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2026年6月

2026年6月26日 (金)

和洋九段女子 自分の未来の物語を書き換える ナラティブ×ロールモデル

★和洋九段女子のサイトをみると、「Stories」というページにすぐには入れます。教師が在校生1人ひとりと対話してオンリーワンのマイストーリーを紡いでいく作業の結晶ページです。どこの学校も卒業生を招いてそれぞれの自分物語を語る機会をつくります。ロールモデル効果は絶大です。

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★先輩の話は、必ず葛藤を乗り越える話があるので、聞いている後輩は、自分もやっていけると思えます。つまり、やっていけないかもという不安を払しょくする大きなきっかけになります。

★和洋九段女子もそれは同じです。

★ただ、在校生に教師がインタビューして、物語を紡ぐというナラティブアプローチの対話をしている(膨大な時間が費やされます)のは、和洋九段女子の大きな特色です。この対話ができるのは、心理的安全がまず学内に浸透していないとできないので、単純にインタビューすればよいというものではありません。しかも、自分の物語を在校生どうし共有する信頼関係があるし、さらにそれをサイトで公開するという意志は、自分の学校に対する誇りをもっているということでもあります。

★この積み重ねが在校生時代に行われ、卒業してまた戻ってきてロールモデルを話す。ネガティブな自分物語を書き換えてポジティブな自分物語を描けたのだというストーリーほど後輩の心に響くものはないでしょう。

★おそらく私立学校の強みの重要な要因は、このナラティブアプローチとロールモデル効果が相乗効果を生み出しているということでしょう。和洋九段女子はそのスーパーモデルです。

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2026年6月22日 (月)

富士見丘 超私学の理由

富士見丘の2026年度大学入試 合格実績も凄まじい。まず驚きなのは、アイビー・リーグの一角であるコロンビア大学(THE世界大学ランキング第20位)に合格していることです。しかも、奨学金も取得しているということです。University of the Pacificにも合格しています。同大学は、世界大学ランキングでは目立たないのですが、全米の大学の中では極めて評価が高いのです。

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(多様なグローバル探究の教育環境がある中で、中1~高2まで「自主研究」が日々行われています。この個人の研究の持続力が富士見丘の生徒1人ひとりの智慧を迫力あるものにしています)

★2026年春の卒業生139名のうち、国公立・早慶上理・GMARCHの合格者数は83名です。中でも上智大学は19名です。この83名は、どの生徒も高度な英語力を持ち、中1のころから5×2という「自主研究」を継続しています。平日5日間の通常授業からの「学び」と週末(土・日)2日間の自らの「研究」の相乗効果を期待して、「5×2」(ゴカケルニ)と名付けています。それぞれの興味・関心を掘り下げることを通じて「探究」の面白さに気づき、自身のオリジナリティを発見する好奇心駆動型の学びが、生徒1人ひとりにしっかり根付いています。

★昼休みや放課後は、この研究について先生方と対話や議論をしています。ある意味、イギリスの大学のチューターリング方式が広がっていると言えます。

★この土台の上に、デザイン思考によるグローバル基礎やグローバル演習、模擬国連などの多様なグローバルな探究活動が行われています。

★また、国語の小論文指導や英語のエッセイライティングのきめ細かい指導は、バイリンガル型の論理的思考、批判的思考、創造的思考の基盤を形成しています。

★このように、一条校でありながら、オールイングリッシュの授業やグローバルプログラムが広がり、チューター型の対話と議論によってバイリンガル型の論理的思考・批判的思考・創造的思考が定着していく教育環境があります。

★もはや日本の高校を超えている教育環境であると同時に大学レベルのチューター型の教育がなされているのです。

★したがって、先の83名が海外大学に挑戦するなら、多くの生徒が海外大学に合格するでしょう。つまり、60%以上の生徒が世界大学で高い評価を受けている海外大学に合格する能力が育っていると言えます。まさに超私学です。

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2026年6月20日 (土)

駒沢学園女子 学校改革プロジェクトチーム4つの質を豊かに 英語コース1期生の成果期待

★ときどき受験市場で、宗教系の学校は人気がないと誤解されるような言い方がされます。これはアンコンシャスバイアスです。東京の仏教系の私立学校を眺めると、人気校が多いからです。世田谷学園、芝、佼成学園、佼成学園女子、武蔵野中学、淑徳、淑徳巣鴨など仏教教育を土台に進学実績が飛躍的に伸びています。佼成学園や淑徳、武蔵野中学などは、海外大学進学準備教育も万全です。

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(頻繁に学校改革プロジェクトチームのメンバーが打ち合わせをし、学校全体がブレークスルーする仕掛けを企画実施しています)

★駒沢学園女子も世田谷学園と同じ曹洞宗で、その仏教教育を現代化したグローバル探究の成果は徐々に出てきました。来春、高校の英語コースの1期生が卒業します。すでに多くの仏教系の学校が、それぞれ特徴的な教育を行っていますが、それは駒沢学園女子も同じです。しかも、仏教教育はどの仏教系の学校もとても大事にしています。ある意味、駒沢学園女子は期待すべき知られざる未来の優良学校の一つです。

★ところが、まだその魅力が受験市場に十分に広まっていません。そこで、MITのダニエル・キムなどがいう4つ関係の質をさらに充実しながら、成果も生み出す魅力的な教育システムを多くの受験生に知ってもらう総合的な取り組みを学校改革プロジェクトの教師チームがアクティブに対話しながら行っています。

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★私は、普段この学校改革プロジェクトのメンバー以外の同校の先生とよく対話しています。その先生は新しい生成AIを使った授業の研究をしている私学のプロジェクトに私といっしょに活動しているのです。授業実践報告を東京の私学の先生方と共有するWS(ワークショップ)などで活躍しています。このような学校改革プロジェクトが行われるとき、メンバーだけが盛り上がっているというケースは多々ありますが、駒沢学園女子はそういうことはないというのが、メンバー以外の先生方の存在が証明しています。

