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2025年6月12日 (木)

駒沢学園女子 新機軸を展開 生成AIも活用する探究と授業と行事

駒沢学園女子のサイトで、さりげなく、同校の教育の新機軸を繰り広げていることが書かれています。注目です。そこには、こう記述されています。

<本校では、曹洞宗の教えに基づいた全人教育を行っており、これをHHE(Holistic Human Education)と呼んでいます。その一環として、これからの時代を生き抜くために必要な力を養う「探究授業」または「探究型授業」を非常に重要視しています。
 探究授業では、生徒自ら問いを立て情報収集・整理・分析し、自分の考えをまとめて発信するというプロセスを大切にしています。このような場面で、生成AIは大きな力を発揮します。
 すでに本校では、生徒向けの生成AIツール「Study Pocket」を導入しており、あるクラスでは、学園祭の内容やその準備手順を生成AIとの対話を通じて検討するなどの実践が進んでいます。>

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(同校サイトから)

★一般の生成AIは、生徒が打ち込んだ情報が、取り込まれる外部に広がる可能性がありますから、学校や企業では、そのリスクを回避する特注の生成AIツールを創るようになっています。駒沢学園女子はいち早くそれを実行するべく、「Study Pocket」を導入したのでしょう。

★つまり、本格的に安心安全を配慮しながら、生成AIという新しい学習ツールを使い、生徒があらゆる場面や体験で「自ら問いを立て情報収集・整理・分析し、自分の考えをまとめて発信するというプロセス」をベースにこれからの時代を生き抜くために必要な力を養うHHE(Holistic Human Education)という全人教育を可視化していく新機軸を立ち上げたのでしょう。覚悟と気概!頭が下がります。

★また、こうもあります。

<授業内で生成AIの適切な活用を促すためには、規範や手引きのようなものの整備が不可欠です。次期学習指導要領ではこの分野に関する記述が盛り込まれる予定です。
 私学全体でも生成AIの活用を含む横断的な学びを研究する部会「フュージョン教育研究会」が発足しました。本校からは、数学科の山口貴史教諭が研究委員として参加しています。
 そして早速、来週にはこの研究会による研究授業が本校で実施されます。どのような新しい学びの形が生まれるのか、知を生み出す未来の授業のあり方がここから始まります。>

★山口先生は、東京私学教育研究所の「フュージョン教育研究会」のメンバーでもあり、ご自身の授業実践研究を学内で議論しながら作り上げるだけではなく、広く東京私学のためにも情報を共有する貢献をされています。とはいえ、それは、校長先生をはじめとする同僚の支えがなければ、できることではありません。

★先日、同校ですでに第1回「フュージョン授業実践研究会」が行われました。その際も、研究会のメンバーと協会の担当者だけではなく、同僚の先生方も授業見学をし、山口先生の生成AIを活用した授業づくりのシステムを分かち合っていました。

★今回の授業に臨むにあたっても、山口先生は、研究会のメンバーだけではなく同僚の先生方ともディスカッションして準備をされたということです。

★HHEの全人教育を軸に学習する組織が成立しているのが、駒沢学園女子です。「学習する組織」とは、2001年に道半ばで亡くなったSDGsの発想のルーツを生み出したあのドネラ・メドウズ博士の遺志を継いだピーター・センゲの研究成果です。今では、システム思考とかメンタルモデルとかは、新学習指導要領の探究の考え方に影響を与えた理論の1つです。

★特に彼女のシステム理論は、わかりやく書かれていますが、その理論を使って彼女が中心となってまとめられた「成長の限界」は、コンピュータサイエンスの知見と技術が使われてシミュレーションされました。

★生成AIを活用しながら、学習する組織が動き出すと、啓蒙的なシステム思考から社会課題に結びついた実践的なシステム思考の展開へシフトします。駒沢学園女子という女子校に、ドネラ・メドウズ女史の知がつながることは、また新たな化学反応が起こるのではないかと期待が高まります。

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