大学入試

2020年11月26日 (木)

思考コードが世界観を変える(01)首都模試社長山下一さんとの<思考コード新世界観プロジェクト>はじまる。

★コロナ禍にあって、山下一(首都圏模試センター社長)さんとずっとZoom対話で、世の中が劇的に変わっていることについて語ってきました。何が変わったのか?変わるのか?対話してきたわけです。首都圏模試自体、働き方をテレワークに移行したし、模擬試験を自宅と会場の両方で行ったり、保護者会をがんがんオンラインで行ったりして、大きく変わったわけです。

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★ロックダウンになったときには、完全テレワークに移行できたし、現状はハイブリッドで行っています。

★私もそうです。ハイブリッド・ライフになりました。

★しかしながら、何が変わったのか、デジタルインフラの変化やZoom体験による意識の変化、経済循環の変化などたくさんありますが、山下さんと私は、もっと根本的な世界観の変化について多くの人と共有することが大切だということになりました。

★人類が宇宙に飛び立って、その宇宙空間から地球を見たときにパラダイム転換が起こりました。人類は1つなのだと。そして、今回のパンデミックでデジタル空間から世界中の人がリアルな空間を見たときに、やはり人類は1つなのだと。

★今回は、宇宙飛行士からの伝聞ではなく、私たち自身が直接体験をしたのです。この体験の意味を、実は思考コードで見ることができます。いや創ることができます。

★そして、対話をしているうちに、思考コードを作成するときに参考にしたブルームのタキソノミーだけでは、この世界観の根本的変化に気づかないのだということに到ったのです。

★いやブルーム自身、認知のタキソノミーだけではなく、感情と精神運動も想定していましたが、それらを統合的に活用できていないまま月日は過ぎ去り今に至っています。

★ところが、コンパクトに思考コードはその3つを統合しているのです。スプートニク・ショックは、ブルームのタキソノミーで乗り越えることができたのですが、今回のパンデミックで生まれた衝撃は、思考コードで乗り越えることができるでしょう。

★現状、この気づきは3%の穴の中に隠されています。その3%の穴を多くの人と通り抜け、広げていくために、山下さんと編集者の市村さんと本間とで<思考コード新世界観プロジェクト>を始めることになったのです。初回は、プロジェクトの聖地首都圏模試センターに集まりました。今後はまたZoomでやりとりもしていくハイブリッド活動になります。

★多くの方々にインタビューをしていくことになりますので、その時は宜しくお願い致します。

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2020年11月24日 (火)

GLICC Weekly EDU(02)首都圏模試山下社長出演予定 A Great Resetを語る

★今朝、山下一さん(首都圏模試センター社長)と緊急Zoomミーティングをしました。山下さんの問題意識は、「今回のパンデミックで、あらゆる領域が変わっていきます。ダボス会議でザ・グレート・リセットをぶち上げていますが、その通りですね。ただし、<ザ>というのはちょと違いますよね。いろいろなグレート・リセットが起こっていて、それが集合離散し合って、化学反応が起きて、大きなグレート・リセットが起こります。私たちのやろうとしているグレート・リセットもその一つです。もちろん共通するところもあるけれど、違うところもあります」と。

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★それは、20世紀末に未来学者アルビン・トフラーが提唱したパワーシフトに準ずるのではないかというのです。要するに、世の中を動かしてきたパワーは、軍事力→経済力→知力と変遷するのだという流れだと。

★これからは、学びの力で世の中が幸せな循環を創っていくのだという熱い意志がZoom空間に広がりました。

★山下さんはさらにこう語ります。「最初は、本間さんの言うように、3%の穴を掘りあてることかもしれないですね。それは今まさに私たちの想いと創造的な思考とアクションにかかっている」と。

★「では、その方法は?たとえば、開成の今年の社会の3番目の問題なんかは、水の問題ではあるけれど、その背景にSDGsの問題やなんといっても今直面しているGotoキャンペーンによる経済活性化と感染数防止のジレンマを乗り越える問題解決思考のヒントが隠されています」という話にもなりました。

★身近な生活の中に大きな地球上の問題の解決の糸口がある。そういう虫の眼と鳥の眼を持つマインドセットこそが大切だと。

★ブルームのタキソノミーだけでは、このマインドセットができません。そこで、思考コードなのだと。思考コードはたんに入試問題を突破する道しるべだけではなく、その向こうに見える未来をグッドにするかバッドにするかを考えるマインドセットをする場でもあるのですと。

★小さな次元に壮大な次元が隠れていることをみんなで気づきく学びを提供したいのだと。本間さんも語っている3%の穴をくぐりぬけるマインドセットと思考力をいっしょに創りましょうよ!という熱いコミットメントでした。

★ということで、12月のどこかで、GLICC Weekly EDUに登壇していただくことにしました!ご期待!♪ください。

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2020年11月19日 (木)

才能力の時代(02)総合型選抜や帰国生入試で合格する才能力とは、ピカソの最後の境地とシンクロか?

