21世紀型教育

2019年12月22日 (日)

12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(08)工学院 グローバル教育4.0<地球を救う教育>へ

★工学院の高2の修学旅行は、今年グローバルプロジェクトにチェンジ。沖縄や東南アジアの国々、米国などをフィールドにSDGsに関連する探究活動を実行。最終的には問題解決の提案や起業のプロトタイプまでつくるということです。平方校長がスピーチしているその日も、ちょうど生徒たちは世界の舞台で探究活動に励んでいたわけです。

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★平方校長はプログラムを新たに加えていくだけではなく、既存のプログラムもアップデートしていく。進化を止めないことが21世紀型教育の特徴でもあると語ります。

★したがって、グローバル教育3.0があと一歩で完成間近である今、平方先生はグローバル教育4.0を開こうというのです。

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★平方先生は、ここまで、≪Z世代≫の生徒がG-STEAMをベースにSGDsに取り組んでいるということは、自然と社会と精神が分断されてきた20世紀社会を自然と社会と精神を循環させる21世紀社会を創造することになるだろうと予想しています。

★20世紀型教育は、この自然と社会と精神が分断されてきた20世紀社会を支える知識・技能を育成してきた。だから、この分断を循環に転換させる21世紀社会が必要なのが、それを作り出すのは、21世紀型教育なのだと考えています。

★20世紀型教育は、20世紀社会が組み立ててきました。社会の構築より遅れて整えられてきたのです。しかし、21世紀社会はまだありません。今度は21世紀型教育が先行しています。したがって、社会を支える教育から、社会を創る教育に転換します。だから、20世紀は経済の世紀で、21世紀は教育の世紀と呼ばれているのです。

★自然と社会と精神の分断は、自然破壊をもたらし、格差社会を造りだし、心の闇を深くしました。今度は自然破壊をなくし、格差社会をなくし、心の光を取り戻す循環社会へシフトするのです。この分断をもたらした根本的な問題は、化石燃料の覇権をめぐる争いです。循環に転換するには、化石燃料にかわるエネルギー革命を創出することです。

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★平方先生は、循環社会にするということは、地球を救うエネルギー革命を生み出すことなのだと考えています。≪Z世代≫の生徒たちはここに向かって探究を活動をしていると予想しているのです。

★バイオテクノロジーとアートの融合するような直観ですが、考えてみれば、平方先生は、彫刻家であり、技術の教師であり、生物の教師でもあります。哲学を有した21世紀型教育の強烈なリーダーであるその背景にはそういう素養が広がっていたのですね。

★高次コミュニケーションはすでに田中歩先生が共感的コミュニケーションとカップリングして体現しています。意外とこの予想は加速度的に現実化するかもしれません。

★たしかに、この循環社会というユートピアは、工学院の生徒たちが取り組んでいる平和への探究がいきつく未来かもしれません。

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12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(07)工学院と共にグローバル教育3.0実現にあと一歩

★工学院大学附属中学高等学校の平方校長は、グローバル教育3.0をあと一歩で完成するというところまできたことを表明し、いよいよグローバル教育4.0へブレイクスルーが生まれると宣言しました。

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★6年前に工学院の校長に就任した平方先生は、普段の授業を一方通行的な講義形式から双方向で創造的思考まで翼を広げるPBL型授業にシフトすることから着手しました。次の年には、思考コードを教務主任田中歩先生方がつくり、PBLで扱う問いのコンパスを共有する開発・研修が開始されました。2015年秋に今ではかなり知られるようになったSDGsの取り組みも開始し始めました。

★生徒1人1台のタブレットもこのころ中学で完成し、そこから高校にまで及びます。今では中学ではタブレット、高校ではBYODでラップトップを生徒は活用しています。ハイブリッドインター開設によってグローバル教育3.0を牽引し、ハイブリッドサイエンスコースもでき、一気呵成にSTEAM教育も広がりました。

