グローバル教育3.0

2026年5月11日 (月)

グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある

★今年になって、多くの私学の先生方と対話をしていて、知らず知らずのうちにグローバル教育の学校における位置づけが変わってきているのに気づきました。グローバル教育を目標として掲げ教育デザインを行ってきた学校が、今やグローバル教育はその学校の土台になっているのです。英語教育の一環ではなく、新しいリベラルアーツの一環としてのグローバル教育の土壌ができているのです。

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★この土壌に、多様なプロジェクトが林立する構造になっています。そして、この新しいリベラルアーツとしてのグローバル教育の土壌のないところでプロジェクトや探究を行っても根付かない可能性が高いのではないのかという問いが今や私の中で生まれています。ですから、そのような土壌をつくらない学校は、東大、医学部にしっかりと進学させる土壌があれば、全くそれでよく、その土壌にプロジェクトや探究を構築していく必要はないのではないかと感じています。

★したがって、保護者も新しいリベラルアーツとしてのグローバル教育の土壌のある学校と東大・医学部にしっかり進学させる土壌のある学校とどちらを選択するか、まず思いめぐらしてみるとよいのではないかと思います。たんに海外大学に進学したいというのであれば、東大・医学部にしっかりいれている学校でも十分に対応できます。この2つのグループが今東京の私立学校のそれぞれの価値志向性の特徴になってきたかもしれません。

★上の図をGoogleNotebookLMで描いてもらうために、書いた気づきの文を以下に紹介します。

 グローバル教育はリベラルアーツがベースになるため、グローバル教育が土台の学校は、その上にミニプロジェクト型の授業=IBL(Inquiry based Learning)や本格的な3か月、半年、1年、2年など長期にわたるプロジェクト型の探究を行うことになる。

2011年から2020年ごろまでは、グローバル教育を構築することが目的だった学校が、それが土台として定着することによって、グローバル教育構築の過程で行ってきた対話型中心の授業が、IBLやPBLとしての授業に進化し、多様なプロジェクトが立ち上がるようになっている。

デザイン思考やアート思考、システム思考、ソーシャル・エモーショナル・ラーニングなど多様なメソッドを使いながら生徒1人ひとりの才能を生かした共創を生み出すプロジェクトが多くの領域、分野など学際的に展開している。中にはスタートアップにつながるアントレプレナーシッププロジェクトを地域社会と実践するに至るものまで登場してきた。

このプロジェクト学習は、大学の学部段階でも行っているレベルのものも出てきている。

そのため、生徒は自分の好奇心を深堀し、新しい問いを発見して、探究を深め、問題解決の提案や具体的なイノベーティブなプロダクトのプロトタイプまで作るようになり、その学びのプロセスとそのプロセスが大学でさらにどのように発展し、最終的にどのように社会に貢献するか、自身の考え方や感じ方、ものの見方を言語化できるよいうになっている。

さらに、そのアイデアが、限られた資源を有効に活用し、学問の領域を越境して役に立つ柔軟性や適応性を有する可能性を見出している。

そのような自分のものの見方・考え方・感じ方の座標軸を言語化することができるため、その座標軸を海外大学にも合格していく学びのパスポートとして活用することができる。キャリアデザインの幅が大きく広がってもいる。

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2026年5月 7日 (木)

田園調布学園 理数系進学率が高い 海外大学進学も理数系多い

★田園調布学園は、理数教育を標榜しています。東京科学大学が近くに位置しているということもあり、同大学との学びも行っているようです。実際昨年に続き2名合格しています。東京農工大2名、東京理科大は21名、東京都市大など22名と理系の合格実績が目をひきます。実際現役の理系進学率の推移を見ていると、過去4年の平均は42.1%です。

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(同校進学実績のデータ化から加工)

