大学入試

2020年4月18日 (土)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(43)チョート・ローズマリー・ホールのオンライン学習を通して日本のオンライン学習が注目を浴びる逆説的な転回。 工学院や聖学院の重要性高まるワケ。

★米国の超名門校ザ・10スクールにチョート・ローズ-マリー・ホールがあります。開成や成蹊が交流している超名門プレップスクールです。ボーディングスクール(寮制学校)ということもあり、年間学費は500万円くらいかかります。開成や慶応など高いですけれど、その5倍くらいの学費ですね。OBにケネディー大統領がいます。

Facultybynumbers

(図は、チョート・ローズマリー・ホールのサイトから)

★平均クラスサイズが12名ですから、あの有名なラウンドテーブルを囲んだソクラティックメソッドが有名な学習スタイルです。

★英米の有名私立学校と同じように、チョートスクールも、新型コロナウィルス感染拡大防止のために、休校になっているわけですが、当然オンライン学習を行っていると、しっかりサイトで発信しています。ここまでの発信をどうして開成とかしないのでしょうか?工学院とか聖学院は発信しているのに。

★しかし、それはどうやら理由があります。開成などの御三家は、英米の名門校と比べて、学費が違いすぎますから、効率よく生徒の才能を東大に進学させて伸ばすという一石多鳥戦略でカリキュラムを組んでいます。それに寮制学校ではないので、それほどリモート学習をする必要もないのです。

★どういうことかというと、イートンカレッジもケイトスクールも、チョートスクールも、世界中から生徒が集まっていますから、オンライン学習は本当の意味でリモート学習でなければなりません。時差があるから、同期(リアルタイム)学習ができないことの方が多いでしょう。特に米国では、国内と言えども、たとえば西部と東部で時差があるわけです。

★日本国内では、オンライン授業と遠隔授業の違いは何だとか、実態は同じなのに、名づけにこだわる議論は多いですね。こういうと、実態だって違うとかやたらコンテンツの具体的な差異について突っ込みを入れてくる方もいますが、もっとざっくり時空の違いなんですよというのが世界標準の考え方でしょう。

★問題はしかしながら、オンライン学習やリモート学習をやっていくと、このリアル時空とサイバー時空がハイブリッド時空になっていき、この新しい学びの時空を基準にカリキュラムを考えていくと、学費の高い英米の名門スクールの教育の質に追いつくし、超えてしまうかもしれないという動きが今回日本の私立学校で起きているということなのです。端的には、工学院と聖学院が先鋭的です。他の学校もやっているかもしれないけれど、両校のように発信していないという点で、先鋭的ではないのです。

★英米の名門校だって、グループウェア―で学内だけで情報を共有すればよいのに、きっちり発信するわけです。それは危機の状況にあって、リソースを共有しようというコンパッションが働いているからです。社会貢献の姿勢ですよ。ただ、たんにそれを宣伝という意味で広報活動をとらえて、控えめが美徳だとか、この際だから宣伝しようというゆがんだ広報活動のイメージをもちすぎということで、世界標準ではないということです。

★ともあれ、御三家は、控えめにそんな効率の悪いことはしなくてよいと考えるし、工学院や聖学院はICT教育は限界費用ゼロ社会を持ち込むので、むしろ効率がいいんだという話になります。

★それで、何が起こるのかと言うと、英米の名門校が、一般的なアカデミック(教科学習のこと)だけではなく、スペシャルな専門的なプログラムを本格的に導入しているのですが、開成や御三家は、それはやらないのです。ところが工学院や聖学院はそれをちゃんとやるんですね。

★スぺシャルな専門的なプログラムとはIBやAレベル、APコースのことかというと、それはまだアカデミックな学びの延長なので、共通点もありますが、まだまだです。

Signature-program

(チョートスクールのsignature programの選択肢。同校サイトから)

★チョートスクールなど米国の私立学校は、一般的なアカデミックな学習と私立学校の精神を現代化するsignature programを行っています。日本では、最近STEAMとかいわれているわけですが、そこの部分を教科の合間で行うのではなく、カリキュラムとしてどんと入れてしまうということです。それに、米国ではSignature Programは一大市場になっています。日本は細々とベンチャー企業が少しやりはじめてはいますが、アート市場と同じで、日本はまだ広がっていませんね。

★私立学校は、建学の精神によれば、グローバル市民のリーダーを輩出するミッションを有していますから、当然パブリックスクールで決められている学びもやるわけですが、それ以外にも特色あるプログラムをやれるわけです。やるのが本筋なのです。

★ところが、学習指導要領は、そんな特色あるプログラムはメインストリームではないし、大学入試に直接役立たないので、開成や御三家のように、教科学習の質を高めることで、結果的に特色あるプロラムを実施したことになるようにコンパクトに創意工夫されています。ですから、学費が、英米私立学校に比べて安くてもできるのです。