★どうも、今年の総合型選抜や帰国生入試、海外大学入試準備でうまくいく生徒の力はピカソの最後の境地とシンクロするかもしれません。もちろん、いきなりそこに到達するのではありません。青の時代→バラ色の時代→分析的セザンヌの時代→ゲルニカの時代→ファイナルという物語とシンクロする学びが必要だということのようです。まるで十牛図なんです。

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★ピカソのファイナルは、すべての経験が無化される境地です。

★つまり、体験主義に依存していると必ずしもうまくいかないのです。

★もちろん、いわゆるMARCHぐらいまでは、主体的体験主義であれば、ギリギリいけそうだということも、一方でわかってきました。

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2020年11月14日 (土)

石川一郎先生「人生のプロジェクト」語る!

★昨夜、第4回GLICC Weekly EDUで、主催者の鈴木さんとゲストの石川一郎先生と対話をしました。石川先生の新刊本「学校の大問題」の背景ににある超<大問題>について、石川先生に本音トークをしていただきました。ありがとうございました!

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★パンデミック、大統領選挙を通して、ポスト・トルゥース時代の次について、石川先生の想いが広がっているのだということがだんだんと開示される対話になっていると思います。

★感情のおもいのままにSNSに言葉が広がり、それで物事が決まっていくかのようなイリュージョンが拡大しています。そこを道徳的に制限するパターナリズムの教育ではなく、理論やサイエンスを根拠に教育や授業をデザインしていく流れをつくりたいと。

★その一つのベースとしてブルームのタキソノミーを共有したいのだと。ブルームのタキソノミーは、今年の東大の物理の問題と同じく今年の東大の帰国生対象の入試問題を活用して、ブルームがタキソノミーを制作する際に行ったテスト分析の手法を追体験する形で丁寧に語り合いました。ここまでブルームのタキソノミーについて丁寧に追体験トークは本邦初だと自負しています。

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★いずれにしても、大問題の端緒は、日本の教育が、ブルームのタキソノミーが「記憶」「理解」「応用」でとまり、「分析」「創造」に突き抜けないことにあるということが明らかになる対話になっています。

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★そして、そこを突き抜けるために、多様なアプローチが生まれていることも紹介しています。そのうちの一つにGIGAスクール構想があります。デジタル・タキソノミーが無意識の内に活用されることへの期待と無意識がゆえにぐちゃぐちゃになる不安の両方について、石川先生は感じ取っているシーンもあります。詳しくは、ぜひ「学校の大問題」をお読みください。

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★無自覚を自覚へ転換すると、ICT活用によって、ブルームの提唱するマスタリーラーニングができるし、3つの評価も有機的につなげていけることについても語り合えました。

★そして、ここにPBLをつなげると日本の教育が変わります。

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★石川先生のこの想いは「人生はプロジェクトだ!」という言葉に込められています。人生をかけて日本の教育を変える覚悟と気概をうけとめました。

★石川先生ありがとうございました!そして、このような機会を創出していただき、鈴木さん感謝です。

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★次回は、鈴木さんと突き抜ける領域「ドーナツの3%の穴」について対話します。

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2020年11月11日 (水)

ポストコロナの大学入試問題(11)総合型選抜や推薦入試では偏差値より価値志向性の影響大か?高校のありかたが大事。それゆえ、聖学院の新コース。

★11月に入って、ホンマノオト21のアクセス数1位の記事は「ポストコロナの大学入試問題(05)2021年以降の小論文の当然のテーマは「シノプティコン」。しかし難しい。それに真摯に対応できる高校は?SEIGのGIC。」です。コロナ禍によって、小論文のテーマがパラダイム転換することについて書き、それにいちはやく対応できる場は、聖学院の来年新設されるGICというコースだというエッセイです。

