2026中学入試準備(13)東京私立中高の理数教育の教科横断性 実に深い
★本日、アルカディア市ヶ谷(私学会館)で、東京私学教育研究所の理数系教科研究会が、<令和6年度「合同授業実践報告会」~教科横断的な授業実践・生徒の興味が高まる取組・ICT や実物教材を用いた取組の報告~>を開催しました。8つの学校の理数系の先生による授業が報告されました。理数系の教科が一堂に会して、授業報告するというのは、従来はなかったのですが、今年委員の先生方がチャレンジし、教科横断的視点を参加者がそれぞれに発見するという機会をつくりました。情報交換会もあり、それぞれ気づいた視点をシェアしたことでしょう(私は都合により3人の先生の報告を聞いて去らねばなりませんでした)。
★3人の先生の報告を聞くや、普段の授業の中で、生徒が目からウロコの連続であることに感銘を受けました。教科横断とは、この目からウロコ体験が、多様なものをつなぐ回廊になっているのかもしれないと感じました。
★そして、その目からウロコというのは、先生の創意工夫した問い作りにカギがありました。生徒が知っている知識を問い進んでいくと、その知識の積み上げがある矛盾にぶつかるような仕掛けがなされているのです。
★生徒はそこからなぜ、どうして、おかしいじゃないかと問いの連鎖という思考を展開していきます。
★そして、この目からウロコ体験を積んでいったところで、今度は目からウロコ体験を生徒自らが生み出す問い作りの探究が普段の授業の中で行われているのです。
★探究の時間ではなく、普段の授業の中で実は行われているのです。ある一つの単元の残りの20%から30%はミニ探究活動になっているのです。教科と探究がつながっているのに驚愕しました。なぜつながるのか?それは問いの循環思考が作動しているからではないかと。これについては、次回もう少し述べたいと思います。
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