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2026年7月

2026年7月16日 (木)

東京都がニューヨーク大を誘致 グローバル教育の流れ強まる

★読売新聞(2026年7月15日)は、「東京都がニューヨーク大「新キャンパス」誘致へ、武蔵村山市周辺を軸に調整…米最大級の私大」という記事を掲載しました。

「ニューヨークへ出張中の小池百合子知事が15日(現地時間14日夕)に同大を訪れ、キャンパス新設に向けた合意書を交わす。実現すれば、数百人規模の学術拠点となる可能性がある。 」

★とあります。小池知事の教育にかける思いと投資は大胆です。2040年に向けて、東京都の世界の都市魅力ランキングをトップにしようという思いがあるのでしょう。そのためには、高度金融人材5万人を呼び込むという戦略にも出ています。

★その際、その人材の子弟の通う小中高と大学の誘致もセットで考えているようです。

★ですから、インターナショナルスクールの支援も都は積極的です。都立高校にIBを導入する計画も着々です。

★もちろん、その準備がすでにできている私立中高の支援も手厚いわけです。私立高校に通う生徒の方が都立高校よりも多いため、私立公立問わずワールドクラスの都市づくりの人材育成には積極的ということでしょう。

★私立中高一貫に絞れば、首都圏の私立中高一貫校の30%はすでに海外大学進学の道を開いています。

★東京大学も東京都立大学も英語で講義を行う体制を整えています。青山学院大学や立教大学も英語力に力をいれていることを示すに新しい入試を開発しています。この動きにも私立中高一貫校はすでに対応済みです。都立高校の教育行政も、この動きに追いつこうと新しい政策を打ち出しています。

★もちろん、私立中高一貫校にとってのグローバル教育というのは英語教育にとどまりません。デザイン思考の基盤になるリベラルアーツやアントレプレナーシップもセットです。

★そして、いうまでもなくAI世界に対応できる独自の発想力・思考力・判断力・表現力を養う多様なプログラムも鍛えています。インターナショナル以上の総合的な質の高い教育をアップデートしながら、海外から来る高度金融人材の子弟の教育の場にもなる可能性を着々と創っています。

★教育内容は全く問題がないのですが、どの授業も英語で実施するクラスを開設する必要があるのです。

★いずれにしてもニューヨーク大学が本当に誘致された場合、東大・医学部進学中心の私立中高一貫校と海外大学進学準備教育を行っている私立中高一貫校の両ブランドが輝きだします。

★東大自身、ニューヨーク大学と連携しながら切磋琢磨していくでしょう。ニューヨーク大学はすでに海外に大学を出しています。東大の3倍以上の規模の私立大学です。

★アジアの知の拠点が東京にシフトする可能性もあります。金融分野だけではなく、多様な才能の可能性づくり、つまりソフトパワーづくりが日本でも本格的に始まるかもしれません。

 

 

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2026年7月13日 (月)

学校説明会で、その学校の対話の質がわかる

★AI世界は、AIに代替されない自分の独自の発想や提案を思考し、判断し、最終的には解決のシステムや技術を実装する能力が必要です。このような人材のレベルを落合陽一さんは、クリエイティブ・クラスと言っています。では、どのような環境から、そのクラスは生まれるのでしょう。今では、グローバル教育もSTEAM教育も、多くの私立中高一貫校は行っています。しかし、必ずしもそのような学校すべてからクリエイティブ・クラスの創造的才能者がたくさん生まれるとは限りません。それはなぜ?

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★その秘密は、対話の質にあります。対話はミクロがゆえに外から見ているとなかなかわかりにくいので、どんな教育環境デザインをしているかというカタチを比較することで、学校選びをしたくなります。もちちろん、第1段階はそれでよいのです。

★第2段階は、その環境がどんな成果を生み出すかです。これも外から見ていてわかります。

★しかし、その成果がクリエイティブなものはそんなに多くないので、クリエいティブ・クラスが生まれる可能性の多寡は実はなかなかわかりません。

★では、どうするのか?