★「思考コード×5Cのコンピテンシーが育つPBL×SDGs×G-STEAM」が循環する学びの生態系という<新しい学びの経験>が出来上がっていきました。これは21世紀型教育機構の理念ともシンクロしています。

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★そして、今の高3が高1になったときに、新宿キャンパスでハイブリッドインターコースの破格のPBL授業が展開し始めます。英語で哲学授業を行うことになったのです。STEAMと哲学が結びつき、リベラルアーツの現代化がスタートしたのです。

★そして、探究活動の一環として、探究論文の編集やMoGという東南アジアで起業家精神を実践するグローバルプロジェクトが花開きます。もともと中3は夏季中に3週間のオーストラリア研修がありましたから、グローバルな世界に進むのは、抵抗がありませんでした。高1では3か月留学も実施されるようになりました。

★図書館が3Dプリンターを設置するなどFabラボにアップデートし、デザイン思考のプログラムの拠点にもなりました。生徒たちは放課後ここで様々なSTEAM活動も開始し始めました。

★平方校長は、この具体的な実践的な展開を大量の写真を示して説明していきました。生徒たちは、英語を流ちょうに使い、ICTの技術も使い、シンガポールの国際コンクールで優勝してきたり、国連に招かれて世界平和の提言をプレゼンしてくるまでになったのです。一方で、大学生と対等にFabコンテストで賞も取ってくるようになりました。

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★こうして着々とグローバル教育3.0完成への道を歩んだのです。この間、ふだんの授業もブラッシュアップしました。ケンブリッジイングリッシュスクールに日本で初めて認定されるなど、ハイブリッドインターコースのみならず、学内全体の英語教育のレベルがあがったのです。

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★そして、これらの多様なG-STEAM教育の大車輪的な展開が、八雲学園から紹介されたラウンドスクエアの加盟への準備につながったのです。加盟するには認定作業がなされます。ラウンドスクエアの運営組織からリサーチがはいります。教師や生徒とインタビューしながら授業や教育活動を視察するのですが、認定委員は生徒の英語力に驚き、哲学的素養が育っていることに感動して帰っていったということです。

★世界のエスタブリッシュな教育が認めた工学院の教育の質。日本にいると気づかれないのは、世界を知らない教育関係者が多いので、当然なのかもしれません。

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★今年のラウンドスクエアの国際会議は、インドで行われましたが、工学院の生徒のデビューは、世界の生徒の目を覚ますようなインパクトがあったようです。

★こうして、着々とグローバル教育3.0は完成間近です。海外大学への進学者がたくさん出る予定の2020年度には、到達するでしょう。すでに現在分かっているだけでも、今年の高3生の中から次のような海外大学に合格者がでています。

〇University of Exeter ‹エクセター大学›

1855年創立(英・国立)世界ランキング130位(タイムス・ハイヤー・エデュケイション)・卒業生:J.K.ローリング(ハリーポッターの著者)

〇University of East Anglia<イーストアングリア大学〉

1963年創立(英・国立)・世界ランキング188位(タイムス・ハイヤー・エデュケイション)・卒業生:イシグロ カズオ(ノーベル文学賞)

〇University of Alabama at Birmingham‹アラバマ大学バーミンガム校›

・1869年創立(米・州立)世界ランキング168位(タイムス・ハイヤー・エデュケイション)・医学・看護学では全米突トップレベル。アメリカ南部のビジネス拠点に立地

★もちろん、国内の大学合格実績も伸びています。これからの一般入試の成果に期待がかかります。

★もうすぐ、受験業界でも、大いに注目される教育力を爆発させることでしょう。

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12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(06)工学院 21世紀型教育機構の理論的支柱として実践モデル構築

★工学院大学附属中学校・高等学校の平方校長は、21世紀型教育機構の副理事長であり、一般財団法人東京私立中学高等学校協会副会長であり、文科省の高大接続改革の分科会メンバーです。したがって、工学院と私立学校と日本の教育全体を俯瞰して、日本の国力を復活できる人材育成教育を構築しています。もちろん、国家のためが一義ではなく、高邁な精神をもちイノベーティブな勇敢な人間力の育成が結果的に国や社会や世界に貢献するはずだという信念です。