★しかし、工学院や聖学院のように、海外大学の進路指導もしてしまうと、signature programのように特別な創造的才能を豊かにする体験学習が重要になります。海外大学は、アカデミックなスキルと創造的才能の能力の両方を要するからです。

★ですから、工学院や聖学院は、開成や御三家に比べて学費が安いか同じくらいなのに、その両方をやっているのです。世界標準をあてがうとコスパが破格にいいのです。

★さらに、開成などの御三家(ばかりではなく、ミニ開成やミニ桜蔭を自称しれいる私立学校も含みます)が、英米の名門校のようにオンライン学習やリモート学習に熱心にならないのは、実はアカデミックプログラムだけやっているからです。プリント通信学習でも最低限いけちゃうでしょうから。それが本音でしょう。

★ところが、英米のプレップスクールなどは、その特別プログラムをオンラインやリモートで学ぶ環境を創らなくてはならないのです。それをやらないと、私立学校の精神の現代化教育ができなくなるので、存亡の危機なのです。

★というか、学費をこれまでのように高くとれなくなるので、財務基盤が崩れるからです。

★そこへいくと、聖学院や工学院は、開成や御三家と違い、私立学校の精神の現代化を進めるという意味で革新的だし、学費を抑えて欧米のプレップスクールの高品質の教育を行えるのです。

★これで、はっきりしたことは、アカデミックなプログラムでいくら革新的なことをやってもあまり意味がないのです。いいんですよ、アカデミックな学習は一方通行で。もしPBLをやりたければ、学費を倍以上とって、少人数にしてやるしかないのです。

★だって、既存のテキスト内の知識の格納想起思考と論理思考だけやるのに、PBLの必要はないでしょう。

★ところが、創造的才能を豊かにしよとするとsignature programのような特別なプログラムが必要です。探究がその領域に重なりますが、本格的ではないのが現状ですね。どうも教科学習の延長というのが探究の実態です。

★ともあれ、そうなってくると、PBLやオンラインやリモート学習は必要になってきます。工学院や聖学院がふだんから準備ができていたというのは、ふだんからこのSプログラム(Signatur Programなどの特別なプログラムをこう呼んでおきましょう)が充実していたからなのです。

★もちろん、極端な話をしてしまいましたが、アカデミックプログラムで、40人クラスでPBL型授業をコンパクトにやっておく必要は極めて実は重要なのです。もしこれをやったら、英米の名門私立学校ではできないことを日本はやっていることになるし、知識の概念を完全にコペルニクス転回へシフトすることになるからです。これは、最近の新世代哲学者が考えていることとシンクロすることになりますしね。

★とにかく、少人数だからできるという先入観をぶっ壊しているのですから、インパクトありありありです。

★そのうえさらに Sプログラムを本格的にやっている。

★聖学院と工学院がそのことを意識して行ってきたかという、それはわかりませんが、C1英語×PBL×ICT×STEAM×哲学という21世紀型教育を6年以上実践している中で、進化/深化していったことは確かでしょう。

★学費の制約、学習指導要領の制約、大学入試の制約というアドミッション、カリキュラム、ディプロマという3ポリシーをたてるうえで、それぞれのポリシーの局面で制約があるわけですが、開成などの御三家のようにこの制約内で効率の良い教育で成果をあげるのではなく、その制約をどのように越えられるのか挑戦して破格の質の教育に挑戦していく工学院や聖学院のような革新的学校が、この全国的なオンライン学習やリモート学習デザインの動きの中で注目を浴びることになるでしょう。

★そして、さらなる進化をする学校がまた出現してくるのです。2校ほどその兆しありだと思っているのですが。この工学院や聖学院の進化は、シリコンバレ―に位置するチャータースクールHTHが求めるエンジニアリングの次の段階である茶の道やマインドフルネスの道、ジョブスが見抜いていたZENなどのスマート時空の考え方なのです。宇宙船ですでに使われているミウラオリという白銀比の世界ですね。エンジニアリングは黄金比の世界ですから。

★聖学院の思考力入試セミナーでは、黄金比と白銀比の違いを共有するプログラムがありますが、さすが先見の明ありですね。

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2020年4月13日 (月)

2020年春の大学合格実績(3)鴎友学園女子

★鴎友学園女子の大学合格実績の高さは安定しています。たとえば、今春の実績は次の通りです。( )内は現役合格数。

東京大学合格者数7(7)名
京都大学合格者数3(3)名
一橋大学合格者数 6(6)名
東京工業大学合格者数 6(5)名
早稲田大学合格者数 80(75)名
慶應義塾大学合格者数 48(44)名
上智大学合格者数 50(50)名
東京理科大学合格者数 55(45)名
学習院大学合格者数 12(10)名
明治大学合格者数 112(94)名
青山学院大学合格者数 47(45)名
立教大学合格者数 72(71)名
中央大学合格者数 65(61)名
法政大学合格者数 58(48)名
(インターエデュ調べ) 

