中学入試

2022年10月 2日 (日)

教育の質の高い中身を選択する時代(14)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の希望の私学②北豊島中学校高等学校

★北豊島中学校高等学校は、女子校。1人ひとりの才能を見出し、世界で活躍する女性が羽ばたいていきます。2030年問題を解決する人材が育成されているといっても過言ではないでしょう。というのも、ホームベースである先進的教育環境にリベラルアーツ教育があるからです。リベラルアーツ的な発想を各教科や探究に埋め込むということだけではなく、学校全体の教育環境のベースに「リベラルアーツ教育」をセットするというのは、なかなか真似ができません。

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(写真は、首都圏模試サイトから)

★リベラルアーツがホームベースになっていますから、どのコースにも当然そのエッセンスが染みわたっています。高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の記事から、各コースのエッセンスを抜き出してみましょう。

国際英語コースは、英語とリベラルアーツを主に取り入れています。

特進コースは、 少人数なので、 生徒 一人一人の 将来に向けた アドバイスや指導・サポートが充実をしています。 

総合コースは、‘学び方を学ぶ’を実践しています。

★詳しくは同誌をお読みいただきたいのですが、上記のそれぞれのコースの特徴を読み比べてみてっください。国際英語コースはずばりリベラルアーツを行うと書いてあります。特進コースは少人数なので生徒1人ひとりと対話ができているということが伝わってきます。対話はリベラルアーツを学ぶときの自然な姿です。総合コースでは学び方を学ぶとありますが、これはリベラルアーツの思考法の真骨頂ですね。それから、総合コースでは芸術科目を3年間学ぶことも可能だとあります。アートはリベラルアーツの大事な要素です。

★かくして、「先進的教育環境」と「コア教育機能」が連動しているということがわかります。

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(写真は、首都圏模試サイトから)

★さらに、多様な留学制度や土曜講座が充実しています。「バッファー教育機能」が拡充していて、エンリッチメント教育がなされていることがわかります。上記写真の進路指導室は「夢探し工房」と呼ばれているようです。受験学力以上の人間力を身に付ける場所ですね。多くのセミナーも実施されているようです。このように、生徒1人ひとりの興味関心を深堀していくそれぞれの体験プログラムが展開していることでしょう。

★海外大学合格者の数がまた圧巻です。

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(写真は、同校サイトから)

★上記の表を見て頂ければわかりますが、70校以上の合格者のうち、37名は、THEランキングで250位以内の海外大学に合格しています。THEランキングで250位以内に入っている日本の大学は、東大、京大、東北大だけです。

★日本の大学受験勉強だけでは、このような海外大学を受験することすらできません。北豊島の英語教育とリベラルアーツ教育の深化/真価が証明されているエビデンスの1つです。2030年問題を解決する人材を生み出す希望の女子私学ですね!

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教育の質の高い中身を選択する時代(13)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の希望の私学①かえつ有明中・高等学校

★かえつ有明といえば、国際生、グローバル、ダイバーシティ、アクティブラーニング(学内ではディープラーニングと呼ばれている)、サイエンス科、プロジェクト科などのキーワードがすぐにでてくるほどの人気校です。

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(写真は、同誌の記事に掲載されたもの。同記事の続きがアップされている首都圏センターのサイトから使用)

★そして2015年から、シン・クラスとして、1クラスだけ「プロジェクト科」という高校入試で入学できる体制を整えています。ある意味、このプロジェクト科が刺激的でかえつ有明の教育の雰囲気を大きく変えていく契機にもなったそうです。

★心理的安全な環境、共感的コミュニケーション、信頼ベースがあるから自由に互いに意見を語ることができる状態などを広げていきました。

★そして、中1から高3まで、与えられたことを積極的に行うという意味での主体性ではなく、自分たちで課題を見出だし、解決するプロジェクトを創ってアクティブに学んでいくという主体性が発揮されているようです。

このへんのお話は、「受験生の担任」と呼ばれている広報部長宇野先生と広報部室長の内山先生が語っている動画がとても参考になります。

★偏差値とか内申とか従来型の進路相談はいっさいなしで、かえつの教育環境に参加したいと思う受験生に教科試験とワークショップ型体験、つまりプロジェクト科の教育そのままの入試を新たに設定したそうです。

