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2025年12月20日 (土)

2026年中学入試(08)富士見丘の帰国生応募者数増加の理由

★昨夜、富士見丘中学高等学校の教頭佐藤一成先生と広報副部長・中2学年主任田中裕樹先生からお話をお聞きしました。今年も海外帰国生の応募者数は増加しているということです。海外からの注目度は本当に高いですね。また年内大学合格者数も昨年よりさらによいということでした。いずれこれらのデータはまとまり次第公開されるということですが、この上昇気流が湧き出ている理由はなんでしょうか?実は、同校の場合、それはまるで方程式のようにはっきりしています。お二人の先生の謙虚な姿勢と同時に自信があふれている言葉の力にそれは反映しています。

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★高2のグローバル演習はあまりにも有名ですね。台湾、マレーシア、グアムに分かれてフィールドワークをするのですが、このそれぞれ地球課題に取り組む探究というよりもはや研究は、高1の時から探究方法論であるデザイン思考のワークショップを行ったりして2年がかりの取り組みといっても過言ではないでしょう。このようなプログラムは、英語もふくめた高度な言語活動、データサイエンス、ICT、建学の精神を生徒一人一人が自分の生き方の判断の基準に転換させていく研修など実に複雑です。そして、年内合格者ばかりでなく一般入試や海外大学入試にも合格していくので基礎学力や教養の育成も緻密なカリキュラムが構築されています。

★これらが、シンプルに多次元方程式として教師や生徒の学びの言動を生み出しているのです。この多次元方程式ができるまでのある意味学校改革の努力の積み重ねは、お二人の自然体の自信となっているのでしょう。

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★もはやこれで安泰だろうと思っていたのですが、今年中2でガールズミートSTEMのプログラムをオイシックス、IBM、メルカリ、サイバーエージェントと連携して、企業が取り組んでいるテクノロジーを通して地球課題を解決しながら利益を生んでもいる経済システムを探究するプログラムを企画実施しました。いずれもグローバル企業ですから、英語も交えながらの連携だったようです。

★これは山田財団が女子校に理系教育のサポートとして始めたものようですが、財団がイメージしていた教育活動をはるかに超えたデザイン思考のプログラムを学年が主体的にデザインしていたことに驚きを与えたようです。中1のころから高校生のグローバル探究の活動を共有しています。毎年2月に集大成として全生徒に高2の生徒が研究成果とその苦労話をプレゼンします。

★中学時代は、5×2という自主探究の学びを続けていますから、このような共有は大いに役立つのですが、中2の段階で、高大連携ではなくグローバル企業との連携ですが、デザイン思考のプログラムの手法はそのまま活用できます。ルーブリックも生徒が活用しますから、中学高校と6年間一貫した基準をベースに有機的なデザイン思考やプロジェクト型の学びが展開しています。つまり富士見丘の学びの多次元方程式を富士見丘全体で共有しているのです。

★もちろん、もう一つの基準はCEFR基準です。こ基準をベースにC1英語(英検だと1級)を目指して4技能5領域のトータルな語学力を身に着けていきます。高3だとほぼ全員が2級以上は取得します。準1級以上の数も驚くほど多いのです。

★国内外の広い範囲でグローバルな教育環境が広がり、基礎学力と探究によるアカデミックな視点かつ教養という知恵が豊かに育っていく学校です。帰国生や国際生ばかりではなく国内生にも人気はあるのでは当然です。

★そして来年は、これらの教育活動に加え、各教科で生成AIを生徒も活用する授業を実施していくそうです。その準備を開始したと。これほど充実した教育活動であるのに、秒で変わる時代の変化にも対応する革新性!富士見丘の真骨頂です。

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