大学入試

2026年1月13日 (火)

2026年中学入試(22)富士見丘 コロンビア大学合格 アイビーリーグの大学

★10日に出願がスタートしたばかりですが、富士見丘の中学入試の応募者は順調に増えています(同校サイトで1月12日現在の出願状況公開)。すでに帰国生入試は終わっていますが、帰国生の応募者総数も前年と変わらずで、帰国生からの人気も続いています。そんな中、富士見丘の生徒がコロンビア大学に合格したことが公開されています。1月9日に同校がサイトで「大学合格速報」を公開しています。

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(写真は同校サイトから)

★コロンビア大学は、ハーバード大学やイエール大学など8つの名門米国私立大学のグループの総称アイビーリーグの一つです。すでに、破格のグローバル教育とSTEAM教育や生成AIを授業で使うイノベーション教育も充実している質の高い教育環境をデザインしていますから、海外大学に多くの合格者を輩出しています。しかも世界大学ランキング100位以内の海外大学も多数合格していますから、いずれアイビーリーグの大学もと思っていました。

★富士見丘の海外大学進学準備教育の特筆すべき点は、富士見丘独自の教育システムで多数合格者を出しているということです。IBやAレベルなどを導入することが多い中、独自の教育システムによって海外大学の進路を開いているのです。

★しかも、海外大学進学準備コースというものは作っていません。すべての生徒が国内外の大学への道に進める教育環境デザインがなされているのです。ですから、一定の教師チームが海外大学合格のための指導をしているのではなく、ふだんの授業や探究活動がそのまま海外大学の進路に通じているのです。

★したがって、インターナショナルスクールに通わなくても、富士見丘に通えば、IBスクールなどの教育と同質の教育を受けることができるのです。いやそれ以上です。というのも、教育理念が「忠恕」という世界精神をベースにグローバル教育やイノベーション教育が展開していて、テニスなどグローバルアスリートが羽ばたく環境もデザインしているからです。

★つまり、トータルな人間力をベースとしたグローバルリーダーが生まれる教育環境なのです。近い将来、東大に進みたいと思う生徒がでてきたら合格するでしょう。

★本物教育で結果を出していく理想的な女子校です。

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2025年10月 9日 (木)

2026年度中学入試(06) 2027年以降学士・修士5年制拡大 中学入試への影響は?

★文部科学省は8日、中央教育審議会の部会で、学士と修士課程を計5年の一貫教育で修了できるようにする新制度案を示しました。今年5月くらいからすでに検討に入っていたようですが、このノーベル賞ウィークに発表とは!?それはともかく、すでに東京大学がCollege of Designという新しい学科で学士・修士5年制度を2027年から始めることが話題になっていました。東大が動けば、みな動くだろうと語ってきましたが、文科省が動き出したわけですね。

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★文科省の資料によると、「国内外における国際的な競争環境下で活躍できるよう、優秀な学生が学士・修士課程を5年間で履修する大学を大幅に拡充するため、適切な学修時間の確保や教育研究の質の確保を前提とした制度改善について検討を行う」とあります。

★初等中等教育に関しても「調整授業時間制」という❝less is more❞がコンセプトですが、高等教育でも同じということでしょう。

★前回田村耕太郎さんの書籍から、博士課程まで研究する人材を増やす必要があるという主張を紹介しましたが、どこか連動していますね。

★いずれにしても、これによって、余白と流動性が生まれますから学際的な研究ができます。それに最近のノーベル賞は単独受賞だけではなく複数人で受賞というケースが増えています。

★科学の世界も、異分野のコラボレーションは当たり前になっていますから、それができる環境を整えることは歓迎です。

★イギリスなどは、学士・修士4年もありですから、これから日本ももっと加速するでしょう。

★ただ文科省は相変わらず「優秀な学生」という表現を使っていますね。才能者は山ほどいます。その才能を開花する環境づくりをしているのであって、一握りの学生をターゲットにするのは転換したほうがよさそうです。

★Adobeの調査で、日本人は先進諸国の中で自分たちは創造的だと認識している割合が低いというデータが示されています。しかし、その一方でその先進諸国が、創造的な国はどこかというアンケートに、日本が1番だと回答しているのです。このギャップは何でしょう。日本人が謙虚というのか自虐的というのか。。。

