2024年中学入試(06)湘南白百合の海外大学進学準備教育
★首都圏の中学入試は、帰国生入試から始まります。したがって、すでに静かに激しく中学入試は開幕しています。湘南白百合も帰国生を受け入れる学校として有名です。しかし、同校を選ぶ帰国生は、少し志向性が教養を重んじる傾向にあるかもしれません。多くの帰国生はリバタリアニズムの傾向があります。J.S.ミルやハイエクの政治経済志向性ですね。ところが湘南白百合はミッションスクールとして利他主義的価値観がベースにある家庭環境かもしれません。今まではリバタリアン主義が政治経済の中心でしたが、世界の多様なリスク回避のためにこのケアをベースとした利他主義的政治経済発想も注目されています。SDGsの動きはまさにそうです。
【帰国生の学校選択志向性4タイプ】
★最近では、東大の帰国生対象の入試問題(帰国生対象だから一般的には知られていない)では、グローバル経済の格差を生み出す原因を具体的に分析せよ、そのうえで、グローバル経済でも格差を生まないということは可能なのか考察せよという小論文の問題を出題しているぐらいです。
★それはともあれ、湘南白百合は、帰国生の学校選択志向性のタイプとしてはAに相当します。どのタイプがよいのかということはまったくありません。あくまで受験生の志向性の話です。
★それにきっちり4タイプにわけられません。AとBは共通する部分も多いでしょう。また、Cにあてはまる学校は少ないと思います。
★Aタイプの興味深いことは、同校の米国のリベラルアーツ大学に進学したOGのロングインタビューをご覧になっていただければ了解できると思います。高2まで医学部に向かって学んでいたのが、高3になってシアターアートを学びに米国に行くと決めるのです。日本でシアターアートを学ぶというとすぐに俳優を目指すのかとなりますが、そんなことはないのです。
★ダンスやドラマの歴史や文化人類的見方など、リベラルアーツ的なアプローチをするわけです。その広がりと深さは、湘南白百合のグローバルな探究プログラムにうまく接続していて、帰国生から見たら、湘南白百合はグローバルスクールとして自然体の佇まいを感じるでしょう。
★それにしてもそのOGは、高3になってから海外大学に行くことを決めてハイレベル英語を学んでいくのですが、一気にCEFRでB2(英検で行けば準1級)レベルのIELTSのスコアをとってしまうのですから、湘南白百合のグローバル教育の底力はすさまじいですね。
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