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2026年8月17日 (月)

本質ベース教育(2)圏論がIBLと集合と関数を結び付けるコア・ループを見つける

★工学院の教頭田中歩先生は、インターナショナルコースでは、当然、英語でIBL(Inquiry based Learning)を行っています。IBLですから、対話がベースです。教師と生徒の対話だけではなく、生徒と生徒の対話です。ここから好奇心や発想、探究心が広がり深まります。自分のやりたいことに向けて知識も貪欲に調べ使えるようにしていきます。工学院の思考コードによって知識×論理×創造の変幻自在の学びを生徒は行いますが、この思考コードを教師がつくるだけではなく、生徒自身も自分なりにつくります。生成AIを生徒はこのリフレクションとして活用したりしています。

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★駒沢学園女子の山口先生も数学の教諭で、集合論を使って生徒と異文化理解を広げ深めるPBL型授業を行います。対話の中で生徒が内的モチベーションを膨らますのを実感しています。その対話は何か、生成AIを使って解明しようとしています。数学の教諭ですが、英語やフランス語も体得しているので、数学的記号と言語の高い次元での共通ルールみたいなものを生徒と考えています。

★聖学院の本橋先生は、虚数の授業、微分積分の授業で、虚数や微分積分が発見される数学史をひも解きながら、虚数や微分積分の存在の意義を生徒と問い合います。このとき、生成AIをパートナーとして活用します。自分のアイデアを仲間と対話するのと同じように生成AIとも対話するのです。本橋先生も英語が堪能なので、数学の用語を英語で考えていきます。日本語と英語では、生徒がひらめくイメージが違うからです。英語という言語が数学的記号にストレートにつながることに気づいたとき、生徒の驚きと感動は大きいのです。

★そして、3人の先生方は、互いの授業実践を研究し、生徒が自ら能力を発見し、自ら成長物語を描いていく生徒の内面のコア・ループの共通性について対話し続けています。

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★このコア・ループを通して、科目が違っても、領域が違っても、転移学習ができると仮説を立てています。しかし、その転移学習のプロセスはなかなかみえてきません。

★しかし、生成AIを活用しながらアプローチしていくことによって、AIが哲学や圏論とかかわりがあることがわかってきました。そこで「圏論」について調べてみると、言語的な学びのアプローチでは「転移学習」につながっていき、数学の記号を活用したアプローチでは「圏論」に関係することがなんとなくわかってきました。

★「転移」と「圏論」は親和性はありますが、転移がなんとなく適用できるという感覚でいけるのですが、圏論は現代数学の領域ですからかなり厳密です。そこで、現状では、違う領域を、高い次元から見て共通のルールを発見することを「圏論的発想」と表現しておきたいと思います。

★すなわち、現状、3人の先生方の授業行われている「集合」と「関数」、「IBL」などがコア・ループとしての共通の思考のプロセスがあるのではないかとなっているのです。この具体的には一見するとバラバラなものが、次元を変えてみると共通ルールみたいなもので関係づけられるのが見えてくることを「圏論的発想」としておきます。この流れは上記の図のようになるのはないかと。

★このような圏論的発想で一見ばらばらのものがループでつながることを見つけ、それをいろいろな領域に適用していくうちに、未知の領域を発見していく能力を、生徒中心主義によって、生徒がみな身に着けていく。しかも、生徒1人ひとりによってその発見のアプローチは違うわけです。これをサポートする教師の力。こういう教師がいる学校は、本質ベースの教育を行っているということでしょう。

 

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