★最高にラディカルなかえつの広報戦略ですね。いろいろ高校入試の壁はあるけれど、ダイレクトに受験生と学校がつながれば、その壁はすべて突破できるという考え方です。かえつの魅力教育に手ごたえを感じているからこそ決断できる取り組みです。

★たしかに、お二人の先生と対話した動画を配信したところ、すぐに多くの方々がアクセスし、私もかえつに入学したかつての教え子の保護者からメールをいただくという瞬時の反応がありました。なるほど、受験生の担任をセットできるかえつ有明の共感的コミュニケーションのパワーは凄まじいと感じました。

★上記の写真には、そのようなかえつの魅力が象徴されています。

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教育の質の高い中身を選択する時代(12)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の希望の私学の位置づけ

★高校受験情報誌「my SPECIAL ONE 創刊号」では、高校入試に新風を吹き込む「希望の私学セレクト20」という特集ページがあります。この特集の冒頭ページには、希望の私学の位置づけについてナビゲートする記事が掲載されています。それを読んで、私なりに座標に整理してみました。

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★同ページでは、希望の私学を次の3つの視点で位置付けています。

❶教育の大きな変化の節目に、私学は自ら教育をアップデート

❷習熟度や学力別編成よりも、「学びのスタイル」を多様化

➌私学の学びは、個々の生徒の自主性・主体性を引き出す教育へと進化

★アップデートとか進化という意味合いは、「プログレッシブ」という言葉を当てはめました。

★多様性や自主性・主体性という意味合いは、「実質的平等」という言葉を当てはめました。

★「自由」は、「プログレッシブ」に内包されています。「博愛」は、「実質的」という言葉の意味に内包されています。

★以上のことを座標に整理すると上記のような感じになったわけです。

★第1象限は、前回ご紹介した7つの壁すべてをクリするように挑戦している「希望の私学」の位置づけになります。

★第2象限と第4象限は、プログレッシブだったり実質的平等にチャレンジんしているのですが、どちらも偏差値の壁をなかなかクリアできません。

★第3象限は、7つの壁が集積して、身動きがとれない状態を示しています。

★私たちは、生徒が第3象限の領域に陥らないように、教育出動するのは当然です。ですが、なかなか難しいことも確かです。

★それゆえ、希望の私学の「魅力教育情報」を共有することによって、生徒自身がプログレッシブに思考し活動することで1人ひとりの才能を解放し輝き、その輝きを協働のワークに注げる準備教育(プレップスクールの本当の意味)を創出していけるようにしていきたいものです。

★ですから、同誌で、紹介されている20の希望の私学の記事を眺めていきたいと思うのです。

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教育の質の高い中身を選択する時代(11)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の巻頭座談会の意味➓7つの壁をクリアする希望の私学

★高校受験情報誌創刊プロジェクトは、勉強会や高校進学フェアなど多彩な活動を通して、今後クリアしていく目標となる高校入試の課題を見出しました。それについて、同誌の巻頭座談会で、北一成さん(首都圏模試センター取締役・教育研究所長)が7つくらいにまとめて論じています。それを簡単に箇条書きにして紹介します。

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★高校入試の7つの壁

⒈形式的平等の壁:収容の観点

⒉併願のパターンの固定化の壁

⒊時代認識のズレの壁:過去のデータと未来の情報のギャップ

⒋世代の壁:保護者の高校入試に対する固定観念

⒌評価方法の壁:内申書の共通基準が確立されていない

⒍教育制度改革の壁:大学入試改革、学習指導要領などの制度改革が自分事にならない

⒎経済の壁

★この7つの壁をクリアするためにどうするのか?北さんはこう語ります。

「模試と偏差値と従来の進路指導に頼らない志望校選択を!」

★そして、この文脈の背景には、「そのためには、私立学校全体が希望の私学になることだ」という、私たちに私学に対するエールがこめられているのです。

★受験生や保護者、中学校の先生方の中に、パラダイム転換しようと思う方が現われてきたときに、その転換パラダイムに対応する希望の私学が偏差値の高低にかかわらず存在していないと、行き場がない。それでは本末転倒だということでしょう。

★時代の流れに遅れないように、襟を正して今回のプロジェクトのエールを受けとめ、教育出動をしていこうと思います。

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教育の質の高い中身を選択する時代(10)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の巻頭座談会の意味⑨希望の私学論