★上記の大学の合格者数だけで、621名。卒業生数に占める割合は、256.6%ですから、生徒が自ら描くキャリアデザインを実現する環境を持った大学に進む努力をすれば道は開かれる学び舎になっています。

★ディプロマポリシーは、同校サイトによると、次の通りです。

【鷗友学園のディプロマポリシー】
鷗友学園では、「慈愛と誠実と創造」の校訓のもとに、6年間の学校生活の中で学びを深めていきます。幅広い領域に対する知識・理解、思考力・判断力を身につけることを礎として、卒業時には次のような人間に成長することを期待しています。

他者との関わり合いの中で、相手をも自己をも尊重することができる思いやりの心を持つ人間。(慈愛)
バランスのとれた学習過程を通して、自己の可能性を発見し、豊かで自由な感性と自らの道を切り拓く強い意志を持つ人間。(誠実)
多様化する社会において、異なる価値観を持つ人々とも協調しつつ、平和な世界を創造する力を持つ人間。(創造)

★高校からはBYOD(Bring Your Own Device)という考え方にもとづいて、生徒は自由にデバイスを持ってきて授業から生徒会、部活にまで文房具のように活用する環境になっています。

★多様な海外研修や留学のプログラムも用意され、世界を視野に入れたグローバル教育も充実しています。

★ディプロマポリシーであり、校訓でもある慈愛と誠実と創造が、貫徹した結果、大学合格実績はでているわけです。

★誠実という校訓からは、伝統と革新のバランスも創り出しています。

★したがって、校訓は現代化されながら持続可能になっています。

★そのため、今回の新型コロナウィルス感染拡大防止のための全国一斉休校という事態になっても、オンライン学習ですぐに対応できるわけです。

★そして、鴎友学園女子は、スマートシティーならぬスマートスクールのモデルですが、あのHTHがエンジニアリングから次へ進まなくてはならないと模索している一つのモデルでもあります。このことは、もちろんHTHも多くの人も気づいていないでしょう。このモデルは他に恵泉があります。それ以外はまだ実践されていないかもしれません。

★結局、新渡戸稲造や内村鑑三の精神に影響を受けた時代に創設した鴎友学園女子や恵泉だからこそなのかもしれません。新渡戸稲造や内村鑑三は官僚的な近代国家路線とは違うもう一つの近代化路線を考え論じ行動していました。

★ポスト・コロナショック時代は、その当時のもう一つの近代化路線に活路があるのかもしれません。鴎友学園女子の時代が到来します。

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2020年4月 9日 (木)

2020年春の大学合格実績(2)工学院大学附属

★2020年度の工学院の大学合格実績は、プレ21世紀型教育改革の学年として、成功だったと思います。海外大学へ11名、医学部医学科にも4人合格し、進路の多様性は広がりました。他の高偏差値校と比べ、いわゆる難関大学の人数が少ないと思われるかもしれませんが、4大学に合格した人数の卒業生数に占める割合は、約140%です。

★まずは、4大への進路保証の基盤はできています。そして、医歯薬獣医看理工系私立大学の合格実績の卒業生比は、48%です。工学院大学だけみれば、推薦制度もあり、23%ですから、他大学にも果敢に挑戦しています。

★C1英語、PBL、ICTの学習環境を基礎として、STEAMや探究、多様な海外プロジェクトなどの大学受験勉強以上の<新しい学びの経験>によって、生徒は未来を創る眼差し、世界の痛みへの共感力、世界リスクを解決するクリティカルシンキング・クリエイティブシンキングの実装を果たしていきます。その成果の一つとして大学合格実績の成果もでています。

★来年は、21世紀型教育改革一期生の出番です。今一期生は、彼らに降りかかっている難局を受けとめ、どう考え動くべきか考えながら、大学合格実績も結果的に出していくことでしょう。受験勉強としての学園生活ではなく、骨太の学びをおくる学園生活がいかに一生ものなのか感じながら卒業生は羽ばたいていきます。この文化が工学院の教育の良質の土壌として毎年堆積されていくことでしょう。

★さて、いわゆるGMARCH以上の今春の実績は以下の通りです。

【医学部医学科】4人
横浜市立大学
昭和大学
東邦大学
国際医療福祉大学

【海外大学】11人
Baylor University
Michigan University
Oregon State University
Rutgers University
Syracuse University
University of Massachusetts
University of Alabama
University of California,Davis
University of California ,Santa Cruz
University of East Anglia
University of Exeter

【国公立大学】9人
東北大学 1
東京都立大学 4
横浜市立大学 2
山形大学 1
静岡文化芸術大学 1

【早慶上理・GMARCH】48人
早稲田大学 2
上智大学 7
東京理科大学 2
学習院大学 1
明治大学 6
青山学院大学 4
立教大学 8
中央大学 2
法政大学 16

