駒女バージョンアップ始まる(02)AI探究授業体験 イメージを絵本に
★5月23日(土)、駒沢学園女子「AI探究授業体験」が開催されました。単なるパソコン操作の体験ではありません。非常に深みのある学びの場だったようです。今回の授業のテーマは「プロンプトデザインと具体・抽象」です。小学生がAIに絵本を作らせるという一見シンプルな活動の中に、現代の教育が求める多くの要素が凝縮されています。
★まず注目すべきは、「言語化する力」を育てている点です。AIに指示を出すには、頭の中に漠然とあるイメージを「主役は誰か」「どこにいるのか」「何をするのか」という具体的な言葉に変換しなければなりません。これはAIを使う場面に限らず、作文・会話・思考のあらゆる場面で求められる根本的な力です。
★「魔法の言葉」という親しみやすい表現で入口を作りながら、実は言葉の力そのものを鍛える授業になっています。自分の言葉には魔法ともいえる力があるということに気づく授業。すばらしすぎます。
★次に、試行錯誤のプロセスを体験できる点もすばらしいです。1回目の結果が思い通りでなければ、なぜそうなったかを考え、プロンプトという指示を修正してもう一度試みます。この「やってみる→振り返る→改善する」という繰り返しは、大学に進んでからも、社会に出てからも不可欠な問題解決の姿勢そのものです。それを子どもたちが夢中になりながら自然に体験できるデザインになっている点は、教育的に非常に優れています。
★さらに、AIの本質を正しく理解させている点も見逃せません。AIは魔法ではなく、人間の指示の質によって結果が大きく変わるツールです。魔法は、人間の言葉の方なのです!この事実を座学で教えるのではなく、自分の手で体験することで腑に落ちる形で学べます。AI時代を生きる子どもたちにとって、こうしたリテラシー教育は早ければ早いほど意味があります。リアルスペースとサイバースペースを往還できる学びです。
★そして何より、完成した「世界に一つだけの絵本」という成果物が子どもたちに達成感と自信を与えています。自分の言葉がカタチになる喜びは、学びへの意欲をさらに高める大切な原動力になります。そして、世界に一つだけの絵本というのは、世界に一つだけの自分の核になる才能から生まれていることに気づくわけです。
★言葉・思考・創造・テクノロジーを一つの授業で結びつけたこの取り組みは、これからの時代の学びのあり方を示す、非常に意義深いものであると同時に、生徒自身が潜在的な才能を見出す自分事の学びの発見でもあります。
★この授業をデザインした先生方は国語の先生だけではないのです。数学の先生が協働しているのです。駒女の学びの底力。ぜひ体験してみましょう!
7月4日(土):英語体験授業(TANABATA Wishes in English)
9月5日(土):AI探究体験授業(知るということとハルシネーション)
★今回は好評でしたから、絵本作りの探究授業体験はまた行われるかもしれませんね。何せ、STEAM体験でもあるのですから。言葉と数学とアート!優れた教師の連携がなければ生まれてこない授業デザインですよ。
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