★今回の巻頭座談会で、北一成さん(首都圏模試センター取締役・教育研究所長)が8番目に振ったのは、北さんご自身でした。北さんは、首都圏の私立中高一貫校をリサーチし、数々の情報誌を手掛けてもうすぐ40年になります。個々の私立学校の3ポリシーの取材、インタビューを積み重ねてきました。同時に明治維新以来の教育制度の研究もし、その日本の教育の歴史的経緯を目配りしながら、現代的教育課題を見出しています。そして、その課題を私学の先生方に寄り添い、いっしょにクリアする支援をしてきました。だからこそ心の底から「希望の私学論」を提唱し続けてこれたのだと思います。

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★今回も私立中高一貫校の先生方と対話する中で、完全中高一貫校ではなく、高校入試も行っている一貫校の悩みに耳を傾けたわけです。中学受験において、保護者は偏差値と大学合格実績だけではなく、3ポリシーをよく比較考量して学校を選択するし、今回の高大接続改革や近未来社会のダイナミズムを見据えて学校選びをするようになりました。

★そのようなある意味パラダイム転換を促進したのは、北さんと山下さんによる未来社会に必要な資質能力を見出す働きもする新タイプ入試支援という仕掛けが大きな要因だったというのは、中学受験史に刻まれるほどなのです。多くの学校や受験業界を巻き込んだのですから。

★その一方で、高校入試においては、保護者は、中学受験の保護者と同じような発想で学校選択する心づもりはあるけれど、実際には偏差値や内申点という枠が、その向こうにある各私学の教育の魅力情報を見えにくくしている現実もあり、そこをなんとかしたいという先生方の思いに強く共感し、希望の私学論の新たな課題を見出したのだと思います。

★そこで北さんは山下さんといっしょに高校受験情報誌創刊プロジェクトを立ち上げ、その高校入試の悩みのリサーチを始めました。そのうちの一つが毎週行われた勉強会です。多くの学校や学校のステークホルダーが参加しましたから、そこでインタビューリサーチが行われていったのです。

★また、北さんのところには、多くの学校の先生方のみならず受験生の保護者、受験業界人の悩みが集まります。そして、耳を傾けカウンセリング、コンサルエーションを何十年も続けてきたのです。それゆえ、根本問題を心の中に秘め、それをどう私学と解決していくか考え、企画し、アクションを生み出してきたわけです。今回も勉強会と同じくらい多くの方々と対話を積み上げてきたと思います。

★そして、高校入試の課題を7つぐらいにまとめ、それをクリアするチャレンジングな私学の魅力教育情報を発信し、「希望の私学論」のバージョンアップを創出しつつあります。

★北さんのこのような編集者魂はどこから来るのでしょう。その大きな源の1つには、北さんの拠り所であるバレーボールという部活で培われたチームワークをベースにした個の輝きを尊重するスポーツマンシップにあるのではないかと私は感じ入っているのです。

★7つの高校入試の壁については、本誌を手に取ってぜひお読みいただきたいと思いますが、次回簡単にご紹介しようと思います。

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2022年10月 1日 (土)

教育の質の高い中身を選択する時代(09)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の巻頭座談会の意味⑧

★今回の巻頭座談会で、北一成さん(首都圏模試センター取締役・教育研究所長)が7番目に振ったのは、北岡優希さん(ノイタキュード代表)。北岡さんは、塾経営の経験もあるし、複数のカメラで撮影しながら取材をするスタイルなので、メタ認知的なものの見方考え方をします。適切な距離を調整ながら物事を把握したり、取材対象の背景に何があるかを洞察する優れた能力をお持ちです。したがって、どうやら高校入試におけるパンドラの箱を空けてしまったようです。

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★というのも、今回、通信制高校と親の役割について言及しているからです。

★明治維新以降、政府の教育観は優勝劣敗主義で、それはやがて学歴社会を生み、その修正を幾度しても、教育は経済社会に紐づいているために、どうしても比較優位や競争社会の観念から解放されることは難しかったわけです。

★難しいわけですから、当然そのような高ストレス、濃厚な権威主義的な社会からスケープゴートにされる人々がでてくるわけです。そのよな明治維新以来100年以上沈澱してきたゆがみを引き受けているのが通信制高校であり、核家族化してしまった現状では、そこを引き受けるのは親ということになります。