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2020年春の大学合格実績(1)かえつ有明

★かえつ有明が、同校サイトで2020年度の大学合格実績を公開。次のようになっています。

 【国公立大学】
東京大学1 一橋大学1 東京外国語大学1 千葉大学1 電気通信大学2 東京海洋大学1 国際教養大学1 弘前大学1 信州大学2 金沢大学1 福井大学1 滋賀大学1 長崎大学1 防衛医科大学校1 
(国公立 合計16)


【私立大学】
早稲田大学22 慶應義塾大学20 上智大学14 東京理科大学21 国際基督教大学(ICU)6 
(早慶上理ICU 合計83)


学習院大学7 明治大学22 青山学院大学13 立教大学16 中央大学10 法政大学21 
(GMARCH 合計89)


関西大学1 関西学院大学7 立命館8 日本大学35 東洋大学24 駒澤大学7 専修大学4 成城大学9 成蹊大学4 明治学院大学13 武蔵大学3 武蔵野大学23 獨協大学19 芝浦工業大学28 千葉工業大学10 立命館アジア太平洋大学1 津田塾大学6 日本女子大学2 …


【海外大学】
メルボルン大学(豪)1 ミシガン州立大学(米)1 カリフォルニアバプテスト大学(米)1 テンプル大学(米)1 クイーンズ大学ベルファスト(英)1 マンハイム芸術音楽大学(独)1 実践大学(台)1 静宜大学(台)1 
(海外 合計8)

★卒業生数は180人くらいでしょうから、いわゆるGMARCH以上の合格数が卒業生数に占める割合が100%を超えています。なおかつ海外大学の数も8名。特にICU6名はすごいですね。かえつ有明の生徒の進路の考え方を象徴しているかもしれません。

★国際生がたくさん入学する多様性とアクティブラーニングを全クラスに浸透させる教育の質がそのまま反映しています。いわゆる大学受験勉強を第一の目的にすることのない教育で十分に進路を拓くことができることの証明をしているといえます。

★教育の質で人気で結果もでる。つまり「教育の質」=カリキュラムポリシー、「人気」=アドミッションポリシー、「結果」=ディプロマポリシーといった3ポリシーが循環していることが了解できます。

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2020年4月 8日 (水)

ポスト・コロナショック時代がもたらすコト(1)ハイブリッド時空(HST)生活世界市民へ

★昨日4月7日(火)緊急時代宣言が発令発行しました。あっという間に私たちの生活世界の空間と時間(時空)が変わりました。この新しい生活世界の時空を当面<ハイブリッド時空(HST:Hybrid Space Time)>と呼んでおきましょう。

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★このHSTは、もともと人間は持っていたものです。しかし、多くの人々は、リアルで生物的な時空に閉じ込められていました。その正当性は、合法的で合理的な法治主義によって担保されてきました。しかしながら、そのような法実証的な法治主義のともすれば監視の行き過ぎや規制の行き過ぎを議論する場としてリアル時空とマインド時空に倫理時空をつくって、チェックしてきたわけです。

★しかし、もちろん、常に全体意思との闘いがあるわけです。倫理空間では一般意思が作動しているうちはよいのですが、本当の世界リスクはここにあります。このことはいずれまた考えましょう。先に進みます。

★ところが、今回緊急事態宣言で、不要不急以外は外出を自粛という暗黙の規制によって、今まで一部の人に開かれていたサイバー時空とバイオ時空がつくりだす革新時空が市民全体に開かれました。

★中高生徒全員に1人1台デバイスが配布されます。今まではここは私事の自己決定領域だったのですが、もはやそんなことは言ってられないという話ですね。もちろん、ここにも監視体制の強化システムがもれなくついてきます。<市民>という意識を私たちは生活世界の中でよほど意識しなければならない時代がやってきたわけです。

★ともかく、同時にサイバー時空とマインド時空がつくる<創造時空>が生まれました。今まで規制時空に閉じ込められたいた人々も、いろいろなことを創造してよいのです。間のところ創造対価貨幣が発明されていませんが、仮想通貨の中でそれが生まれてくるのは時間の問題です。

★わたしたちは、まだ映画「マトリックス」のようい、脳内だけで生きて行く存在ではないので、この4つの時空を往来しながら世界リスクを回避したり解決したりしながら生きて行く生活世界が広がっていきます。

★残念ながら規制空間で収入を得てきた場合、その時空だけで通用してきた仕事はなくなります。この時空だけで通用してきた教育活動もなくなります。ハイブリッド時空市民になる学びを探究していかねばならなくなるでしょう。

★そして、このハイブリッド時空を法治主義の名で支配しようとする権力(もはや国家権力ではなく別の新手の権力にシフトするでしょうが)のHST生活世界市民への介入も出てくると思います。新しい市民にとっての人権とは何か、その実存も読み替えていく創造的思考力・批判的思考力が必須になっていきます。

★昨今のすべての学問の新しい動きが一気呵成に合流することを期待しています。もちろん、私もその流れに参加します。

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2020年4月 7日 (火)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(25)かえつ有明が変える世界 説明会も授業も 多様性と共感と存在と

