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2026年8月22日 (土)

本質ベース教育(5)保護者も感じられる学校の質・授業の質

★受験生の保護者が学校説明会に行ったとき、その学校の雰囲気を感じます。なんかよい雰囲気とかあるいはどこかちょっとなあとか。そして、説明会で先生方や生徒のプレゼンを聴いて、なるほどと確信をもつでしょう。また、合同説明会等のブースでは、直接対話ができます。するとより学校の雰囲気が伝わってきますね。

★もちろん、これは主観的なもので、客観的には判断できません。ですから、客観的な(というより物質化されたあるいはコモディティ化された)偏差値や大学合格実績などとその主観的な気持ちや考えを思いめぐらしながら、我が子に適合する学校はどこか思い悩むわけです。しかし、この熟慮の渦が最終的に最適なマッチングに行きつくわけです。

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★しかし、その主観的な価値判断の基準を自分なりに作ってみると、主観と客観の橋渡しのストレスがやや少なくなるかもしれません。たとえば、マサチューセッツ工科大学(MIT)の組織学習センター共同創始者であるダニエル・キムが提唱した、組織が成果を出し続けるためのフレームワークは参考になるかもしれません。組織を「関係の質」「思考の質」「行動の質」「結果の質」の4つの要素から捉え、好循環(グッドサイクル)と悪循環(バッドサイクル)のどちらが回るかによって組織の成長が決まると説明しています。

★組織は戦略的な発想が反映しますから、この4つの質の循環をどのように作っているかは、説明会のプレゼンの中に現れます。どれか一つに偏っているプレゼンがされているか、ち密にデザインされているか意外とすぐにわかります。もちろん、保護者自身が、どれかに重きを置いている場合、同じような戦略的発想を語る学校と共鳴するのは自然です。

★グッドサイクルとかバッドサイクルとかは、偏りがあるからバッドだとかと判断するのは、その人の価値観です。いろいろあるのです。そこは私事の自己決定であることを確認した方がよいと私は思います。

★ところで、この4つの質は、学校組織だけではなく、授業を行うときのクラス組織にもあてはまります。授業がどのような質の循環になっているかは、ここは見えにくいところです。しかし、4つの質の循環は、対話によって回っています。ですから、どんな対話が行われているのかを、その学校の教員の語り方や説明会ブースで対話するときに洞察するとよいかもしれません。そのことは授業のクラス祖域だけではなく、学校組織にも結局は通じます。

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★それは、前回ご紹介した、探究の4つのレベルが参考になります。上記の図は、探究の4つのレベルを参考にして、5つに分けてみました。探究のレベルでは、問いと解答に導くプロセスと解答の3つの要素で、組み立てられていました。その3つのポイントが教師のガイドによるものなのか、生徒自身が自ら考え、判断し、アウトプットするのかの組み合わせでできています。

★その3つのポイントに、授業であれ、普段の会話であれ、事実や前提知識を確認しながら対話するのは当然ですから、それも加えました。Knowledge・Question・Process・Answerの4つですね。それを教師がガイドして進めていくのか、生徒が自律分散協働系でいくのか。それを表した図を上記に示しました。

★保護者によって、生徒によって、レベル1でよいという価値難を持っている場合もあるし、全部レベル5の対話で進めてほしいという保護者もいるでしょう。

★しかし、現実は限られた時間の中で私たちは生きているのですから、先人の知恵の肩を借りて思いめぐらすのです。したがって、レベル1からレベル5もまた循環するのです。ただ、どのレベルに重きを置いているかはその学校の戦略的発想によるわけです。

★普段の授業と探究では当然ちがってきます。しかし、それも学校によって違います。

★大学に行くと、レベル4と5の対話が多くなると思います。総合型選抜や海外大学進学のための学びも、レベル4と5の対話のトレーニングは必要です。

★そこにつながるように、中高の教育環境がデザインされているかどうかということでしょうか。もちろん、大学レベルの対話を行っている学校も実際にあります。こればかりは、直接その学校の先生と対話してみなければわかりませんが、その対話のリソースを私立学校は一部公開しています。

★それは、入試問題、生徒の論文集、教師の研究論文や紀要です。学校説明会や合同説明会などで配布されている場合もあります。自由に見てくださいと陳列されている場合もあります。ぜひ手に取ってみてください。驚愕や感動するケースが多いですね。

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