★それから、宗教の教師が、実はほかの仏教学校からも高く評価されています。その先生は、仏教の大切な「四諦」という考え方を同校のグローバル探究のシステムに置き換えて説明してくださるのです。仏教とグローバル探究を結び付けるというのは、生徒にとっては転移という異質のもの同士を結び付ける最高の学びの能力なのですが、宗教という授業の中でも展開されているということに感動です。たとえば、食会という食する行為が真理の世界に結び付き広がっていくのです。

★グローバル教育の時に日本の精神を形作っている仏教精神が根付いているというのは、今後ますます重要になってきます。

★それから、同校のの宮崎遼先生と斉藤麻衣子先生が、生成AIを活用したライティング授業のモデルの開発で、東京都私学財団より表彰を受けました。そのことが全私学新聞でも紹介されています。確実に、関係の質、思考の質、行動の質、成果の質が循環している魅力的な教育が広がっています。来春の成果に結びつく、今後の教育の活動をウォッチしていきたいと思っています。

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2026年6月19日 (金)

カトリック学校の経営の様々

★カトリック学校は、聖光グループのように新しいことも実施しながら、東大や海外大学、医学部の実績を出して輝いているところもあるし、栄誉ある撤退をするところもあります。

★また、カトリック学校をやめて、他の学校法人に譲渡する学校もあります。その譲渡によって人気が出るのであれば、カトリック学校のままでもなんとかなるのではないかと思うかもしれないが、マーケットのブランドの威力に抗うには並大抵ではない。第一資金が必要です。

★ほかの修道会の学校の傘下におさまるカトリック学校もあります。

★少子化の影響はやはりすさまじく、首都圏でも上記のような動きがあるのです。

★少子化の影響は、まず女子校を襲いました。打撃を受けた女子校は共学になり、新しい教育を導入し、導入しただけではなく、セオリー通り実施したところは、起死回生を巻き起こしています。

★そして、その次に、カトリック校に影響を与ええているのです。プロテスタント学校は、プロテスタンティズムと資本主義という両輪をうまく回しているので、同じキリスト教の学校でも打撃は受けていないのです。

★シュンペーターによると資本主義の萌芽は、カトリックの修道院から生まれたと言われているのですが、その理解とは逆のカトリック学校もあるし、聖書とそろばんだというカトリック学校もあります。前者から少子化の影響を受けることになっているようです。

★修道会の力が強かったときは、よかったのですが、その力が弱まったとき、自律的経営にシフトできないかった場合、そうなるのは火を見るよりも明らかです。

★高尾のポツンと山の中にある聖パウロ学園は、20年以上前にパウロ修道会は手を引きました。自力でふんばっている珍しいカトリック学校の一つです。勤務している教師の対話力や新しい学びへの意欲はすさまじいので、持っているのでしょう。

★このようなカトリック学校は教育の文化財かもしれません。ぜひ資本を投下してほしいと思います。もちろん、カトリックの理念はそのままにしてくださいね。

 

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2026年6月18日 (木)

成功する学校組織 4つの質の循環をつくる5つの対話

★学校は、私立公立を問わず、幼小中高大どこでも、激減する少子化が押し寄せてくる状況に日々経営と教育をどうするのか議論が絶えません。私は私立中高の先生方と毎日対話することが中心になっていますが、サバイバルできる学校は、武器としてはAIとグローバルの教育を世界を巻き込みながら構築し経営していく学校というのはもはや当たり前になっています。

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★しかし、どこの学校も同じ武器を使っても、サバイバルできるかどうかは同じではないのです。では、何が違うのでしょうか?それは組織の質です。そんなこともあって、MITで、ピーター・センゲといっしょに学習する組織研究センターを立ちあげたダニエル・キムの著作が今年4月に邦訳され発刊されました。

★私は「学習する組織」の理論の根底にあるシステム思考を2人の著作から学びました。SDGsの生みの親ともいえるドネラ・メドウズのシステム思考や彼女が悲しくも亡くなった後、友人のピーター・センゲがひきついだ理論を読み漁っていました。邦訳されていたからです。ところが、ダニエル・キムの今回邦訳された本は、原典は2001年に書かれているのです。25年たって邦訳。なぜでしょう、

★おそらく企業にとっては、ダニエル・キムは、直接企業の現場に近い事例を挙げてシステム思考を展開してくれているし、4つの質が循環する組織が成功するのだと論じているからでしょう。ドネラは世界システムの大きな話になっていくし、ピーター・センゲはスピリチュアルなところもあるので、プラグマティックな色は薄いと感じられるかもしれません。ですから、二人は逆に学校で多くの先生方に読まれてきたのでしょう。

★ダニエル・キムは、企業のコンサルタントが部分的によく引用していますから、ますます教育から遠かったのかもしれません。しかし、学校も、特に私学は経営が大事です。ダニエル・キムの本はシンプルに役に立つと思います。

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★私は、最近、学校の先生方と対話しながら、ダニエル・キムの4つの質の循環に、思考コードという基準を使って長年向かい合てきたと気づきました。

★そして、これが循環している学校の先生方は、5つの対話をこの4つの質を生み出し、つなげるときに自在に選択したり組み合わせていることに気づきました。

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★4つの質が循環するとき、放っておいても循環しません。常にあらゆるシーンで対話が行われているのです。その種類は次の5つです。

❶共感的対話

➋論理的対話(トウールミンモデルなのでロジカルとクリティカルが融合)

❸物語的対話

❹創造的対話

❺交渉的対話

★これらを巧みに使い分けしたり融合したりして対話していきます。もちろん、パーパースに向かっていくのですが、実はパーパスは表現が同じでも、パーパスの質も無限に豊かになっていくのです。ここは企業と私学教育の違いかもしれません。

★サバイバルしていく学校は、4つの質の循環を5つの対話でつくり、そこからパーパスに到達するのですが、そのパーパス自体の質が滾々と豊かさを生成しているのです。

 

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2026年6月17日 (水)