★それは学校説明会の時に、教師がどういう言葉を使っているかで、わかる場合が、意外と多いのです。

★教師が、生徒の選択判断について語るときに、面倒見がいいとはどこの学校でも語るのでしょう。

★しかも、コーチングだとかファシリテーションだとか、生徒と伴走するという話もよくするでしょう。

★しかし、問題は、その伴走の時の対話のスキームなのです。

★教えるとか教えないとかという表現もありますが、それは程度問題なので、惑わされないようにします。

★実は、丁寧にでもマイクロアグレッションという気づきにくいネガティブなフレーミングを語っている場合があります。

★これが、多くの生徒に自己肯定感やモチベーションを高められないもやっとした壁を感じさせます。先生は丁寧に君はこの点ができないから、こっちを選びなさいというのは、丁寧だし、その生徒のことを思っているけれど、どこか違います。

★こういう点が強みなのだから、ここを活かすとしたら?そして生徒が選択判断をしたら、そのときそれを実現するために、強みと弱みを、一緒にリフレクションしようと。自分で選択した目標を実現するために、強みをもっと活かし、弱みを強化するリフレーミングを生徒と共に作っていく対話をする先生をたくさん知っています。本ブログでも紹介している先生方はまさにそうです。

★そのような先生は、学校説明会でも同じです。ポジティブなフレーミングを設定し、それに対しネガティブな状況が生まれれば、それを書き直すリフレーミングの対話をしていきます。

★大事なことは、やがて、生徒自身がポジティブなフレーミングをしたり、自分でリフレーミングをできるようになっていくことです。このような生徒自身の成長物語を書き換えながら作っていく能力こそクリエイティブ・クラスの力であり、このような対話ができるチーム教師こそが、クリエイティブ・クラスが生まれるマインドの泉なのです。

 

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2026年7月10日 (金)

風の谷の中村中学校

★中村中学校・高等学校(以下「中村」)といえば、多様で深まりゆく探究の活動がすぐに思い浮かびます。もちろん、30年以上前からグローバル教育の実績も積み重ねられています。ずいぶん前ですが、フェニックスホールでの在校生の皆さんのフルートやピッコロなどの楽器による演奏のすばらしさは、今も鮮やかに記憶しています。

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★最上階のコリドール(図書館風)から一望できる大名庭園の清澄庭園の広がりは、心落ち着きます。毎年送っていただく中村の膨大な資料の中に、「データブック」があります。説明会で表現しきれない同校の教育のディテールが本当に緻密によくまとめられています。

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★これだけのものを毎年まとめていくには、一人の教師ではなくチーム教師で創り上げているということが伝わってきます。勢いのある学校は、優れた一人の教師がいればよいのではなく、教師同士の関係性が良好であることがポイントです。たしかに、データが詰まっている客観的な情報の冊子ですが、この冊子をどう作っているのか想像してみてください。チーム教師の熱い議論の様子やデータ作成自動化のシステム改善のために動いている先生方の姿が目に映し出されるでしょう。

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★そして、そのデータブックの中に、卒業生全員の入学時の偏差値と卒業時の偏差値の指数関数的な飛躍曲線を描いているページがあります。数値の表示ですが、ここまで一人ひとりのデータを集めているというのも実は稀有です。

★それに、言うまでもありませんが、この数値の背景にある生徒1人ひとりのストーリーを先生方は語り合いながら作っている様子がやはり目に浮かびます。

★このような教員同士、教員と生徒の関係性(おやじの会もあります:微笑)からは、風の谷のナウシカならぬ「風の谷の中村」という発想が生まれてきます。

 ★風の谷の人々が風の力を受け取りながら暮らしを守るように、中村も生徒のみなさんが安心して学び、力を蓄える「安全基地」として存在しています。しかし、ナウシカが風を読み、メーヴェで腐海へ飛び出していったように、中村の学びは谷にとどまることではありません。生徒のみなさんは外の世界へ踏み出し、社会の課題に向き合い、自ら未来をつくる力を育める教育環境をデザインしています。

