2026年中学入試(26)和洋九段女子 中高の学びが即未来を切り開く力
★和洋九段女子の2026年の帰国生入試の応募者は前年対比400%。応募者が4人というのは、一般入試では少ないように思えますが、首都圏の中学入試全体では、帰国生の受験生は推定3%弱です。ですから、数の大きさよりも、増加したということが重要です。
★水野校長先生によると、「説明会などでお会いした帰国生・保護者は、少人数で1人ひとりを丁寧に見ていく教育体制、国際的な視点を大切にした学び(ユネスコスクールとしての取り組み、キャンディデート校になることができました)、多様な背景をもつ生徒を自然に受け止める校風といった点に魅力を感じている」ということのようです。
★1人ひとり丁寧にという点では、PBLを行っているので、それぞれの生徒がどのようことを考えどう感じているかを日ごろから教師は受けとめられるということのようです。たしかに、PBL型授業では、正解のない問いについて、生徒1人ひとり自分の考えや気持ちを仲間と共有します。そして、それができるには、心理的安全な場を設定するファシリテーターとしての教師の存在がポイントになります。
★中学段階で、在校生は、「学校の外に学びを広げる」ことを中心にした新しい教育を体験します。変化が激しい今の社会では、教室の中だけで学ぶだけでは、未来を生き抜く力を身につけるには限界があります。同校は、知識を、社会とつながりながら価値を生み出す発想に変えていきます。
★たとえば、国連広報センター、大使館、企業、NPO、大学、地域など、実際の社会と深く関わる学びを行っています。単なる見学ではなく、現実の課題に向き合う「学際的PBL」という学習方法を取り入れています。13歳の生徒が国連の課題や企業の現場に触れることで、教科書の知識が「生きた知恵」へと変わり、世界を見る目が大きく広がります。正解のない問題に挑む経験が、思考力や判断力を育てるのです。
★次に、生徒の「自分探し」の方法にも特徴があります。多くの人は自分の内面だけを見て「好きなこと」を探しがちですが、同校では「社会のどこで役に立てるか」という視点から自分を考えます。社会の課題に触れる中で、「この分野なら力を発揮できるかもしれない」という実感が生まれ、それが高校に進んだとき、将来の進路を選ぶ確かな軸になるのです。
★したがって、高校では、フューチャーデザイン、グローバル、サイエンスの3コースに分かれ、興味のある分野を深めます。ただし一つの専門に閉じるのではなく、他分野とつなげて考える柔軟さを重視しています。変化の激しい時代には、専門性と同時に、状況に合わせて学びを応用できる力が必要だからです。
★このような中学から高校までのトータルな学際的でプラグマティックな教育環境デザインは、具体的には次の図にあるように、緻密にプログラムが設計されているのです。この図は新コースであるフューチャーデザインコースで使われていますが、その発想は、3つのコースすべてに共通するものです。
★和洋九段女子のキャンパスは、中学で社会に触れ、高校で自分の武器を磨くという流れで、生徒が「学びながら社会の一員としていまここで生きる」姿であふれています。中高の学びが即未来を切り開く力になります。そのことに気づき始めている受験生・保護者が着実に増えています。
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