発の科学者を子供のうちから養成し、当時のソ連と宇宙開発競争にうってでたわけです。

★当時の最先端の学習理論ですから、IBも当然取り入れるわけです。ここまでくるとお分かりの方もいらっしゃると思いますが、デューイが学びをコンストラクションとして、PBLを開発実験していたことと結びつくと思います。

★つまり、認知心理学は、構成主義的な発想です。

★もし、開成や麻布がブルーナーの構成主義的発想を受け入れていたら、PBL的発想をコンストラクションではなくインストラクションで講義していたことになります。

Photo_20201210033801

★このアクロバティックな現代化カリキュラム!開成の中学入試問題の構築は、当然開成の高校入試と同じです。この一連の開成の数学的思考の構造が東大の入試問題の構造と同じであれば、現代化カリキュラムが、落ちこぼれをたくさんだして、ゆとり教育になっていったのは了解ができます。

★また、そうだとすると、この流れで固定的なイメージをつけられてしまったPBLが広まらない理由もわかります。

★そして、なぜ構成主義的発想をインストラクショニズム的な発想でできたのか?そのことが、海外の理数教育とどう大きく違うのか、申先生と鈴木さんの対話を通して明らかになっていけばと期待しています。

★「構造」といっても、いろいろ考え方があります。本来のPBLであるならば、この構造は野生の思考的な発想で創らねばならないのですが、インストラクショニズムでは、固定的な構造の可能性があります。

★デューイやブルーナーの影響を受けながら開成とIBとでは「構造」の受けとめ方がおそらく違うのだと思います。ここらへんは、オックスフォードで数学を学んで、IBスクールでコーディネーターをしている中村裕吾先生と対話しながら感じているとこです。

★入試問題で何がわかるのだと世間の人は言うかもしれません。しかし、学習指導要領やIBにも影響を与えているもう一人の認知心理学者ブルームのタキソノミーはテスト問題の分析から生まれています。入試問題は立派な認知心理学の研究対象なのです。

|

2020年12月 7日 (月)

2021首都圏中学入試(11)人気の3段階 進化か揺り戻しか失速かあるいはさらなる飛躍か

★いよいよ日本は恒例の沸騰受験列島に突入です。受験生は偏差値が良いか悪いか論じている暇はないというより、合格できるかできないかが問題だし、進むためには現実を見つめ、進める可能性の高い道の中で、自分の才能を豊かに,かつそれを通して社会的価値を生み出せるところを見つける緊急事態状態の中にいるわけです。

Photo_20201207225601

★しかも、今回のパンデミックの中で、予測不能な状態に私たちは直面したのですが、この事態をnew powerで乗り切った学校とそうでない学校がメディアというかSNSによって明らかになりました。受験生も保護者も、Zoomなどで直接情報交換ができるようになり、その接続に門戸を開いている学校は、人気が高くなっています。

★SNSによる口コミが、かつてないほど広がる時代になったわけですが、感染拡大の状況とガバメントの政策との関係をきちんと見定めて、SNSばかりでなく、リアル時空もうまく活用する学校が評判が高くなっています。

★つまり、デジタルワールドとリアルワールドのバランスをとりながらリスクマネジメントができている学習環境をつくったnew powerの学校の評判が高いわけです。

★しかしながら、上記の図のように、new powerの教師が共感的コミュニケーションを学内全体に形成するようになり、かつ持続可能に活動するかどうかは見定めたほうがよいでしょう。

★上記の図のように、new power教師の学内のコミュニケーション広がりを3段階にわけ、今後それぞれの段階をn1.0、n2.0、n3.0と表記しましょう。

★すると、現在n1.0で3年以内にn2.0やn3.0に進める学校と、進めない学校があります。進めなければ、失速します。n2.0に進み、停滞している場合は、そう簡単には崩壊しませんが、停滞が3年以上続くとn1.0に立ち戻り、やがて失速します。

★たとえば、開成や麻布は、n3.0段階になって持続的に発展してきました。開成は今回自ら3%の穴をあけ、7年間かけて海外大学進学のシステムを創っています。それは、残りの97%にも知的刺激を広げるわけです。