★少子化といえども、まだ小学生から高校まで1200万人はいるのです。それぞれの才能を開花する環境づくりをしたほうが国力のためにもよいのですよ。もっとも、第一は子供たち一人一人が自分の好奇心を研究にまで発展できる世界それ自体がウェルビーイングで、その結果として国力も豊かになるというのが本筋だとは思いますが。

★いずれにしても、私立中高一貫校は、すでに大学院レベルの探究活動を始めています。今後高校・学部・修士が6年で進むようなコースも可能でしょう。もしこれができたら、海外から多くの留学生が、観光だけではなく学びに日本に中学や高校段階からやってきます。

★だからグローバルイノベーティブな教育が大事なのです。その先頭を行っている私立中高一貫校は、すでに首都圏では20%以上です。高度な英語力と生成AIを駆使した教育が展開しています。絶望を希望に転換する教育です。

★当然そのような私立中高一貫校の中学受験は創造的思考力まで必要とする楽しくも深い問いが出題されます。

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2025年9月17日 (水)

2027年以降、聖学院がさらに飛躍する秘密

★2027年以降、大学入試は加速度的に変わっていきます。すでにミネルバ大学が東京都と連携し、港区に寮をつくり、都立高校とプログラムなどの連携もします。グローバル教育は私立独自のもので、公立学校は国際理解教育だ!と境界線を自ら引いていたのですが、実質都立高校はグローバル教育に突入します。私立学校は、すでに行っていてミネルバ大学以上の海外大学に大量に進学していますから、このこと自体は、むしろ歓迎です。世の中全体がグローバル教育に移行するのですから。質の共創を打ち出せます。

★それに、都立高校は、全ての高校で都立AIを導入し、DX化にも力を入れています。私立学校もすでにイノベーションに力を入れていることは、この間のパンデミックの時にオンライン授業を速やかに導入できたことで証明されています。しかし、この都立高校の動きも大歓迎です。世の中がDX化に抗う理由がなくなるからです。

★そして次期学習指導要領も引き続き「探究」ベースの学びを推進し、教科と探究の融合により時間的余白を生み出し、教師も生徒も自ら切磋琢磨する時間を創ろうというわけです。

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★そして、2026年度の早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、青山学院大学、立教大学、東京理科大などの大学入試もこのような流れを受けとめる改革を推進します。さらに、2027年には東京大学、2028年には東京都立大学が、大学入試改革にとどまらず、このような流れを推進する学部まで新設する予定です。この流れ当然他の大学にも広がります。

★この時代の流れは、何を意味するのか?それは聖学院の教育が、これらの新しい大学入試改革や新学部開設の動きに直結するということなのです。現状、聖学院の教育は、総合型選抜に直結し、成果は良好ですが、2027年以降は、一般選抜自体がこのように変わるのですから、一般選抜にも聖学院の教育は直結するわけです。直結した時に成果が出るという確信は、総合型選抜ですでに実証済みだからです。

★さて、その聖学院の教育の核心は何か?それは一般には授業を見るしかないわけですが、聖学院の場合は、中学入試における思考力入試にしっかり埋め込まれているのです。学びのあり方というか方法論というか理論というか、要するに基本的な学びの構造しかも独自であり普遍的である学びの構造が出来上がっているとうことが思考力入試で映し出されているのです。

★それは実際に思考力入試の過去問を同校が出している「思考力入試のガイドブック」に対照して分析していけばわかります。ガイドブックを読むだけでも学校の教員ならわかるでしょう。

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★その学びの構造は、ガイドブックによると、上記のシンプルな座標に結実しているのですから驚きです。シンプルがゆえに奥が深いのです。この座標軸は、スタンフォード大学で主に開発されたデザイン思考(東大や慶応もよく使う方法論)が組み込まれています。さらにMITメディアラボの少なくとも3人の教授の理論が融合して組み込まれています。またMITに関係しているピーター・センゲのシステム思考も組み込まれています。MITメディアラボの3人の教授のうち初代所長の故シーモア・パパート教授(私も影響を受けました)は数学の専門家であり、ピアジェの研究家でもあります。