★そして、その引き受け方が多様で、少人数で1人ひとりの生徒と真剣に向き合い、ゆがみの中で産出された複合的な心の壁を、一つ一つ生徒といっしょに取り除いていく引き受け方もあります。また、そこには触れず、卒後資格をほとんど通学せずに取得させることだけに専念する引き受け方もあります。

★現状の社会では、高校卒業資格がなければ、人生の進路の選択肢はたいへん狭いものになってしまいますから、それはそれで重要な意味があります。

★さらに、全日制に通えるのに、あえて通信制に通い、自分の好きなことや現行の高校では教えられない学びに専念したいという生徒を引き受けるという方法もあります。もちろん、最小限の勉強で高校卒業に必要な単位を取得しなければなりませんが、全日の生徒に比べ、圧倒的に自分のやりたいことに時間を割けるのです。

★アスリートやタレントの方々が利用するのは、その格好の例です。

★親の対応も本当に多様です。核家族化しているわけですから、知り合いや学校の教師などのネットワークを活用できる親は、いくつもの悩みをクリアして進みます。

★ところが、そうでないケースもあるし、その種類は多様です。追い詰められる親もいるわけです。

★通信制高校や親の引き受け方については、現場にいなければわからない本当に辛い問題が存在しています。

★メディアやジャーナリストが、そこを開いているのは見たことがありません。なぜなら、できない理由が厳然としてあるからです。ここの問題を解決するのを国や自治体は放置しているわけではありません。むしろ、エッセンシャルワーカーがサポートする部署が多角的にあるのです。

★人権問題が横たわっているので、そこは各エッセンシャルワーカーと学校、教師は守秘義務を担いながら協働します。

★北岡さんは、そこに解決する問題があると直感したのでしょう。スーパー難問が横たわっています。まさにパンドラの箱です。

★しかし、すべての災いが箱からでていったときに、最後に希望が残ったという説があります。

★通信制高校や親が引き受けている難問に日々現場で向き合っている現場の教師の姿こそ希望です。

★働き方改革とかブラックだとか校則批判だとか部活批判とかあります。ICTやAI、メタバースなどを使って個別最適化だとか語る人もいます。もちろん、一理あります。しかし、そのような論考に北岡さんが洞察した問題をしっかり見て、引き受けようという人はあまり見たことがありません。

★通信制高校と全日制の現場に毎日かかわっている私は、改めてそれを真剣に引き受けるにはいかにしたら可能か見直さなければならないのだと確信しました。北岡さん、ありがとうございます。

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教育の質の高い中身を選択する時代(08)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の巻頭座談会の意味⑦

★今回の巻頭座談会で、北一成さん(首都圏模試センター取締役・教育研究所長)が6番目に振ったのは、野尻幸義さん(首都圏模試センター教材開発ディレクター)。野尻さんは、公立中高一貫校の適性検査や高校入試の推薦入試の問いの構造を熟知しています。そして、その問いの構造が高大接続改革で求められている探究的な問いの立て方にストレートにつながっていることを見抜いています。Img_2842

★さらに、菅原さん同様、2030年問題やソサイエティ5.0に対応できるマインドやスキル、思考力などにもつながっていくことに気づいて欲しいのだと語るわけです。

★生徒がそのようなマインド、スキル、思考力を身に付けることができる高校選びが重要なのだと。

★とはいえ、そのような情報を生徒が自らリサーチすることはまだまだ難しいのが現状です。

★それゆえ、高校受験情報誌創刊プロジェクトの出番だというわけでしょう。

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教育の質の高い中身を選択する時代(07)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の巻頭座談会の意味⑥

★今回の巻頭座談会で、北一成さん(首都圏模試センター取締役・教育研究所長)が5番目に振ったのは、菅原祐二さん(ミライクリエ代表)。菅原さんは、7月の高校進学相談フェアの企画運営の座長も務めました。

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★学校選びのポイントは、事実をしっかりと見据えること、つまりカリキュラムポリシーを理解することが大事だと。もちろん、他の2つのポリシーも同様です。そして、どの学校のカリキュラムポリシーが、高大接続改革やソサイエティ5.0の未来のダイナミズムに適合するのか俯瞰する視点が大事だと語ります。

★とはいえ、保護者が、まして中3の生徒が、事実分析がバックキャスティング発想によって適合しているかどうかの判断はなかなか難しいわけです。ですから、そのような虫の眼と鳥の眼を統合した情報収集と未来予測の情報を高校受験情報誌で発信することが重要になるということでしょう。