東京の中学受験市場に新たなブランドの存在感 聖光グループ

★前回、聖光学院及び静岡聖光学院の校長工藤先生が、静岡聖光学院と東京の世田谷区にあるセント・メリー・インターナショナルスクールとの連携を果たしたという話を紹介しました。

★この意味は、すでに述べたようにやがて聖光グループとして存在感を増すだろうということなのですが、セント・メリー・インターは東京にあります。そもそも聖光学院とは同じ修道会です。今までは、そのつながりは相対的に独立していますから、聖光学院の存在は東京の受験市場のブランドではなく、神奈川のスーパーブランドでした。

★しかし、今回の静岡聖光学院とセント・メリー・インターの連携が成功すれば、聖光学院グループとしての存在感が東京エリアでも示せます。

★左手に聖書、右手にそろばんと自ら称する工藤校長のアンビシャスはすさまじいと、2030年の春(静岡聖光学院インターナショナルコースの成果が出てくるころ、実際にはそのコースの一期生が卒業するのは2032年度ですが)驚愕が走るでしょう。

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2026年6月16日 (火)

静岡聖光学院 工藤校長の新発想 インターナショナルコース×セント・メリーズ・インターナショナルスクール 

★来年から静岡聖光学院は、インターナショナルスクールを開設します。UCLAやマンチェスター大学などすでに海外大学の実績も生み出していますから、さらなる強化ということでしょう。

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★それだけではなく、もともと修道会が同じセント・メリーズ・インターナショナルスクールとも連携します。静岡聖光学院に通いながらセント・メリーズに通うこともでき、その逆もあるということです。

★これは、聖光学院、静岡聖光学院、セント・メリーズが兄弟姉妹校だからこそできる工藤校長ならではの発想です。

★これによって、静岡聖光学院の大学進学実績が爆上がりし、同時にセント・メリーズの医学部合格が爆増すれば、この3つの学院は聖光学院グループとして、東京音御三家を超える勢いになるでしょう。さすが工藤校長。

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2026年6月14日 (日)

学校法人OCC 教育テック大学院大学の提言書 標準的な教育改革視点を共有

★学校法人OCC 教育テック大学院大学が教育改革について提言書を出版しています。「教育テック 教育問題の見方・考え方の大転換」(教育テック大学院大学 編集 学事出版 2026/6/5)がそれです。帯に「教育DXとは、授業改革ではない。あらゆる教育機関の『生存戦略』である。」とあったので、経営者はやはり「授業」に興味がないのかと思って購読してみることにしました。目が不自由なので、kindle版が出るのを待ちたかったのですが、次期学習指導要領や都教委の2040年に向けた教育戦略が実施され始めているため、それらとの関連性を考えるためにもと思い紙で読んでみることにしました。ルーペで見ながらは、しんどいので、結局次にあげる目次が提示しているテーマや問いを読む前に、自分で考えるということになりそうです。

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★とはいえ、目次を見ると、市民がクリティカルシンキングをする重要なそれでいて標準的なテーマや問いが設定されています。これは、多くの人が読んだり、考えたりすることは、とても大切であると思います。

★最終章の3段階の教育テックロードマップに、各章の議論が集約されていくわけですから、私の想いとはそう違いはないよな気が今はしています。

【第I部】 生存への決断──危機編
第1章 「学費依存」から抜け出すための財務革命 植草 茂樹
第2章 公教育の再設計──「新しい公共」としての学び 木岡 一明
第3章 デジタル変革を支える「教育行政」の新たな役割 合田 隆史

【第II部】 学習者中心の革命──解決編
第4章 AIは「第二の先生」になれるのか? 秋田 次郎
第5章 LLM(大規模言語モデル)が実現する「自分専用の家庭教師」 大和田 茂
第6章 デジタルネイティブのこどもたちが選ぶ「未来の教室」 松田 孝
第7章 遊びの中にこそ「本物の学び」が隠れている 河﨑 雷太
第8章 学校は「リアルな場所」である必要があるのか? 竹村 治雄

【第III部】 組織の再定義──実装編
第9章 先生は「スーパーマン」でなくていい 妹尾 昌俊
第10章 保育現場を「持続可能」にするDX人財戦略 山本 淳子
第11章 AIカメラが可視化する「教室の熱量」と教育CIOの役割 原山 青士
第12章 「学び」を数値化し、教育の質を証明する技術(EBE) 秋田 次郎
第13章 大学・学校の「評判」をデータで守り、高める新戦略(IR) 山田 礼子
第14章 選ばれる学校になるための「信頼」の作り方 柴山 慎一

【第IV部】 社会的共通資本への道──希望編
第15章 学びの「生態系」を創り、教育をアップデートする 山田 恒夫
第16章 大学は「終わった」のか? 生涯続く学びの未来 織田 竜輔
第17章 世界市場を視野に入れた「教育の届け方」改革 藤本 典裕
第18章 学校を地域と地球の「幸せの拠点」にする方法 大和田 順子
第19章 産学官連携DXが描き出す、2030年・2040年のシナリオ 都築 稔
第20章 教育データ活用の「舵取り」をどう担うか? 林 正幸

【終章】
第21章 教育テックロードマップ2035──その先へ 根岸 正州

★ただ、教育DXは、授業改革ではないということは実際にはどこに書かれているかは、読んでみなければわからないなあと。授業改革は、3つの段階があります。

❶授業方法の改革

➋生徒の学び方の改革

❸コミュニケーションのメカニズムの改革

★たしかに、第2段階までは、教育DXにおける改革から見ればミクロの話かもしれません。しかし、ミクロはマクロにつながっています。授業の中で行われる対話を動かす内的なコミュニケーションのメカニズムの改革はマクロに通じるのです。

★ただ、これは本質的な話なので、大学などの生徒獲得という意味での戦略には直接結びつかないかもしれません。

★とはいえ、コミュニケーションのメカニズムの変容は、アンコンシャスバイアスを見破ったり社会の階層構造を把握したり、社会課題の背景などを知り、新しい知識を創出し、問題解決の実装を生み出したりして社会を善くするエネルギーの源泉です。