★女子校で理数系の進学率が高いと言われている桜蔭や豊島岡女子などでも50%強ですから、田園調布学園が理数系進学率が高い学校だと言われるゆえんです。

★そして、そのような女子校の中でも一味も二味も違うのは、グローバル教育にも力を入れているのです。ですから、2026年も、延世大学
成均館大学、梨花女子大学、西江大学、漢陽大学、深圳大学、Monash University7大学に合格しています。韓国と中国、オーストラリアの大学で、いずれも各国の名門大学で、理数系に力をいれている大学がほとんどです。中でも延世大学とモナーシュ大学は、世界大学ランキング100位以内です。

★さらに、田園調布学園は、理数教育とグローバル教育を結ぶ探究を中学から高校まで、生徒の発達段階に応じて好奇心を世界につなげる学びをデザインしています。

★デザイン思考と没頭する深堀の学びの方法を生徒は身につけ、近い将来文理融合の時代が来た時にも対応できるようになっています。未来を見通して教育をデザインしているわけです。さすがです。

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2026年5月 4日 (月)

海外大学進学準備教育の意味(05)桐朋海外大学の位置づけがおもしろい

★桐朋の大学合格実績の一覧の並び方がおもしろい。いわゆる国公立大学、早慶上理、GMARCHという並べ方ではないのです。しかも、海外大学を別の欄に並べるのではなく、国公立大学と私大の中に含めていて、国内外を分けていないすてきな一覧です。

★国公立大、私大、医学部は分けていますが、それぞれの並び順は、原則合格者の多い順です。同じ人数の場合は、現役の人数が多い方になっています。さらに、・・・という複雑な並び方になっています。受験業界が勝手につけた枠組みとは違う、独自の並べ方が桐朋らしいですね。

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★とはいえ、わかりやすいので、2026年の大学実績を受験業界的な見方で表すと、東大14名、医学部57名、海外大学13名、早慶上理ICU296名、GMARCH324名合格です。もちろん、延べ数ですが、卒業生総数が220前後でしょうから、相当なパフォーマンスです。

★さらにおもしろいのは、海外大学も、トロント大学やブリティッシュコロンビア大学、パデュー大学のような世界大学ランキング100位以内の大学、パブリック・アイビーに属しているミシガン州立大学だけではなく、新しくできたフィンランドやリトアニア、イタリアの大学などにも合格しています。新しいので、世界大学ランキング100位以内には入っていませんが、世界中から注目されている大学です。

★このような視野の広いそして最先端の情報をリサーチしながらの国内外の大学を選択するキャリアデザインを生徒自身が自由に生み出していける教育環境が文化としてあるのは、桐朋らしく、感動的です。

★そうそう、私の大学時代の法哲学の恩師は、桐朋出身でした。現在の慶應大学の法哲学の教授も桐朋出身者。二人の考え方はだいぶ違うけれど、どちらも独特ですね。しかも法哲学って学者になる以外に研究は続けられない覚悟がいる研究。私はその覚悟も知恵もなかったなあ。

★それから、この連休中、いつもの山にいるけれど、奥様のピアノに合わせて、シジュウカラがめちゃくちゃさえずる。奥様があの鈴木俊貴さんなら、本当のところわかるかなと。あっ、「僕には鳥の言葉がわかる」という本を書いていた東大の教授だよねと。

★そして、そういえば、鈴木さんも桐朋出身者。大学の卒論を完成させるために、冬山にこもってシジュウカラなどの混群の生態を観察。食料の備蓄が底をつき、最後は白米だけで過ごし、観察データを集めたあの覚悟には感動しました。

★自由な発想と覚悟。私には到底及ばないなあと恩師のことを思い出しながら、桐朋の教育に思いを馳せました。

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2026年5月 3日 (日)

海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味を映し出す

★筑波大附属駒場(以降「筑駒」)は、すでに2026年大学合格実績を公表しています。現役と既卒を分けて公表しているし、それぞれの進学状況もわかるよういになっています。

★2026年春卒業生158名の中で、東大進学者は77名、医学部進学者は20名。東大の理Ⅲに7名進学するので、東大と医学合わせて90名が進学です。2026年春卒業生シェア57%ですから、半分以上が東大と医学部に進学するということになります。

