2026年開成の国語の中学入試で文化人類学的眼差しを学ぶ
★2026年開成の国語の中学入試問題の課題文は、石井美保さん(京都大学人文科学研究所教授)の文章から出題されました。「みんなのミシマガジン」というサイトに投稿されたエッセイ「石畳の小径」(2025.01.20)という文章です。
★例年、説明的文章と物語の2題構成でしたが、久々の1題構成でした。3500字くらいの長文ですから、麻布や武蔵が出題する文章の半分くらいの分量です。
★しかし、エッセイといっても文化人類学者のもの見方や思考法を理解しないと解けない記述式の問題が3問出題されていました。
★それ以外の問いは、文章の構成や何が書いてあるかの確認の問題です。漢字の問いもありました。合格点が60%くらいですから、この事実確認の問いが全部できたとしても届きません。記述式3問に取り組み部分点が取れれば合格という感じです。
★東大の現代文の入試に出題されたとしてもおかしくない文章でした。
★石井さんは、京都大学のサイトの研究者紹介の中で、文化人類学を学ぶ学生に対し、次のような言葉を贈っています。
<人類学的思考を通して世界をみることによって、リジッドな「日常」の論理をずらす――あるいは、それを複眼的にみる――技とセンスを身につけること。
そして、人類学的研究は、あくまで「ふつうの人々」を対象とするものでありながら、その射程は日常の生の偶有性、近代的主体像の限界、モノ/非人間のエイジェンシーといった広大な問題系とつながっていくことに気づいていってほしいと思います。>
★まさにこの文化人類学的思考法や眼差しで、今回のエッセイは書かれていました。中学受験生がその思考法と眼差しを入試のただ中でブリコラージュよろしく学ぶのですから恐るべし中学入試です。
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