★要するに、中村は、この「風の谷」のような学びの場です。安心して挑戦の準備ができる場所であり、同時に生徒が自分の風をつかんで外の世界へ飛び立つための発射台でもあります。

★では、この“風の谷のような学校”を支えるのは誰でしょうか。ナウシカのように、生徒が世界を恐れず飛び出せるよう「本質を見抜き、そっと背中を押す導き手」として関わる教師がいます。教室を出て社会の課題に挑む探究学習を通じて、生徒が自ら“風を読む力”を育てる教師がいます。中村は、子どもたちが「谷に守られるだけの存在」ではなく、「自分の風で未来へ飛び立つ存在」へ育つことを本気で目指しています。

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2026年7月 8日 (水)

工学院 多様な創造的才能が花開くクリエイティブクラス育成校

工学院大学附属中学校・高等学校(以下「工学院」)といえば、今やグローバル教育とSTEAM教育の最先端校というイメージが思い浮かびます。もちろん、その通りなのですが、本当はハワード・ガードナー教授の「多重知能理論(Multiple Intelligences)」をベースにした創造的才能者が生まれる、つまりクリエイティブクラスがどんどん生まれる学校なのです。

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★その多重知能とは、知能は一つの物差しでは測れず、論理数学的知能や言語的知能、身体運動的知能、対人的知能など、複数の独立した知能から成り立っているという理論です。この多重知能理論を土台として、ガードナー教授は創造性についても独自の考えを展開しています。

★その考えの中で、まさにこれぞ工学院のクリエイティブクラス育成のコンセプトだと思えるのは、<創造性は「超天才」だけのものではない>という言葉です。なるほど、同校の教育理念は「挑戦・創造・貢献」なのですが、その創造の意味は、一部の突出した天才だけが持つ特別な才能ではなく、誰にでも発揮できる可能性があるものだというガードナー教授の考え方に重なります。

★生徒中心主義の学校ですから、たとえある知能が平凡であっても、別の知能で高い創造性を発揮することを大いにサポートする教師がたくさんいます。先生方は、一つの知能だけで人の創造性を測ることはできないと考え行動しています。

★また、多様な多角的な経験プログラムが豊富です。ですから、いくつかの「そこそこ高い」知能を掛け合わせることで、独自の創造性を生み出せる機会が山ほどあります。単独では突出していなくても、複数の知能を組み合わせることで、他の誰も思いつかなかったユニークなアプローチが生まれます。この生徒たちのユニークな活動が、工学院のサイトには満ちています。

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★そして、ここが肝心なところですが、ガードナー教授は、創造性は「才能(知能)」「取り組む分野(ドメイン)」「それを評価する社会(フィールド)」の3つがうまく噛み合ったときに生まれると説いています。どれだけ優れた才能があっても、それを活かせる分野や、評価してくれる環境がなければ、創造性として発揮しにくいということです。ところが、工学院にはそれらがあるのです。

★私立中学に進学する生徒は、偏差値にかかわりなく、自分の才能を持っています。その才能を発揮できる教育活動が多様に生み出されているかがまず大事です。工学院はその活動が各学年本当に豊富です。同校の毎日のように更新されるブログを観れば、それは明らかです。そして、それを評価してくれる環境は、いろいろなイベントがあるたびにプレゼンテーションの機会が学内を満たしているし、学外でも活躍する機会を先生方は探しまくります。ラウンドスクエアの国際会議や高2が全員参加するグローバルプロジェクトなどは最高最大のものでしょう。

★教頭の田中歩先生は、このクリエイティブクラスがどんどん生まれる工学院の教育のクオリティや生徒に対する愛深き教師陣の存在を支持してくれる受験生の保護者が増えてきていると手ごたえを感じています。実際、学校説明会で語る田中歩先生の生徒中心主義の教育に感動したと中学受験生の保護者から私もメールを頂いたほどです。新しい私立中高一貫校のブランドが八王子の地に生まれ広がり始めています。その評判は新宿までは確実に届いています。

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2026年7月 5日 (日)