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★私大進学は20名で、そのうち医学部は4名です。ですから、東大・医学部・私大を合わせて106名。国公立大学は、9名(東大・医学部を除く)。全部で卒業生の中で進学者は115名。43名は浪人。ちなみに2026年春卒業生の合格総数は230名。

★興味深いのは、東大理Ⅰに合格して東大進学をしない生徒がいます。海外大学パデュー大学に1名、南洋理工大学に2名合格(両大学ともQS世界大学ランキングで100位以内。最先端の理工系関連の研究が進んでいる)していますが、進学はしていません。ということは、私大の医学部に進学ということでしょうか。慶應義塾大学の医学部に2名進学していますから、そのうちの一人かもしれません。

★いずれにしても、浪人する理由は、多くが東大と医学部に再チャレンジということでしょうから、筑駒の大学選択志向性は8割が東大か医学部ということでしょう。

★東大・医学部に進めば、在学中、あるいは大学院で、あるいは社会に出てからでも、海外留学はできるので、まずは国内大学でよいという認識なのだと思います。

★私立中高一貫校で、海外大学にはたくさん入るけれど、東大・医学部はそこまでは進学していないというところがあります。大学を出て社会において、筑駒出身者も海外大学合格者をたくさん輩出する私学出身者も、活躍ぶりは変わらないというケースが多々あります。

★いったい何が進路の違いを生み出すのかというと、大学入試制度なのです。東大の入試の数学や共通テストの高スコアは、知識・理解の能力がものをいいます。知識だけではないのだけれど、俗にいう「客観的かつ論理的」な理解力が必要なのです。

★筑駒や開成の生徒は、この領域は普段使いで、Creativeな才能も豊かですが、東大や医学部に入るのには使わないだけです。この知識・理解の能力は普段使いで、創造的才能もあるという生徒は、ある意味「特別」です。

★ところが、知識・理解の領域は平均的で、創造的才能は豊かという生徒は、海外大学だと東大と肩を並べる大学に行けてしまうのです。

★知識・理解も創造的才能もという生徒と創造的才能が優位という生徒の違いは、制度の違いによって進路が違ってくるわけです。

★2015年くらいまでは、この東大・医学部と海外大学の2つの進路は当たり前ではありませんでした。したがって、東大・医学部を頂点とするピラミッド型の大学の確固たる階層構造が出来上がってきました。今もまだまだありますが、海外大学に行く創造的才能豊かな生徒の社会に出てからの活躍、創造的才能はあるけれど、海外大学に行けず、階層構造に一見屈しているように見えるのですが、偏差値に関係なく創造的才能を生かす小規模の大学が誕生してきていて、そこを卒業した生徒が活躍するという時代がもうすぐそこにやってきています。AI時代のパラダイムシフトが起こすということなのでしょうが。

★筑駒の生徒は「特別」だと述べました。それはそれで大いによいのです。むしろ大事です。ただ、すべての子どもたちは才能者です。その創造的才能を開き、生かす大学は高偏差値の国内大学だけではなくなっていることも事実です。

★地球規模で考えるならば、大学の階層構造が崩れていくのはやむを得ないでしょう。グローバルイノベーション教育は、結局すべての子どもたちの才能を開くのです。そうすることで、階層構造がもたらしてきた、地政学的リスク、気候変動リスク、ハラスメントリスクを払しょくすることができるのです。私が言うまでもなく、そういう世界に歴史は突入しています。そして、完全に移行するまで、恐ろしい事態が起きているわけです。。

 

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海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味が映し出される

★筑波大附属駒場(以降「筑駒」)は、すでに2026年大学合格実績を公表しています。現役と既卒を分けて公表しているし、それぞれの進学状況もわかるよういになっています。

★2026年春卒業生158名の中で、東大進学者は77名、医学部進学者は20名。東大の理Ⅲに7名進学するので、東大と医学合わせて90名が進学です。2026年春卒業生シェア57%ですから、半分以上が東大と医学部に進学するということになります。