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★この6年間の工学院の21世紀型教育の推進は、実は21世紀型教育機構の理論的支柱の形成とその実践モデルの構築と言っても過言でない程対応しています。6年前の思考コードを作成する研究開発から始まり、今ではグローバル教育3.0の完成にあと一歩のところまで来ています。

★そして、この思考コードのたたき台を作成した1人教務主任の田中歩先生が平方校長と壮絶な高次コミュニケーションをとりながら、一方で、先生方を巻き込む共感的コミュニケーションをとりながら、平方先生の描くコンセプトやビジョンを実践してきたのですが、その中から理論が生まれ、それが21世紀型教育機構の理論的支柱ともシンクロしていきます。

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★今回、田中歩先生は、臼井先生と共に、カンファレンスの会場であった工学院大学新宿キャンパスのアーバンテックホールの運営から参加者の案内、片付けまですべてサポートしていました。田中歩先生との付き合いは長いですが、こういうときにこそ、理論と実践と高次&共感的コミュニケーション行為という得難い才能をフルに発揮できる教師であることが、改めて実感できたわけです。

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★平方校長が登壇される直前、司会者である私は、この一見小さき9つの領域の思考コードが、6年間の間に多様なグローバルプログラムを開かせたという紹介をしました。小さく創って大きく育てるPBLの基礎的な発想の実現をしているのです。

★その背景には、田中歩先生をはじめ、当日参加されていた同校の先生方の涙ぐましくも挑戦的に<新しい学びの経験>を創り世界に拡大していく前のめりの行動力があったわけです。その一つのエビデンスがアクレディテーションのスコアです。

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★田中歩先生が教務主任に就任して2年目の今年、アクレディテーションのスコアは見事に復活し、しかもその飛躍のカーブは、学内の勢いを反映していると予想できます。

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2019年12月21日 (土)

12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(05)世界から学び、世界も八雲学園に学ぶ。

★八雲学園の英語科主任で海外・英語特別委員長の近藤隆平先生のトークは、自身が八雲学園の生徒といっしょに世界に飛び、世界から生徒といっしょに未来を考えるポジショニングを確保したことを謙虚な姿勢ではありましたが、しっかり宣言していました。

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★最初、7分間の八雲学園のグローバル教育の動画を披露しました。八雲学園の英語教育はアップデートし続けてきました。その歴史はいまでは、6年間のプログラムとして循環していきます。まるで、個体発生は系統発生を繰り返すという進化論的なデザインがなされているわけです。

★スピーチコンテスト、レシテーションコンテスト、英語祭、イングリッシュファンフェア、イエール大学の国際音楽交流、グリーというミュージカルクラブの活動、サンタバーバラを拠点とする英語研修、短期留学、3ヵ月留学など1つ1つ心血を注いで積み上げてきた教育活動は、今ではすべて、八雲学園のプログラムとして定着し螺旋状のウネリを生んでいます。

★そして、その積み上げの究極の到達点であり、新たな出発点がラウンドスクエア加盟であると近藤隆平先生は語りました。

★ラウンドスクエアとは、近藤隆平先生によると、「6大陸、50ヵ国200校の私立学校からなる世界私立学校連盟です。毎年行われる、国際会議、ラウンドスクエア加盟校同士の交流が活発に行われています。簡単に言えば、世界に200校の姉妹校があるということになります」ということです。

★さらりと言っていましたが、世界私立学校というのは、いずれもエスタブリッシュメントな私立学校です。偏差値という尺度がありませんから、世界標準の破格の教育の質を有しているという意味でエスタブリッシュなのです。要するにイートンカレッジのような私立学校ばかりということです。八雲学園はその仲間として認定されたわけです。

