日本女子大学 理工学部(仮称)開設構想の意味 私立女子中高の先進性の証明か
★昨今、少子高齢化の中で、女子大学が苦戦しているという話題をメディアが取り上る頻度は高くなっています。そんな中で、日本女子大はサバイブできる女子大の1つだと言われています。5月21日、同大学は、「日本女子大学 「理工学部(仮称)」の2029年4月開設を構想中」と題してプレスリリースをしています。なるほど進歩主義的勢いを示していますね。
★この動きは、従来の「理学部」を、工学領域を含む「理工学部(仮称)」へと発展させるもののようです。かつて、私立女子大学唯一の「理学部」として、女子の科学技術に関する教育において大きな役割を果たしてきました。その実績があるからこそ、今回のこの構想はインパクトがあります。女子の理数系のキャリアデザインの次のステージを確からしさを示唆しているからです。
★同大学のサイトには、こうあります。「現代社会が抱える課題はますます複雑かつ細分化しており、社会実装へとつなぐ工学的視点を含む総合力を持つ理系女性人材の育成は急務となっています。こうした時代の要請を踏まえ、私立女子大学唯一の「理学部」は、これまでの基盤を固めつつ、新たな産業分野を創生・牽引できる確かな力を身につけられる「理工学部(仮称)」へと進化します」というのです。
★そして、開設する「理工学部(仮称)」は、1学部1学科4専攻制を採用します。すなわち、
「数学・物理学専攻(仮称)」
「情報理工学専攻(仮称)」
「化学生命専攻(仮称)」
「医薬工学専攻(仮称)」
★の4専攻の新設を構想するわけです。
★この4つの専攻は、たしかに日本女子大にとっては、新しいチャレンジです。しかし、この専攻につながる、理数系のキャリアデザインが、私立女子中高で、すでに実践され、注目されているため、生徒獲得戦略という側面からは、あるいはマーケティング的観点からは、女子校の動きとマッチングさせているとも読めます。当然のことでしょうが。
★すでに、昭和女子、山脇、田園調布学園などは、単に医学部や理系の大学にたくさん合格させているというだけではなく、地球規模の社会課題を解決すべく、生徒1人ひとりが仲間と協働しながら解決する提案や方法、ロボットなどのプロトタイピングまでしています。
★データサイエンス、アントレプレノイアーシップ、都市政策、環境対策などグローバルな探究教育を推進しています。
★今回の日本女子大学の新構想は、今注目されている私立女子中高の進歩主義的教育の妥当性を証明することになるかもしれません。
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