★私大進学は20名で、そのうち医学部は4名です。ですから、東大・医学部・私大を合わせて106名。国公立大学は、9名(東大・医学部を除く)。全部で卒業生の中で進学者は115名。43名は浪人。ちなみに2026年春卒業生の合格総数は230名。

★興味深いのは、東大理Ⅰに合格して東大進学をしない生徒がいます。海外大学パデュー大学に1名、南洋理工大学に2名合格(両大学ともQS世界大学ランキングで100位以内。最先端の理工系関連の研究が進んでいる)していますが、進学はしていません。ということは、私大の医学部に進学ということでしょうか。慶應義塾大学の医学部に2名進学していますから、そのうちの一人かもしれません。

★いずれにしても、浪人する理由は、多くが東大と医学部に再チャレンジということでしょうから、筑駒の大学選択志向性は8割が東大か医学部ということでしょう。

★東大・医学部に進めば、在学中、あるいは大学院で、あるいは社会に出てからでも、海外留学はできるので、まずは国内大学でよいという認識なのだと思います。

★私立中高一貫校で、海外大学にはたくさん入るけれど、東大・医学部はそこまでは進学していないというところがあります。大学を出て社会において、筑駒出身者も海外大学合格者をたくさん輩出する私学出身者も、活躍ぶりは変わらないというケースが多々あります。

★いったい何が進路の違いを生み出すのかというと、大学入試制度なのです。東大の入試の数学や共通テストの高スコアは、知識・理解の能力がものをいいます。知識だけではないのだけれど、俗にいう「客観的かつ論理的」な理解力が必要なのです。

★筑駒や開成の生徒は、この領域は普段使いで、Creativeな才能も豊かですが、東大や医学部に入るのには使わないだけです。この知識・理解の能力は普段使いで、創造的才能もあるという生徒は、ある意味「特別」です。

★ところが、知識・理解の領域は平均的で、創造的才能は豊かという生徒は、海外大学だと東大と肩を並べる大学に行けてしまうのです。

★知識・理解も創造的才能もという生徒と創造的才能が優位という生徒の違いは、制度の違いによって進路が違ってくるわけです。

★2015年くらいまでは、この東大・医学部と海外大学の2つの進路は当たり前ではありませんでした。したがって、東大・医学部を頂点とするピラミッド型の大学の確固たる階層構造が出来上がってきました。今もまだまだありますが、海外大学に行く創造的才能豊かな生徒の社会に出てからの活躍、創造的才能はあるけれど、海外大学に行けず、階層構造に一見屈しているように見えるのですが、偏差値に関係なく創造的才能を生かす小規模の大学が誕生してきていて、そこを卒業した生徒が活躍するという時代がもうすぐそこにやってきています。AI時代のパラダイムシフトが起こすということなのでしょうが。

★筑駒の生徒は「特別」だと述べました。それはそれで大いによいのです。むしろ大事です。ただ、すべての子どもたちは才能者です。その創造的才能を開き、生かす大学は高偏差値の国内大学だけではなくなっていることも事実です。

★地球規模で考えるならば、大学の階層構造が崩れていくのはやむを得ないでしょう。グローバルイノベーション教育は、結局すべての子どもたちの才能を開くのです。そうすることで、階層構造がもたらしてきた、地政学的リスク、気候変動リスク、ハラスメントリスクを払しょくすることができるのです。私が言うまでもなく、そういう世界に歴史は突入しています。そして、完全に移行するまで、恐ろしい事態が起きているわけです。。

 

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2026年4月29日 (水)

海外大学進学準備教育の意味(03)淑徳中高の留学コース 仏教精神とグローバル精神の親和性

★読売新聞(2026年4月27日)を見ていたら、淑徳中学高等学校(以降「淑徳」)の合格実績の情報が報じられていました。  同校が、4月2日現在の合格実績を公開しているという情報です。東大3人、東京科学大・東北大に各2人など国公立大に49人が合格。早慶上理ICUに114人、GMARCHに225人が合格。海外大学には30人も合格しています。凄いですね。