★それから、200校の姉妹校があるということはすさまじいことです。偉大な人は100以上の多様なプラットフォームのネットワークを大切にしているとよく言われますが、八雲学園の生徒は、中高時代にその基盤をつくる機会に恵まれています。

★近藤隆平先生は、毎年国際会議に生徒が参加して大いに刺激を受けてくるだけではなく、200の姉妹校と交換留学が頻繁にできる環境を紹介していました。世界に学びに行くだけではなく、世界から八雲学園に学びに来るのです。

★これが意味することは他の学校では経験できないことです。毎月世界のエスタブリッシュメントな私立学校から留学生が学びに来るのです。当然、学内は心地よい緊張が走ります。おもてなしは、気持ちの面だけではなく、文化的側面、そして学びの環境の側面も充実していかねばならないからです。

★ラウンドスクエアと交流することは、八雲学園の教育の質をその都度アップデートすることなのです。それは21世紀型教育機構に加盟しても同じことが言えます。学内の教育を見直し、新しくしてきましたからとリップサービスも忘れませんでした。さすが世界標準のウェルカムの精神の八雲学園です。

★それだけでも、胸がいっぱいになるほど、<新しい学びの経験>の話だったのですが、実は続きがありました。それは、破格のSTEAMを八雲学園は学んでいくというのです。

★ただし、今のところ八雲学園がそれを自前でつくることはしないと。どういうことかというと、近藤隆平先生が視察に行ってきた海外の先進的な私立学校の例を紹介しながら、車の自動運転のプログラミングに取り組んリるシーンやブロードウェイで活躍した卒業生がコーチに来ているダンスのシーンなどの写真を提示し、究極のSTEAM教育の在り方について説明しました。

★そして、八雲学園は世界の先進的STEAM教育を行っている私立学校にSTEAM留学の環境をどんどん作っていくというのです。八雲学園は生徒がこういう教育をうけたいと要望すると、教師が俄然動き出します。ですから、こんなSTEAM教育を推奨すると生徒が語りだすと、そうなっていっくのが八雲学園だというのです。生徒の興味と関心によってアップデートしていくというわけです。

★生徒の主体性の生まれる環境を創るのが八雲学園だし、それによって八雲学園もアップデートし続けるわけです。20世紀型教育は頑なに伝統を保守する教育です。21世紀型教育は伝統と革新の統合をアップデートし続ける教育です。21世紀型教育機構と八雲学園がシンクロする理由はここにあったと改めて感じさせられた近藤隆平先生のスピーチでした。

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2019年12月20日 (金)

12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(04)日本における英語教育改革は命がけである。

★順天の学校長であり文科省の多面的評価に関する分科会メンバーでもある長塚篤夫校長の講演は痛快まるかじりでした。日本の初代森有礼は、日本語の英語化政策を唱えるなど急進的かつ自由主義的教育政策を提唱し、国粋主義者に刺殺され命を落としたといきなり始まりました。

★そして、今回の見送りで萩生田文部科学大臣は、命拾いしましたねえとアイロニー。もっと命をかけて改革しないと今の子供たちの未来の日本はどうしようもなくなるよと警鐘をならしました。

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★しかしながら、高大接続改革が座礁したわけではなく、着実に進んでいるのですと。それなのに、メディアはそこをきちんと伝えずに、混乱している混乱していると改革までとん挫しているかのように報道するものだから、世間は錯覚してしまいますと。

★とにかく、1点刻みの評価からコンピテンシーを評価する。どういう能力が備わっているかをみる評価に変えるというのが、今回の高大接続教育改革の根底にあり、大学入試改革が第一義ではないのですと。

★それにしても、現在東大の合否は、0.0001点刻みですよと自校の東大合格者の成績表を見せながら話してくれました。この評価に意味があると思う人はまずいないでしょうねと。