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★気になったので、調べてみました。すると、アップされた日から昨日までのアクセス累積数でもトップなのです。このようなニーズが現状あるということでしょう。

★総合型選抜や推薦入試は、大学の価値志向性と生徒の才能や価値意識のマッチングゲームです。偏差値よりもValueの共感性がものをいいます。この価値志向性をメタ分析できる思考力を養うキャリアデザインを実施しているところは現状少ないですね。公立学校だと、学校と家庭の色に影響されます。私立学校だと建学の精神に影響を受けます。そんなこともあって、検索する人がいるわけですね。

★人間は「煩悩具足の凡夫」です。アンビバレンツに悩むハムレット、戦後懺悔道の哲学を歩む田辺元、この言葉を説いた悪人正機説の親鸞自身そうだったでしょう。しかしながら、この考え、つまり生まれながらのトラウマに拘束されていた自己から解放されることが重要なのだという新しい価値観が生まれています。「毀滅の刃」のムーブメントもまさにそこでしょう。それは、多様なそれぞれの価値志向性をモニタリングできるMetaValueCreation=MVCです。モニタリングすると互いに新しい価値を共創造できるビジョンが映し出されます。

★大学もあくまで私の独断と偏見のイメージ、つまり私なりのMVCなのですが、上記のような図にカテゴライズされると思っています。あくまで仮説ですが、このように大学の価値志向を認識し、自分の価値志向に気づき、同じであってもよいし、違ってもよいのですが、ケミストリーを起こせるかというマッチング、つまりMVCができるかということが今後重視されてきます。

★ですから、この記事が、アップされてから昨日までのアクセス数累積でトップだと気づいたとき、はたと時代はやってきたと。特にこのニーズは高校です。中高一貫だと価値志向性が固定されます。高校からスタートするコースや高校だけの学校は、MVCが作動しやすいのです。

★返済重視だったりそれがゆえに一般ペーパー入試優勢の時は。中高一貫校が優位だったのです。それはこれからも変わりませんが、時代の変化に対応するには、高校コースや高校だけの学校が俊敏に動けるでしょう。

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2020年11月 4日 (水)

ポストコロナの大学入試問題(10)東大の不思議。一般入試では否定したはずの大学入試改革の行方を学校推薦型選抜学生募集要項には示している。

★東大の学校推薦型選抜の出願が、6日(金)までに迫っています。今年はチュートリアルをやる生徒に出会いませんでしたが、情報の1つとして要項に目を通しました。

★アドミッションポリシーにはいきなりこうあります。『1877年に創立された我が国最初の国立大学である東京大学は,国内外の様々な分野で指導的役割を果たしうる「世界的視野を持った市民的エリート」(東京大学憲章)を育成することが,社会から負託された自らの使命であると考えています。』

★大日本国憲法でさえ変わったのに、東京大学憲章の根っこは変わらないと言いうことでしょうか。だとするならば、大学入試改革など反対だ。それは真のエリートにのみ開かれていればよいという文化が今もあるというのは納得です。

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★全国の校長会も、そんなの東大受験生に適用してよ。ほとんどの生徒には関係ないんだよというのもわかります。だとすると、民主的な国家とはいえませんなあ。

★だから、私は揶揄されようとも、偏差値に関係なく仲間の学校には、CEFR基準でC1英語(正確ではないけれど英検でいえば1級レベル)の学びの環境をといっています。東大の帰国生入試も推薦型も、C1英語をちゃんと求めているのです。

★それに一般入試では問うことがないクリティカル&クリエイティブシンキングをフル回転させる問いやレポート課題を出題しています。思考コードでいうC軸思考ですね。

★となると、当然PBL授業に耐えられる生徒像を掲げるわけです。こうあります。

『東京大学が求めているのは,本学の教育研究環境を積極的に最大限活用して,自ら主体的に学び,各分野で創造的役割を果たす人間へと成長していこうとする意志を持った学生です。何よりもまず大切なのは,上に述べたような本学の使命や教育理念への共感と,本学における学びに対する旺盛な興味や関心,そして,その学びを通じた人間的成長への強い意欲です。そうした意味で,入学試験の得点だけを意識した,視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも,学校の授業の内外で,自らの興味・関心を生かして幅広く学び,その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野,あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための深い洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎します。』