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(2024年度現在)

★そして、この座標がたんなる理論ではなく、教育現場の実践にしっかり根付いているということです。なぜそれができるかは、10以上の先生がレゴⓇシリアスプレイⓇのファシリテーターの資格を有しているからです。多くの場合、レゴⓇシリアスプレイⓇのスキルを伝授されてそれを実践していくのですが、レゴⓇシリアスプレイⓇの資格を創っているMITの教授の理論まで体得しそれを多様な理論と結合して理論と実践を語ることができるまでのファシリテーターはそう多くないのです。

★その点、GICのリベラルアーツやイノベーションなどで、実際にそれをやってのけているのが聖学院のチーム教師なのです。

★しかもこの思考力入試が他の追随を許さないのは、さらにネガティブケイパビリティの素養を大切にしていることです。ここはキリスト教の精神が効果的に融合しています。

★それは、自分にとってネガティブな物や事や人を想定したうえで、それに遭遇した時、どうやってポジティブに解決に導くか悩み抜く問いが設定されているのです。今の時代ネガティブケイパビリティはとても重要だと言われています。現在だけではなく、人類の歴史は、このネガティブな事態に遭遇したとき、それをどうポジティブに転換するかの連続でした。それは永遠の課題で、問い続ける本質的人間存在なのです。

★地政学的リスクも気候変動リスクも人間関係ハラスメントリスクも複合的に身の回りに迫っている今の時代は、なおさらです。

★聖学院のこの問い続ける本誌的人間存在を教師も生徒も追究し続ける教育が世の中の希望になります。そして、その希望を大学も求め、入試改革を行っているのです。もちろん、経営のためでもありますが、その経営は問い続ける本質的存在を大事にし続けるためのものにシフトする時代でもあるのです。まさか?そう思いますか?

★そう思ってもよいですが、絶望を希望に変える発想と気持ちと行動を否定することはないでしょう。聖学院と共に希望の松明に火をともしましょうよ。

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2025年9月10日 (水)

駒沢学園女子 2027年以降急激に伸びる

★昨日、駒沢学園女子の数学科教諭の山口貴史先生とフュージョン教育研究会のワークショップのプログラムデザインについて打ち合わせてきました。2024年同校は英語コースを新設し、グローバル探究を押しすすめています。山口先生は、数学という教科を通して文理融合的な次元に生徒が飛び立つフュージョン型の授業を展開しています。

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★なぜかというと、2027年以降の大学入試の一般選抜入試問題が大きく変わるからです、基礎学力は共通テストで試され、独自入試は英語と数学か地歴公民と論述問題が重要になってきます。

★駒沢学園女子はその質の高い教育と大学受験勉強は徐々に一体化しています。そして、その一体化を切望するようになるのが2027年以降の大学入試のウネリです。

★共通テストとその応用問題的な独自入試が中心だったころの一般選抜は、中高の教育の効果は無関係でした、いわゆる受験勉強だけでよかったのです。

★しかし、英語による思考力・表現力が重視され、論述問題が重視され、地歴公民という歴史に知恵を学ぶことが重視され、数学的思考力が重視されるようになると、それぞれの学校の教育の質がものをいうようになります。特に数学は理系においてもちろん必須ですが、論述において数学的思考が重要になります。

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★たとえば、2027年以降、青山学院大学でも人気の学部である経済学科では、外国語と数学という独自入試の方式、外国語と地歴公民(「世界史探究」、「日本史探究」、「政治・経済」のうち1科目選択)という独自入試などが行われます。政治学科では、英語資格・検定試験と論述・総合問題という方式もすでに行われています。

★このような入試と一部重なる方式は、すでに早稲田大学でも慶應義塾大学でも行われています、2027年には東京大学、2028年には都立大学などでも同じような流れができます。