★以上のような前振りをしたあとで、多面的・総合的な評価について語りました。特に新学習指導要領では、指導要録が学力の三要素「知識・技能」「思考力・判断力・表現力など」「主体的に学びに向かう態度」の観点別で記載していくようになるわけですから、この評価へのチェンジは実に大切なのです。

★ただ、長塚校長は、もしかしたら、きっちりこれもできないかもしれない。適当に今までのものを振り分けて記載することになるかもしれないと。というのも、この多面的・総合的評価を自分の学校で取り組めるようになったのは、PBLという学びができるようになったからで、今までのような講義形式の授業では、この新しい評価はできない可能性があると。

★今の生徒の未来を創る教育は、PBLと多面的・総合的評価がカップリングされているということでしょう。もしこれができなければ、生徒の未来はたいへんなことになると、海外の評価方法と比べてエビデンスを示しながら、長塚校長は語りました。できるところと、できないところで差がつきながら、自然淘汰されていきますから、結果的に改革は進まざるを得ないということでしょうか。ここはコメントを避けていました。

★ともあれ、順天では中学入試において「多面的入試」を導入しているが、これもルーブリックを作成して評価できる体制ができているからだと。この多面的・総合的評価の取り組みこそが順天の21世紀型教育の成果であると長塚校長は明快に語ったのです。。

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2019年12月18日 (水)

12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(03)桃源郷プラットフォームを増やすしかないのか?

★最初の登壇者は、富士見丘学園理事長・校長吉田晋先生(21世紀型教育機構理事長)。文科省の高大接続改革の分科会のメンバーでもあります。したがって、今回の政府・官僚のとん挫決定に対し失望し、結局私立学校が、世界の中で国力がどんどん衰退していく日本を救う教育を開発し実践し続けることでしか、日本の教育は変えられないという決意を表明しました。

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★19世紀は帝国の時代でした。20世紀初頭の第一次世界大戦までオーストリア帝国などというような体制があったくらいですから。つまり、ここでは、教育は、一部の上層階級のものでした。軍事力がなんといっても帝国のエンジンだったのです。

★20世紀は経済の世紀です。しばらく近代国家の調整とのかねあいで国際関係が形成されていました。いわゆるバランス・オブ・パワーの時代ですね。軍事力は背景にあるものの前面にはでないように(実際にはでていますが)、国際貿易のバランスを外交交渉によって調整するということが続いています。そして、1989年のベルリンの壁崩壊後、グローバル経済が広がり、経済優先の世紀が20世紀末の新たな世界を形成しました。

★グローバル経済は、市場がメインですから、この拡大した市場を支える教育が、広く世界に広まりました。つまり、教育の大衆化です。しかし、周知の事実ですが、この世界が環境破壊、格差社会、精神の崩壊を多様な領域で生んでいきました。それを支える20世紀型教育でよいのか?という反省が同時に生まれました。

★21世紀にはいると、インターネットやIT産業が拡大し、近代国家観を揺るがしはじめました。GAFAの登場です。あらゆる壁や規制を突破していくネット社会の登場です。現在では、国家と貨幣発行の権限を巡って水面下で闘争が起こっています。

★かくして、実際には世界は大混乱です。それゆえ、「予測不能」「脱正解主義」という重要な価値意識が生まれてきました。

★しかし、日本において、この動きに大学がついていけません。今回はその実態を証明したようなものです。

★一方、世界はどんどん進んでいます。それがいいかわるいか、議論は必要ですが、まずは議論をしてからでは、日本の国力はどんどん下降していきます。≪Z世代≫の目の前の生徒の未来を守る必要は、いや責任は、今の私たちにはないのでしょうか。

★そんなことはないのは、言うまでもないでしょう。

★結局国内の心ある大学を探し、そうでなければ海外の大学に進学できる能力を磨く<新しい学びの経験>ができるようにしなければならいと吉田先生は語ります。海外大学は学費が日本の3倍も4倍にもなるところが多いです。ですから、奨学金を利用できるように能力も高めなければなりません。