★わるくないのです。PBLをやって地球市民にこの学びが開かれるならば。ところが、これは、世界的視野をもった市民エリートのためだというのです。

★そうやって、PBLは一部私立学校では可能だが、公立はできない。格差ができると東大教育社会学で述べてきたのです。不思議です。

★そういっていても、はじまらないので、偏差値に関係なく、東大をスルーして海外大学もしくはそれに準ずる新しい日本の大学や学部へとエールを送っているのです。PBL環境に親しみ、地球市民として学問できる場に多くの生徒が今進んでいるのです。

★つまり、東大の帰国生入試や推薦型のやっていることは広く地球市民にエンパワー出来ることなのです。

★しかも、実質飛び級までやってしまっているのが東大の帰国生入試です。海外によっては17歳でもIBのDPをとれてしまうところがあります。当然ですよね、海外には飛び級やギフテッドがあるのですから。

★そういうわけで、いつまでも、東大生だから特別な学びができ、一般ピープルはその必要がないなんて、かつて学校なんかいかなくていい、身分の高い家の子が行くもんだという根性と同じことをいうのはやめましょうよ。

★みんなでC1英語を!みんなでPBLを!みんなでICTを!みんなで哲学を!みんなでクリエティカルシンキングを!みんなでクリエイティブシンキングを!

★1人も残さないといっているSDGs推進者の中には、質の高い教育をと叫びながら大学入試改革に反対する方もいます。不思議なぐらい東大と同根の文化を持っています。明治から一度憲法は変わっているんだけれど!

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2020年11月 2日 (月)

ポストコロナの大学入試問題(09)上智の公募推薦の要項を熟読しよう。現高1・高2生のために。

★ここ数カ月、早稲田、慶応、MARCHと総合型選抜対策のためのチュータリングを行ってきましたが、上智の公募推薦のチュータリングで大学入試の方は私の役割は終えます。生徒は満身創痍になりつつもメンタルを奮い立たせ、思考をフル回転し、よく対話を続けました。行く先も決まり始めました。よかったあ。

★今年は、そこの部分は足りないから、そこをカバーする視点や発想、深い思考をと創り上げていったのですが、ないものはしかたがないという感じで、巧く行かなかったときもあるし、要項の条件にそこの足りない部分が求められていない場合は、やはりうまくいくという感じでした。

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★上智の公募推薦は、評定平均が4.0以上(学科によって違いますから、必ず自分で確認してください)だったり、英語が英検だと2級以上(これも学科によって違います)だったり基礎要件があります。

★そのうえで、志望理由書というか自己推薦書などがあります。調査書や学校が用意する書類もあります。

★あと、事前にレポートを出すというのがあります。書類選考というのはなく、個別試験と面談までいって、総合的に判断されます。志望理由の段階で、圧倒的な経験がない場合、そこを上回るレポートや小論文、面談の構成と創造が必要になります。

★現在高1・高2の生徒は、この上智大学の公募推薦の入試要項を熟読することをおすすめします。大学受験勉強の見通しが立つというのもありますが、いったい自分はどんなことに目を向けているのか、目を向けていないのかがわかります。一般入試を受けるからいいやあともし思ったら、そういうあなたこそ、総合型選抜にチャレンジしないにしても、一読したほうがよいでしょう。

★大学というのが、どういう学問の素養を求めているかがわかります。たとえば、各学科で出題されているレポート課題をみて、カテゴリー分けを自分でしてみてください。

★たとえば、こんな課題があります。

心理学:「自分にとって心理学を学ぶことの意味」を述べなさい。

哲学:なぜ私は哲学を学ぶのか。

★これは、自分が受ける学科では出題されていないかもしれませんが、そんなことは問題ではなく、どの学科を選択しようとも、まず考えておく必要があるアイデンティティです。これがないと、受験勉強もブレますよね。

★次のような本を読んで、2000字くらいのレポートを書く課題も出題されます。

史学:網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』(ちくま学芸文庫・2005 年)、羽田正『東インド会社とアジアの海』(講談社学術文庫・2017 年)を読む。レポート提出は不要。面接の際に、課題図書を素材として質問をするので、どちらか 1 冊を熟読しておくこと。

教育:アマルティア・セン、2006 年 『人間の安全保障』 東郷えりか訳、集英社・木村元、2015 年 『学校の戦後史』 岩波新書

経済:ゲルノット・ワグナー、マーティン・ワイツマン著 山形浩生訳『気候変動クライシス』 、東洋経済新報社、2016 年を読む。 

★もし、上智を考えているのであれば、試験制度にかかわりなく、上記の本は一通り読んでおいた方がよいでしょう。学科が違うにもかかわらず、ある同質の価値観の本を上智は選択しています。示し合わせているわけではあにのですが、これが大学の文化というやつです。したがって、これは毎年変わりません。この同質の価値観を自覚できなければ、志望理由書もレポートも小論文も面接も、実はうまくいかないのです。