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(メルボルン大学のサウスバンクキャンパス。このキャンパスはアートの拠点でもあります)

★同校は浄土宗という仏教精神をベースに30年以上留学サポートをしてきているようです。そして、高2、高3で留学コースが設置されていて、1年間留学もできるというのですから、驚愕です。

★仏教精神とグローバル精神は、もともと親和性があるはずです。浄土宗は大乗仏教ですから、グローバルな広がりを持っています。しかし、このグローバルの意味はグローバリゼーションという経済的な側面の意味ではなく、かけがえのない地球を持続可能にしていく高邁な精神を示していると思われます。

★このような同校から、海外大学に進学する生徒は、世界中の未来のグローバルリーダーとのネットワークを広げていくのですから、大いに期待できます。

★そして、東大に向けてのコースもあり、その実績も出しています。これが興味深いですね。同校の合格した海外大学の中にメルボルン大学があります。QS世界大学ランキングでは、メルボルン大学は13位です。オーストラリアでは1位のポジションです。そして、東大とメルボルン大学は交換留学や研究においての連携が進んでいます。

★結局、海外大学に進学しても東大をはじめ、国内の大学とも結びつくわけですね。

★このかけがえのない地球を丸ごとキャリアデザインのキャンパスにしている発想が、おそらく淑徳にはあるのだと思います。したがって、コースわけが、国内外というより地球のどこの大学に行くのか、それぞれの生徒の志向性にマッチするようにコースがシンプルに開設されているわけです。そして面白いのは、文系と理数系ではなく、英文類型と理数類型という表現をとっているのも、まさに「地球」を意識している表現です。世界公用語である英語という自然言語を大切にしています。そして理数はある意味世界共通語(普遍的自然法則がベースです)です。

★それから、留学においては、GIP制度(海外大学推薦制度)も活用されているようです。この制度を構築している企業は、IELTS(もちろんTOEFLの新しい動きについても解説している、広い見識を持っている企業です)をベースにしているはずですから、結局同校もオックスブリッジやラッセルグループのリベラルアーツや学び方の影響を取り入れつつ、仏教精神をベースに、独自のかつ地球規模の視野を育てる教育をデザインしているということでしょう。

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海外大学進学準備教育の意味(02)工学院のグローバル教育は、リベラルアーツ×プラグマティズム

★先日、工学院大学附属中学の教頭田中歩先生から、トロント大学も合格の報告が届きましたと連絡が入りました。最新のTHEでは21位、QSでは29位です。100位以内は、ペンシルバニア州立大学とパデュー大学にすでに合格しています。全部で20名は海外大学合格しているようです。しかし、そのことを歩先生は伝えようとしたわけではなかったのです。海外大学進学者は、その大学でなければできないような研究分野を見つけて進むからだというのです。それに学費も高いわけですから、自ずと世界大学ランキング200位以内くらいにはいる大学を選択するというわけです。たしかに、世界に大学は18000校あると言われていますから、仮に500位以内だとしてもすごいことでしょう。

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★歩先生が感動したのは、トロント大学に入った生徒は、Aレベルのスコアで合格できたということです。工学院は、ラウンドスクエア加盟校です。創設者クルト・ハーンはケンブリッジ大学出身で、その影響を強くうけています。そして同校はケンブリッジインターナショナルスクールと連携していて、英語と数学と理科のAレベルが認定されているのです。

★トロント大学は、オックスブリッジをロールモデルにしています。工学院も、オックスブリッジのリベラルアーツ的な教育を当然行っています。そのカリキュラムやキャリアデザインがつなっがた!という感動です。Aレベルのスコアで高評価をとるには、おそらく日本の大学向けの受験勉強とは比較ができないほどの質の高い学びと考える量が半端ないと、生徒の姿をみて日ごろ感じていたのが、トロント大学合格に結実したのですと。