★グローバル教育であれ、都市経済プロジェクトであれ、多様な探究であれ、このコミュニケーションのメカニズムをどのように変容させていくかにかかっています。学習者中心主義というなら、ここは外せません。

★この点について、どの章で論じられているのか、読んで確認してみたいと思います。

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2026年6月13日 (土)

学校の枠を超えるとか教科横断とか ミクロからマクロが変わる 実にシンプルにダイアローグムーブ・ベースの授業がレバレッジポイント

★今朝、「題名のない音楽会」を見ていたら、ジャズ・トランペット奏者松井秀太郎さんが、ご自身の師匠の一人小曽根真さんのショパンの夜想曲の演奏を見ながら、ショパンの枠を保ちながら師匠は自分の想いやエネルギーを広げていると語っていました。ジャズとクラシック往還しつつ枠を保ちつつジャズでもクラシックでもない新しい音楽を創造するということでしょうね。

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★昨今、次期学習指導要領の話が徐々に盛り上がっているし、AI時代すでにシフトしてしまっているということもあり、様々な領域で改革ばやりです。それは大いに結構ですが、たいていの場合、制度が変わることによって、あるいはパラダイムが変わることによって、経済の活性化が起こることを期待しているわけです。

★それはまことに重要です。経済や経営は新市場を創出してなんぼですからね。

★ただ、教育改革は授業改革ではないというマクロ主義者の発想は、ちょっと危ういのです。授業改革は経営的にはあまりお金にならないから、制度や仕組みを変えることによって改革とみなすというのは、生徒の学び方を変えても、生徒自身の内面の学びのメカニズムは動かないからです。

★授業の改革というのは、外形的な学びのプロセスの話ではないのですが、マクロ主義者は、その側面だけを注目しがちです。生徒自身の内面の最高の学び方のメカニズムがダイアローグムーブによってアップデートし続けるかどうかがとても大切です。

★でも、これはあまりお金はかからないので、たしかにすぐには経済は活性化しませんね。しかし、彼らが3年後あるいは6年後卒業して大学や社会に出たら、めちゃくちゃイノベーターとして、それぞれの領域で活躍するでしょう。

★枠を超えることは大事ですが、枠は何重にも張り巡らされています。ポジティブな枠とネガティブな枠が混在しています。その目利きが必要です。つまり正当で妥当なクリティカルシンキングとクリエイティブシンキングです。

★論者によって、枠の意味が全く違います。教科横断といっても横断の意味がこれまた違います。それに違いがあって当然です。枠は幾重にもあるからです。

★だから、どの枠をなぜ超える必要があるのかクリティカルシンキングが必要で、いかに超えるのかクリエイティブシンキングが必要なのです。シンプルにそれだけなのです。それが生まれるダイアローグムーブが普段の授業で行われたら、なんてシンプルにミクロからマクロが変わっていくのでしょうか。

★生成AIの時代だぞといわれるかもしれません。いいじゃないですか、ダイアローグムーブは、言葉やそれを補完する学習ツールを媒介=メディアとして活用しなければ動き出しません。ツールは日々アップデートされています。生成AIもそのツールの一つです。大いに歓迎です。

★でも、やっている範囲はミクロにすぎません。ただ、アンソロピックの哲学者アマンダ・アスケルの思索と実践のように、良質のダイアローグムーブを生成AIが日々の授業で学ぶということは、AI時代に、アンソロピックの動きの一つのケースのような出来事に、生徒や教師がダイレクトにかかわっていることに気づいたほうがよいかもしれません。ミクロ=マクロのトランスフォームが生まれる場所がダイアローグムーブベースの授業なのかもしれませんよ。改革とは、数学的「変形」です。変形の式が偏在、微分していくことによって、振り返ると積分されていくプロセスです。

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2026年6月 8日 (月)

東京の男子校・女子校の新御三家と共学校の新御三家 その違い

★あくまで、東京の中学受験市場側のポジションブランディングとしてですが、新御三家という「記号」があります。男子校においては、海城・駒場東邦・巣鴨がそうだと言われています。しかし、私学教育を運営する側としては、2015年頃から「脱受験市場記号」を展開してきました。また、そもそも芝・本郷などは新御三家といわれなくても、一定以上のポジションをゲットしてきました。そのような「記号」を貼られなくても、東大・医学部の実績をどんどん出してきたし、これからもそうです。

★女子校においても、中学受験市場の新御三家という「記号」で表現されている学校があります。鴎友学園女子、吉祥女子、豊島岡女子がそうでしょう。しかし、やはり、私学教育を運営する側からは、「脱受験市場記号」の展開をしています。またその記号がなくても、というより新しい「記号」を受験市場が生み出さざるを得ない明快な特徴を打ち出している女子校も現れています。「セブンシスターズ」などはその例です。昭和女子大昭和、大妻中野、田園調布学園などです。ほかの4校も、今年明らかになるでしょう。

★受験市場側は、このような脱記号の動きと新しい記号の再構築をどうするか、もやっとしてきたでしょう。そして、少子高齢化は学校だけではなく、塾側にも影響がありますから、ポジショニングブランディングを行い続けるには、新たに動いてきた共学校に御三家を生み出す必要があったでしょう。

★それは確立したのですが、共学校の御三家はある意味、従来の御三家層を共学校にシフトさせる意図もありますから、」そうとう手ごわくなっているはずです。東大・医学部だけではなく、海外大学進学準備教育も充実させてきましたから、御三家というポジショニングブランディングに割って入ると同時に、プログレッシブな教育を行い従来の御三家志向者の心も揺さぶる新しいポジショニングブランディングをしかけてきました。

★中学受験市場と教育運営側の相互による創出となったわけです。実際共学校の御三家のポジションは確固たるものとなりました。しかも、急激になたったのですから、その教育システムと成果の因果関係があると認識されることは言うまでもないでしょう。

★そうなると、共学の新御三家は、この共学御三家のシステムを導入したところは、成功する期待値が高まります。それゆえ、広尾小石川、サレジアン国際、サレジアン国際世田谷も、一気呵成に人気校となりました。今後は実績が出れば、共学新御三家のポジショニングブランディングは成就するでしょう。

