2026年度中学入試(06) 2027年以降学士・修士5年制拡大 中学入試への影響は?
★文部科学省は8日、中央教育審議会の部会で、学士と修士課程を計5年の一貫教育で修了できるようにする新制度案を示しました。今年5月くらいからすでに検討に入っていたようですが、このノーベル賞ウィークに発表とは!?それはともかく、すでに東京大学がCollege of Designという新しい学科で学士・修士5年制度を2027年から始めることが話題になっていました。東大が動けば、みな動くだろうと語ってきましたが、文科省が動き出したわけですね。
★文科省の資料によると、「国内外における国際的な競争環境下で活躍できるよう、優秀な学生が学士・修士課程を5年間で履修する大学を大幅に拡充するため、適切な学修時間の確保や教育研究の質の確保を前提とした制度改善について検討を行う」とあります。
★初等中等教育に関しても「調整授業時間制」という❝less is more❞がコンセプトですが、高等教育でも同じということでしょう。
★前回田村耕太郎さんの書籍から、博士課程まで研究する人材を増やす必要があるという主張を紹介しましたが、どこか連動していますね。
★いずれにしても、これによって、余白と流動性が生まれますから学際的な研究ができます。それに最近のノーベル賞は単独受賞だけではなく複数人で受賞というケースが増えています。
★科学の世界も、異分野のコラボレーションは当たり前になっていますから、それができる環境を整えることは歓迎です。
★イギリスなどは、学士・修士4年もありですから、これから日本ももっと加速するでしょう。
★ただ文科省は相変わらず「優秀な学生」という表現を使っていますね。才能者は山ほどいます。その才能を開花する環境づくりをしているのであって、一握りの学生をターゲットにするのは転換したほうがよさそうです。
★Adobeの調査で、日本人は先進諸国の中で自分たちは創造的だと認識している割合が低いというデータが示されています。しかし、その一方でその先進諸国が、創造的な国はどこかというアンケートに、日本が1番だと回答しているのです。このギャップは何でしょう。日本人が謙虚というのか自虐的というのか。。。
★少子化といえども、まだ小学生から高校まで1200万人はいるのです。それぞれの才能を開花する環境づくりをしたほうが国力のためにもよいのですよ。もっとも、第一は子供たち一人一人が自分の好奇心を研究にまで発展できる世界それ自体がウェルビーイングで、その結果として国力も豊かになるというのが本筋だとは思いますが。
★いずれにしても、私立中高一貫校は、すでに大学院レベルの探究活動を始めています。今後高校・学部・修士が6年で進むようなコースも可能でしょう。もしこれができたら、海外から多くの留学生が、観光だけではなく学びに日本に中学や高校段階からやってきます。
★だからグローバルイノベーティブな教育が大事なのです。その先頭を行っている私立中高一貫校は、すでに首都圏では20%以上です。高度な英語力と生成AIを駆使した教育が展開しています。絶望を希望に転換する教育です。
★当然そのような私立中高一貫校の中学受験は創造的思考力まで必要とする楽しくも深い問いが出題されます。
| 固定リンク
« 2026年度中学入試(05) シンガポール国立大学から見る近未来の私立中高一貫校 | トップページ | 2026年度中学入試(07) グローバル教育の大転換を推進する私立中高一貫校 しゅとも9月号特集記事 »
「創造的才能」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 田園調布学園 理数系進学率が高い 海外大学進学も理数系多い(2026.05.07)
- 海外大学進学準備教育の意味(05)桐朋海外大学の位置づけがおもしろい(2026.05.04)
- 海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味を映し出す(2026.05.03)
- 海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味が映し出される(2026.05.03)
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 海外大学進学準備教育の意味(02)工学院のグローバル教育は、リベラルアーツ×プラグマティズム(2026.04.29)
- 海外大学進学準備教育の意味(01)八雲学園のグローバル教育が世界で際立つ理由(2026.04.29)
- 1000万人のそれぞれの才能を子どもが自ら開く教育はすでに行われている(2026.04.27)
- 【速報】工学院 Pennsylvania State University(ペンステート)合格(2026.04.23)
「中学入試」カテゴリの記事
- 駒女バージョンアップ始まる(01)教育革新向上推進チーム「IEAT」稼働 画期的マスタールーブリック(2026.05.16)
- 学校選びのチェックポイント(01)氷山モデルの罠を見抜けるか(2026.05.13)
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 田園調布学園 理数系進学率が高い 海外大学進学も理数系多い(2026.05.07)
- 海外大学進学準備教育の意味(05)桐朋海外大学の位置づけがおもしろい(2026.05.04)
「大学入試」カテゴリの記事
- 海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味を映し出す(2026.05.03)
- 海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味が映し出される(2026.05.03)
- これからの大学と高校をつなぐ学びのOS 凍てついた思考の壁を溶かす(2026.04.17)
- 【速報】富士見丘 少人数教育の面目躍如(2026.03.18)
- AERA最新号の粋な記事 東大・京大合格者ランキングの特集の前に 昭和女子大学附属昭和などを取り上げる(2026.03.12)
「グローバル教育3.0」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 田園調布学園 理数系進学率が高い 海外大学進学も理数系多い(2026.05.07)
- 海外大学進学準備教育の意味(05)桐朋海外大学の位置づけがおもしろい(2026.05.04)
- 海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味を映し出す(2026.05.03)
- 海外大学進学準備教育の意味(04)筑駒の合格実績が、逆に海外大学進学の意味が映し出される(2026.05.03)
「教育イノベーション」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 田園調布学園 理数系進学率が高い 海外大学進学も理数系多い(2026.05.07)
- 海外大学進学準備教育の意味(02)工学院のグローバル教育は、リベラルアーツ×プラグマティズム(2026.04.29)
- これからの大学と高校をつなぐ学びのOS 凍てついた思考の壁を溶かす(2026.04.17)
- 御三家人気は健在の意味 VLL (Value Line of Learning)(2026.04.06)
「PBL」カテゴリの記事
- グローバル教育が目標ではなく土台となっている学校が増えつつある(2026.05.11)
- 海外大学進学準備教育の意味(02)工学院のグローバル教育は、リベラルアーツ×プラグマティズム(2026.04.29)
- 1000万人のそれぞれの才能を子どもが自ら開く教育はすでに行われている(2026.04.27)
- 【速報】工学院 Pennsylvania State University(ペンステート)合格(2026.04.23)
- 2027年中学入試の動き(05)リベラルアーツ型グローバル教育は学校選択のシンプルな3つのポイントを鷲づかみ!(2026.04.21)



最近のコメント