2026年中学入試(48)【速報】和洋九段女子のPBL入試定着 ケンブリッジ大学の学びと共通していることに気づく受験生・保護者
★和洋九段女子の総受験者数が、前年度を上回りました。前年対比110.4%(首都圏模試センター出願倍率速報1月30日現在)、前々年対比119.3%です。そして注目すべきは、PBL入試の前年対比100.0%、前々年対比187.5%なのです。さらに注目すべきは、グローバルクラスを志望する生徒のPBL入試出願の動きです。前年対比125.0%、前々年対比500.0%です。PBL授業を中心に据えて教育を行っている和洋九段女子の出願が増え続けていることはまず注目すべきです。そして、PBL入試が着実に支持されてきているという動きは人数的には小さな動きですが、質的には注目に値します。
★首都圏中学入試市場の規模は5万人強という量としては非常に小さなマーケットです。東京ドームの野球の試合1回分の動員数にすぎません。にもかかわらず、ポジティブにもネガティブにも侃々諤々、喧々囂々とメディアやSNSでは毎年盛り上がります。なぜでしょう?それはそこには明治開国以来、建学の精神を中心に据えて進化してきた教育があるからです。明治開国にルーツのあるその建学の精神は、世界精神と世界コミュニケーションの流れを汲みます。戦後あるいはポストモダンの潮流の中で多少そのことが忘れらることもありますが、戦後できた私立学校も、この時代を超えて貫く建学の精神の火を消さずに不易流行を遂行し続けています。
★ですから小さいけれど、凄まじい文化と知恵を生み出す学びの場なのです。私立学校の市場での支持の状況を見ることは未来を見通すときに大事なわけです。さらに、中学入試市場の3%弱の帰国生入試の動向を見るのは、実に意味があるのです。そして、PBL入試という思考力を生み出すコミュニケーション入試は、もっと市場規模が小さく関心を寄せる受験業界の方々は少ない中、関心を寄せ広めようと尽力している新しい受験市場をけん引している受験界のリーダーもいることは確かです。
★なぜ帰国生入試やPBL入試(思考力入試)の動向を追究するのか?それは私学の建学の精神のルーツであるケンブリッジ大学の学びに通じているからです。このことに私が明快に気づいたのは、このところ少しずつ紹介している飯田史也さん(ケンブリッジ大学教授)の新刊書に遭遇したからです。
★飯田さんは、ケンブリッジ大学出身者からノーベル賞を受賞したのは120人いると語ります。そして、二人のノーベル受賞者名も挙げています。ジェフリー・エヴァレスト・ヒントンとデミス・ハサビス です。
★ジェフリー・エヴァレスト・ヒントン(英: Geoffrey Everest Hinton、1947年12月6日 - )は、人工知能(AI)研究の第一人者で、トロント大学名誉教授(2022年時点)。2024年にジョン・ホップフィールドとともにノーベル物理学賞を受賞。
★デミス・ハサビス (Demis Hassabis, 1976年7月27日-)はイギリスの人工知能研究者、神経科学者(脳科学者)、 コンピュータゲームデザイナーで、2024年にデイヴィッド・ベイカー、ジョン・M・ジャンパーとともにノーベル化学賞を受賞。
★そして、その二人は、ケンブリッジ大学出身者です。
★このような知のエネルギーを生み出すケンブリッジの教育や学び方を、ケンブリッジ大学の工学部でも日本人としての教授は少ない中(飯田さん一人かもしれません)、工学的視点で言語化しているのが飯田さんです。そして、言語化することによって、ケンブリッジの学び方は、ケンブリッジ以外でも受け継ぐことができるのだと。
★そして、このケンブリッジ大学の学び方は、800年の歴史の中で積みあがってきているわけですが、日本の私立中高は、女子学院やフェリスでさえも創立160年にはまだ数年かかるでしょう。ですから、明治開国当時私学の建学者たちがであった学び方は、おそらくケンブリッジ大学の学び方から派生した欧米の私立学校だったでしょう。直接間接ケンブリッジ大学の学び方を受け継いでいるはずです。オックスフォード大学も本質は同じだと思います。
★そもそもグローバル教育というとすぐに想起されるIBやラウンドスクエア(RS)、Aレベルなどの創設時にケンブリッジ出身者がかかわっているのです。
★生成AIは、使い方によっては、ケンブリッジ大学の学び方を反映させることができます。すでに和洋九段女子も生成AIを活用し始めています。
★和洋九段女子を始めとする私学の中で、PBLを学校全体で取り組んでいるところは、ケンブリッジ大学の学び方も受け継いでいると推察することができます。今のところは人数的には小さな気づきですが、そこから大きな動きが発出してくるでしょう。新しい真実が生まれ出ずるときはいつもそうなのです。
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