東京の中学受験市場 ポジショニングブランディングとグルーピングブランディングの広がり
★「御三家」という言葉を、受験市場が使うとき、それはトップのポジションに価値を置くポジショニングブランディング戦略を活用しています。受験市場がこのブランドを生み出し、合格者を出すすことによって、受験生を獲得しようという古典的な手法です。長らくそして今も大手塾・予備校ではこの戦略を維持しています。
★男子と女子の御三家はありましたが、共学校はまだ明確ではなかったので、この領域でポジショニングブランディングを作ることができたのだと思います。しかし、受験市場は、多様な受験生がいます。このブランド以外のブランドを探す受験生がいるのわけです。私立学校のグローバル教育が広がるにつれ、新しい学び方が知られるようになると、東大、医学部のキャリアウェルビーイング以外の幅広いキャリアに気づいたり、他者がつくったデータによる目標より、生徒の自身の内面の在り方のマインドウェルビーイングに価値を置くようになったりしてきました。
★ウェルビーイングと言っても実は多様であるため、受験生の多様な才能や価値に対応するグループがいくつもできてきたわけです。
★前回紹介したG5(工学院、富士見丘、文大杉並・八雲・和洋九段女子)のように生徒自身が自らの中に最高の学び方を生み出し、アップデートし続ける力を生成するグループや桐朋女子、聖学院、かえつ有明のようにオンリーワンのグループも出てきました。
★昭和女子、大妻中野、田園調布学園などのように海外大学や理系に強い女子校セブンシスターズも登場しています。ジェンダー問題を払しょくする新しいキャリア教育も行っているグループです。
★ブランディングは、受験市場がつくるものです。ポジショニングブランディングにグルーピングブランディングが多様にでてくれば、受験生にとっては偏差値階層構造にチャレンジすることもできるし、しない道も選択できるようになったわけです。
★そして、どちらを選んでも、中高時代に見つけた自分の道に有利な条件の大学に進むことができる時代になったわけです。なぜなら、食う学からは、数学と英語という新しいリベラルアーツの領域が広がり、中学受験の時の学びでは覚醒しなかった才能が開花するケースが本当に増えてきたのです。
★2027年の中学受験市場は、このような流れがさらに強くなるでしょう。
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