酒井淳平先生の「教育課程の柔軟化」論
★「月刊高校教育2026年7月号」に、酒井淳平先生(立命館宇治教諭・Forbes JAPAN「10代とともに未来をひらく」先生100人の1人)の論考「探究を軸とした教育課程再構成の条件」が掲載されています。
★いつもながら、酒井先生の熱いそして論理的で生徒愛への使命が伝わってくる言葉が敷き詰められています。
★酒井先生は、ご自身の学校で、そして多くの仲間とともに、「コア探究」を中核にカリキュラムをデザインしています。
★単純に外延量として探究と教科をつなげるのでは、次期学習指導要領の肝であるless is moreというカリキュラムの柔軟化はなかなかできないと語ります。「カリキュラムは、科目の配置ではなく、学びの関係性としてとらえなおされる必要がある。カリキュラムの再構成は、教育課程全体を大きく組み替えるカタチで現れるとは限らない。むしろ、個々の実践の積み重ねの中で、教科と探究の関係性が徐々に変化していくことによって生じるものである。」と述べています。
★外延量としての組み替えではなく、内包量としての学びの関係性のとらえ返しなんだというのでしょう。
★それにはどうしたらよいのか?組織の関係性、思考、行動、そして「成果とは何か」という捉え方——これら多様な変容が、化学反応のように絡み合っていくということなのかもしれません。
★学校の場に参加している教職員、生徒、保護者、ステークホルダー、学びのツール、学びのフィールド、外部環境など、すべての関係性がダイナミックに変容していきます。まさにAIをオントロジー(アリストテレス以降の存在論の歴史)で見極めようという昨今の縦横無尽の関係性を生み出す座標軸としてのコア探究があってこそ成立するということなのでしょう。
★私たちが包まれる自然や社会や精神は、多彩な色や形を生み出しますが、それを映し出す光の速度は不変です。変容と不変のコア探究の座標軸。これが教育課程の柔軟化を生み出す重要な条件ですね。
★酒井先生の今回の論考は次期学習指導要領が実施されたとき、改めて読むとすでにここに本当の意図があったということを再確認することになるでしょう。予言書です。
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