★そして、これに続く共学校が続々現れました。「〇〇国際」という学校で、人気もあります。今後の成果次第で、共学の新御三家は、入れ替えがあるかもしれません。

★このように、男子校・女子校の「新御三家」はどちらかというと受験市場側からの「記号」で、共学校の「新御三家」は、受験市場側の意図と学校側の意図がマッチングしてできた「記号」といえるかもしれません。

★これに対し、「オンリーワン」、「G5」、「セブンシスターズ」は、私学教育側が自ら市場創出を果たし、受験市場が後から認知していくというタイプでしょう。グルーピングブランディング戦略のグループとは、新市場創出のグループということです。男子校であれ、女子校であれ、共学校であれ、市場という意味では、現実的エリート層向けの市場の中での競争ゲームです。ですから、圧倒的に中学受験市場の「記号」であることに変わりはありません。

★これに対し、グルーピングブランディング戦略は、未来に向けての学びを追究していますから、現実的エリート層からは理想主義的に見えます。しかし、その理想は今や現実に実装されるようになりました。中学受験市場のマーケットというのは、今でも現実で動きますから、実装して成果が上がれば、受け入れざるを得ないわけです。

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2026年6月 6日 (土)

聖学院本橋先生の授業 世界は数学でできている 文部科学省は必見です

★先日東京私学教育研究所のフュージョン教育研究会の委員である本橋先生の授業を見学しました。先生はその日連続して授業を持たれていたため、わざわざ放課後、市ヶ谷の研究所まで来てくださいました。帰り道の途中だからと。ありがとうございます。

★さて、授業実践研究がわたしたちの目的ですから、授業のリフレクションをしたわけです。その対話の中で、本橋先生のコンセプト「世界は数学でできている」という私には思いも及ばぬ話に感動しました。

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★昨年は、虚数の数学授業の実践研究をしました。三角関数の授業は拝見できませんでしたが、やはり同じ授業デザインで行ったということです。今回は微積の単元です。聖学院は、大学合格実績が年々上昇していて注目男子校の一つです。ですから、理数系の数学は難問の演習も欠かせません。

★しかし、本橋先生は、その中に数学的ものの見方や世界観を生徒と対話する時間を中学の数学授業から設けています。たいていは、単元の最終の2時間くらいを当てますが、今回は定期テストの返却の時間を使って、微積の授業に入る前に設定しました。無限とか極限とかをどうとらえるか対話することによって、微積の問題を解く準備だけではなく、微積が世界にどうかかわっているかがイメージしやすくなるだろうという仮説があるようです。

★無限や極限の捉え方は、実はいくつかあるのですが、それを生徒の対話から生み出していく授業はさすがです。0‣9999....は1であるか?についてから対話が始まりました。生徒は、直感的に現実世界には合わないのではないか、数式的には証明できてしまうとかすぐに反応していました。

★そこから科学と数学は違うだとか、本橋先生の日ごろ言っている数学の世界の崩壊につながるのではないかと議論がだんだん盛り上がっていきました。これらの発想は、歴代の数学者が疑問に思いそれを解決すべく様々なアイデアをだしていった入り口にたっていることを本橋先生は語っていきます。つまり、どれも否定しないのです。数学の時間だというのに、正解が一つではない。。。衝撃でした。

★自分の考えが、あっているとかばかげているとか即断するのではなく、その疑問や発想は歴代の数学者と同じ立ち位置にあったという話は、生徒の内面に何かがわきあがっていく躍動を感じました。

★そして、自分で考え、仲間と対話した後に、チャッピーで自分の考えをリフレクションする時間もとっていました。自分とは違う考えや自分の考えはニュートン時代には使われていた無限小の話につながるという確認もできました。しかも、今は使われなくなったはずの無限小の話が再び見直されているという現実も知り、教科書のようにまとまっている話だけでは世界は語れないという気づきも得ていたようです。

★振り返りの対話の中で、大学入試問題を解くのに、今回の極限の捉え方は直接役立たないのではないかと尋ねると、数学はそもそも大学入試問題を解くためだけにあるのではないのだからよいのですよと。もちろん授業の大半は技術的なトレーニングに時間をかけますが、大事な数学的ものの見方もセットで授業はしていきますと。

★たしかに、無限や極限の捉え方は、ナノマテリアルの製法で活用されています。トップダウン方式とボトムアップ方式の両方のアプローチは、極限の捉え方にもあるわけです。むしろ、その発想が科学に応用されていると。しかも、無限や極限はフラクタルな図形にも応用できるわけですが、フラクタルという発想は、生物の細胞増殖にも応用可能だというのです。なるほど世界は数学でできている。。。

★文部科学省は、理系人材の育成拠点を大学などに作る計画を発表していますが、理系人材がスタートアップやAI時代に活躍するには、本橋先生のような中高時代の数学の授業の在り方を再構築することも考えるとよいのではと思います。

★そういえば、本橋先生は、教科書では扱わないトポロジーの領域にも触れ、固い幾何以外に柔らかい幾何もあるというプログラムも作っていました。化学でよく話題になる新物質の生成では、このトポロジー的発想も影響していると聞きます。

★本橋先生は、数学のだいご味は「変形」ですからと。たしかに、世界は数学でできている!と納得しました。

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2026年6月 5日 (金)

G5(超私学5校) 工学院の場合

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★G5は中学受験市場においては、御三家のようなポジショニングブランディングを大手塾や予備校が作ったものとは違い、自らがグルーピングブランディングを創出し、受験生や保護者、塾、予備校に共感を勝ち取る戦略をとっているのです。

★G5の5つの学校は、教師同士が生徒の世界標準の学びについて研究し合い、そのうえで独自の教育環境をデザインしています。ベースは学び合いますが、それぞれの学校の入試にチャレンジしてくる生徒の価値志向性が違うので、生徒中心主義が原則ですから、当然教育の環境デザインは異なってきます。

