« 駒沢学園女子 新タイプ入試とグローバル探究の結合 | トップページ | プロトピアスクールモデル(01)工学院大学附属 教師も生徒も何といっても校長も毎日ライティング発信 »

2025年8月15日 (金)

茶道を愛する私立中高一貫校が考えるグローバル教育 柳宗悦流儀

★湘南白百合の茶道部が自分たちの活動を同校の公式サイトや公式SNSで発信しています。カトリックと茶道。ミサの聖餐式が茶道のお点前と類似していると言われたりするときもありますが、要は文化を超えて普遍的な心のカタチというものがあるのかもしれません。工学院の茶道部、富士見丘の茶道部、駒沢学園女子の茶道部、共立女子の茶道部の話を拝見したり聞いたりした時がありますが、やはり同じ感覚を得ました。いずれも破格のグローバル教育を行っているところです。

Photo_20250815140201

(写真は湘南白百合のこうしきSNSから)

★ドイツの哲学者であるマルクス・ガブリエルがこの茶道をはじめとする日本の道の哲学は、東洋の世界と西洋の世界を融合する可能性があるというような趣旨を最近語っています。

★実は1928年に柳宗悦は著書「手仕事の日本」で、次のようなことを語っています。

712psl0avql_sy425_

吾々はもっと日本を見直さねばなりません。それも具体的な形のあるものを通して、日本の姿を見守らねばなりません。そうしてこのことはやがて吾々に正しい自信を呼び醒まさせてくれるでありましょう。ただ一つここで注意したいのは、吾々が固有のものを尊ぶということは、他の国のものを謗るとか侮るとかいう意味が伴ってはなりません。もし桜が梅を謗ったら愚かだと誰からもいわれるでしょう。国々はお互に固有のものを尊び合わねばなりません。それに興味深いことには、真に国民的な郷士的な性質を持つものは、お互に形こそ違え、その内側には一つに触れ合うもののあるのを感じます、この意味で真に民族的なものは、お互に近い兄弟だともいえるでありましょう。世界は一つに結ばれているものだということを、かえって固有のものから学びます。       柳 宗悦. 手仕事の日本 (pp.185-186). 青空文庫. Kindle 版.

★日本におけるグローバル教育の精神は、すでに柳宗悦がちゃんと語っていたようです。マルクス・ガブリエルによってまさに呼び醒まされつつあるのかもしれません。

★柳宗悦の「道具」観は、手段とか物という意味を超えて、たとえばメガネがその人にとってはすでに身体化しているように、存在の延長であるように考えていると思われます。

★東洋と西洋の架け橋かどうかはわかりませんが、唯名論と実在論などの普遍論争に身体化という文化システムで新たな道を開いているという意味で興味深い考え方かもしれません。

★そして、ノミナリズム的AIに対して身体化システム文化の道の哲学は新しいデジタルネイチャーの考え方(これについては落合陽一さんのアイデアに近いのでは)を広めそうです。その起点が私立中高一貫校の道の学びにある可能性が大です。

|

« 駒沢学園女子 新タイプ入試とグローバル探究の結合 | トップページ | プロトピアスクールモデル(01)工学院大学附属 教師も生徒も何といっても校長も毎日ライティング発信 »

中学入試」カテゴリの記事

創造的破壊」カテゴリの記事

高校入試」カテゴリの記事