★駒沢学園女子はすでに駒沢学園大学に多数進学させています。そこに英語のパワー(すてきな英語の先生に加え外国人教師が6人もいるのです)と論述試験をパワフルにする国語のリベラルアーツ的な思考力と数学的思考が加われば、青山のような骨太の一般選抜にシフトしていくMARCHクラス以上の進学も増えるでしょう。教育の質がそのまま骨太の大学入試問題に直結する時代が、駒沢学園女子にとって有利に作用するでしょう。

★そのようなことを山口先生と話しながら2026年の春、2027年の春の飛躍に期待が高まりました。

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2025年8月13日 (水)

AIをマネジメントできる人間力を生み出す教育をさがす・つくる・おこなう

★2050年に孫が30歳になった時、彼らには、どんな社会が待っているのか、あるいは彼らはどんなふうに社会を良き方向に進めるのか、そして新しく創る楽しみと苦労をするのか。それはわからないのです。ですから、せめて2050年にできるだけ善き社会を用意しておきたいし、良き方向を見定める柔軟で強い意志と感性を持ってほしいし、新しいものを生み出さるイノベーションとソフトパワーを鍛える環境をさがしたいし、つくりたいし、おこないたいわけです。現状でどんな教育や学びができているのか、すでにインターネットの世界には山ほど智慧が蓄積されています。

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★私がとやかく言うよりは、生成AIがどこまで情報を蓄積しているのか、それを活用してみようと思い、「ハワードガードナーのマルチプルインテリジェンス(MI)の8つの知の<体験>をすることが好奇心・共感性を生み創造的思考・論理的思考が豊かになっていく図を作成してください」とプロンプトを書き込んだら(claude)、上記のような図を描いてきました。

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★そしてこのMI体験を教育デザインしたり、子供が学んだりする体験を私たち地球市民がデザインしたりするとどうなるのか、「教師による本質的教育デザインと生徒の本質的学びのプロセスの相乗効果が生徒一人一人の進路の見通しを生み出し、その結果大学合格実績が飛躍する図を描いてください」とプロンプトを書き込んだら、また上記のような図を描いてくれました。

★つまり、私が考えるようなことは、すでに世間知となっているわけです。これを実行している教育機関をさがし、なければつくり、おこなうだけなわけです。生成AIは良きパートナーになるでしょう。というかそのようにマネジメントするわけです。

★各家庭が全部つくり、おこなうのは難しいので、有効な教育機関を探すことも必要です。2050年を担うことになる目の前の子供たちの教育と学びの環境をデザインするのは、学校と各地球市民の協働作業です。教育はある意味公共知です。研究もやはり公共知です。このような公共知を求め、共創していくことにつながる進路選択とその結果としての進路実績を生み出す協働作業を行う教育機関を探すことが肝要です。

★でも、その教育機関に丸投げするのではなく、あくまで協働していく姿勢が大切な時代になってきました。忙しくてできないという家庭もあるでしょう。実は地域の図書館の施設空間では、自治体が動けば、そこを補完できます。実際行われ始めていますが、言語と創造性とイノベーション(特に生成AI)をベースにしたMI学習環境には至っていません。ここは進化させていきたいところです。

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2025年8月 9日 (土)

インターナショナルスクール化する私立中高一貫校の次 3rdStageから今を(04)2ndStageへ 大学入試も変わる

★2027年9月に東大が開設するCollege of Designの入試問題は決定的に大学入試を変化させる可能性大です。総合型選抜とか学校推薦とか一般選抜の区別が問題の質でもはやなくなるときが来てしまいます。総合型選抜とか学校推薦型入試とかは、単に年内入試という位置づけです。難度は違いますが、一般選抜と何ら変わらなくなります。

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★上記の図は、College of Designの入試の基本要素を抽象化したものです。日本の学習指導要領と外国の学びの環境の違いによって、入試の条件は変わりますが、それは大学入学共通テストかIBやAレベルなどのスコアかの違いで、あとの基本要素は変わりません。

★これは2027年の1月に行われますから、時期としては一般選抜のカテゴリーに入ります。

★2026年以降の大学入試は、それぞれの要素の難度は、大学によって違うでしょうが、ともあれ、これらの要素の組み合わせによってつくられます。

★今までの一般選抜は、この要素のうち大学入学共通テストを難しくした大学の独自入試が行われてきたわけですが、これらの6つの要素のうち1つの要素の難度で偏差値が決まってきたというのが実情で、そのような入試では、もはや未来を創る研究者やスタートアップ人材を育てることはないという認識が確定してしまったということでしょう。

