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2025年8月14日 (木)

駒沢学園女子 新タイプ入試とグローバル探究の結合

★この夏、理事長校長研修会で、駒沢学園女子の土屋校長に、何気なく貴校の英語入試やプレゼンテンション入試などの新タイプ入試が入学後の教育とどんなつながりになるのか尋ねたところ、翌日丁寧なメールをいただきました。わかりやすく詳しく書かれています。土屋校長は日頃から校長ブログも書かれていて、書く力を校長自ら教員や生徒と共有しているリーダーです。そのままご紹介します。

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 英語による入試およびプレゼンテーション入試を導入している目的

本校は、地球市民としての使命を果たし、世界の平和のために行動できる力を育んでいくことを大切に考えています。
それには単なる知識量で測ることはできない、「考え、伝える力」が必要不可欠です。入試から、その力を重視し、入学後も探究活動やプレゼンテーションを中心とした授業を通して幸せに生きる力(社会を幸せにする力)をつけていく教育を実施していきます。

① 中学3年生で全員がいくシンガポールとマレーシア修学旅行
生徒の気づき、例えば、
・「シンガポールのトイレは綺麗だったけれど、マレーシアのトイレは汚かった」という気づきから、「なぜ?」と探究していく。そこにはシンガポールの国家戦略があるということ、またマレーシアのイスラム教文化に水洗いの文化(ホース利用)があって、それが影響しているのかもしれない、といったことに、どんどん気がついていく。(生徒の発表より)
・シンガポールで、「影がない!」と、喜ぶ生徒。影の長さ、という身近な発見を、三角比と太陽高度の計算にあてはめて考えてみる。また、日本とシンガポールの自然環境の違いから、エネルギーの持続可能性について考える、といった探究の入り口となっていく。(生徒の発表より)
生徒たちは、生成AIも活用しながら、学びに広がりを持たせて、新しい知を獲得していきます。

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② 4年目の高校1年生からは、ライフデザインと、コマジョクエストという2つの探究授業があります。
そのうちのライフデザインは、女子教育に焦点を当てた、生き方を考える学びです。仕事、結婚、出産、子育て……人生のターニングポイントで、後悔のない選択をしてほしい、ライフデザインの隠れたテーマは「これが私の生きる道」です。
生徒一人一人が「自分がどのようにいきたいのか」を深く考え、将来の人生設計、ライフデザインを構築していきます。
社会課題やグローバルな視点をあわせ、環境問題やジェンダー、金融教育等を探究し、地球市民として自分が社会とどうかかわり、どのように生きていくかを、考えていきます。

例:社会人として現役で働いている卒業生から、働くうえで性差の違い、働きやすさ、働きにくさについての話を聞く体験を通して。
・バスガイドとして働く卒業生から、バスの運転手(男性)優位の理不尽な暗黙のルールを聞き、今でもそのような社会があることに、生徒は驚いたようだった。(我々教員も知らない世界であるため、いろいろな学びを卒業生から得ている。)バスガイドの服装についてもパンツを可とする取り組みについて、どのような活動をしたか等の実体験を聞いた。

例:社会を変えた憧れの女性、というテーマで人物を選んで、探究し、今、自分の生き方を考える、例えば(生徒のレポートより)
・「マララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)」
女子にも教育を受ける権利がある、と訴え、社会は教育によって変えられる、というメッセージを発信している。
・緒方貞子
世界の難民支援に尽力し、日本人女性として初めて国際連合の要職を務めた人物であり、日本女性のグローバルリーダーとしてテーマに選ぶ生徒は多い。「一人の行動が世界を動かす」ということばを残している。
上記のような女性の生き方、その発信力、その影響について、生徒たちは感銘を受けたり、深く疑問をもって考えたりを繰り返す。そして、自分事として、「今、この瞬間自分の立ち位置で、何ができるのか、」を考えていく。
自分がするべきことを、国境を越えた広い視野で考えてもらいたいと思っています。

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③ このように、世界的規模で自分の考えを持ち、世界に発信していくために欠かせないのが、英語によるディスカッションやプレゼンテーション力です。
英語クラスは、英語での探究を実施しています。スピーチ発表で、外部のChange Maker Awardに挑戦する予定です。

高校1年生の3学期に英語クラスの生徒全員が行く、海外(NZ)ターム留学で、生徒の世界観は確実に変わっていると感じます。担任の話では、なお一層、批判的思考をする生徒が増えてきているという話ですが、担任はそれこそが良いチャンスで、学びであると考えているようです。
視野が広がることで得られる、いろいろな揺らぎも経験させたいと考えています。(担任談)実際には、英語クラス設置2年目で未知の世界ですが、生徒の成長は大きく、進路についても新しく道が開けてきていると感じています。

英語探究で培った学びを生かし、英語力とプレゼンテーション力を使った大学入試(海外大学の進学も視野に入れて)に挑戦しようという生徒が増えてきています。

英検準1級に合格し、1級狙いの生徒もでてきています。英語クラスは現高2からが第一期生ですが、今後がとても楽しみです。

★先生方と生徒が一丸となってグローバル探究と海外研修を創りあげている勢いを感じます。この文章以外に精緻なプランも一覧になっているものもいただきました。いずれ同校の先生方が発信するでしょう。楽しみに待ちたいと思います。

★大胆かつ緻密に計画がたてられ、さらにそのプロセスで生徒一人一人が成長している姿を温かい眼差しで包み込んでいる教育。土屋校長先生、お忙しい中本当にありがとうございました。

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