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2025年9月15日 (月)

共栄学園 問い続けるワンチームの学校

★今年の春高バレーで、19年ぶり3度目の優勝を果たした共栄学園。個人的には実に感慨深いのです。19年前の2005年に優勝したときも当時の先生方と盛り上がっていました。というのも、2001年に中学男女共学化し、翌年から新校舎建設が始まり、2003年に高校も共学化し、2004年に今の新校舎が完成しました。その怒涛の学校改革の真っただ中での優勝です。バレー部に象徴されるワンチームは、実は学校改革全体の気概でもありました。

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★共学化の中1を迎えるにあたり、今では探究というプログラムがトレンドですが、すでに共栄学園では行われていたのです。土曜講座としてまるまる午前中プロジェクトベースの学びを模索していました。夏には2泊3日の合宿もして、その成果のプロセスを外でリフレクション出来るようにもしていました。ノートパソコンもそのときすでに活用して、ネット上でリフレクションしてエンパワーメントエバリュエーションも試みていました。

★女子校だった共栄学園が男子生徒を受け入れるのですから、心理的安全をつくり出すための共創的なチームビルディングをするのは当然だったのです。英語教育に力も入れていました。今ではグローバルでSTEAM環境は当たり前の共栄学園ですが、ここまでくるのに、先生方もワンチームを形成してきました。2023年には野球部が甲子園に初出場し、ミラクルと各種新聞で騒がれたのは記憶に新しいのですが、それが今年の春高バレー優勝で、やはりそのようなことが起こる背景にはこのワンチームへの取り組みがあるのだろうと思いました。

★そして、この間、東京私学教育研究所のサイトを見て、あっ、やはりと思ったのです。この夏、教員研修で、東京大学の栗田佳代子教授によるティーチングポートフォリオ(TP)作成の研修をしていたことがわかりました。

★栗田教授が提唱するティーチング・ポートフォリオ(TP)の研修は、教育者が自身の教育活動を振り返り、理念や実践を言語化・可視化することで、教育の質を高めることを目的としています。このTPの研修と共栄学園の「問い続けるワンチーム」という気概が融合することで、教育現場における探究的な協働の文化がより深く根づく可能性があります。

★TPの作成過程では、教育者自身が問いを立て、内省を重ねながら教育の意味や方向性を再構築していきます。このプロセスはまさに「問い続ける」姿勢そのものであり、個人の成長とチームの成熟を同時に促します。また、TPを共有する場では、他者の問いや視点に触れることで、教育観の多様性を認め合い、共に学び合う「ワンチーム」としての関係性が育まれます。

★このように、TP研修は共栄学園にとって「問い続けるワンチーム」を実現するための具体的な方法論となり得ます。教育者が自らの問いを深め、他者と対話しながら教育を再創造していく営みは、未来志向の教育共同体づくりにおいて極めて有意義です。

★このようなビジョンについて、東京私学教育研究所のサイトに掲載されている、次の御宿重夫校長のシンプルな言葉に明快に現れています。

研修に同席された御宿重夫校長は、先生方の真剣なまなざしや、熱のこもったディスカッションの様子を目を細めて見守られていました。終了後には、「教員が自由に自分の考えを語り、それを受け止める仲間がいる----この雰囲気こそが共栄らしさ。そんなチームワークを築いている共栄の教員たちを誇りに思う」と、温かい言葉を残されました。

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