★論より証拠、工学院の場合の5つの条件をみていきましょう。

➊生徒:論理的思考×批判的思考×創造的思考
 普段の授業がすべてIBL(Inquiry Based Learning)で、探究論文や様々な高大連携や海外研修などはPBLスタイルになっています。この学びの特徴は、知識を使う際に、論理的思考のみならず、批判的思考や創造的思考を使える環境になっているということです。
 しかも、ケンブリッジインターナショナルスクールと提携していますから、オックスブリッジの学びがベースです。この学びは論理的思考×批判的思考×創造的思考を身につけるプログラムシステムになっているので、工学院のすべての生徒がこの学びの環境にどっぷり浸っているのです。

➋生徒:コアループの学びを生徒自身がアップデートし続けるリフレクション力(キラーコンピテンシー)
 IBLやPBLは学びの作法として外的なプロセスであると同時に、その学び全体がコアループとして生徒自身の内的な学びのエンジンになっているわけです。外的なプロセスをたどっているうちは主体的な学びにはなっていません。学び全体をリフレクションしながら思考や発想を深め判断の材料を自分のリソースとして内面に蓄電していく必要があります。このリフレクションの座標軸が工学院の思考コードで、ルーブリックとしても使いますが、コアループのパフォーマンスを高める羅針盤です。

❸教師:海外大学合格潜在能力の生成教育環境デザイン力
 海外大学に行くには、当然CEFR基準でB2以上の英語力を身につけられるファシリテーションとコーチングを行える教師が潤沢にいます。そして、英文学や哲学などリベラルアーツも学ぶ環境をデザインする教師もいます。ケンブリッジのAレベルのプログラムがない日本のプログラムだけだと、この力は生徒全員に機会が開かれていないのですが、工学院は、全員に開かれているのです。インターナショナルコースの生徒だけがケンブリッジ国際教育の恩恵に浴しているのではないというフラットでフリーでフレンドシップな学びの環境が在校生全員に開かれているというのは日本の1条項では希少価値です。

➍教師:倫理的経営能力×創造的才能開発授業デザイン力(キラーコンピテンシー)
 ポジショニングブランディングという勝ち組負け組という市場競争を目的にするのではなく、学びの自由を保障する市場の倫理感覚をもった教師が工学院の特徴です。ですから、ポジショニングブランド戦略というレッドオーシャンでしのぎを削るのではなく、ブルーオーシャンとなる1人ひとりの才能を開発する学びの新市場を創出する能力を教師は持っています。中学入試が、2科、4科、1科目、英語入試だけ、思考力入試などバラエティに富んだ入試を行っています。英語だけが得意だという生徒が入って来て、中高の教育において困るということはないのです。なぜならコアループを生徒が内面で回せるようになるからです。
 生徒の脳神経の中では、国語の領域、数学の領域、英語の領域など別々になっていません。そのような多様な知的体験や非認知体験などすべて生徒自身が引き受けながら融合していくコアループの学びのエンジンがあるので、得意な教科やスキルを他の科目や体験にトランスフォーム(転移)していくことができるのですから。

❺組織:不易流行×世界制作×貢献のミッションをパッションとイノベーションで実現(キラーコンテンツ)
 工学院は、私立の工学大学のルーツです。イギリスの建築工学やデザイン工学に初めから出会っているのです。その分岐点を不易として時代に合わせて変化してきたのです。工学とは、日常を世界標準の生活体験に結びつける学問です。工学院の根っこには常に世界制作の感覚が文化遺伝子として引き継がれているのです。そして、それはまたウェルビーイングな生活世界をデザインする、つまり社会貢献型の学問なのです。

★このような学校は、公立学校では構築しようがないし、私立学校でも希少価値です。超私学と呼ぶに価する学校です。

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東京の中学受験市場 ポジショニングブランディングとグルーピングブランディングの広がり

★「御三家」という言葉を、受験市場が使うとき、それはトップのポジションに価値を置くポジショニングブランディング戦略を活用しています。受験市場がこのブランドを生み出し、合格者を出すすことによって、受験生を獲得しようという古典的な手法です。長らくそして今も大手塾・予備校ではこの戦略を維持しています。

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★男子と女子の御三家はありましたが、共学校はまだ明確ではなかったので、この領域でポジショニングブランディングを作ることができたのだと思います。しかし、受験市場は、多様な受験生がいます。このブランド以外のブランドを探す受験生がいるのわけです。私立学校のグローバル教育が広がるにつれ、新しい学び方が知られるようになると、東大、医学部のキャリアウェルビーイング以外の幅広いキャリアに気づいたり、他者がつくったデータによる目標より、生徒の自身の内面の在り方のマインドウェルビーイングに価値を置くようになったりしてきました。

★ウェルビーイングと言っても実は多様であるため、受験生の多様な才能や価値に対応するグループがいくつもできてきたわけです。

★前回紹介したG5(工学院、富士見丘、文大杉並・八雲・和洋九段女子)のように生徒自身が自らの中に最高の学び方を生み出し、アップデートし続ける力を生成するグループや桐朋女子、聖学院、かえつ有明のようにオンリーワンのグループも出てきました。

★昭和女子、大妻中野、田園調布学園などのように海外大学や理系に強い女子校セブンシスターズも登場しています。ジェンダー問題を払しょくする新しいキャリア教育も行っているグループです。

★ブランディングは、受験市場がつくるものです。ポジショニングブランディングにグルーピングブランディングが多様にでてくれば、受験生にとっては偏差値階層構造にチャレンジすることもできるし、しない道も選択できるようになったわけです。

★そして、どちらを選んでも、中高時代に見つけた自分の道に有利な条件の大学に進むことができる時代になったわけです。なぜなら、食う学からは、数学と英語という新しいリベラルアーツの領域が広がり、中学受験の時の学びでは覚醒しなかった才能が開花するケースが本当に増えてきたのです。

★2027年の中学受験市場は、このような流れがさらに強くなるでしょう。

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2026年6月 4日 (木)

