大学入試≠学歴社会の起点 2050年にはすっかり変わっている
★昨日から教頭部会の宿泊研修が行われています。理事長校長部会に引き続き教頭部会は連続宿泊研修です。この両方に参加していて気づくことは、理事長校・教頭のパッション・ミッション・トランスフォーメーション・イノベーションの熱と視座の高さ広さです。そして、何より短期的実現と長期の眼差し。それは現状矛盾をはらみますが、そこを乗り越えようとするネガティブケイパビリティの精神に頭が下がります。
★短期的実現とは、目の前の社会問題が学校にも押し寄せてきていますから、そこの対応です。理事長校長・教頭はマネジメントチームですから、それぞれのロールやツール、ルールの違いと共通点を確認しながら、先進的イノベーション問題や学校の法化現象にリーガルに対応できる技術を確認しています。
★そして、長期的戦略とは、パラダイムシフトの読みをめぐる問題です。教育の本質をゆがめるポピュリズムが横行し、それが実はパラダイム転換の姿を映し出し始めています。このポピュリズムは、やはり民主主義の国でありながら、権威主義的学歴社会が背景にあるというおんは否めません。
★ですから、ここは是正していくことによってパラダイムシフトを良き方向に導けます。
★その方法の一つとして、大学入試≠学歴社会の起点となってきた民主主義国家でありながらシャドー権威主義を温存してきたシステムを変えることです。
★これは、少子化とそれによる経済低迷という喫緊の課題にぶつかっている大学をはじめとする教育界全体でシステムの脱構築が始まっています。
★世界では権威主義国家が多い中、日本は民主主義国家の道を明治以来歩んでいます。しかし、内部には見えない権威主義は残っていますから、民主主義を続ける限り、この内部の見えない権威主義を払しょくしていく必要があります。ハラスメントの問題も実はこの動きの1つでしょう。
★実際、大学は必死です。海外の大学と肩を並べ、いやそれ以上にイニシャチブをとるにはどうするか考えています。そんなときに古い既成概念を持っている有識者がFランというようなキーワードを使い、足を引っ張りますが、それぞれの大学は生き残りをかけています。それは国内の学歴ピラミッド構造の打破です。それには世界を収める広い射程が大事ですね。
★かつて学歴社会の起点となる大学入試時代は、私立学校は大学入試のために教育はないと語ってきました。しかし、学歴社会を脱する大学の入試向けて教育が行われるのはむしろウェルカムであるという時代のウネリが生まれてきました。
★したがって、私立学校は、このような変わろうとしている大学、サバイバルしようとしている大学をキャリアデザインの一環としてリサーチしているのです。
★もちろん、学歴社会は一方では続いています。しかし、変わろうとしてもいます。大学当局ではない私立学校は、それゆえ、海外大学進学準備教育を行い、多くの私立学校から海外進学の卒業生を輩出しています。これは一つのゆさぶりになっているはずです。
★また、中学入試では、多様な大学入試の改革を先取りして、多様な新タイプ入試を開発実施しています。その結果、2科4科入試で進学してきた生徒以外にも、学びの成果を生み出す才能時に巡り合っている実績を積みあげています。
★このような流れは、すでに早稲田大学の入試の多様化と連動しているはずです。
★そして来年度の高3生は、東大のCollege of Designを受験することができるようになります。あの一般選抜試験を受けない受験生が新たなに100人生まれます。小さな話だと思いますか?東大が動けば、よしあしはともかく、多くの大学が影響されます。今までもそうでした。
★この入試では、英語力とイノベーション力と思考力が問われます。論理的思考力だけではなく創造的思考力まで問われます。学歴社会や偏差値というのは、創造的思考を軽視してきた社会システムです。
★論理的思考力は、創造的思考力に比べ、普遍的の側面を持っていますから、当然習得の時間と出力の競争になります。基準が一つですから。ところが創造的思考力は、生徒一人一人によって違います。競争から共創とはよくいったものです。
★もちろん、2025年と2050年では様相はかなり違います。まだ見ぬ2050年の話をするかどうかは、それぞれの学校によって違うでしょう。
★ただ、一つ言えるのは、今目の前の中高生は2050年になったときは、40歳代前後になっています。今の教頭先生方と同年代です。つまり、社会をリードしているわけです。その社会を今の社会問題をそのまま残す必要など全くないことは火を見るより明らかです。
★教師中心から生徒中心の教育へといまここで変えることは、その瞬間その瞬間が未来に直結する時代になってしまいました。
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