★工学院には、インターナショナショナルコースがありますが、Aレベルコースがあるわけではありません。ですからほかのコースからでもAレベルに挑戦することはできます。今回の結果がロールモデル効果になってくれるとよいと思っているようです。

★一方、それ以外の海外大学はアメリカがほとんどです。これは何か海外のプログラムによって入るのではなく、インターナショナルコースの先生方のふだんの授業によるものです。これもまた凄いですよね。

★そして、同校のインターナショナルコースのキャリアデザインをサポートしている国際教育推進部長は、米国のパブリック・アイビー出身者ですから、ハーバードなどのオックスブリッジさながらのリベラルアーツ重視の大学だけではなく、パブリック・アイビーやニューパブリック・アイビーのようなプラグマティックな志向の大学の情報を熟知しています。

★アメリカに大学は3000校あると言われていますから、米国内で200位以内で、十分日本の大学で研究できないような分野にチャレンジできるといいます。実際今年の合格者のうち10人は、全米100位以内です。本当によくリサーチしていて、アリゾナ州立大学は、パブリック・アイビーでなくても、イノベーション分野で全米一位の評価を得ているという情報などを提供しているわけです。

★最も、生徒自身も自らリサーチしていて、その先生と対話をしているのでしょう。同校を訪れると、吹き抜けの回廊で、多くの生徒が先生方と対話している様子を見ます。

★今、文科省や産業界は、理系人材を増やそうと躍起になっていますが、もともと工学院は理系志望者が多いのです。ですから、リベラルアーツとプラグマティズムの融合カリキュラムは当然ということなのかもしれません。

★それにもうひとつ興味深いのは、高校の教頭鐘ヶ江先生によると、このテクノロジーやイノベーション教育が、東京芸術大学に合格する道も開いているというのです。学年団は、進路指導部のサポートを受けながら、生徒1人ひとりのキャリアデザインをきめ細かく支援していきます。鐘ヶ江先生はその姿に頭が下がるというのです。

★海外大学だけではなく、国内大学進学教育のきめ細かいキャリアサポートは、本当に多様だと思いますが、それに丁寧に対応し、生徒の興味を未来につなげる創意工夫をする工学院の先生方の生きざまには本当に感動です。

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2026年4月27日 (月)

1000万人のそれぞれの才能を子どもが自ら開く教育はすでに行われている

★2024年までは、日本の小中高の児童・生徒総数は1200万人でしたが、どうやら2025年からは1200万人を切ってしまっているようです。2035年には、1000万人になるかもしれません。たしかに、少子化です。しかし、シンガポールやフィンランドの総人口の2倍弱はまだ維持できるのです。したがって、この1000万人全員の教育の質を上げることにより、日本の社会課題だけではなく、かけがえのない地球すべての課題を解決していける多様な才能者が生まれてきます。そもそも、基本的に、児童生徒1人ひとり才能を持っていて、このこと自体奇跡なんです。

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★その奇跡を1000万人(すべての小中高生という象徴で数字そのものに意味はありません)が一人ひとり自らが生み出すのです。といってもそこに競争をして、だれの才能が優秀かなどと評価する必要はないのです。児童生徒1人ひとりの存在そのものが才能です。今までは、その才能をほんの少しの才能だけでを評価して、学歴社会を生み出し、一人ひとりの才能を抑えていたのです。

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★これを開放/解放する教育を行っていけばよいのですが、実はすでに行われています。

★いったいそれは何か?今後「1000万人のそれぞれの才能を子ども自ら解き放つ教育」を集めていきたいと思います。

※イラストは、GoogleNotebookLMによる。

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2026年4月23日 (木)

【速報】工学院 Pennsylvania State University(ペンステート)合格

★昨日、工学院の教頭田中歩先生にお会いしました。フュージョン教育における生徒自身が自ら生成するコアループの学びについて対話をしていました。そのとき、歩先生が2日前にペンシルバニア州立大学合格の知らせが届いたよと。同校の合格実績のページが4月21日現在として更新されていたのはそういうわけだったのです。