超私学5校=G5 まだまだ知られていない教育の本質とその実践的魅力と生徒の未来

★以前「超私学5校=G5:首都圏中学受験の市場に新たなグループ現れる」についてメモしました。そのあと、中学受験市場が御三家を頂点とする偏差値階層構造から、多くのグループが登場して相対的にフラット化してきたと述べました。それが2027年いよいよ明快になってきます。その多くのグループの中で「超私学5校=G5」については、まだまだ知られていない教育の本質と実践的魅力と生徒の未来があります。

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★そのことについて、1校ずつ述べていこうと思います。そのG5とは五十音順にならべると、次の通りです。

工学院

富士見丘

文化学園大学杉並

八雲

和洋九段女子

★このG5の特徴は、国語とか数学とか社会とか理科とか英語などの教科は五感ではばらばらの教科ですが、生徒1人ひとりの脳神経身体全体に取り込んだ段階では融合される学びになっているという点が決定的に違うのです。

★脳神経の世界に、国語の領域、数学の領域、英語の領域・・・などと区分されているわけではないのは、少し考えるとわかります。しかし、このことはあまり意識されることはありません。

★教科だけではなく、五感から脳神経身体全体に取り込む体験が、思考や判断、表現のリソースとして融合態になっているのです。

★ものすごい内的エネルギーを生み出す最高の学び方を生徒は、教師のプロデュースする教育環境の中で生徒自身がマネジメントしていくのです。これこそ、教育の本質でありその実践的魅力は感動を日々生み出しています。そして、そこに生徒は自分の未来をつくり始めているのです。

★中学受験市場における各グループが様々なブランド戦略のゲーム(経済でいうゲーム)を繰り広げている中で、G5のブランドアクティビズムを観ていきましょう。

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東京の中学受験市場の構造変容 ピラミッド構造から相対的フラット構造に

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かつては、東京の中学受験市場は「御三家」を頂点に偏差値ピラミッド型の構造でしたが、2027年以降は、フラットな構造になります。

もちろん、相対的にではあります。フラットな市場の中に、偏差値ピラミッドの市場のエリアがポツポツと存在する感じです。そして、次のような衛星も、その市場の中で小さな山のように突出してくるのは、現象としてやむを得ません。ただ、その山は偏差値によってできるわけではありません。いずれにしても、

「御三家」
「新御三家」
「共学御三家」
「共学新御三家」
「G5」
「セブンシスターズ」
「早稲田グループ」
「慶應グループ」
「GMARCHグループ」
「日東駒専グループ」
「芸術グループ」
「オンリーワン」

などのグループが比較的フラットにそれぞれの魅力を出し合い、偏差値だけではない多様な才能マッチング中学受験市場になることは間違いないでしょう。

そして、これはあくまで、中学受験市場というマーケティングの局面での話で、私立学校の教育という局面では、まったくこのようなグルーピングは意味をなしません。中学受験市場と教育は関係はありますが、教育の局面においては、このようなグルーピングは存在しません。なぜなら、私立学校は、みな違う違うからです。

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2026年6月 3日 (水)

八雲学園の生徒とイエール大学の学生が共に作るコンサート 質があがる秘密

★昨日、めぐろパーシモンホールで、八雲学園の生徒とイエール大学の学生がいっしょにコンサートを開催しました。大ホールには、全校生徒と保護者が集まり、会場が一つになるすてきなコンサートとなりました。

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★イエール大学のアカペラグループの歌と八雲のグリー部(ミュージカル部)と声楽部の共演もあり、歌声と英語がホールいっぱいに広がりました。

★今年は、声楽部とイエールの学生とのコーラスの指揮は、吹奏楽部の一員が指揮をしてホール全体に歌声を響かせました。

★グリー部は、イエール大学の学生とオリジナルのディスニーメドレーをつくり、歌い上げました。

★司会は高3の女子生徒と男子生徒で、アドリブも交えながら見事なパフォーマンスを表現しました。前日、二人はシナリオを長い時間かけて考えていました。どのタイミングでイエール大学の学生に質問をして、場を盛り上げるのかなど話し合っていました。

★当日は、そのシナリオに沿ってコンサートを展開させていったのですが、イエールの学生がどう回答するかまでは決まっていないので、当然アドリブのやり取りが英語で行われます。ユーモアがあふれ、ホール全体がパッと笑顔と拍手で包まれました。

★八雲学園は最近帰国生入試も始めていますが、これまでは、基本帰国生入試はしてこなかったのです。にもかかかわらず、日本語より英語が得意という生徒も現れています。いかに八雲学園のグローバルな環境の中での英語教育が充実しているかがわかります。

★今年ペンシルベニア州立大学に進学した生徒に、UCサンタバーバラでの、3か月の英語の学びは、自分の英語力を覚醒させたと言わしめています。彼は、スピーチやエッセイは得意ですが、実はUCサンタバーバラの教授陣が教える文法の学びは実はとても大切で、自分の英語観を大きく変えたと語っていたそうです。

★海外大学に進むには、本物の英語の文法(たぶん日本の英語教育の英文法とは違う)に触れる必要があるということでしょう。

★これからは、八雲学園には、帰国生もますます増えます。ラウンドスクエアからの交換留学生も増えます(今回もスコットランド、ドイツ、コロンビアから交換留学生が来ていました)。八雲生が海外で学ぶ機会も増えます。

★スピーチ、ディスカッション、エッセイライティング、リーディングのベースになる本物の文法学(おそらく言語のルールの認識や発見の学び=リベラルアーツ)を学ぶ機会があることが、ますます強みとなるでしょう。

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2026年6月 2日 (火)

八雲学園 イエール大学と音楽国際交流 13年目の進化

★昨日から八雲学園にイエール大学のアカペラグループ❝Whim'n Rhyrhm❞が来訪しています。本日、めぐろパーシモンホールで、13:30から開演されるYakumo&Yaleコンサートのための練習と異文化交流のために昨日からやってきているのです。

