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2026年1月20日 (火)

2026年中学入試(32)グローバル教育の4タイプ

★私立中高一貫校には「国際」と名の付く学校が増えています。また、その名前を掲げなくても教育においてグローバル人材やグローバルリーダーを育成することをビジョンとして挙げている学校もあります。首都圏の私立中高一貫校だと40%ぐらいはそうでしょう。開成や武蔵もその中に入っています。

Global4

★もちろん、そうでない学校もたとえば海城のようにグローバル教育をがっちり行っているところもあります。ただ、ミッションを表す言葉として、「グローバル」という言葉を使っていないだけです。

★つまり、グローバル教育はほとんどの学校で行っていると考えてよいでしょう。ただ、各学校でグローバル教育のタイプやどこに価値観を設定しているかは違います。そこを受験生・保護者が見極めるのがなかなか難しいですね。

★そこで、次のようにざっくり4タイプにわけてみて、学校の教育内容をチェックしてみると何かわかるかもしれません。そして、完全に4タイプに分けられるというより、どの学校も4つのタイプの要素を実施しています。その割合が違うだけです。ですから、グローバル教育の内容や質は100学校があるとしたら100通りのグローバル教育の内容や質があるといってよいでしょう。それがまた私立学校の特色でもあります。

★次の考え方が何かのヒントになれば幸いです。

グローバル教育を、次の4つのタイプに分けてみます。
❶グローバル教育というのをOnly One Earth全体の平和へのビジョンととらえる考え方
➋アントレプレナーシップという生徒がスタートアップなど起業家精神を発揮できる能力を育成するという教育
❸海外大学に合格できる高度な英語力と高次思考力・判断力・表現力を育成する教育
❹これら3つのどの領域でもグローバルリーダーシップを発揮できる教育

★もちろん、先述したように、4つとも融合しているのですが、何が前面に出るかによってグローバル教育の意味が変わってきます。

❶が前面に出ると、グローバルな範囲での共生の価値観がでてきます。
➋が前面に出ると、グローバリゼーションでサバイブする功利主義的(利潤主義ではない)な価値観がでてきます。市場原理を大切にする価値観ですね。この市場の考え方でも実はいろいろあるのですが。
❸が前面に出てくると、海外大学進学準備教育を重視するというエリート主義的な価値観がでてきます。
❹が前面に出てくると、ウェルビーイングな世界システムを包括的に構築していくリーダー育成を重視しているというエスタブリッシュメントいう価値観がでてきます。

★キリスト教的な学校でも、カトリック学校は➊を前面に出す場合が多いかもしれません。プロテスタントはむしろ➍が前面に出るかもしれません。仏教主義の学校はやはり➊かもしれません。そうではない場合、➋や❸が前面に出てくるかもしれません。

★ただ、多くの場合は➊と➍のバランスが多いと思います。このバランスのとり方がまた学校によって違います。

★ですから、カトリック学校が➋を前面に出すと、カトリック的なグローバル教育を望んでいる保護者のなかには、あれっと思う方がいるかもしれません。➊や➍のグローバル教育を期待していたのにと。

★➋と❸の価値観を求めている保護者が、➊を重視る仏教学校の説明会に行ったとしたら、何か違うなあと感じるかもしれません。

★➋と❸の価値観を持つ保護者にとっては、ずばり明快に➋と❸を前面に出す学校に出会うと期待が高まるでしょう。

★ざっくりみてきましたが、グローバル教育を行っていればどこでもよいということはなさそうです。私立学校であればどこでもよいと思わないと同じくらい、マッチングは大切な時代に入ったということでしょう。

★2011年くらいまでは、選択軸が偏差値と大学合格実績でしたから、マッチングというのは、建学の精神で絞れたのですが、多様化の時代はそうはいかなくなっているのかもしれません。それゆえ、併願回数は多いのですが、併願校の種類はかなり絞られてきているのかもしれません。

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