★価値観を合わせる必要はありませんが、相手が何を大切にしているのか理解しなくては、入学してから互いにたいへんです。もちろん、多様性が大事です。が、それを少なくともリスペクトできるグローバルシチズンシップに興味がなければどうしようもありません。

★時事問題を扱うレポート課題もあります。

新聞:最近の時事問題の中から関心をもったテーマを一つ選び、よく調べた上で、それに関する報道のあり方の点も含め、当該テーマについてのあなたの意見を述べなさい。

法律:1.この1年間以内のニュース・事件につき、あなたが関心を持ったものを1つ以上挙げ、それについて法律がどのように関与するか・すべきかに関し、あなたの考えを述べなさい。
2.この1年間以内のニュース・事件につき、あなたが関心を持ったものを1つ以上挙げ、それについて法律家(広く、法についての専門的知識を有する者をいうものとする)がどのように関与するか・すべきかに関し、あなたの考えを述べなさい。 

★たんなる課題小論文ではありません。ジャーナリストとしてのリサーチスキルの素養や法律の素養を加えなければなりません。一般的な小論文演習では足りないのです。これは、自分が進もうという他の学科でも同じことが言えます。

★自分の関心をどのくらいふだんから広げ深めているかを問う課題も提示されています。

機能創造理工:これまで自身が興味を持った自然現象、先端技術、環境問題などについて、機械工学、電気・電子工学、現代物理学の複数の視点から、興味を持った理由と自身が貢献したいことを解説しなさい。

看護:①1日看護体験や病院でのボランティア活動に類する体験、または、医療福祉関係者へのインタビュー等に基づいたあなたの考える看護師の役割について、文献を用いながら書きなさい。
②新聞に掲載された医療(看護であれば特に良い)に関連する記事を素材として用い、社会にある医療・看護の問題や課題についてまとめ、あなたの考えを書きなさい。 

★趣味の領域からはじまる好きこそものの上手なれという感じです。普段からどう学びに立ち臨んでいるかが決め手になります。

★受験勉強のための学びなんてと思っていた生徒もいるかもしれませんね。でも、こうして総合型選抜や公募推薦の問いをみると、自分の人生を見通したり深めていくのに役立つ大学側からのメッセージを受けとめることであるということも一方で了解できませんか?

★それに、このような深い問題や自分を見つめる問いを考えていくのですから、教科書の中で学んでいるだけでは足りないということもわかるでしょう。とはいえ、評定平均を4.0以上求めてくるのですから、真面目と破天荒の両立を求めるなんて!なかなか厳しいですね。

★そうそう、高度な英語力ももとめられるわけですから、ますます教科書の枠の中だけでは十分ではありません。もちろん教科書から広い世界へ飛んでいく拡張学習をすればそれはそれでよいのですが。いずれにせよ、広い視野と深い思考が必要になります。

★もちろん、経験も大事です。ただ、経験は実体概念をベタに論じているだけではこれもまた応用力・変容能力がないとみなされます。実体概念から構造転換概念にシフトする必要があるのです。これが志望理由書での腕の見せ所です。エッ!何を言っているかわかりませんよ。だから、教えてくださいという生徒は、一度神崎史彦先生の塾に入門してみることです。小手先ではなく、本物の立ち臨み方を望めば、きっと門を開いてくれますよ。

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2020年10月26日 (月)

プロジェクトの作り方(01)神崎先生の方法

★今回のパンデミックで、世界はだれしもが、1人では何もできないということを身に染みて了解した。グローバルシンクロシニティと私は呼んでいる。この1人で生きていけないという意味は、何も仲間とワイガヤをやることだけを示唆しているのではない。

★自分の内側に世界と共感できる根源的問題を探し出し、それを解決する生きる道のビジョンを映し出す、投げ出すというプロジェクトを創り出すことを共に行っていかざるを得ないという境地になったコトをグローバルシンクロシニティと呼んでいる。