★もちろん、今までは大学に入ってからこのような人材を育てようだったのですが、18歳成人の時代です。高校からそのような学びをやってきてよということです。生成AIの登場で、デジタルと学びはもはや融合するのだから、何とかなるでしょうということなのです。東大の藤井総長をはじめ、DLX Design Labの教授陣は、高校生に呼び掛けて、すでにこの路線のプロジェクトを動かしはじめました。

★東大は別にどうでもよいのですが、影響力はありますから、追随する国公立、Beyondしようと早稲田・慶應に続く私立大学がでてきます。

★もう大学入試のために勉強するのは教育ではないという馬鹿げた時代は終わるのです。学ぶに値する価値ある入試問題を出題する大学が増えればよいだけなのです。

★それによって、学校も働き改革がうまくいくわけです。シンプルに骨太の思考力と真善美を学ぶ教育をするとよいわけです。それだと皆画一的になってしまうと言われるかもしれません。創造的思考をちゃんとやれば、それぞれ学校の魅力がでてくるから大丈夫です。

★複数言語と数学と哲学と美学とAIを広く深く学ぶ中高時代がやってきます。こうして2ndStageは完成するでしょう。そして2030年からいよいよ3rdStageです。

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インターナショナルスクール化する私立中高一貫校の次 3rdStageから今を(03)2ndStageへ

★こうして、2ndStageに進むわけですが、1stStageは実は2015年に出現しました。このころ思考コードや21世紀型教育というのが生まれた時期でもあり、偏差値という一つの指標から多角的な指標で生徒一人ひとりの才能を生み出す学びが生まれてきた時期です。そのときはまだAO入試で、今のように総合型選抜のような認知度が高くない時期です。中学入試でも新タイプ入試(医学部のMMIのような)が生まれた時期でもあります。

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★だいたい創造的思考や4技能の英語力など大学に行ってからでよいと受験業界も考えていた時代です。それがパンデミックによって一変しました。またAO入試も総合型選抜に変更になり、急激に創造的思考や協働的学びが行われるようになりました。探究が始まったのも影響大だったでしょうが、オンライン授業が広がったのが大きかったのは無視できない事実です。

★そして、本質的には、エッセンシャルワーカーとしての医療関係者へのリスペクトが医療関係の仕事の新たな存在意義を掘り起こしたことも確かです。MMIが増えたのもパンデミックの影響は大きかったでしょう。

★そこに生成AIの誕生と東大のCollege of Design新設の話です。すでに早稲田や慶應は帰国生入試を縮小して、海外での学びや国内での国際的な学びの経験者を等しく対象とする入試を始めています。

★グローバル、イノベーション、そして何より創造的思考のベースになる哲学的思考が学びの前面にでてきました。当然2021年には、偏差値の高低関係なく、海外大学合格者がCreativeグループからたくさん出るようになりました。しかも、Advanceグループの中の開成や海城からも当然のように輩出されるようになりました。

★したがって、AdvanceグループとCreativeグループの図と地の交差が起こり始めたのです。そして、ここにインターナショナルスクールの数が増えたり、海外からやってきたり、オンラインでダブルディプロマを提供する海外の学校が増え、ますます私立中高一貫校はこの動きに対する対応戦略を練らなくてはならなくなりました。

★はじめは、インターナショナルスクールなど海外のカリキュラムや学びに学んでいましたが、海外大学に大量に入るようになった私立中高一貫校は、自ら1条校でありながらインターナショナルスクール以上の教育を充実させていきました。日本の坐禅や茶道をはじめとする道の哲学が、東洋の文化と西洋の文化の架け橋になる可能性が見えてきてもいます。欧米では、「西洋の敗北」という本がベストセラーになるぐらいです。

★そういう意味では、私立中高一貫校のインターナショナルスクール化が進んでいます。しかし、その逆転が2050年までに進むことでしょう。

★その象徴的な動きは、あのイギリスのレッチワースの田園都市計画の現代版が日本で進み始めていることや落合陽一さんのデジタルネーチャーという発想や安宅和人さんの最新刊である<「風の谷」という希望>という書籍の出版です。