★かえつ有明がまた先頭を走り始めました。4月4日、同校は、ポスト・コロナショック時代の教育の在り方とその意味を投げかけたのです。ちょうど1カ月前の3月4日、佐野和之先生(かえつ有明副教頭)と金井達亮先生(元かえつ有明教諭・現在東京大学大学院博士課程)と対話したことについて、ホンマノオト21に記しました。

参考)感染症に対応する都市機能の変容能力(7)佐野先生と金井先生と対話する。静かに大きくウネルとき。

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★その記事にはこう書きました。「ともあれ、社会インパクトを与える新機軸とはなんであるか、対話をしているうちに、すでに具体的な構想力に結晶していることが判明しました。その全貌の公表はもうすぐだそうです。乞うご期待。」と。

★その全貌を発信したわけでは、まだないのですが、その一端を発信しています。

★たとえば、広報チームは「今後、オンラインの学校説明会や個別相談の実施」をしていくと表明しています。説明会の動画を配信することは当然するでしょうが、共感的コミュニケーションを大切にしている同校です。双方向的なシステムを導入しないわけがないのです。そして面談もリアルにもやるでしょうし、オンラインでも実施していくでしょう。

★教務チームからは「休校期間中はONLINEによる授業、面談、ホームルーム等を随時行います」という表明がなされています。やはり双方向的なシステムをいれて、共感的なコミュニケーションをベースにした授業や面談、ホームルームを実施していくというわけですね。

★同校は今までは高校段階で、「BYOD」(Bring Your Own Device)というシステムを導入してきましたから、中学でも自分のPCやタブレットを持ってくればよいだけです。今回のオンライン授業開設で、デバイス環境が学校と生徒の間でより充実するでしょう。

★オンライン説明会とオンライン授業という俊敏な」動きはさすがなのですが、なぜこれができるかというと、アクティブラーニングが徹底しているからです。知識・理解レベルの情報収集や学びは、もはや動画や学習用アプリでよく、コーチングやカウンセリングの一部はオンラインでできます。

★だから、リアルにあったときは、すべてワークショップ型でいきたいというのが佐野先生と金井先生の想いです。共感的コミュニケーションや信頼は、やはり五感を研ぎ澄ましながら生まれてくるので、現状のテクノロジーでは、まだリアルスペースは大切です。ですから、ポスト・コロナ時代は、オンライン説明会やオンライン授業も継続しながら、知識と論理的思考とマインドフルネスの組み合わせは、ハイブリッド時空になっていきます。

★これによって、時空の自由度が生まれてきます。しかも、この生活世界は政治経済社会をも変えていくでしょう。

★かえつ有明の教育の新しい在り方は、そういう意味で社会インパクトがあります。それに今年の高1は、中1の時に全クラスアクティブラーニングを実施した一期生です。

★おそらく、このことをイメージすれば、すぐにかえつ有明の高校のカリキュラムや教育活動が大きな変化をもたらすことになっていることに気づくでしょう。このことは、5月6日以降に新たなシーンとして映し出されます。そのときまたご紹介しましょう。全貌が見えるはずです。

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2020年4月 3日 (金)

ポスト・コロナショック時代に、新しい教育活動を開始する私立学校(12)香里ヌヴェール学院 池田校長動く。

MBSニュース(2020/04/02 18:22)で、「大阪府は4月2日午後に開いた新型コロナウイルス対策会議で、府立学校の休校期間を5月6日まで延長することを決めました」と流されるや、香里ヌヴェール学院の池田靖章校長は、ご自身のfacebookで、「オンライン動かして、やります!学校のあり方が問われます」と宣言しました。

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★永続的で緊急の時に、自らに何を問うか。リーダーのディシジョンメイキングの力がわかる瞬間です。教育改革は、制度を変えるところから始めると、今回の大学入試改革のようになかなかうまく進みません。

★しかし、武蔵野大学の日野田校長、聖学院の角田校長、香里ヌヴェール学院の池田校長のように、俊敏に冷静に意思決定していく力、そしていっしょにやっていく先生方の力が、結局変えていくのです。

★制度は、そのあとに変わっていくのでしょう。本質的な構えが、世界を変える局面に私たちは立っているといえましょう。歴史的な永遠の瞬間です。

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2020年3月17日 (火)

工学院 グローバルプロジェクトが≪Z世代≫1人ひとりのキャリアデザインのベースになるときが来た。

★工学院大学附属中学校・高等学校は、2015年から本格的にC1英語・PBL型授業・ICT・リベラルアーツの現代化としてSTEAMやSDGs、英語の哲学授業など普段の授業のクオリティーとスキルをアップデートしてきました。そして、昨年12月に行ったグローバルプロジェクト(一般的な修学旅行をアップデートした取り組み)に収束する多様なグローバル教育活動も実施してきました。

★プレ改革学年の生徒は、今春輝かしい未来に向かって羽ばたきました。ここ数年、同校は、大学合格実績という側面でも、成果をあげてきましたが、今春の卒業生は、医学部にも進みましたし、多くの海外大学にも飛び立ちました。さて、いよいよ本格改革学年の高3の時代がやってきました。

