東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊研修で感じたこと(2)リスクを信頼に変えるガバナンス
私学経営権を守るためのリスクマネジメント
★私学経営はシンプルに内外からの評判をつくることをベースにしています。ですから、教職員、生徒、保護者、ステークホルダーなどとの信頼関係を持続可能にする組織づくりと教職員の個の能力の質の向上に日々尽力しています。
★理事長・校長・副校長・教頭は、建学の精神に基づいた教育の理念及び倫理の学内浸透に尽力しますが、学校の周りには、法律というのがあります。私学のそのような高い志の遂行の自由を保障する法律と最低限これは行うようにという規制ルールがあります。
★また、保護者の方々の価値観に基づく判断ルールというのも多様です。
★したがって、ズレが起こる場合は当然あります。そのときに信頼をベースに対話ができるシステムと教職員の対話力を日ごろから充実していることが求められます。
★生徒な精神性とそれを実現す技術が必要ですが、その技術の中に法的知識が必要になってきています。
★最近は、双方の権利を守る法律もできていますから、その法律知識を理解し、使えるようにしておくことは大切ですし、法律知識を実際に使う局面も増えています。学校の法化現象の増加と呼んでいます。
★部活や修学旅行などの教育活動の事故、いじめ問題の対応、社会通念を著しく超える要望などの対応をどのようにしていくか情報共有すると同時に、昨今は法律的な問題に発展することもありますから、弁護士の方々と法律知識や判例などケースメソッドの学びも私立学校の理事長校長・教頭はしています。
★何よりも、そのようなトラブルが起きないような組織づくりや教職員の個の能力育成のシステムを構築することです。この作業はこれで完璧ということはなく、メンテナンスをし続けなければなりません。
★このように、学校法人ガバナンスと内部統治システムそして教学ガバナンスの研修は近年ますます重要になってきていますが、この3つが循環するには、結局、対話力がものを言います。ではいったいその対話とは何か?ソクラテス以来、人間の言動の土台であり続けています。そしていまだ解がないのです。それゆえ、「対話し続ける研修」が重要だという認識が私立学校の先生方にはあります。さらりと書きましたが、一般には対話よりも実務的にルールによる統治の話が前面にでるものです。
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