★菅原さんは、教育コンサルタントの切り口で語っています。

★ふだん学校現場にいると、頭の片隅ではわかってはいるものの、とかく目の前のことに対処するのに追われ、2030年や2050年からバックキャスティングするのをおろそかにします。猛反省です。今後は精進したいと改めて思いました。

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かえつ有明 リアルとビジョンを一致させるユートピア 

昨日、鈴木裕之さんが主宰するGWEで、かえつ有明中・高等学校の広報部長宇野先生と広報主任内山先生と対話しました。とても柔らかでフラットで、広がりのある内面的な話がさわやかな風に乗って展開していきました。お二人の裏も表も率直に明朗に話される姿には、なるほど「受験生の担任」と呼ばれている理由が伝わってきました。

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 GLICC Weekly EDU 第97回「かえつ有明のDiversityー生徒の成長と変容を支える環境」

★かえつ有明が人気の秘密は、宇野先生が何人かの生徒にインタビューした動画にもありました。お二人のトークにももちろんそれは染み入っています。

★この人気の秘密を私が語るには力不足です。ですから動画をぜひご覧ください。

★かえつ有明といえば、グローバル教育とかマインドフルネスとかアクティブラーニングとか多様性とか特徴的なキーワードがあるのですが、お二人は、そのようなキーワードは特別なものではなく、世界に共通するシチズンシップの素養として自然なことなのだという雰囲気で語っています。

★ですからお二人は多くの場合、きっちりかっちりした学校の特徴の表現のような固定観念をあっさりひっくり返す目からウロコの柔らかいことばで語っています。生徒と保護者と教師が自然と信頼関係を生み出していることがわかるトークでした。

★その信頼関係をベースに生徒は、それぞれビジョンを見つけ、それを現実化するリアリティが学内に広がっていることも伝わってきます。どこまでも続く草原にさわやかな風が吹いている感じをうけました。ぜひご視聴ください!

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2022年9月30日 (金)

教育の質の高い中身を選択する時代(06)高校受験情報誌「my SPECIAL ONE」の巻頭座談会の意味⑤

★今回の巻頭座談会で、北一成さん(首都圏模試センター取締役・教育研究所長)が4番目に振ったのは、立石哲也さん(個太郎塾北赤羽教室・浅草教室室長)。立石さんは、ご自身で個別指導塾を経営していると同時に、首都圏模試センターの個別指導CPPリーダーとしても活躍しています。つまり、自分の塾だけではなく、多くの個別指導塾の市場を盛り上げる活躍をしているわけです。塾の先生、塾の経営者、マーケティング・コンサルタントというマルチプレイヤーです。

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★立石さんは、セミナーや会議では、いつもラディカルなトークで、多くの人の慣習的な発想や固定観念をゆさぶる衝撃波を放ちます。しかし、驚かして終わりではないのです。気づきを生み出して幸せな雰囲気を作ったり、驚き不安がる人にはちゃんとフォローをする愛情があります。熱情と愛情とレトリックの人です。リーダーのモデルですね。

★今回も、「学校選びにあたっては、まず偏差値と内申を考えないでいただきたい!」と放ちます。何言っているんだ、考えないわけにいかないではないかとムカっと来る人もいるでしょう。そんなことできるのと不安がる人もいるでしょう。

★しかし、この話の背景には、「推論のはしご」というメンタルモデルの罠の論理が隠れています。

★大概の場合、私たちは、「私の信念は正しい」「真実は明らかである」「私の信念は現実に基づいている」「私の選んだ事実は、本当の事実」である」というところから出発します。しかし、それが思い込みだったら、どんなに論理的に思考しても、どんどんはしごを登っていくうちに最終的には誤謬の地点に登り立ってしまいます。

★だから、立石さんは、偏差値や内申はいったんかっこにいれて、その限界を外して学校を眺めてごらんということなのでしょう。

★それは部活にも言えますよと。最近部活のあり方は、学校の働き方改革で、かなり様子が変わってきています。

★自分がどのような部活のあり方を望み、高校にあるその部活が、自分の部活のあり方とマッチングするかどうかは確かめなさいと。

★学校選びは、推論のはしごのパラドクスに陥らないようにしなさいと。立石さんのレトリックの背景には、冷静なロジカルシンキングが働いています。論より証拠、立石さんは思考コードの達人です。

★学校選択のための思考様式のモデルになると思います。

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