★麻布は、とにかく教養と専門領域を深堀します。常に最先端の課題や問題に直面する知的環境を維持しています。生徒の内的な発展はすさまじいでしょう。

★学びに抵抗を感じない生徒が毎年3倍の選抜テストを乗り越えて入ってくるシステムが崩れていないのと、なんといっても在校生の活動ぶりと政財界で大活躍する同窓力の凄まじさがある限り、盤石です。

★もし、ここに進撃できるとしたら、それはハーバード大学級の海外大学に20人進学するnew power学校でしょう。この可能性が濃厚なのが三田国際ですね。

★ともあれ、進撃する必要はないですが、注目を浴びるには、ハーバード大学級の海外大学に10人以上進められたら、口コミ評判は広まるでしょう。ここに近いのが、聖学院、工学院、富士見丘、文化学園大学杉並、かえつ有明です。すでに海外大学に毎年はいっていますから、可能性大でしょう。和洋九段女子は、すでに上記の学校同様n3.0の段階になっているので、海外大学もいずれたくさん輩出されるでしょう。

★洗足、渋谷教育学園グループが注目を浴びているのは、海外大学の実績が安定して高いからでもあります。海城もそうですね。

★これららの学校選択は、偏差値の高低だけの尺度で選ぶ時代ではありません。すなわち、高偏差値+n3.0の両立をしているか、n3.0だけかどちらを選ぶかです。現状受験生の偏差値がそれほど高くない場合は、n3.0の学校や3年以内にそうなる期待値の高い学校ということでしょう。

★現状n1.0から一気呵成にn3.0に向かっているのが、品川翔英ですね。武蔵野大や新渡戸文化はn2.0に進んでいます。

★n1.0の段階の学校はたくさんでてきましたが、n2.0に進める兆しがあるかどうかは、生徒の言語活動を見ればわかります。説明会で教師がしきっていたり、未来の話ばかりしている学校は、生徒中心主義ではないので、要注意です。なぜなら、民法改正によって、2022年に18歳で成年になります。教師と生徒の関係から、世界市民同士の関係になっていないところは、共感的コミュニケーションは生まれていないからです。

★それから、工学院と静岡聖光学院、八雲学園は、n4.0の段階にはいります。これについては、いずれお話ししましょう。

|

【速報】品川翔英 高校募集爆発!

★品川翔英の校長柴田哲彦先生から連絡がありました。「高校の説明会は一区切りが付き、想像以上の数に喜びと驚きを感じつつ、現場は新たな局面の対応にあたっているところです。責任と希望を教職員と生徒と共有できる2020年となりそうです」と。

Dsc08602

(昨年9月にまずは副校長として就任した時の写真です。このときの柴田先生の胸中にあった想いがはやくも現実化しているのです!)

★数字を聞いて驚きましたが、まだ予想なので、ここでは控えておきますね。

★いずれにしても、教室の数の調整、新たなに採用する先生方の数の多さの話をお聞きして、品川翔英は一気に新ステージに進むことは明らかだと確信しました。新しい先生方は、柴田校長のパッションを共有し、ハイブリッドPBLをはじめ、新しい教育環境に価値を感じて入ってきます。

★この勢いを生み出したのは、今の先生方と実は生徒自身です。そこに新しい先生方が合流するのですから、品川翔英インパクトが来春明らかになるでしょう。

★柴田先生に、この成功の理由は何ですかと尋ねたところ、「一つは生徒自身が自分の学校に誇りをもち、本気でおもしろいし新しい学校だと思い、説明会を自分たちで運営したり、自分の母校に返って、口コミを広めてくれたからでしょう。もう一つは、先生方が本気で新しい教育に挑戦してくれているし、何より丁寧で柔らかいコミュニケーションを広めてくれたからです」と。

★そして、本人はご自身では語りませんでしたが、何といっても柴田先生のパッションが伝播したからでしょう。

★中学募集の方も、昨年よりも増えているそうです。

★三田国際の再来となるのは必至です。もちろん、柴田校長は、他校との比較はしません。まずは自分をしっかり見つめることからはじめ、一気呵成に突き抜ける作戦です。2020年の大注目校ですね!

