聖パウロ学園をモデルとして 新しいキャリアデザインを考える
★聖パウロ学園高等学校は、中学でまだ明確に自分の才能に目覚めていない生徒が多く入学してくる高校です。偏差値でいえば、50前後のボリュームゾーンにいる生徒が中心です。日本の中学生の多くがまだその段階です。逆に言えば、教育の環境デザインによって、その潜在的な能力が大きく花開く可能性が高い生徒ばかりが入ってくるのです。そして、実際その才能を開き、自分にとって最高の学び方を身に着けて自分でキャリアデザインを歩んでいきます。
★ホームページを開くと高校3年間で自分がどう成長したのか、マイストーリーを卒業生が表現しているページがあります。その一人は、パウロの森の中で、森の教室をデザインするところから始まり、その過程で大学の教授や地域の方々にインタビューしたり教えを乞うたりして、世界を広め、環境問題を解決する科学的知見を深め、進路を決めていく成長物語を語っています。
★この物語は、聖パウロ学園の自然と社会と精神の循環を思考し行動していく力を身につけていく教育環境デザインを映し出しています。すでに、世界の情勢は地政学的にも地球環境的にも精神的な面でもかなり高リスク高クライシス社会になっています。自然と社会と精神の関係性を具体的な状況に応じて調整してたり新しい見方や発想を生み出す自己変容能力は自らがサバイブし、同時に社会を仲間と共に運営していく大事な力(ゴールデンルールの象徴)です。
★この「自然と社会と精神の循環」を思考し行動力に結び付けていく才能、そしてその才能を社会に寄与させていく学び方をアップデートし続けるスキルを身につける教育環境でサインは、上記の図のようにシンプルで、深いです。
★日本の大学の半分以上が今後サバイバルしていくのにどうしたらよいのか議論をしています。聖パウロ学園のような高校の教育とその教育をさらに発展させる学問とジョイントする学びや研究の環境が、これから必要になってくるでしょう。
★いわゆるメリトクラシーによって成り立っている領域では、日本や世界の全体をウェルビーイングにすることは難しいというのは、説明するまでもなく、戦後の教育も示しています。今後もそのメリトクラシーの領域は続くでしょう。問題はそれ以外の領域で才能を開花していく「存在の潜在力」をウェルビーイングにトランスフォームしていく一人ひとりの最高の学び方の生成です。
★聖パウロ学園の教育は、そのモデルの一つとして有効だと思います。
| 固定リンク
「創造的才能」カテゴリの記事
- 中学受験 学校の選び方の変化(6)生徒の学びが変わる今こそティーチングがカギ 学校におけるコーチングやファシリテーションはコンサルティングの手法とはまた違うので(2026.09.09)
- PISA2025 当たり前ながら文科省の政策に影響(2026.09.09)
- 【驚嘆】2028国際バカロレアの革新を先取りしていた工学院(2026.08.25)
- 本質ベース教育(5)保護者も感じられる学校の質・授業の質(2026.08.22)
- 本質ベース教育(4)リフレクションのコンパスとしてルーブリックを生成AIでつくってみる(2026.08.19)
「創造的対話」カテゴリの記事
- 【驚嘆】2028国際バカロレアの革新を先取りしていた工学院(2026.08.25)
- 本質ベース教育(5)保護者も感じられる学校の質・授業の質(2026.08.22)
- 本質ベース教育(4)リフレクションのコンパスとしてルーブリックを生成AIでつくってみる(2026.08.19)
- 本質ベース教育(3)リフレクションのコンパスは自分で作る(2026.08.19)
- 本質ベース教育(2)圏論がIBLと集合と関数を結び付けるコア・ループを見つける(2026.08.17)
「創造的破壊」カテゴリの記事
- 【驚嘆】2028国際バカロレアの革新を先取りしていた工学院(2026.08.25)
- 本質ベース教育(5)保護者も感じられる学校の質・授業の質(2026.08.22)
- 本質ベース教育(4)リフレクションのコンパスとしてルーブリックを生成AIでつくってみる(2026.08.19)
- 本質ベース教育(3)リフレクションのコンパスは自分で作る(2026.08.19)
- 本質ベース教育(2)圏論がIBLと集合と関数を結び付けるコア・ループを見つける(2026.08.17)
「高校入試」カテゴリの記事
- 2026東京都私立学校展 2日間で 参加者45,000人超える(2026.08.30)
- 2026東京都私立学校展 1日目 参加者22,000人超える(2026.08.30)
- 東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊研修で感じたこと(3)少子化リスクマネジメントの本質は唯一無二の経験ができる教育環境デザイン(2026.07.26)
- 東京の私学経営(理事長校長部会)宿泊合宿で感じたこと(1)少子化リスクマネジメント高まる(2026.07.23)
- 工学院 多様な創造的才能が花開くクリエイティブクラス育成校(2026.07.08)
「聖パウロ学園」カテゴリの記事
- カトリック学校の経営の様々(2026.06.19)
- 聖パウロ学園をモデルとして 新しいキャリアデザインを考える(2026.03.15)
- 縄文式土器と弥生式土器と生成AI(2025.12.16)
- 通信制高校をめぐる状況 個別最適化と協働的学びの一体化や主体的・対話的で深い学びの設定をメタ認知するサインを送っている(2025.06.14)
- 聖パウロ学園の20%ルール授業 目からウロコ!(2025.06.12)




最近のコメント