★共にといったとき、リアルな他者とは限らない、文献の向こうにいる他者である場合もある。文献を読むというのは多様な他者と対話することであるからだ。実は、はるかに文献他者との出会いの方が多い。それこそがあとで述べるが、経験である。読書体験と読書経験は違う。読書体験は、文を読んでいる自己成長でしかないが、読書経験は他者との間主観的創造物としての物語を編集することである。

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★最近、こんなことを考えていたら、神崎史彦先生が、さらりとfacebookで、とはいえ長文でつぶやいていた。読んで驚いたのは、まさにこのグローバルシンクロシニティの現象の中で、根源的な問題を見出し、それを解決するプロセスを創造して、なおかつ実現する現実論を生み出すプロジェクトの作り方を、神崎先生は、すでに高校生と協働しているということを書いているのである。

★このmyプロジェクトは、ourプロジェクトに変容し、最終的にworldプロジェクトに変容する。ここで重要なのは、my→our→worldというのは、リニアーではなくて、自己の中の循環的拡大なのである。私という自己は、間主観的存在で、その間主観性が世界性と共感できるかどうかというプロセスを演繹的でもなく帰納的でもなく、つまりdeduceでもなくinduceでもなくabduceによって、deとinをabとして媒介する。

★だけど、deはabとinを媒介する。そして、inはまたabとdeを媒介する。それぞれの前提にクリティカルシンキングをし、ロジカルシンキングでそれぞれの論証の矛盾やズレを見出していく。論証とは、要素の関係の効果をシンプルに最大化することである。

★しかしながら、問題は、なぜそんな媒介のズレを見出せるのか?

★そこが見いだせない限り、リサーチデザインあるいはリサーチスキルは、カット&ペーストレベルになるし、実体験主義になり、経験創造にならない。経験とは、実は見えないことを物語に編集するコト。古代の歴史も未来の歴史も物質の化学反応結合も実体験することはできないけれど、物語の編集経験はできる。この物語は、de-ab-inの思考の循環によって、螺旋的にあるいはマインドマップ的にあるいは分子結合のようにあるいは量子のようにシステム化される。そして、この循環で生まれてくる思考こそ、ロジカルシンキングだし、クリティカルシンキングだし、クリエイティブシンキング。デザイン思考もアート思考も、このde-ab-inの循環が生み出す特殊な思考形態。文字が絵になり、声が音楽になるようなもの。

★神崎先生のリサーチデザインやリサーチスキルは、以上のような一見私の独断と偏見の発想と親和性があると勝手に思っている。具体的にはまたいずれ説明したい。(つづく)

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2020年10月22日 (木)

新しい教育社会(13)私立中高の各価値志向に対応するオンライン授業のタイプとは?

★首都圏の私立中高一貫校の4つの価値志向ドメインに、①4つの学習観、②革新教師の4つの特徴、③4つの組織の佇まいを重ねてきました。今回はオンライン授業とリアルな授業を重ねてみます。すると、4つのタイプのオンライン授業やリアル授業があるわけではないことに気づきます。

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★こうしてオンライン授業とリアル授業の比較をすると、組織や学習観などが4タイプあっても、授業はざっくり2タイプになっているというわけです。したがって、授業のタイプだけみていても、学習観の違いや組織の違い、革新教師の特徴の違いはみえてこないのですね。

★保護者の方が学校選択で迷われるのは、ワンウェイ授業なのかツーウェイやアクティブラーニング、PBLなどの対話型授業だけをみていても、学習観や組織の佇まいの違いを認識しないと、ピタッとあるいはグッとくる学校が見つからないからなんです。

★この違いは、今のところオンライン説明会を見比べてもなかなか感じられないところですね。そのうち、静岡聖光学院のように、テレビ局並みの環境の説明会を(やる予定)やるようになると、だいぶ感じ取れるようになるかもしれません。

★ピンとくるピタッとくるグッとくるには、実際に説明会に行く必要がやはりありますね。帰国生がZoomでたっぷりやり取りできるのは、人数が少ないし、実際にリアルには頻繁に足を運べないので、学校側も、懸命にリアル並みの心配りをします。こうなってくると、リアルかオンラインかはあまり差異がなくなりますが、一般の受験生とだと、物理的な制約があるのはしかたがないので、保護者が主体的にリサーチする必要があります。

★それから、上の図は、あくまで各ドメインの最大公約数で、役割機能組織でもワンウェイではなくツーウェイやPBLを実践しているところもあるし、フルスペック(課題配信・学習アプリ・オンライン対話・オンディマンド)のオンライン授業をしているところもあります。