|

2020年12月 4日 (金)

2021首都圏中学入試(08)八雲学園の教育が世界的にもエスタブリッシュな学校であることがわかりにく理由は、ノーベル文学賞を受賞しにくい理由と同じ。

本日、GLICC Weekly EDUで、主催者の鈴木裕之さんは、ゲストとして八雲学園の副教頭近藤隆平先生をお招きしています。八雲学園は2つの超破格の国際的プログラムを実施しています。この重要性に気づいているのは、3%の穴の存在に気づいている人だけです。

Photo_20201204131501

★なぜ気づかないかと言うと、日本の作家がノーベル文学賞を受賞しにくいのは、審査員が日本語を読めないからですが、それと同様の理由で、世界の人が八雲学園の教育を知る手立てが少なすぎるからです。

★国内にいると、偏差値で学校の評判が決まりがちですが、世界では偏差値はどうでもよくて、ノーブレス・オブリージュな教育、つまりエスタぶり主な教育が実践されているかどうかが重要なのです。

★今日は、近藤先生のお話を聞きながら、いかにそれが世界標準の話なのか、IB(国際バカロレア)創設にかかわった偉大な教育者クルト・ハーンのつくった学校と比較しながら証明したいと思います!

|

2020年12月 3日 (木)

2021首都圏中学入試(06)かえつ有明をはじめ多くの≪Z世代≫による学校説明会 入試のパラダイム転換!

12月27日、かえつ有明は、学校PR部主催「現役高校生によるオンライン学校説明会」に参加。同校サイトには、「人生の大きな決断の1つである高校受験。より多くの中学生に自分に適した学校選びをしてもらうため、現役高校生が自ら企画・運営を行います。「一貫生と高入生の関わりはあるの?」「どんな先生がいるの?」「ほんとに○○○するの?」そんな中学生の疑問に私たち高校生がお答えし、生徒の“生の声”をお届けします」とあります。

Sekai

★かえつ有明以外に、順天や新渡戸文化などやはりPBL授業を行っている学校も参加しています。その他の参加校も体験や探究、グローバル教育に力を入れている学校です。この意味は何か?それはヘルバルト主義という日本の文科省が長らく取り入れてきた≪官学の系譜≫から大きく脱却しようということですね。

★ヘルバルト主義は、近代国家を支える人材を育成する教育に影響を与えました。ながらく、知識の体系とその応用力がきちんと身に付く体系的な教育だったのです。ですから、批判的思考と創造的思考を積極的にと入れることはしなかったのです。

★SDGs、ローマクラブ、世界経済フォーラムは、上記のようなレポートを発刊しながら、このような流れをグレートリセットしようとしています。その理由は、昨今の状況を見れば、説明するまでもないでしょう。Z世代の今回の動きもこの流れとシンクロしているはずです。

Dewey

★ヘルバルト主義が日本にはいってきたとき、私立学校は、デューイとその弟子のキルパトリックの提唱し実験した「プロジェクト学習」を導入しました。訳語が、投影とか企画でしたから、今のPBLとつながっていることがピノなかなかこないかもしれません。

★戦後、文科省は、ヘルバルト主義を教科に、プロジェクト学習を夏休みの自由研究や総合学習などに組み込んで、見事なまでにバランスをとったのですが、大学入試に直接役立つのが教科学習だったので、デューイの系譜は形骸化しました。実は、ヘルバルト主義も大学受験勉強として形骸化していましました。実はブルームのタキソノミーも、観点別評価として採用されているのですが、本意は形骸化されています。

★いずれにしても両方とも形骸化したので、当然息吹は失われ、閉塞状況に陥っています。

★そこで、ICTやAIを使って、ヘルバルト主義を復活し、探究でプロジェクト学習を復活しようとしています。

★しかしながら、なかなかうまくいきません。ヘルバルト主義を徹底した学校かPBLを徹底した学校か、その統合を果たす第3の軸か?いずれも人気がありますが、デューイやピアジェを統合し、ICTや文化人類学を統合したMITのピーター・センゲやシーモア・パパートの系譜が今後第三軸として、私の言葉で言えば、3%の穴を突き抜ける未来の救世主となりましょう。