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★その学年主任は、鐘ヶ江先生です。そして高3の学年主任は、進路指導のリーダーでもあります。昨年12月のグローバルプロジェクトに向けて、5年間多様な教育活動の積分が熟してきたわけですが、そのグローバルプロプロジェクトへの収束は、微分係数としての傾きを急激に高めたでしょう。

→関連記事)感染症に対応する都市機能の変容能力(11)工学院はZ世代地球市民の才能開花の拠点 未来の都市機能を創発する②

★微積の比喩を使ったのは、鐘ヶ江先生は数学の教師でもあり、分割と統合、拡散と収束、積分と微分のループで上昇気流を生み出していく気概の持ち主だからです。

★ある意味、今年の大学入試の傾向で明らかになった数学と英語と創造的思考の三位一体の流れを先取りして体現してきた新高3です。この急激な上昇気流を生み出す収束のパワーを、いよいよ進学に注ぐ時を迎えたわけです。

★改革学年のリーダーは、どれも新しい普段の長い教育活動の創造者でもあり、最終的な進路の跳躍台と高い理想と高邁な精神のGrowth Mindset環境を配慮する存在の守護者でもあります。

★この配慮は、生徒と同僚はもちろんですが、実は保護者にも行き届きます。この生徒を取り巻く多くの人間の存在を巻き込み、相乗効果を生みだす配慮の力こそ、塾予備校にはない学校教育の積分という時の蓄積であり、同時にそれが微分係数という瞬間の永遠を生み出すエネルギーなのです。

★卒業生を送る担任の先生方の想いがどれほどのものか、今回の新型コロナウィルス感染拡大防止のための一斉休校が、各地で如実に映し出されていますが、その想いを鐘ヶ江先生は4月から膨らませていくことになります。6年間の積分と微分。濃厚高密度の教育が展開していくことになるでしょう。

★改革と進路指導のカップリング、鐘ヶ江先生の場合は、グリーバルプロジェクトとキャリアデザインのカップリングが行われるわけです。1年間注目していきたいと思います。

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2020年3月13日 (金)

2020東京大学合格発表の季節(4)明らかになる東大の功罪?たかが東大の学力観されど・・・。この呪縛から軽やかに解かれよう。

★今年の東大の入試問題と合格者のある傾向との関係について、サンデー毎日(2020年3月22日号)の記事は、重要な解釈を掲載しています。それは、数学と英語が難しかったから、6年間中高一貫校が3年制の高校より有利だったのではないか。また、女子合格者の比率が20%に限りなく近づいたのではないかと。

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★この2つの解釈から、「入試問題は入試準備のための学力観を規定している」ということが改めて明らかになったわけです。もともと入試問題は学校の顔というのは受験業界では人口に膾炙されてきたし、今ではアドミッションポリシーの明快化が義務付けられていますから、このことは当然ではあるのですが、東大の場合は、それが如実に機能しているということが、この解釈が正当だすれば、明らかになったということです。

★この正当性をどうエビデンス化するかは、専門家に任せるしかありませんが、サンデー毎日の東大合格発表記事は年中行事さながらですから、影響力は絶大です。サンデー毎日がというか、データ・情報提供元の大学通信がといったほうがよいのかもしれませんが。

★さて、ここで問題は、入試問題が学力観を規定するということではありません。「どんな学力観を規定するか」です。いや、入試問題が学力観を規定するのだから、本当は大学入試改革はきちんと議論するのが民主主義国家なのですが、そこをやらず、しかもある一定の学力観を保守するために、東大が今回の大学入試改革をつぶしにかかったかのような言動をしたのは、本当は大きな問題かもしれません。

★しかし、東大内部のことなど知る由もないので、そこはジャーナリストのクリティカルシンキングに任せて、私たち一般ピープルは、見える範囲内で、推理しながら、もし罠があるとするならば、そこにはまらないようにセンサーを研ぎ澄ましながら、サーチライトをあてていくしかありません。

★まず、数学を難しくしたことによって、数学的思考をきちんと学ぶの環境のある一貫校の生徒をとりたかったということと、英語を難しくて、男子校に比べグローバル教育に力を入れている女子校や相対的に英語が得意な女子生徒をターゲットにあてたという話は、ジェンダーギャップを縮めようとしながら、ジェンダーギャップを正当化する価値観を認めたという問題はあります。

★まあ、しかし、それはこちらにおいておいて、STEAMとグローバル教育という学力観を明快に打ち出したということですね。それゆえ、海城や西大和のように、数学にもグローバル教育にも力を入れた男子校と共学校は、合格者をアップすることができてしまった。

★これによって、男子校は海城のように数学とグローバル教育に力を入れるように規定されるわけです。

★共学校は、今まで以上に21世紀型教育や未来志向型の教育を行っていくでしょう。女子校は、豊島岡のようにグローバル教育だけではなく、数学にも力を入れていくでしょう。

