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2026年1月11日 (日)

2026年中学入試(20)東京初日出願日 サンデーショックの影響の現象即反映 しかし影響を受けない女子校の出現も

★1月10日から埼玉の中学入試が本格始動。一方東京では、中学入試の初日出願日。今年は2月1日が日曜日ですから、いわゆるサンデーショック。かつてほどではないにしても、女子学院や東洋英和など例年2月1日入試を実施していたプロテスタント女子校を中心に入試日を2日に移動するわけです。キリスト教の学校は、日曜日は礼拝をする宗教的文化があります。私立学校は学校法人ですから宗教法人ではないので、必ずしも宗教文化を入試という世俗の文化より優先させる必要はないのですが、明治から創設されているプロテスタント女子校などは歴史的文脈も大切にして、入試日移動を果たしているのでしょう。しかし、フェリス女学院のように移動しないことを決めた歴史あるプロテスタント校もあります。ただし、この判断には、大所高所から議論を重ね悩んだことと思います。

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★まだ出願が始まったばかりです。また10日が土曜日ということもあり、倍率データを収集しきれていないということもありますから、全貌は見えないのですが、上記の表のように、女子学院、東洋英和、桜蔭は、初日で前年応募者を超えていますから、サンデーショックの影響の現象が即反映されています。

★中学受験がいかに市場の原理で動くかがわかるケースですね。これによって、女子受験生全体に不確実な受験状況になる懸念があります。たとえば、桜蔭と女子学院の両方を合格した受験生は、どちらかしかいけないわけです。そうなると、そのことを見越して多めに合格を出すでしょうが、それはあくまで予想でどうなるかわかりません。学校当局の予想を上回ると、繰り上げ合格者を出しますから、それが玉突きになって、女子受験生全体に玉突きのように繰り上げ合格者がでるわけです。

★あまりに多く合格者を出して、定員以上の歩留まりになると、教室の数が足りなくなります。教師も増やすわけにはいきません。それゆえ、多く合格者を出すといっても、常識の範囲内なのです。ですから、不確実なわけですね。市場の原理といっても、学則定員の制約があるので、企業の感覚では考えられないのです。

★とにかく、受験生にとっては、併願によって悲喜こもごもになります。学校当局にとっても、入学者の数が決まるのが遅くなり、学校運営にまで影響が及びます。

★しかし、今回のサンデーショックで注目されているのは、そのようなサンデーショックの影響をさほど受けないで、生徒獲得に成功する女子校が現れます。そこはどこなのかという点が重要です。このサンデーショックの現象は、学力競争がベースの入試設定がされている学校の範囲で起こるのですが、学校の教育の魅力優先で選ばれる女子校が、今現れていて、そこは周りがサンデーショックの渦に巻き込まれているとき、受験生がその魅力を大事にしているため、影響を受けないのです。学力競争と教育の質競争の明確化がはっきりするでしょう。

★たとえば、上記表で、初日出願の段階で、神田女学園が入っているのは、その現れの一つです。グローバル教育と破格の多様な高大連携プログラムをひた走っている女子校で、そのユニークな教育を支持する受験生が挑戦します。模擬試験の段階でも志望者が多いと言われています。

★サンデーショックの影響を巧みに乗り切る女子校とサンデーショックの影響を受けない(ある意味巧みに乗り切る戦略でもあるのですが)女子校はそれぞれどこなのか?新しい女子校の在り方が見えてくるでしょう。

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