★私立中高一貫校は、すでに3rdStageに動き始めていますが、2030年から加速するでしょう。

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インターナショナルスクール化する私立中高一貫校の次 3rdStageから今を(02)医学部合格の意味

★前回「互いに図と地が交差し始めているのが1stStageの現状です。Advanceグループは、英語に力を入れるだけで、実はCreativeグループにもなれるのです。実際地の領域で、相当英語をやっています。巣鴨や本郷はその典型的な例です。」と書きました。図と地の交差の話をもう少ししましょう。

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★この表の中で開成と海城、渋谷教育学園グループ、巣鴨、攻玉社は、Advance型であると同時に、「東大、早慶、医学部+国際教育(端的に海外大学準備教育も射程範囲)」というBalance型グループです。ルビンの壺の「図」の部分にこのキーワードが明快にはっきり表れています。巣鴨は、最近生徒が東大よりも医学部志向だし、国際教育の力の入れようが、首都圏男子校の中では聖学院、佼成学園に負けず劣らずです。ですが、基本Advance型です。

★本郷は、「東大、早慶、医学部」が図として見えている典型的なAdvance型に見えますが、実は中学までにかなり英語の教育にも力を入れています。受験英語以上の英語教育がなされています。骨太の論文編集も中学までに終えます。完全中高一貫教育になったこともあり、そこらへんは中学までにみっち行うわけです。本数検など、数学にも力を入れています。AI時代に数学的思考は必須です。

★また、順天堂と高大連携もしていますから医学部への進路指導も充実しています。そして、この医学部進学の準備というのには、今後ますますMMI対策が必要ですから、この教育が本郷で行われていないはずがないのです。

★このことの重要性は、MMIは、論理的思考力かつ発想力、そして何よりケアとコミュニケーション能力を求めていて、小論や面接は、いわゆる総合型選抜や東大の外国学校卒業生対象入試、2027年開設のCollege of Designで課される入試問題の質とほぼ同じなのです。

★ですから、ルビンの壺でいう地の部分は、Creative型の教育を着々と実施しているのです。

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★逆に広尾学園は、Creative型であると同時に、Balance型のグループです。Creative型の学校は今やたくさん現れていますから、その中から広尾学園のようになっていくところは今後増えていくでしょう。

★このAdvanceとCreativeの図と地が交差している段階が現状の1stStageです。

★ここにインターナショナルスクールが立ち上がったり、海外からやってきたり、オンラインでダブルディプロマを提供する動きが加わってくるのです。2030年までに、この動きを迎えうつ動きが私立中高一貫校側でも加速します。これが2ndStageの始まりです。

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2025年8月 5日 (火)

インターナショナルスクール化する私立中高一貫校

GLICC Weekly EDU 第224回「2027年以降に変わる中高生の学び」で、GLICC代表鈴木さんと対話をしました。2027年東大が開設するCollege of Designの影響について語りました。あるいは、すでに時代の流れがあってそれを東大が受けとめている可能性があり、その流れは何かについて語り合いました。

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★私立中高一貫校を選ぶ時、どのキーワードで選ぶかは、最近では大きく2つに分かれています。「東大・早慶・医学部」Aグループ、「Global・Innovation・Philosophy」Cグループ。そしてもちろん、その両方を収めているBグループもあります。

★Aグループは言うまでもなく、「東大・早慶・医学部」へのキャリアデザイン教育が学校文化として根付いています。Cグループは、新興勢力が多いため、東大レベルの海外大学進学準備教育がまず優先的に構築されています。

★しかし、College of Designの出現によって、Aグループも、大学の英語による講義に対応できる言語能力を身につけられるカリキュラムをつくる(これはAグループであっても意外とすぐにできるところもあります。オンライン英会話や生成AI英語授業をすでに行っているからです)ようになります。いわば、どちらもインターナショナルスクール的な教育が広がります。

