21世紀型教育機構 定例会を開催
5月27日(火)、富士見丘中学高等学校を会場に、21世紀型教育機構の2026年度第1回定例会が開催されました。本会は、加盟校が互いの経験と価値観を持ち寄り、学びの共同体としてのつながりを深める場として機能しています。
開会にあたり、会場校の理事長・校長 吉田晋先生より、変化の大きい時代においてこそ、学校同士が支え合い、安心して挑戦できる関係性を育てることの大切さが語られました。
続いて、本機構理事長 平方邦行先生からは、現代社会が直面する急速な技術進化と、それが人の生き方に与える影響について深い洞察が共有されました。
平方先生は、2014年に本機構が誕生した翌年、オックスフォード大学の哲学者ニック・ボストロムが『スーパーインテリジェンス』を発表し、シリコンバレーに大きな影響を与えたことに触れつつ、2024年刊行の『ディープ・ユートピア』が示す「AIがあらゆる課題を解決した世界で、人はどのように生きるのか」という問いを紹介しました。
その問いは、テクノロジーの進化を単なる脅威や希望として捉えるのではなく、人が自分の存在意義をどのように見出し、他者とどのように関わり、どのように未来を形づくるのかという、深い内面的テーマへと私たちを導きます。
平方先生は、
AI開発を「人類の解放」と位置づける思想
労働から解放された後の自己実現というビジョン
身体や脳の拡張をめぐる価値観の変容
といった世界的潮流を紹介しながら、これらは単なる技術論ではなく、人の心の在り方や、共同体としての成熟度が問われるテーマであると強調しました。
そして、こうした未来像をどのように編集し、どのような物語として子どもたちに手渡していくのかは、テック企業だけでなく、私たち21CEOの教育共同体にも開かれた課題であると語りました。
実際、21CEOの加盟校は、世界大学ランキング100位以内の大学や、東京大学を上回る海外大学への合格者を多数輩出するようになりました。
これは、
高度な英語運用能力
対話を基盤とした探究
生成AIを活用した創造的学び
グローバルプロジェクトやアントレプレナーシップ
国内外の大学・企業との協働
といった学びの循環を丁寧にデザインし、生徒が自分の最良の学び方を自ら見つけ、成長し続ける力を育んできた証でもあります。
22世紀型教育センター所長 田中歩先生からは、自己進化型・体験駆動学習を支える「学びのOS」のアップデートに伴走するための、教員の内面の成長と専門性の両立を支えるモデルが紹介されました。
教員自身がウェルビーイングを保ちながら学び続けることで、子どもたちの学びにも良い循環が生まれるという、教育の根幹に関わる視点が示されました。
会の最後には、加盟校が互いの近況やビジョンを共有し、安心・信頼・相互尊重を基盤としたネットワークの強さを再確認しました。社会と教育が大きな転換期を迎える中で、加盟校が共に支え合い、未来の学びを創り出していくという強い結束が感じられる定例会となりました。
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