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2026年2月 3日 (火)

2026年麻布の社会の入試問題 やはり圧巻

★2月1日の麻布の社会の中学入試は、森林の「利用」と「保護」の葛藤の歴史と未来についてでした。昨年アーバンベアなどの問題が日本各地で起こりました。すでに数年前から中学入試で扱われていますから、自然環境保護の問題と共に出題される題材です。

★しかし、麻布の森林に関しての問題は、アーバンベアを直接扱った問題ではありませんでした。受験生は当然予想してくるから、あえて外したというわけではないのです。

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★むしろアーバンベアのことを考えるには、その背景にある古代から現代にいたる政治・経済・生活のシステム及び価値観の変遷を多角的な視点から探究しておくことの重要性を真正面から投げかけた問題でした。

★そして、江戸の自然と社会の循環システムと森林の関係を考えつつも、封建社会の中で森林の産業や暮らしがどうであったかを考察する問いはクリティカルシンキングを求めています。

★さらに、近代社会の自己所有と市場の原理や効率性による森林と環境問題のクリティカルシンキングも絶妙です。

★つまり、次のようなコンセプトを求めているのです。(このコンセプトをGooglenotebookLMで図にしてもらったのが上記デザイン)

<森林の利用と保護の両立が難しいのは、森林が多様な価値を持ち、人々の立場が大きく異なるためです。その立場や価値の違いを、

① 経済的資源として利用したい考えと、生態系や景観を守りたい思いの対立
② 所有者の権利と社会全体の公共性の間との葛藤
③ 短期的な利用と長期的な環境悪化を招く危険の関係
④ 森林という生態系を壊すと元に戻らない不可逆性を軽視と生態系のかけがえのない重要性との対立

など多角的な視点からクリティカルに思考し、森林との向き合い方として社会全体で考えるべき重要な課題を明らかにする。>

★そして、それについて、最終的に140字の記述問題として出題しています。

★このコンセプトは「森林」を他のテーマに置き換えても実は成立します。麻布の教育は、コンテンツとコンピテンシーだけではなくコンセプトベースの学び方がベースなのでしょう。

★もはや麻布の社会の問題は、探究いや研究のフレームそのものを提示しています。圧巻です。

★そうそう明治政府によって国有化された沼津の愛鷹山の森を以前の共有地に戻すために麻布の創設者江原素六が尽力したことを課題文に添えているのは何とも粋な入試問題でもあります。上記のコンセプトを創設者江原素六自身が体現しているのです。それに、沼津は、毎年中1全員が学年行事として訪れる麻布の聖地ですから。

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