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★といって、別段驚いている様子もなかったので、QSランキングで89位ですよね、すごいですよと語りかけると、田中歩先生は「そうすごいけれど、世界大学ランキングってQSとTHEなどで違うから、あまり気にしていないのです。生徒1人ひとりが先生方と対話して自分でキャリアデザインをしているので(それゆえ学びのコアループが大事だと)、生徒1人ひとりの進路をリスペクトする気持ちの方がでてきてしまうので。ただ、アメリカの大学の合格者が多いので、どちらかというと、うちの先生方はUS News米国内大学ランキングの方をみていますね。今のところ18名合格していますが、ほとんどがUSAです。USA Newsのランキングで100位以内の大学は、9大学です。」とさらりと。

★とはいえ、ペンステートはQS世界大学ランキングで89位です。さらにパブリック・アイビーというグループに属しているわけです。ほかにPurdue Universityも合格しています。ここも世界大学ランキング100位内です。工学系に強い大学らしいですね。

★インターナショナルコースの生徒が多く海外大学に合格していますが、文系も理系もそれぞれのキャリアデザインが描かれているのが驚きです。

★工学院全体の国内大学の躍進も目覚ましく、早慶上理ICUも実績を伸ばしています。中でも上智9名、東京理科大学11名というのは、グローバル教育とSTEAM教育の両方が充実している工学院らしい結果です。やがてMARCHは100人に到達する勢いです。同校の進路指導のコンセプトは、実績が公開されているサイトにはこうあります。

「本校では、生徒一人ひとりの志向や希望に合わせ、日々の学びと進路支援を丁寧に重ねています。
その結果、今年度は国公立大学・私立大学をはじめ、附属校としての制度を活かした工学院大学、さらには昨年に引き続き多くの海外大学への合格数となっております。」

★学習者中心主義、いや生徒中心主義のコンセプトを貫いていると感動しました。

★なお、海外大学合格は、まだこれからも報告があるということです。おそらく20名は超えてくるのではないでしょうか。

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2026年4月21日 (火)

2027年中学入試の動き(05)リベラルアーツ型グローバル教育は学校選択のシンプルな3つのポイントを鷲づかみ!

★現在グローバル教育を行っていない私立学校はないと言っても過言ではないでしょう。とはいえ、グローバル教育といってもいろいろあります。英検準1級以上を目標にする高度な英語教育を行っている学校も、海外研修や留学の多様なプログラムを用意しています。海外大学進学を目標にしている学校も、同様です。

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(copilot作成)

★しかし、それらのグローバル教育は、必ずしも、学校全体やどのクラスの運営もチームをつくっていくマインドやスキルを身につけるプログラムを用意しているとは限りません。英検資格をベースにする英語教育や海外大学合格実績を出す学校は、その目標を達成しようという個人の生徒をトレーニングしていくだけでも十分だからです。

★ところが、全学的にリベララルアーツ教育をベースにし、CEFR基準でいうC1英語を目指したり、リベラルアーツ教育の基本はダイアローグベースの学びです。当然海外大学合格実績も出ます。

★B2英語とC1英語の教育では、前者が受験英語レベルなのに対し、C1英語は大学のゼミでディスカッションができるレベルですから、高次思考力が必要です。リベラルアーツ教育はC1言語の力は最低必要です。

★したがって、リベラルアーツとグローバル教育を行っていると世界で活躍するリーダーシップが育まれ、結果的に海外大学も合格します。するとやはり、学校選択の次のシンプルな3つのポイントを備えているということになります。

 ①学校経営や学級運営のチーム力
②生徒1人ひとりの才能を引き出す教師力
③生徒1人ひとりが自分で自らの最高の学び方を発見しアップデートし続ける能力を身に着ける学びのメカニズムが学校全体で作られている。

★リベラルアーツ型グローバル教育を行っているところは、八雲学園、富士見丘、文大杉並、工学院、和洋九段女子、広尾学園、洗足学園、大妻中野、昭和女子大学附属、成蹊などです。

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