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2025年10月26日 (日)

中学受験情報誌shuTOMO10月号 哲学者の永井玲衣さんのインタビュー記事 渋谷教育学園幕張のような学校が選ばれるもう1つの理由

★中学受験情報誌shuTOMO10月号に哲学者・作家の永井玲衣さんのインタビュー記事が載っています。かつて池田晶子さんの「14歳からの哲学」が中学入試でも課題文として多くの学校で出題されました。文体やテーマは永井さんのほうがわかりやすいので、永井さんの「水中の哲学者たち」も出題されるでしょう。実際今年の春渋谷教育学園幕張で出題されていました。さすがです。

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★もちろん、中学入試の対策のために読むというのではなく、中学や高校、大学、社会に進んでいったとき、いろいろなもやもやな状況や解決するために思考を思いめぐらさなくてはならないときに、一見わかりやすいけれど、深く根っこに還って考える本を読んでおくというのは大切なことかもしれません。

★特に中高に入ると「哲学対話」とかその名称で呼んではいないのですが、哲学対話と同趣旨の対話が授業や探究で行われます。正解がない時代と言いながら、では正解が出る問題を演習することは無意味なのか、本当に正解はないのか、そもそも正解ってなんなのかなど自分なりに問いを生み出し考える感覚を身に着けていないと、2027年以降大きく変わる大学入試問題や社会の変化に翻弄されるかもしれませんね。

★shuTOMO10月号のインタビュー記事の中で、永井さんはこんなことを語っています。「対話の中で人々が語る言葉は、社会を反映した言葉なんですよね。その時代や状況や色濃く映し出します」と。

★生成AIと対話したとき、同じ言葉でも、生成AIが出してくる言葉は、いったいいつの時代や状況を反映しているのかチェックしないと、実は対話になっていないことのほうが多いですね。

★抽象的な言葉というとき、具体的な状況を引き出す高感度な抽象とリアルな状況がその対話のシーンにマッチしていない空虚な抽象的な言葉があります。一般にはわかりにくい難しいというネガティブな文脈で抽象的すぎるといわれがちですが、集合論のような抽象的な思考様式がないと社会を俯瞰することができません。

★永井さんの言葉はさりげないけれど、大事なことを語っています。私たちは自分のことや社会のことはその時代や状況の複雑な具体性を全部知ることは難しく、確からしさという推理をしながら対話しています。経験をしたり読書をしたり他者と対話することで、その確からしさがより確かになるだけですから、対話の持続可能性こそ大切です。

★哲学対話やその名称を使わなくても、授業や探究やそのほかの教育活動で対話を大切にしている学校を探すことも重要なことかもしれません。

★そういう意味で、渋谷教育学園幕張のように人気ある学校のもう1つの理由は、そこにあるのかもしれません。

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