★本来役割機能組織は、フルスペックでいくぞと号令がかかれば、あっさりできてしまうものです。実際そうなっています。ですから、役割機能組織で、それができないのは、役割分断がおきている可能性があります。革新教師はわが道を行くでフルスペックでオンラインやPBL授業をやるでしょうが、保守教師は課題配信だけとかワンウェイ授業だとかをやっているという風景が目に浮かびます。

★この役割機能組織の学校が、60%です。私立が校でまだそんなところです。公立学校はどうでしょう。おそらく90%です。そのうち役割分断になってしまっている組織はどのくらいあるでしょうか。

★GIGAスクール構想は、役割分断組織にとっては黒船というわけですね。とにかく2025年問題を解決の糸口を見るけるために、また2025年に本当は大学入学共通テストはCBTに移行し始めたいわけですから、文科省や経産省も必死です。

★この流れに利権もからみますから、そこはクリティカルシンキングを発動しなくてはならないのですが、保護者の声、Z世代の声こそがカギになってくるでしょう。

★私はといえば、とにかく創造型自己変容組織の価値の重要性を発信し、その組織で活躍する革新教師といっしょにハイブリッドPBL授業をアップデートし続けることをさせて頂き、かつその教師のかけがえのない価値を広報することですね。まずは100人の革新教師と出会い、対話し続けようと日々Zoomで対話する機会を頂いています。この100人プロジェクトは第一フェースは2021年3月までに達成できそうです。

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2020年10月15日 (木)

新しい教育社会(07)総合型選抜の質が上がる。思考コードで明らかになる。

★今年の総合型選抜の状況について、先生方と対話して気づくことは、活動報告書に記入する内容や小論文の問いが深まりを見せているのではないかということです。

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★活動報告や自己アピールの文章は、1つの体験で優れた実績をだし、それが自分の人生に影響を与えることを明らかにするものでなければならないということが明らかになってきました。部活や生徒会でがんばっただけでは差がつかなくなったわけです。

★しかし、多くの生徒が限られた有数のコンクールで優れた実績を獲得することはできません。ですから、そうでない場合は、多くの体験でそこそこの実績を上げ、それによって自分は何に覚醒したのか論述しないと難しくなってきました。

★さらに、コンクールとか海外研修とかレールを敷かれた経験の中で優れた実績を残すだけではなく、多くの体験を通して自分なりの新たなイベントを生み出し、その活動が即社会貢献に結びつくものであることをアピールするレベルもでてきました。

★このような3つのレベルは、思考コードのB1C1思考、B2C2思考、B3C3思考に対応します。レべル1の活動報告、レベル2の活動報告、レベル3の活動報告と分けられるでしょう。

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★小論文にしても同じことが言えます。

★一般的には、1つの課題文が提示され、その要約を書き、その要約した作者の考えに対し自分の意見を述べるというレベルでしたが、今ではそう単純ではなくなってきました。

★複数の課題文やデータが提示され、それぞれの関係づけをしていきます。その関係づけて明らかになったテーマについて小論文を書くというレベルまで求められるようになってきました。

★究極は、その複数の課題文やデータの関係を結びつけると、その関係の背景にさらに別の関係があることに気づき、つまり根本的な問題にいきつき、それについて小論を書く。自分だったらどうするのかどう解決するのかまで書き込んでいきます。

★活動報告書と同じように、3つのレベルがあり、思考コードのB1C1思考、B2C2思考、B3C3思考に対応します。

★そして大事なことは、B3C3思考は、レールに敷かれた枠内にとどまらず、自分で事を起こすことが必要です。もちろん、そのように突き動かす動機がポイントです。は根本的な問題を発見し、それを解決したいという動機付けです。

★かくして、とにかく大学に合格するためだけなら、一般入試の方が勉強しやすいというパラドクスが生まれています。すなわち、一般入試より総合型入試の方が易しいということはなくなりつつあります。

★しかし、本当のパラドクスは、世界の影響力のある大学で学んでいく生徒は、日本の一般入試のような体験を高校時代にしないということです。総合型選抜のような体験をして大学に進みます。

★これは、世界で活躍するクリエイティブクラスは、この総合型選抜のような体験の場から、生まれているというコトを示唆しています。

★つまり、クリエイティブクラスとそうでないクラスと階層構造ができてしまうということです。もちろん、これを解消するには。。。なのです。2025年にとんでもないことになりますね。

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