★今回のZ世代の動きもこの第3軸の可能性が大ですね!中学入試だけみていると、民法改正によって2022年から18歳成人になる覚悟をもった高校生の動きが見えません。ぜひ同校サイトをご覧ください!

|

2020年11月30日 (月)

2021首都圏中学入試(03)中学入試における偏差値の意味を相対化して3%の穴をすべての生徒と共有しよう。

★小学校受験がだいたいおちつき、大学の総合型選抜もピークが過ぎ、中学入試の帰国生入試がはじまり、いよいよ沸騰受験列島が近づいています。この時期は、受験生はどうしても自分を他と比較して苦しむのが常です。その比較の基準が偏差値ですね。たしかに、そんなことはよくよく考えると愚かしいけれど、悟るのはなかなか難しいわけです。ですから、自分が苦しんでいる偏差値という位置づけがどうなっているのか相対化すると、少しは新しい道が開けるかもしれません。

Photo_20201130091101

★そもそも偏差値というのは、母集団が前提です。ですから高校入試における偏差値50と大学入試における偏差値50と中学入試における偏差値50は、まったく意味が違います。

★上記の図を見れば、それは明らかですね。ざっくり全国の高校卒業生100万人のうち偏差値50は50万人目前後のポジションです。大学入試は、55万人の真ん中が偏差値50です。首都圏の中高一貫生は4万人くらいですから、その真ん中が偏差値50です。

★こうしてみれば、中学受験生が、偏差値で苦しむのはおかしな話です。むしろ、中学入試の経験ができることに感謝し、そこで自分は何をするのか考えた方が前向きになれるでしょう。

★では、大学受験生や高校から就職する生徒は苦しまないのかというと、やはり苦しみます。学歴社会というのはそういうことです。しかし、AI社会において、その苦しみから解放される道があるのも、多くの人が気づき始めています。しかし、それはまだ3%です。

★この3%の穴は、すべての人に開かれています。偏差値にこだわっていると見えないのですが、こうして偏差値を相対化したりして解放されると見えてきます。

★3%の穴は、クリエイティブ・クラスへの道です。学歴社会はたしかにあって、めんどくさいけれど、3%の穴は、自分で進んでいけます。私立中高一貫校の中には、そこに突き進む学校がたしかにあり、有利かもしれません。

★しかし、どこにいても、3%の穴を突き抜けることはできます。自分次第です。

★もちろん、こうしてネットの中に入り込めば、その道をどうやって見つけ、歩んでいけるのか知ることができます。そして、中学入試が、その3%の穴への気づきの場であることは確かです。ですから、私立学校研究家としては、それを見つけ、それが必ずしも私立中高一貫校に入学しなくても、自分でなんとか通り抜けることができるのだという情報も同時に発信していこうと思います。

|

ノートルダム学院小学校のPBL授業のリサーチ&ワークショップ(補説)

★そうそう、秋田先生の授業における「読解」の位置づけですが、U理論とGRITを掛け合わせるとこんな図になると思います。

9_20201130010501

★こうしてみると、今までの日本の教育は、与えられた文章のどこに何が書いてあるかを理解し、その背景にある作者の想いの一部を推理することはできても、生徒がそこからもっと深いかけがえのないものを探究していく深さと広がりをもとめる道を歩むことを授業で展開してこなかったことを反省させられます。今回のリサーチ&ワークショップは、秋田先生の授業の意義や価値が、そこを乗り越える一つの道であることを示唆しています。

Ug

★秋田先生をはじめ、ノートルダム学院小学校の先生方のチャレンジが、生徒の未来のみならず、日本の未来にも光を照らすことになるでしょう。マリアテレジア・ゲルハルディンガーが、ドイツで、アメリカで、日本で、アジアで、子供たちが壁に囲まれ、突破できない困難な状況にいる時、いっしょにそこから脱する道を歩んだように。その道は、教育というエネルギーで開いてきたし、今後も拓いていくでしょう。

|

より以前の記事一覧