★かくしてG-STEAM学力観がけん引することになるわけです。なんだ本間が言っていることに近くなるから何が問題なんだといわれるかもしれません。

★違うのです。センター試験の存在があることをお忘れなく。基礎学力はセンター試験の世界に貶められてしまっているのが現状です。東大はこれにメスをいれようとしなかったことが問題なのです。G-STEAMのようなソフトパワー重視も、でも知識がなければねという学力観を規定しているところが大問題なんです。

★G-STEAMだから、今までのように論理的思考だけでよいよという発想ではなくなります。ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、クリエイティブシンキングまで必要とする時代だというのはいいんです。

★でも、そのためには知識を暗記しておく基礎学力が重要だということが必要十分条件になってしまっているところが問題です。

★それならば、英語民間試験にあんなに反対しなくてもよかったのにとなりそうですが、そうではないのです。英語民間試験を採用すると、グローバル教育に偏るんです。

★すると、数学を難しくすると、そこで差がなくなるので、英語民間試験の準備でアドバンテージの高い生徒がどっと入学するのです。海外大学ではそれはどってことないので、東大でも本当は問題ないのですが、「知識がなくては思考ができないという学力観」が破壊されるのが東大では問題だったのです。

★この学力観、たかが合格者3010人(同世代人口の約0.3%)の話で、どうってことないではないですかという話だといいのですが、日本の大学はほとんどが東大の考え方に呪縛されています。そして入試問題ができていきます。その入試問題に向けて高校が大学入試準備を行います。

★まったくもって、今も続く幕藩体制です。参勤交代の時、各藩の藩校で行われているカリキュラムは報告しなくてはなりませんでした。日光隣接地ある足利学校が実はそのチェック機能の拠点だったと聞いたことがありますが、諸説ありでしょう。

★しかし、東大初綜理の加藤弘之は幕臣だったし、その仲間が民法、商法を作成し、明治政府の新しい考え方をもったグループを排除して、≪官学の系譜≫ができてきたわけです。

★まさかそんな歴史が脈々と続いているかどうか定かではありませんが、学歴主義は幕藩体制を生かす代物だったのかもしれません。

★そんなことはともかく、これでは、「知識がなければ思考はできない」という学力観が広がるのは当然です。パンデミックは、弱者がまず最初に痛い目をみます。この学力デミックも同じです。「知識がなければ」が教育格差を生む構造になっているからです。

★創造的思考の上部構造はよくても、知識工場の下部構造が問題なのです。予測不能な時代、クリティカルシンキングやクリエイティブシンキングは大事です。しかし、サバイブできるのは、知識を持った階層だけという話です。

★幕藩体制というのは、封建制の1ケースですから、近代の矛盾の1因は、実は封建制を内包したまま展開していたことにありますね。

★G-STEAMという教育は進むけれど、知識重視の基礎学力観は相も変わらず続くから教育格差=経済格差はますます広まるということです。

★しかし、たかが0.3%の話です。されど・・・なのですが、やはり0.3%です。こんな学力観に呪縛されていいはずがないでしょう。この学力観はone of themにすぎません。もっといろいろあってよいのです。呪縛から解放されましょうよ。私立大学はそれができるはずですよ。

★それも無理なら、海外大学に脱出です。それができなければ、自分たちで大学を創ってしまえばよいですね。何でもありな世の中です。それが予想不能な時代のもう一つの側面です。

★まあ、私の言うことなど、東大は歯牙にもかけないでしょうし、かりに目に入っても、そんなことは考えていない。サンデー毎日や受験業界が勝手に言っていることでしょう。関係ない。なんならエビデンスもってきてというでしょうかね。

★もしそうだとしたら、この国はやはり変わらないでしょう。

★いや、それでもG-STEAMは自ら東大の内部から変えていくトロイの木馬になるでしょう。歴史とはそういうものです。

★ただ、その変化までに犠牲者があまりに多いということです。

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2020年3月11日 (水)

2020東京大学合格発表の季節(3)良くも悪くも近代官僚知を形成してきた東大。日本の学歴社会格差とジェンダーギャップの象徴が変わるか?脱優勝劣敗へ!?

★東京大学合格者を輩出する高校の序列の変化ウオッチは、タックスペイヤーとしてはチェックしやすい指標です。東大は良くも悪くも、日本の自己像の大きな一面である学歴社会とジェンダーギャップを形成してきた近代官僚知文化生産拠点です。私たちの多大な税金をつぎ込んで、それを受けいれてきたある意味共謀共同正犯が成立する私たちであるわけです。エッ!そんなことは考えたことがないというでしょうね。せいぜい共謀同調過失犯くらいがちょうどいいとかいうことでしょか。

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(優等生の東大の自己変容反省なき近代化論?)