★昨今では海外の大学に合格はしたが、奨学金がとれなかったから、上智大学やICUに進むという生徒も増えています。それでも、彼らは大学から再び自分の情報収集力で海外大学にチャンレンジするケースも少なくありません。

★20世紀型教育では見たことのない景色が広がる<新しい学びの経験>。そこはまるで桃源郷のようです。21世紀型教育機構の成果は、そこにいきついていると直接こう語ったわけではありませんが、吉田先生は確信しています。当面、私立学校でこの桃源郷プラットフォームを増やしていくしかないのだと思っていることでしょう。

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2019年12月17日 (火)

12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(02)

★今回のカンファレンスは、2011年から着々と21世紀型教育の質を向上させてきた機構の成長曲線のうち、2017年以降の教育活動の成果と4つめのブレイクスルーが起こる2020年以降の新機軸をみなさんと共有しようというのが趣旨でした。

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★このような成長曲線が描けたのも、実は5年前から準備してきて2017年に本格実施するようになったアクレディテーションという質の認定作業を行うようになったからです。21世紀型教育をやりますといっても、どの程度の教育なのか目標をたて、それを実証していかねばなりません。

★そこで、20世紀型教育の最高峰のいわゆる御三家をスコア上超えることができるか機構加盟校は、それぞれ挑戦してきたのでした。機構の事務局は、まずは目指すべきルーブリックをつくり、これまでリサーチしてきた海外名門校の教育の質が100%に近くなるものを制作してきました。

★そんな話をまずは、司会者側から説明させていただき、実際に、2017年から2019年の加盟校の平均の質の右肩上がりのスコアカーブもお見せしました。

★そして、このアクレディテーションの満点スコアに到達したときには、どんな地平が拓けるのか、すでにスコア満点を振り切っている世界の名門校200校のコミュティ「ラウンドスクエア」の動画を流すところから始めました。

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★この動画は、八雲学園が作成したものです。というのも、八雲学園は長い認定審査の結果、2017年にラウンドスクエア認定校になりました。そこからの八雲学園の変貌ぶりはすさまじく、そのプロジェクトのリーダーである近藤隆平先生にのちほど話してもらうのですが、加盟校が多くのグローバルコミュニティと交流している姿の究極のケースなので、今後の21世紀型教育機構のあるべき姿のよき導きになります。また今後のビジョンを立てている多くの学校にも参考になるのではないかと思ったからです。

★それに、参加した方々もイメージしやすいと思い、流しました。おそらくインパクトはあったと思います。世界の高校生がすでにグローバル市民として自分のアイデアを実行に移し、自立した行動をとるのは、実に当たり前である姿がそこにはあったからです。

★日本は、まだまだ教師に監視される子供としての学校環境がいかに多いことか、それでは低迷した日本を変えることはできないでしょう。そういう問題意識も共有することができたと思います。

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12月15日21世紀型教育カンファレンスを終えて(01)

★大学入試の準備、高校入試募集の解禁、中学入試の準備のピークを迎えている師走のご多忙な中、ご参加いただいた方には、心から感謝申し上げます。今まさに中学入試の準備をされている保護者の方々、学校の先生方、教育関係者の方々、未来を創る学校の校長先生方、ビッグな学校の理事長までお越しいただきました。また、懐かしくも学内で大学に異動した方がその報告もかねて会いに来てくださいました。大阪から私が最先端の学びの知の奥義を教わっている教頭先生もご夫妻で参加してくださいました。いつも参加してくださるジャーナリストも来てくださいました。心から感謝申し上げます。

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★そして、工学院の田中歩教務主任と臼井先生は朝早くから会場設営など最後までサポートしていただきました。今工学院の高校2年生はグローバルプロジェクトで、全員が世界のあちこちに飛んで活躍しています。10人以上の先生方も同伴していますから、工学院の業務は多忙がピークを超えています。期末テストの成績処理もあるし、高校入試解禁のため個別相談に日曜日から詰めています。

