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2026年2月 9日 (月)

2027年中学入試に向けて(01)能力主義≦才能主義の時代に本格的に進む 才能主義化現象

★2026年中学入試における学校選択は、これまで徐々に生まれてきた1人ひとりの才能を豊かにしていく最高の学び方の環境デザインをしている学校を探す才能主義的潮流が大きくなってきたと感じています。それは、2027年に向けて、カリフォルニア・コンセンサスとかAI2027という、これまでのワシントン・コンセンサスとは違く産業政策、産業フレームワークに米国を始めとする先進諸国が本格的に舵を切り始めたという時代の動きに呼応しているからでもあります。今回の衆院選における高市政権の大飛躍は、実はその潮流を日本も影響を受けている象徴的な出来事だと思います。チーム未来の躍進もそうでしょう。

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★それに先駆けて、東大や東北大学、都立大学、東京科学大学なども動き始めています。中学入試は、私立中高一貫校という強烈な建学の精神に基づいた3ポリシーを貫く基盤を持った学校の選択です。中学を選択するのですが、受験生が6年後以降の自分の物語を編集するキャリアデザインまでうっすらかもしれませんが意識する機会です。

★しかも建学の精神は、時代の要請をリサーチしながら革新と変わらぬものをどうチューニングしていくか常に情報収取し不易流行を維持する指針です。そのチューニングの仕方が各校違うので特色がでるのです。受験生の保護者もまたグローバルでイノベーティブな社会の変化に敏感です。未来に向かう政治経済産業社会の潮流の情報と直結している国内全体では珍しい教育システムです。

★明治開国以来、日本は能力主義で踏ん張ってきました。封建社会からいきなり近代社会に変えるには、すべての国民に国造りの資格がある教育システムにしなければならなかったわけです。刻苦勉励すれば、立身出世は決して夢ではないという能力主義によって優勝劣敗が決まるシステムです。この能力主義は、そうはいってもすぐには貫徹しなかったわけです。実は貫徹したのは戦後以降なのです。

★ところが、重化学工業社会からIT社会に変化する21世紀になって、あるいは1989年のベルリンの壁が崩壊してから、一つの能力(初等中等教育では教科学力)だけではなく、多様な能力のコラボレーションがコンヴィヴィアルに必要だという時代にシフトしました。ノートパソコンとインターネットとスマホとSNSと仮想通貨とどんどん多様な能力が生み出す才能主義というダイナミズムが生まれてきたわけです。

★その極地が今ところAIです。生成AIがそのAI社会を開いた大きなきっかけだったでしょう。

★中学入試も、教科入試のみの能力主義的価値観だけではなく、英語×思考力入試(多様な新タイプ入試の総称で使っています)×教科入試という才能主義を受け入れる体制に変わってきています。かつては、才能主義は能力主義の補完だったのですが、2020年から偏差値の高低にかかわらず、私立中高一貫校から世界大学ランキング200位以内の海外大学に一気に合格するようになりました。それが2025年になって、首都圏の私立中高一貫校だけで、1400人くらい海外大学に合格するようになったのです。

★世界大学ランキング200位以内に相当する海外大学がほとんどですから、今まで東大にたくさん入れていた能力主義の学校に追いつてきたわけです。東大の定員は3000人強です。日本全体の私立学校はその定員の60%は合格を占めているといわれていますが、海外大学はそのレベルのところあるいはそれ以上のところも多いのです。しかも日本の能力主義の力ではシステム上太刀打ちできません。その能力主義を1つの才能として包括する才能主義がシステム必要なのです。才能主義のインパクトは想像以上のものです。

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★しかも、グローバル教育として、その才能主義をサポートする教育環境デザインが広がるにつれて、グラデュエーションポリシーとしてのキャリアデザインの視野は世界に拡張しました。世界の大学の数は、諸説ありですが、約2200大学はあるそうです。世界大学ランキング200位内の大学は、その10%以下の優れたアカデミック環境が整っています。そのようなアカデミック環境の選択肢が増えてしまったのです。

★そして、2027年に東大は、この世界的視野を持っている受験生を確保するための大学入試改革を行うのです。能力主義と才能主義は対立構造ではありません。能力主義≦才能主義という包摂関係にあります。

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★ですから、バランスが違うだけでです。ただ、両方見えるのは、まだまだこれからです。ルビンの壺のように図と地のどちらかに意識が向いてしまいがちです。この両方の合力として、専門知×学際知×教養知という才能主義と能力主義を掛け合わせた学校が出現しています。2027年このことがもっと明快に現象として動き出すでしょう。才能主義化現象とでも呼んでおきましょうか。

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