国学院久我山 7月12日授業体験 緻密でダイナミックな教育環境デザインを体験できる

★国学院久我山は、7月12日に授業体験を行います。同校は、伝統と革新を統合しています。グローバル教育やイノベーション教育など、多くの大学教授や専門家と連携するセミナーやワークショップも行っています。しかし、なんといっても要は、深堀する教科の授業と深堀するから探究や学びのイベントなので視野が拡大します。

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★一般に、教科授業と探究やそのほかの学びのイベントはつながったり循環したりしません。しかし、次期学習指導要領では、そこを結合させようとしています。

★どうやってか?そこが実は難問です。というのは、各教科で扱うテーマが類似しているものをつなげるパッチワーク的なものは、時間割の関係上うまくいかないのが常なのです。

★ではどうするのか?それは各教科の授業で知識から知恵へと深堀していくことなのです。すると知恵は教科を超えて横断しますから、あるいは転移しますから、各教科ごとや探究などの学びがつながり循環していくのです。

★この深堀と広がりの統合こそが国学院久我山の真骨頂です。論より証拠、授業体験に参加してみましょう。

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【速報】文化学園大学杉並 海外大学合格者数更新46名から58名に

★文大杉並の入試広報部長西田真志先生から連絡がありました。「今年3月に卒業したDD9期生51名の3月時点での海外大学合格は46でしたが、7月4日時点で58まで数値が伸びました。海外大学のレベルも過去最高を更新しました。今年もこの数値を越えられるように頑張ります。」と。


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★つまり、DDコース9期生の卒業生数に対し、海外大学合格者数の割合は、114%ということになります。その中で世界大学ランキング100位以内が27名ですから凄まじいのですが、他は200位以内です。これは、日本の大学に比べると非常にレベルが高い集団だということになります。しかも、イノベーティブで超優秀大学として評価されるWURIでは、世界大学ランキング1位のミネルバ大学にも合格しています。

★海外大学の合格者数は、日本の大学合格者より価値があるのは、生徒自身が豊かな教養と高い専門性を学び続けていることの証であると同時に、出身高校の教育環境の質も評価されたということなのです。

★日本の大学では、一般入試の場合、まだまだ高い教養はなくても高度な知識活用力でなんとかなりますし、出身高校の教育環境の質は全く関係がありません。ある意味、環境に左右されない公平な学力主義の入試ですが、それはドメスティックな枠の中だけの話です。

★ソフトパワーの国際競争力を考えた時、これからは、文大杉並のような教育環境が世界を変えるレバレッジポイントになるでしょう。DDコースの生徒がこれだけ海外大学に合格するということは、同校が世界基準で相当質の高い教育環境を作っていることの証です。

★その教育環境から日本の大学に進学した生徒は、そうでない環境から進学した生徒とは、一味も二味も違う活躍をすることになるでしょう。たしかに、大学合格実績の数は、ある程度学校選択の時に重要です。しかし、どのような教育環境で学んで大学に進学したかということが最も注視されなければならない時代がやってきました。

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2026年7月 1日 (水)

湘南白百合 理系進学に強い女子校 その理由

★湘南白百合学園の理系進学率は卒業生の約50%と非常に高い女子校です。特に医学部や薬学部などの医療系分野への進学が人気を集めています。同校の進路指導は実に特徴的です。文系・理系のコース分けのようにあらかじめクラスを分ける制度がなく、多様な希望を持つ生徒同士が刺激し合いながら進路を決定できる環境です。

★難関大学の医学部や歯学部、薬学部、看護学部といった医療系進学に強い実績があります。国公立大学の医学科をはじめ、東京大学の工学部など最難関の理系学部への合格実績が凄まじいのです。

★今年6月に発表された「女性活躍・男女共同参画の重点方針2026」において、政府は2040年までに大学の工学系学部の女子学生割合を「倍増」させる(18%から36%へ引き上げる)明確な数値目標を打ち出していますが、湘南白百合は、すでにその数値を超えています。それは、なぜでしょう?