★にもかかわらず、工学院の先生方も参加してくださいました。本当にありがとうございました。いつもいっしょに運営を協働していただいた3人のメンバーにはいくら感謝してもし尽せないでしょう。自分の会社に還れば一国一城の主なのに、知を尽くし、汗を流し。感謝です。

★私は、今年度で、講演会型のセミナーの司会をはじめ、21世紀型教育機構の事務局長としての役を終え機構を引退いたします。もちろん、機構のメンバーの方々との知と愛の絆は切れません(切られるかもしれませんが^^;)。還暦をとっくに過ぎた爺さんがいつまでも、居座っていては、未来を創る21世紀型教育機構の重荷になります。21世紀型教育研究センターも今年開設され、活発に活動しております。アクレディテーション委員会も私がいなくても、自律して活動しています。飛躍の道が着々と拓けています。

★2011年の立ち上げの時から第5期ブレイクスルーが生まれる前夜の2019年度まで、振り返れば長いようであっという間でした。その間、これからもですが、21世紀型教育機構は、様々なセミナーやカンファレンス、フォーラムなど会員校向け、一般公開向けの講演会やワークショップを行っています。

★実は、この機会は、非常に得難いものです。機構のメンバー校の先生方と準備のために<対話>を重ねます。講演やパネルに登壇される先生方も横の<対話>をいたします。ワークショップの時には、プログラムについて当然ブレスト会議があるのですが、実は年間通じていろいろなところでかかわっているからこそ、今年はこれをカタチにしようという想いがつのってワークショップに結実します。

★そして、21世紀型教育機構のイベントに参加される方は、子供たちの未来をいまここでどうやって実現していくか真剣に考えている方々ばかりなので、共感が生まれる講演やワークショップはいかにしたら可能か、みんなで議論するわけです。このように、21世紀型教育機構の発展は、メンバー同士の<対話>と参加された方々との<共感>によるエールによって豊かになっていったと確信しています。

★それゆえ、オープンニングのBGMもクロージングのBGMも、“How does a moment last forever?”でした。女性の世紀でもある21世紀を開くきっかけの1人エマ・ワトソンが演じた実写版「美女と野獣」のエンドロールで流れるセリーヌ・ディアンが歌ったテーマソングです。

★「何をしたら永遠の時は続くのか?それは愛すること。簡単ではない。でもトライする」というような感じで始まります。私たちは、それを「何をしたら持続可能性は創れるのか。それは人類愛による。ただ、簡単じゃない、でもやり遂げよう。何をするかが大切なのです」と読み替えています。

★21世紀型教育機構は、21世紀社会のビジョンを描きそれをサポートする教育環境を考えてきました。価値づけをし実践してきました。今、それが一定水準を超えて創出されています。それゆえ、いよいよ本格的にダイレクトに初等中朝教育の段階で、21世紀社会の未来を生み出すために、「何をやるのか」を議論する時がきたのです。もうWhyとHowでとどまる必要はないのです。DOあるのみです。

★そんなわけで、つまり、個人的な人生の切り替えの時も重なったので、司会というより、今回は21世紀型教育センターのみんなとトライしてきたジェネレーターの役割を果たすことにしました。やたら話す司会者だと思われたのでしょう。そのため、予定時間も伸びてしまいましたが、登壇者と参加者の脳神経をつなぐ介入をいたしました。ウザかったかもしれませんが、めずらしくシナリオをあらかじめ作りました。もっとも、パネルの時は、やはりアドリブ、インプロ手法で、シナリオプランニングは崩れ解放されてしまいましたが。

★でも、それが場の心地よいエンパワーです。長時間でしたが、瞬間の永遠を共体験できたことを、心から感謝申し上げます。カンファレンスの内容について、独断と偏見でまとめて引き続きご紹介いたします。

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2019年12月15日 (日)

【速報】本日、三田国際学園のまだ知られざる強さの理由が明かされる!