★また、哲学については、Aグループも、「哲学」という言葉は使っていなくても、すでに授業の中で展開されているところもあるのです。「思考のデザイン」「深堀りの思考」「知の探究」「世界のルールを創る」「正解のない問いに向き合う冒険」などのコンセプトを授業に埋め込んでいる先生方も多いでしょう。これはまさに哲学なのです。

★したがって、インターナショナルスクールの日本上陸が多くなっていますから、AグループもBグループもCグループも結果的にそれを向かいうつ動きになるのかもしれません。これは競争というより共創ということになるでしょう。

★それから、早稲田大学や慶應義塾大学は、すでにインターナショナルスクール的な学びを体験している生徒を受け入れる流れをつくってきていますから、実質私立中高一貫校はインターナショナルスクール化しつつあるのだと思います。

★そして、日本独特の私立教育文化と融合するので、もしかしたら、今度は逆に海外の教育に影響を与える知のインフラを生み出す可能性がでてきました。

★この独自のそれでいて世界に通じる知のインフラを生み出すことが、未来の教育の新局面をつくることになるかもしれません。

★対話の中で話題にした具体的な学校名などについては、動画をご覧ください。

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2025年7月31日 (木)

7月の30位以内のアクセス数のリフレクション

★夏休み直前、私立中高に関連するどんな情報が注目されているのか、7月の本ブログのアクセス数多い順30位を調べてみました。

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★そして、情報の要素を5つに分け、それぞれの記事がどのような要素を有しているのか、その偏り分布を表したのが次のグラフです。教育内容が多いのは、本ブログの特色でしょうから、教育内容を意識してアクセスされたかどうかは判断できません。むしろ、これら5つの内容すべてををもう少し意識してこちらが発信していくことが重要だということでしょう。

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1:shuTOMO7月号「保存版」 私立中高一貫校における「あわい」の概念を...
2:中田大成先生 日本女子大学附属高等学校の校長に就任
3:2025年中学入試 広がる英語入試・英語資格利用入試 偏差値ランキングの...
4:工学院 世界にインパクトを与える教師&生徒!
5:変わる私立中高(04)芸術系大学に多数進学する中高一貫校 女子美1位、吉...
6:八雲学園 海外大学合格者数ベスト10入り in 首都圏
7:聖学院 見えない数学 虚数の存在を巡って探究数学
8:かえつ有明の副校長佐野先生のチーム作りの言葉
9:shuTOMO7月号 山下一代表率いる首都圏模試センター編集部の私立中学...
10:今更ながら私立中高一貫校のグローバル教育の意味
11:聖学院 リベラルアーツのあふれる教育
12:東京私学教育研究所 理事長校長部会(私学経営研究会)開催
13:私立中学校選択 氷山モデル(11)2026年度から大学入試の枠組が新しく...
14:水野修先生 新校長に就任 和洋九段女子
15:変わるカトリック学校 サレジアン国際学園世田谷の学園長大橋清貫先生 サレ...
16:私立中学校選択 氷山モデル(02)教育の質向上の5つのタイプ
17:2025東大合格者発表のシーズン(09)洗足学園 理Ⅲ 2名合格
18:和洋九段女子 NEXTの時代へ
19:3つの観点別学習状況の評価から「主体的学習態度」は外される?私学は独自に...
20:私立中学校選択 氷山モデル(05)教育の多様性革命 - 子供に合う学校選...
21:私立中学校選択 氷山モデル(12)5つのタイプそれぞれの学校の例として3...
22:富士見丘 グローバル教育としての組織力
23:グローバルリーダー育成とは実は2050年社会のリーダー育成(01)どんな...
24:私立中学校選択 氷山モデル(04)教科授業と探究のつながりが質を生み出し...
25:私立中学校選択 氷山モデル(03)新タイプ入試の新しい意味の出現 インタ...
26:私立学校のキャリア教育基盤 従来のエリート養成でもカウンターエリート養成...
27:文化学園大学杉並 サイトで人的資本力を公開 染谷先生理事長補佐に就任: ...
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29:国立音楽大学附属中高 変わる未来のリベラルアーツ学校
30:私立中学校選択 氷山モデル(06)グローバル教育の意味 大妻中野モデル ...

 

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