★その理由の一つに、独特の高大連携を多数結んでいるということがあります。

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(写真は湘南白百合のサイトから)

★つい先日も、東京電機大学との間で、新たな高大連携協定を締結しました。同校における大学との連携協定は、これで11大学目となります。

★そして、ここが肝心なのですが、すべての大学と探究的なプログラムを推進しているのです。

★同校では現在、未来を見据えた7つの柱から成る「グランドデザイン」を策定し、日々の教育活動を展開しています。今回の東京電機大学との連携は、そのなかでも特に「理数教育の充実」と「進路選択・支援の強化」を大きく推進するものです。

★東京電機大学とは、これまでも同校の探究講座において支援をしてもらってきたということですが、今後は協定を結んだことにより、さらに発展的な連携プログラムの実施が期待されます。

★湘南白百合の教頭水尾純子先生は、「中学生・高校生のうちから最先端の工学・科学技術に触れる機会を豊富に用意し、生徒たちが自らの可能性を広げ、将来の夢を具体的に描いていけるよう、これからも手厚くサポートしてまいります」と語ります。

★多くの高校生にとって理系に対するイメージは、情報の非対称性という壁があります。しかし、湘南白百合の女子生徒は、11の大学との高大連携で大学における研究活動に直接触れることができます。その壁を難なく乗り越えていると言えましょう。

■ 湘南白百合の中高大連携・提携大学(締結順。カッコ内は本校が推進している企画)
東京学芸大学(数学科を中心とした授業改革支援)
北里大学(医学部・薬学部講座)
上智大学(タイスタディツアー・副学長との対話)
順天堂大学(医学部講座・医師体験)
東京理科大学(学校インターンシップ協定。キャンパスツアー)
お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所(中3探究への支援・探究講座・理科の授業改革支援)
昭和医科大学(医学部講座・保護者への健康講座)
東京農業大学(オホーツク学・探究講座)
神奈川歯科大学(デンタルキャンプ)
麻布大学(アカデミックキャンプ・探究講座)
東京電機大学(本協定。探究講座)

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酒井淳平先生の「教育課程の柔軟化」論

★「月刊高校教育2026年7月号」に、酒井淳平先生(立命館宇治教諭・Forbes JAPAN「10代とともに未来をひらく」先生100人の1人)の論考「探究を軸とした教育課程再構成の条件」が掲載されています。

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★いつもながら、酒井先生の熱いそして論理的で生徒愛への使命が伝わってくる言葉が敷き詰められています。

★酒井先生は、ご自身の学校で、そして多くの仲間とともに、「コア探究」を中核にカリキュラムをデザインしています。

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★単純に外延量として探究と教科をつなげるのでは、次期学習指導要領の肝であるless is moreというカリキュラムの柔軟化はなかなかできないと語ります。「カリキュラムは、科目の配置ではなく、学びの関係性としてとらえなおされる必要がある。カリキュラムの再構成は、教育課程全体を大きく組み替えるカタチで現れるとは限らない。むしろ、個々の実践の積み重ねの中で、教科と探究の関係性が徐々に変化していくことによって生じるものである。」と述べています。

★外延量としての組み替えではなく、内包量としての学びの関係性のとらえ返しなんだというのでしょう。

★それにはどうしたらよいのか?組織の関係性、思考、行動、そして「成果とは何か」という捉え方——これら多様な変容が、化学反応のように絡み合っていくということなのかもしれません。

★学校の場に参加している教職員、生徒、保護者、ステークホルダー、学びのツール、学びのフィールド、外部環境など、すべての関係性がダイナミックに変容していきます。まさにAIをオントロジー(アリストテレス以降の存在論の歴史)で見極めようという昨今の縦横無尽の関係性を生み出す座標軸としてのコア探究があってこそ成立するということなのでしょう。

★私たちが包まれる自然や社会や精神は、多彩な色や形を生み出しますが、それを映し出す光の速度は不変です。変容と不変のコア探究の座標軸。これが教育課程の柔軟化を生み出す重要な条件ですね。

★酒井先生の今回の論考は次期学習指導要領が実施されたとき、改めて読むとすでにここに本当の意図があったということを再確認することになるでしょう。予言書です。

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