★本日12月15日(日)、工学院大学新宿キャンパスで、「21世紀型教育カンファレンス」が開催されます。三田国際学園の学園長大橋清貫先生も登壇されます。

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★同校が、5年間21世紀型教育改革を実践し、大きな成果があがっているのは、もはや周知の事実ですが、その本当の理由はまだ明かさていなかったのです。それは、つい11月に判明した2つの最新の情報によってはじめて了解できるからです。

★日本の教育は、この境地に達しなければならなにのに、まだまだ95%の方々は気づいていません。それでは、未来から来た留学生=≪Z世代≫の生徒は困ってしまいます。

★今、目の前の≪Z世代≫の生徒にとって、本当に必要な21世紀型教育の真実とは?参加された方々といっしょに考え、共有できるのを楽しみにしております。

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2019年12月12日 (木)

順天学園 指導要録変更に伴う「本質的アップデート」着々

★昨日、順天学園は、校内研修会を開催。なぜかそこにちょこんと立ち会うことになりましたが、それは今までにないすばらしい経験でした。テーマは、新学習指導要領における生徒指導要録が変わることに伴う多面的・総合的な評価を生み出すためにどのようにルーブリックをつくり、それを活用していくかということだったと思います。

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★トップダウンで決まっていくというのではなく、4側面の評価プロジェクトがたたき台をつくって、教師全体と議論をし合いながら、同時に各教科で作成していくというプロセスでした。

★生徒指導要録というのは、大学入試のときなどに提出する書類にもなるものですから、極まりなく重要なことはいうまでもありません。その書き方の正当性・信頼性・妥当性をプロジェクトチームが多角的に検討し、提案をしていきます。

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★今回の新学習指導要領では、学力の3要素を明快に表現し、それに基づいた観点別評価を指導要録に盛り込むようになっています。ただフォーマットが変わるというのならそれほど議論は必要はありませんが、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学びに向かう態度」をそれぞれ評価していかねばなりません。

★すると、この3要素の評価をどのように測定していくのか、ミニテストの在り方、定期テストの在り方、教育活動の在り方のシステムも変更しなければならないのです。もし、今までと同じやり方で行っていった場合、ルーブリックが使いにくいので、煩雑になり、ただでさえ忙しい先生方の業務が破裂します。

★しかし、先生方は、知識技能・思考力中心の評価だけではなく、もっと多面的に生徒の才能を見出すことができるようになるのは歓迎です。そのためにはルーブリックは有効だと考えているので、そこはなんとかしようと信念を共有しているのです。

★しかも、すでにできあがっているルーブリックの使い方をみていてもすごいところは、生徒とそれを共有しているところです。ですから、自らの弱み強みを生徒自身も見出すことができるわけです。

★これが順天学園の強さです。どういうことかというと、主体性を創り出す高次コミュニケーション能力が教師同士、教師と生徒、生徒同士で充満しているのです。

★高次コミュニケーション能力とは、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」という認知的側面はもちろんのこと情意的側面も充実していることが条件です。

★この両側面が統合されているからこそ議論ができるのです。議論は白熱してきます。それは成熟した情意的マインドセットがそうさせるのです。

★成熟したマインドセットとは、受容と発信、組織化と個性化の動的平衡が保てるということです。そして、その維持のために価値づけを吟味できる正義の配分もできるということです。

★テストや教育活動の処理の手続きの変更が、今までの蓄積を生かしながら行われていきます。それに関連する授業や行事などの仕掛けも変わっていきます。新しい学習ツールやICTの活用、PBL授業の活用など、学力の3要素をどのように盛り込み、どのように測定していくのかというシステムを考案し、実行していくことで、今までのリソースを生かしながらアップデートが形作られていくのです。

★本物の教育改革とは、こういうことを指すのだと確信しました。

★12月15日カンファレンスでは、そのようなすさまじい教師チームによる順天学園の教育の成果について長塚校長から話を聞きたいと思います。

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