今、日本の私立学校では、ハーバード大学教授が考える「良い教師」以上の「良い教師」がたくさん増えている
★「資産形成ゴールドオンライン(2025年6月22日)」にハーバード大学のロバートキーガン教授の著書から抜粋した記事<本当に「良い先生」の共通点…ハーバード大学名誉教授が明らかにする、教育現場に潜む「教え方の罠」>が掲載されています。この記事の説明はもちろん私などではできませんので、関心のある方はお読みいただくとして、私は自分なりに気づいたことを書きたいと思います。
★同記事では、教師のタイプを講義型授業のタイプかPBL型授業のタイプかどちらのタイプの授業をする教師が良いかという話はしていないのです。どちらのタイプでも、C型講義をする教師とB型PBL授業をする教師であればよいのであると。コンテンツ重視型であれ、コンセプト重視型であれ、大事なことは、生徒が具体と抽象を往還できる思考を活用できるかどうかなのだと。だから、講義型でも、具体と抽象を往還できればよいし、PBL型でも具体と抽象が往還できなければ、それは必ずしも良いということにならないかもしれないと。
★記事の中では、具体的なコンテンツの理解で終わる段階を第2次元のマインドと呼び、あるコンテンツを超えて他のコンテンツの理解に転移できる思考の段階を第3次元のマインドと呼んでいます。解説は次のように書かれています。
第2次元のマインドは、「持続的カテゴリ」と呼ばれ、自己や他者に関わらずあらゆる具体的なものごと・要素を1つの集合に沿って意味構成する原理を指す。第3次元以降のマインドについては「『持続的カテゴリを超えた理解』が必要である」と述べ、複数の持続的カテゴリを横断した、いわば複数の評価軸を意味構成に挿入できる状態、としている。
★そして、講義形式かPBL形式化の選択ではなく、どちらの授業でも生徒が第3次元マインドの思考ができる授業であればよく、コンテンツ重視の時もあればコンセプト重視の時もあるだろうから、相互補完の関係にあるのだというわけです。
★私も賛成ですが、上記の図のように、どのタイプ・レベルの授業でも、生徒が第3次元マインド以上のレベルに気づくものです。重要なのは、それに気づく生徒の数が多くkなる確率の高い授業タイプやレベルはどれかです。
★そうなると、具体的事象の理解から生徒自らが問い返してコンセプトにジャンプする授業であるC型PBL授業が確率が高くなるというのは経験上手ごたえを感じているのが現場の先生方です。
★今私立学校では、探究をどのように構想していくか授業実践研究が頻繁に行われています。そこでは、当然Aから始めて最終的にC型PBLになるように構想されています。そして、学年によっては、いきなりC型PBL授業を実施している先生方が増えています。
★ロバート・キーガンの著書の抜粋された部分に限ってでしょうが、そこで良い教師とされているのは、どちらのタイプであれ、具体的事象からコンセプトにジャンプする誘導や問いかけをするわけです。しかし、今私立学校の先生方は、それをも生徒自身ができるような学びの環境を整えています。そういう意味では、ロバート・キーガン教授の考える教師像を超えています。
★そして、今さらに先生方は、コンテンツ、コンピテンシー、コンセプトを融合するコンセプトレンズを生徒1人ひとりが発見し活用できるような学びの環境を創ろうとしています。メタ認知のシステムの個別最適化と呼んでもいいかもしれません。メタ認知という言葉はよく使われるようになったのですが、まだ鏡だとかモニタリングだとかリフレクションだとか別の言葉で置き換えられ、イメージは描きやすくなったのですが、まだメタファー以上の解明はなされていないのが現実です。
★もしこのコンセプトレンズやメタ認知システムの言語化・可視化されれば、多くの生徒が複眼思考を持てるようになるでしょう。どんな状況下にあっても、サバイブできる野生の思考の個別最適化。これがあらゆる格差を解消していく一つの方法かもしれません。このコンセプトレンズの可視化を生成Aiを活用しながらPBL型授業をしていくことによって可能にしようとチャレンジする先生方が現れてきました。
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