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★昨日の午前中は、中3生と高2生が、おもてなしをしました。中3生は、イエール大学の学生と日本の文化体験-日本の多様な遊びと書道ーをしました。こまの回し方、けん玉の使い方、福笑いのし方などを英語で丁寧に説明しながら身体も使う体験です。もう13年目のイベントですが、年々八雲生の英語力やナチュラルな英語のコミュニケーションぶりに驚きました。

★高2生は、調理体験とディスカッション体験です。おにぎりとみそ汁を共に作りながら英語が弾んでいました。ディスカッションでは、互いの好きなものの紹介からはじまり、だんだんとキャリアデザインなどについて、盛り上がっていきました。

★オールイングリッシュで学んでいる生徒も増えているので、ディスカッションは海外のハイスクールでの様子と違いはありません。笑いも広がり、英語でジョークを言い合えっています。そのためには、互いの文化のことがわかっていないと、あっそれねとはならないのですが、高2生は全員がすでにロサンゼルスやサンタバーバラで学んでいますから、ディズニーランドやユニバーサルスタジオも日本と米国の共通点や違いについて語り合えます。

★もちろん、米国の大学進学に向けての話も出てきます。基本、オールイングリッシュで学んでいる生徒は海外大学の進路選択も考えているということでした。

★放課後は、いよいよパーシモンホールでいっしょに歌う曲目の練習です。練習と言っても、実際には次の日の午前中みっちりリハーサルを行うので、むしろ音楽交流という意味合いが強いわけです。

★声楽部は、今では女子と男子が同じ数だけいて、音域の幅が広がっています。イエール大学の学生と「浜辺の歌」を共に歌うのですが、イメージと歌声を合わせるために、声楽部の生徒が英語で細かい点について話し合っているのをみて、八雲の生徒が英語でディスカッションすることが当たり前になっているシーンに感動しました。

★これは、グリー部(ミュージカル)でもj軽音楽部でも同じです。軽快でユーモアも交えた英語による対話も行われました。何より共に歌う交流は、音楽ほど心の共通語はないと改めて実感したほどでした。

★音楽を通して、英語も自然と使われながら異文化交流が深まっていくシーンは本当に感動的です。13年続いてきたイベントですが、毎年八雲生のコミュニケションが豊かになっています。

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東京の私立共学御三家 東大も医学部も海外大学も

★前回「超私学5校=G5」というグループが現れたと述べました。その前に、東京の私立共学御三家というグループができてきたことを述べておく必要がありました。澁谷教育学園渋谷、広尾学園、三田国際科学学園でしょう。

★東大も医学も海外大学も大きな成果がでています。御三家や新御三家は、東大と医学部は大きな成果をあげていますが、海外大学は入りますがプラスアルファーという感じです。共学御三家は、海外大学進学準備に関しては学校全体で取り組んでいます。プログラムもしっかりしています。そこが今までの御三家と違うかもしれません。

★このようなグルーピングは、私学教育の世界では関心がないのですが、受験市場において、受験生の保護者にとっては、選択しやすいカテゴリーになるかもしれません。御三家、新御三家というならば、共学御三家、共学新御三家もあるでしょう。G5もやがてG7とかG12になっていく可能性があります。

★慶応グループ、早稲田グループ、MARCH附属グループ、日東駒専附属グループなどはもともとあります。

★女子美は、唯一無二の美術をベースにした女子校です。それから昭和女子、大妻中野、田園調布学園のように、海外大学も理系も強い新しい女子校のグループも出てきました。セブンシスターズと呼んでおきましょう。

★このように独断と偏見ですがカテゴリー分けしていくと、併願戦略を考えるときに子供の潜在的才能とマッチする学校を選ぶことができるかもしれません。

★このようなグループに現在はいっていなくても、将来的には、いずれかのカテゴリーにわけられる学校もあるし、どれにも属さない魅力のある学校もみえてくるかもしれませんね。

 

 

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2026年6月 1日 (月)

超私学5校=G5:首都圏中学受験の市場に新たなグループ現れる

★首都圏の中学受験市場には、御三家とか新御三家などの老舗のグルーピングがあります。これらは、国語、算数、社会、理科という受験科目の中での分け方です。しかし、2015年から新タイプ入試が開発され、英語入試もトレンドにねってきている新たな中学受験市場では、「超私学5校=G5」が突出してきました。

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★国語、算数、社会、理科の偏差値では測定できていない創造的思考力など、生徒1人ひとりの才能を開花し、その才能を自分で広げ深めていく自分だけの最高の学び方をそれぞれの生徒がゲットしていける学校が現れたのです。

★4教科の偏差値は50前後なのに、世界大学ランキング100位内の海外大学には合格してしまう。

★卒業時にはそのような成果が生まれています。もちろん、国内難関大学にも合格しています。もっとも、生徒は大学に入ることが目的ではなく、自分の探究や研究ができる最高の環境を求めているだけなのです。

★共学校が3校、女子校が2校あります。G5の条件は次の通りです。もちろん、このG5というグルーピングは、中学受験市場の枠内での話で、私学教育全般のお話ではありません。教育市場でもなく、あくまでも中学受験市場という限定付きです。「御三家」「新御三家」もそれ以上でもそれ以下でもないのですが、受験市場以外の領域でもそんpグルーピングはブランド価値を持ってしまっています。市場のメカニズムのなせるわざです。。。。ともあれ、

【 超私学の5つの条件】

➊生徒:論理的思考×批判的思考×創造的思考

➋生徒:コアループの学びを生徒自身がアップデートし続けるリフレクション力(キラーコンピテンシー)

❸教師:海外大学合格潜在能力の生成教育環境デザイン力

➍教師:倫理的経営能力×創造的才能開発授業デザイン力(キラーコンピテンシー)

❺組織:不易流行×世界制作×貢献のミッションをパッションとイノベーションで実現(キラーコンテンツ)

※倫理的経営能力とは、偏差値などの高学歴を支持する能力主義的発想で経営企画を立てたり、生徒を集めれば何でもありのリバタリアン的企画を立てたりせずに、生徒1人ひとりの才能を生み出す環境をデザインして生徒の未来に貢献する経営能力を磨けることを意味する。

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