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2025年12月 6日 (土)

文大杉並の新コースの入試のための「プロジェクト審査練習会」が開催

★2026年4月、文大杉並は高等学校に新コースを開設します。「イノベーションリーダーズコース」がそれです。そのコースに入学するための入試は、「プロジェクトのアクション」を通して、思考力や協働力、ポートフォリオを通しての潜在的才能などを審査する全く新しい入試です。

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★12月6日(土)、その「プロジェクト審査練習会」が行われました。いくつかの外部団体の方々といっしょに見学できる機会を頂きました。公開できる範囲でですが、ここに書き留めたいと思います。あくまで、私の感じたことなので、事実は、同校の入試要項などで確かめてください。

★受験予定の生徒は2時間半にわたりプロジェクトに参加する会でした。入試ですから、一般には緊張するものですが、先生方は、プロジェクトの大前提として、心理的安全の雰囲気をうまくデザインしていました。そのデザインは、審査する先生と生徒のコミュニケーションの行為デザインです。

★入試なわけですから、距離が近づきすぎては困りますが、生徒には、入学したら、このような信頼関係を作りながら共にプロジェクトを展開していけるなあと予感させるようなコミュニケーションデザインでした。

★この審査会の日にくるまで、新コースの意味については共有する機会が設けられてきたようでしたから、アイスブレイクのときも、個人で考える行為に没入するときも、対話をするときも、自然体(のようにみえた、本当は緊張していたでしょうが)で傾聴したり表現したりしていました。

★一般の筆記試験では、こんなにハイパフォーマンスで思考に立ち臨み、ディスカッションに声を響かせ、共感に心を震わせ、新しい考えを作り出す3時間余りも集中する経験はできないでしょう。

★イノベーションを生み出すシミュレーションあるいはモデル体験がすでにこのプロジェクト審査練習会から始まっているとは!かなり驚きました。

★プロジェクトは大きく分けて2つの問いが出されました。どちらもトピクは同じですが、いうまでもなく、そのトピクについて身近な範囲で思いめぐらす具体的な問いから、そのトピクを社会の状態を変えるような抽象的なレベルでありながら、なおかつ具体的な構想をデザインする問いでした。

★イノベーションリーダーズコースのマインドと何を社会実装としてDE-SIGNするのか実感できるプロジェクト審査練習会だったと思います。

★文大杉並は、同コースを開設するにあたり、BSICE(文化杉並教育イノベーションセンター)を設置しています。教育現場に根差しながら、授業のプログラム、カリキュラムデザイン、キャンパスのデザインなどを外部の団体や専門家と協働しながら事業を行っていきます。この事業のモデルづくりの役割もイノベーションリーダーズコースはあります。

★ある意味、日本の教育を善い方向に変えていくイノベーションリーダーを生み出すロールモデル機関としてのミッションを担います。

★受験する生徒は、そのミッションに共感して入試に挑みますから、意識や士気が高い生徒が集結しています。そのような生徒がこんなにたくさんいるとは!この高校入試自体、イノベーションの成果でしょう。画期的です。

★とはいえ、授業ではなく、入試ですから、選抜の基準があります。審査する先生方は、ブレスト―ダイアログ―ディスカッション―プレゼンを見守りつつ審査をしていましたから、最後に講評を語りました。

★受験する生徒は。プレゼンを互いに見ることができたし、講評という形で、審査の基準を聴くことができました。したがって、生徒は内面でリフレクションがぐるぐる回っているようでした。

★この新入試やBSICEの仕掛け人である染谷先生(理事長補佐)は、最後に柔らかく同時に本番はもっと期待しているよとエールを送りました。入試本番まで、今回の練習を通して自分の思考方法や対話の方法、何より自分がというより他者の発想を引き出すコミュニケーションができるのかまで必要とされているということを聴き、磨きをかける日々を過ごすことを改めて決意しているようでした。

★イノベーションの力だけではなく、あくまでイノベーションリーダーズの資質能力まで期待されているのです。もちろん、その資質能力は、入学後さらに高めていくのですが、まずは潜在的な可能性をパフォーマンスする必要があるのです。

★心理的安全を楽しみながらも、コンフォートゾーンからチャレンジゾーン、さらにクリエイティブゾーンに自分と仲間がどうやって跳躍できるのか。柔剛一体のマインドと実装スキル。そこまで求められ、それに応える意欲のある生徒がこんなに集まってくるとは日本の未来に希望があるなと感じ入りました。

 

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