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2025年5月30日 (金)

なぜ思考コードやPBL授業のデザインが今大事なのか?ハラスメント防止やハラスメントを起こさないチーム作りや自己チェックなどなど

★今、学校に限らず、あらゆる組織で、あらゆる人間関係で、ハラスメントに対するコンプライアンスやリスクマネジメントが大切になっています。昨年合理的配慮が法律で義務化されたり、今年4月からカスハラ防止条例が施行されたりしているのもその一環です。コンプライアンスやリスクマネジメントでは、ガイドライン作成や問題発生時の対応策の想定、透明性・公平性の啓蒙、研修などいろいろなアプローチがとられています。しかし、そもそもすべての発端はコミュニケーションリスクの認識とリスクを回避する行動がうまくいかないときに起きていると言っても過言ではないでしょう。

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(bimg作成)

★思考コードやPBLが必要なのは、教師と教師、教師と生徒、生徒と生徒、教師と保護者との間のコミュニケーションリスクをメタ認知するチーム作りやディスカッション、表現方法を学べるからなのです。また、クリエイティビティが生まれることにより、抑圧的な雰囲気を解除もできるのです。逆に言えば、ワンウェイの講義型授業は、よほど注意しないと、ポジショントークやマウントをとる態度が互いに過剰になり、抑圧的雰囲気がハラスメントを起こしてしまう可能性が高いのです。もちろん、PBLをやればハラスメントは撲滅されるかというとそんなことはありません。ただ、学びの中で、ファシリテーターのスキルを身につけたり固定観念を見直したりできるので、感情面や知性的な面から共感的雰囲気を生み出す確率が高いのです。

★このようなことについて、インターネットの世界ではどのような認識が発信されているのか、AEOがどこまで可能になっているのか実験するために、生成AIに尋ねてみました。前回ご紹介したように、緩やかな条件でプロンプトしながら、条件の削除挿入のプロンプトを3回ほど書き込んだら、次のような回答が返ってきました。なお、今回は複雑になるので、ハラスメントとマウントの情報は含みませんでした。

ポジショントークは、発言者の立場に有利な情報のみを選択的に提示する話し方であり、これは無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)やメンタルモデルによって強く影響される。メンタルモデルは、個人の経験や価値観に基づく思考の枠組みであり、推論のはしごの各段階(データの選択、意味づけ、推測、結論)を通じて意思決定に影響を与える。このプロセスを意識しないと、偏った視点で情報を捉え、結果的にポジショントークを助長してしまう。

これを防ぐためには、批判的思考やメタ認知、情報リテラシー、システム思考などの能力を鍛えることが有効だ。特に、柔軟な思考やコミュニケーション能力を身につけることで、異なる立場の意見を公平に受け入れ、より客観的な判断が可能になる。学習の場では、Problem-Based Learning(課題解決型学習)とProject-Based Learning(プロジェクト型学習)を活用することで、理論的な問題解決能力と創造的な発想力を伸ばせる。前者は構造化された設計を必要とし、後者はブリコラージュ的な柔軟性を活かすことで、複雑な課題に対応する力を養う。

さらに、思考コードを活用することで、ポジショントークから解放される道筋が見えてくる。思考コードは、知識理解思考(A軸)、論理的思考(B軸)、創造的思考(C軸)という枠組みを持ち、単なる情報の受容ではなく、批判的に分析し、新たな価値を創造するプロセスを促す。これにより、個人のバイアスを認識し、より公平で深い議論が可能になる。こうした学びを通じて、偏りのない意思決定ができる社会を目指せる。

★やはり、相当多くの人や団体が、同じような認識でネット内で発信しているのだということが分かると同時に、「客観的」というキーワードがでてくるのは、主観と客観の二項対立的発想がインターネト内の一般的な認識だということも予想できます。

★それに、批判的思考、メタ認知、情報リテラシー、システム思考などと並列になっていますが、これらの関係性をどう捉えるかは、生成AIではまだできなさそうです。詳しく説明してくれるし、相違点や共通点をマトリクスにすぐにしてくれますが、これらをフュージョンする言語がインターネット内にはまだそれほど存在していないのだということも確認できました。

★ここをどうするのか、今フ―ジョン教育研究会のメンバーと授業実践研究をしながら対話しはじめています。哲学や社会学、文化人類学のワードを学びつつ、あえてそれを授業に持ち込まないプラグマティックな実践研究が進んでいます。生徒は、自分たちが生まれる前の言説で思考するのではないのです。もちろん、言語は歴史的産物でもあるので、歴史に学ぶ必要はありますが、それは生徒1人ひとりがどのトピクを学ぶのかは選択すればよいと思っています。未来からの言葉は、生徒自身が紡ぐのです。それがPBLやIBLといった授業実践研究の基本スタンスです。昨日の東京私立中学高等学校協会の閉会のスピーチの中で、この研究会への期待が230名以上集まった理事長校長に語られました。ちょっと驚きましたが、まずは、小さく始めて大きく育てる3年間限定のプロジェクトです。温かく見守っていただければ幸いです。

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