★学校法人OCC 教育テック大学院大学が教育改革について提言書を出版しています。「教育テック 教育問題の見方・考え方の大転換」(教育テック大学院大学 編集 学事出版 2026/6/5)がそれです。帯に「教育DXとは、授業改革ではない。あらゆる教育機関の『生存戦略』である。」とあったので、経営者はやはり「授業」に興味がないのかと思って購読してみることにしました。目が不自由なので、kindle版が出るのを待ちたかったのですが、次期学習指導要領や都教委の2040年に向けた教育戦略が実施され始めているため、それらとの関連性を考えるためにもと思い紙で読んでみることにしました。ルーペで見ながらは、しんどいので、結局次にあげる目次が提示しているテーマや問いを読む前に、自分で考えるということになりそうです。

★とはいえ、目次を見ると、市民がクリティカルシンキングをする重要なそれでいて標準的なテーマや問いが設定されています。これは、多くの人が読んだり、考えたりすることは、とても大切であると思います。
★最終章の3段階の教育テックロードマップに、各章の議論が集約されていくわけですから、私の想いとはそう違いはないよな気が今はしています。
【第I部】 生存への決断──危機編
第1章 「学費依存」から抜け出すための財務革命 植草 茂樹
第2章 公教育の再設計──「新しい公共」としての学び 木岡 一明
第3章 デジタル変革を支える「教育行政」の新たな役割 合田 隆史
【第II部】 学習者中心の革命──解決編
第4章 AIは「第二の先生」になれるのか? 秋田 次郎
第5章 LLM(大規模言語モデル)が実現する「自分専用の家庭教師」 大和田 茂
第6章 デジタルネイティブのこどもたちが選ぶ「未来の教室」 松田 孝
第7章 遊びの中にこそ「本物の学び」が隠れている 河﨑 雷太
第8章 学校は「リアルな場所」である必要があるのか? 竹村 治雄
【第III部】 組織の再定義──実装編
第9章 先生は「スーパーマン」でなくていい 妹尾 昌俊
第10章 保育現場を「持続可能」にするDX人財戦略 山本 淳子
第11章 AIカメラが可視化する「教室の熱量」と教育CIOの役割 原山 青士
第12章 「学び」を数値化し、教育の質を証明する技術(EBE) 秋田 次郎
第13章 大学・学校の「評判」をデータで守り、高める新戦略(IR) 山田 礼子
第14章 選ばれる学校になるための「信頼」の作り方 柴山 慎一
【第IV部】 社会的共通資本への道──希望編
第15章 学びの「生態系」を創り、教育をアップデートする 山田 恒夫
第16章 大学は「終わった」のか? 生涯続く学びの未来 織田 竜輔
第17章 世界市場を視野に入れた「教育の届け方」改革 藤本 典裕
第18章 学校を地域と地球の「幸せの拠点」にする方法 大和田 順子
第19章 産学官連携DXが描き出す、2030年・2040年のシナリオ 都築 稔
第20章 教育データ活用の「舵取り」をどう担うか? 林 正幸
【終章】
第21章 教育テックロードマップ2035──その先へ 根岸 正州
★ただ、教育DXは、授業改革ではないということは実際にはどこに書かれているかは、読んでみなければわからないなあと。授業改革は、3つの段階があります。
❶授業方法の改革
➋生徒の学び方の改革
❸コミュニケーションのメカニズムの改革
★たしかに、第2段階までは、教育DXにおける改革から見ればミクロの話かもしれません。しかし、ミクロはマクロにつながっています。授業の中で行われる対話を動かす内的なコミュニケーションのメカニズムの改革はマクロに通じるのです。
★ただ、これは本質的な話なので、大学などの生徒獲得という意味での戦略には直接結びつかないかもしれません。
★とはいえ、コミュニケーションのメカニズムの変容は、アンコンシャスバイアスを見破ったり社会の階層構造を把握したり、社会課題の背景などを知り、新しい知識を創出し、問題解決の実装を生み出したりして社会を善くするエネルギーの源泉です。
★グローバル教育であれ、都市経済プロジェクトであれ、多様な探究であれ、このコミュニケーションのメカニズムをどのように変容させていくかにかかっています。学習者中心主義というなら、ここは外せません。
★この点について、どの章で論じられているのか、読んで確認してみたいと思います。
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