★いずれにしても、戦後の歴代財務事務次官の出身大学の95%は東大出身者です。しかも89%は東大法学部出身です。あとは、京大法学部2名、一橋大学経済学部1名ですね。

★これが近代官僚知を東大知がコントロールしてきた大きな証です。エビデンスが必要だと論じる教育学者が多いですが、こういうエビデンスをどう解釈するのでしょうか。

★この財務事務次官の東大出身者が多いということが、異常だと感じるセンサーが働くかどうかが民主主義度にかかわってくるはずです。だいいち、市場の原理が正しく働く正義を経済学的視点でマネジメントするのではなく、法学的視点でコントロールするようでは、強欲資本主義を是正することはできないのです。

★というのは、市場が合法的に非対称性を生み出す結果をつくるのは、現状の法実証主義的官僚法学的視点では避けられないのです。この非対称性は市場から生まれてくるのではなく、生産過程から生まれる配分の正義の機能不全から生まれてくるからですが、これについては、現状では法制度上立ち入ることができません。

★生産過程のマネジメントも本当は市場の原理の正しい正義が働く必要があるのです。

★エッ!<正義>という言葉が、市場原理や組織マネジメントででてくるのは、ちょっと変じゃないと思われるかもしれませんね。それが法実証主義の価値観です。正義は実定法上排除される道義上の視点だというのです。こうして、明治政府は、民主主義の理念の自然法論やその理論的根拠の啓蒙思想を露骨に排除し、優勝劣敗価値観を生みだしたキャッチアップ型近代社会進化論を驀進してきたし、それは根底で今も変わりはありません。

★それはジェンダーギャップを生んできた過程とも重なります。今でも東大生の女性比率は30%いっていないわけです。民主主義国家としては異常としかいえません。

★というわけで明治政府のこのコントロールに対抗してきたのが啓蒙思想を連綿と継承してきた≪私学の系譜≫ですね。女子校の存在がその象徴的な光を今も放っています。しかし、この≪私学の系譜≫のマインドは、最近弱まっていました。学歴社会競争に巻き込まれ、あたかも加担しているように表現されてきたからです。私学自身にそのリフレクション機能が劣化してきた部分もあります。

★そんな流れの中で、再び≪私学の系譜≫の息吹をと気概をもって事を起こすことを目論んだ21世紀型教育を牽引してきた学校が私学の中から興こったということは歴史的重要事件です。それゆえ、2020年は、ある大きなエポックになるかもしれません。学歴社会が崩れる可能性、そして中学入試における気概ある女子校の復権という動き。

★21世紀型教育は2011年に一部の私学の仲間が奮闘努力して、その後世間の批判を浴びながらも満身創痍で進んできましたが、その影響は思いのほか大きかったです。C1英語×PBL×ICTという創造的才能や高次思考、コンパッションを生み出す装置は、私立公立問わず相当拡大しました。

★この2011年に立ち上がった重要な理由は、もちろん3・11です。そして2020年同じ時期に起きた新型コロナウィルスのパンデミック模様は、この21世紀型教育の拡大が東大の合格校の序列を変える駆動力になる可能性を結果的に後押しすることになるかもしれません。

★東大の自己変容。もう一つの近代化路線(≪官学の系譜≫ではなく≪私学の系譜≫。法実証主義から新自然法論への転回。)の回復が行われる希望がみえてきたわけです。良くも悪くもといったのは、これだけの税金をつぎ込んできた回収をしなくてはならないので、東大に代わる大学をさらに新たに創りましょうという話ではなく、東大の自己変容をタックスペイヤーとして望むというコトなのです。

★そのうえで、東大が自己変容すれば、知の東大植民地化が進んできた他大学もどんどん変わっていくということです。日本には、700校強も大学があります。それらが序列から解放されることは、新しい知の解放が同時に爆発的に起こるということです。人口成長論的強欲資本主義が内生的成長論=ソフトパワー重視のAI資本主義にシフトがおこるでしょう。おそらくベーシックインカムに相当する仕組みの経済社会の到来です。

★宇宙船地球号の乗組員でありタックスペイヤーである私たちとしては、東大を始め各大学の自己変容をもっと要求したほうがいいんですね。合格させてもらうのに、そんな強気発言はできませんというのでは、すでに学歴社会に取り込まれていますよ。偏差値が低いと言われてきた大学が、東大と対等の知の共創を行っていくようになればよいだけです。

★でも、そうするためには、中高も創造的才能と高次思考とコンパッションを養えように自己変容する必要がありますね。3年でそれはできるということが、すでに21世紀型教育校のモデルが物語っています。

★そうはいっても、まだまだ意識改革はすぐには進まないでしょうから、海外の先進的な中高の動向や海外大学の動向の情報を共有することは重要です。中高の留学や海外大学進学の大きな流れが最もインパクトがあるでしょう。今回の新型コロナウイルスの影響でオンライン学習がオンラインデミックスを生んでしまうので、それは加速されるでしょう。脱優勝劣敗へ!ということですね。(9年目の3・11を京都にて)

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