私立中学校選択 氷山モデル(02)教育の質向上の5つのタイプ
★各私立中高一貫校は、毎年教育の質の向上を果たしています。質の向上はいろいろあるのですが、まず重要な点は10の要素です。そして、どの要素に重点をおくかによって、ざっくり5つのタイプに分けられます。どのタイプがよいのか?というのではなく、学校によって質の向上のタイプは異なります。
★たとえば、開成の場合、特に何もしなくても生徒は集まってくるわけですから、何もしなくてもよいのですが、世の中そうはいかないのは、誰もがわかっています。開成も同じです。ただ開成の場合、中学入試の科目の変更をする必要もないし、進歩主義の教師であるかどうかは、あまり問題ではなく、現勢力で十分でしょう。
★しかし、2013年からアイビーリーグの大学に進学する体制をつくっています。とはいえ、海外大学進学準備システムを作る必要はあまりなく、英語の力をCEFRでC1(英検1級レベル)にすれば、たいていの海外大学は門戸を開いてくれます。要するに開成のグローバル教育は、英語重視型なのです。
★高大連携は、もともと先輩たちがやってきて学びの共同体を作っています。やってくる先輩たちの多くは東大卒ですから、実質高大連携はできているわけです。探究も際立ってやる必要もないでしょう。生徒が興味と関心のあることを学力以外にもすでに勝手にやっています。このような環境に入るために猛勉強するのは、5万人の受験生の中の900人です。
★一般のメディアでは、開成に入るための秘伝を取り挙げていますが、現実問題それが中学受験のすべてでないことはこれで明らかでしょう。
★開成と偏差値を比較すれば、それは違いもありますが、そんなことに関係なく、Eタイプの教育の質を向上させ続けている工学院大学附属や文化学園大学杉並に入った生徒は、望んで努力すれば、世界大学ランキング100位以内の海外大学にたくさん進学しています。
★いわゆる偏差値の伸び率で行けば、開成よりはるかに高いでしょう。教育環境デザインという意味では傑出しているのです。
★だから、自分が将来どうなりたいか、そして今はどうなのかを冷静に振り返り、自分に合った中学を選べばよいのです。東大出たほうが、将来は安泰の確率が高いかもしれませんが、東大でなければ、それはかないませんか?そんなことはないのは、あまりに明らかです。
★中学選択は、自分の生きる道を豊かにしていくために戦略的にかつ愛を持って選ぶということが肝心だと思います。つまり、見えるものをどう戦略的に読み取り、眼に見えない大事なものを愛を持って受け入れるのか。次回からこの氷山モデルレンズで、一つひとつ要素をみていきましょう。
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